ドラノフ国際2台ピアノコンクール、開催されるのはUSA、フロリダ州マイアミです。このコンクールはマイアミを愛し、ピアノデュオとして活躍したドラノフ夫妻を記念して創設されました。
2005年の瀬尾久仁＆加藤真一郎デュオに続き、2013年度は山本悠加＆山本彩加の日本人姉妹デュオが見事優勝の栄冠を勝ち取り、日本ではマイナーなピアノデュオというジャンルながら、日本での知名度も確実に上昇しつつあります。瀬尾＆加藤デュオは東京都交響楽団を始め、国内外でのコンチェルト出演やラジオ出演など、着実にキャリアアップ中。山本デュオも将来を嘱望される若手デュオとして期待されています。
計4時間のプログラムを4ラウンドに渡って演奏する、超難関の2台ピアノのためのコンクールと知られていますが、DVD予選と世界3カ国で行われる予備選の後、選ばれた8組のデュオがマイアミでの本選を競います。セミファイナルのプログラムは委嘱新作を含む3回のリサイタル、ほとんど連日の演奏会になるハードさは、世界最難関と言われるゆえんです。
若手のデュオメンバーを応援することを目的に始まったこのコンクール、事務局はコンテスタントを全面的にサポート。提供されるステイ先では得意な言語への配慮のみならず、アレルギーや趣味なども配慮されるなど、細やかなケアが受けられます。
気になる賞は、デュオとしては高額な賞金の他、リサイタルを開催する権利や、ラテンアメリカでのコンサートツアーなどが準備されています。
マイアミの暖かい人々に囲まれ、オーディエンスと触れ合う体験はハードなスケジュールも素晴らしい経験に変えてくれることでしょう。