ティボール・ヴァルガ シオン (旧シオン)国際ヴァイオリンコンクールは、1967年からスイスのヴァレー州シオン市で開催されている、若手ヴァイオリニストのための国際コンクールです。シオン・ヴァレー州音楽祭の期間中に行われ、その中心イベントとして注目を集めています。主催は、芸術監督シュロモ・ミンツを含む、同音楽祭委員会です。そして、スイス政府メンバー、EU教育文化大臣、ヴァレー州議長、シオン市長などが運営委員会に名を連ね、地元の企業や財団が協力。スイスを代表する国際コンクールにふさわしい体制が整い、若い才能の発掘と育成を可能にしています。
審査員には、芸術監督と審査員長を兼任するエンツォ・レスターニョ、ナタリア・グートマン、ウート・ウーギ、 クオ・ウェンチンなど、一流の演奏家であり、優秀な教育家でもある音楽家を揃えています。2005年からは、世界のコンクールに先駆けて、子供審査員を導入（現・ユース審査員）。国際的な審査員達に交じって、一次審査からファイナルまで、受賞を左右する審査を担当するのが特徴です。2013年も、スイス・ユース・コンクールで優勝した12～18才の弦楽奏者5名が、そのフレッシュな感性で、ハイレベルな若手ヴァイオリニストの演奏に耳を傾けます。
ファイナルに進めば、クオ・ウェンチンが書き下ろした特別曲で、ローザンヌ室内管弦楽団と協演することができます。過去には、ジャン・ジャック・カントロフ、前橋汀子、ヴァディム・レーピンなど、名ヴァイオリニストとして知られる音楽家が受賞しています。彼らが自信をつけた、同コンクールの国際舞台は、あなたのヴァイオリン人生にとっても重要な場となることでしょう。