マルセイユ国際歌劇場オペラコンクール/Concours International d'Opéra de Marseille
勝負はあなたの得意なレパートリーで、マルセイユ国際歌劇場オペラ・コンクール
南仏の港町マルセイユで、マルセイユ市立歌劇場主催のオペラ・コンクールが2年に一度開催されています。比較的規模の小さいコンクールではありますが、このコンクールから世にでたオペラ歌手はなかなか豪華な布陣です。パリを中心に活躍中の大村博美さんを始め、ルカ・ロンバルド、フランク・フェラーリ、ヴァレリー・ミロ、クリストフ・ラポルテなど、日本でもおなじみの、第一線で活躍中のオペラ歌手の名が見られます。審査員には第11回のロランド・ビラゾンや、第10回のパトリチア・ツィオフィなど世界的に著名なアーティストを始め、歌劇場支配人や芸術監督などの、若い才能を常に求めている劇場関係者たちも加わります。求められているのはあなたのレパートリーを魅せること。誰かに要求された課題曲ではなく、あなたの最も得意とするアリアで勝負してください。伴奏は一次審査とセミファイナルは同伴のピアニストのみ、ファイナルではマルセイユ・オペラの管弦楽団が伴奏します。実際にオペラ歌手としてのお仕事を得るときと変わらず、実戦に即したコンクールです。このコンクールで、特にユニークなのは「ヤング・ジュリー」の公募です。第10回には16歳から26歳の、将来のオペラ歌手や音楽学者、またはジャーナリストの卵たちが審査員として参加し、独自にヤング・ジュリー賞を授与しました。オペラを勉強中の方の下見や後学のためだけではなく、国内外の劇場などでポジションを得たい方や、評論活動やジャーナリズムなどを目指している方にも得がたい経験となることでしょう。次回の開催は2013年の10月、この機会に新しい可能性にトライしてみませんか。