ホーネンス国際ピアノコンクール/Honens International Piano Competition
コンサートピアニストになるための最短距離、ホーネンス国際ピアノコンクール
カナダ、カルガリーで行われるこのピアノコンクールは、新しい形で才能ある若いピアニストを探しだし、そして全面的にバックアップします。
~21世紀のピアニストと21世紀の聴衆を探しています~このキャッチフレーズがこの1992年に始まった、新しいホーネンス国際ピアノコンクールを象徴しています。優勝者に贈られる高額な賞金、そしてその後3年間の間、プロモートプログラムに参加し、コンサート等に出場するだけでなく、演奏家として独り立ちするに必要なアドヴァイスを受けられること、スターピアニストを作り出すに焦点を定めたコンクールだといえましょう。
ホーネンス国際ピアノコンクールは出場者の予備審査からして型破り。ベルリン、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークの4都市で、まず書類審査で選ばれた50人のピアニストの演奏が同じ条件で録画され、またピアニストはインタヴューを受けます。予備審査は後日、その録画を見て行われます。
本選が行われるのはカナダのカルガリー、セミファイナルも録画審査と同じように自由に組まれたリサイタルです。プログラミングも審査の対象とされるのは新しいコンクールに共通した傾向ではありますが、このホーネンス国際ピアノコンクールではさらに、室内楽と伴奏能力が試されます。ピアニストというと、いつも練習室にひとりで籠もっているイメージですが、ヨーロッパでは各音楽大学に必ず伴奏課や室内楽課があるように、ピアニストにはとても大事な能力です。
ネット配信されたコンクールの模様にどきどきした人や、このコンクールを通してパヴェル・コレスニコフのファンになった人も少なくないはず。次はあなたが私たちをわくわくさせてくれる番です。
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