中国国際ピアノコンクール/The China International Piano Competition (Xiamen)
中国国際ピアノコンクールはアジアデビューのチャンスです
台湾の対岸、中国福建省の港町、アモイで開催される中国国際ピアノコンクールは、1998年の第1回開催以来、3年に一度、17歳から32歳のピアニストを対象に開催されています。このコンクールは、中国政府文化庁が後援する3つの国際コンクール、中国国際声楽コンクール、中国国際ヴァイオリンコンクールと並んで開催されている比較的新しいコンクールです。
審査は、応募時のビデオ審査を除いて3段階あります。一次審査合格後、最終的に最大6名にまで絞り込まれるセミファイナルを経て
選ばれたファイナリストは、モーツァルトの作品を含む、2曲のピアノ協奏曲によって評価されます。アモイでのライブ審査に選ばれたピアニストには、コンクール期間中の食事、宿泊場所、および一部渡航費が支給されるので、受験者の財政的な負担が最小限に留められるのも朗報です。
これまでの入賞者には、中国はもちろん、アジア勢がずらり。日本からは、2007年に2名が入賞し、その内のひとりである野木成也さんは、5位入選とあわせて、中国人作曲家による作品の優れた演奏に贈られる特別賞を受賞しています。
審査員は、中国音楽家協会の副会長で中国国家交響楽団のソリストも務めるバオ・ フイシャオ、ハノーファー音楽大学およびテル・アヴィヴ大学ルービン音楽アカデミー教授のアリエ・ヴァルディ、中村紘子など、世界的に活躍する著名な演奏家で構成されます。
11日間に亘るコンクールを制した優勝者には、賞金のほか中国各地でのコンサートツアーが贈られます。
中国国際ピアノコンクールは、アジアから世界デビューを狙うピアニストに正にうってつけのコンクールです。