ヨハン・ネポムク・フンメル国際ピアノコンクール/International Johann Nepomuk Hummel Piano Competition
ヨハン・ネポムク・フンメルをご存じですか? ブラチスラヴァの小さなコンクールに出場してみよう
ファイナルはスロバキア・フィルハーモニー管弦楽団と共演、まずは一次予選に参加しましょう。ウィーン古典派をよりよく理解したい方に。
2014年に第8回を迎える国際ヨハン・ネポムク・フンメル・ピアノコンクールはオーストリアの東、ウィーンから車で1時間の距離に位置する、スロバキアのブラチスラヴァで3年に一度開かれています。旧オーストリア帝国の一員だったスロバキアには、チェコと袂を分けた後も、良い指導者、良いオーケストラが存在し、音楽の伝統が息づいています。スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団もその一つ、ヴァーツラフ・タリフという名指揮者を初代主席と仰ぐこのオーケストラは、首都ブラチスラヴァを本拠地とし、2009年には特にアメリカで活躍中のエマニュエル・ヴィヨームを首席指揮者に迎え、ますますの発展を図っています。
このスロバキア・フィルハーモニー管弦楽団が主催するこのピアノコンクールでは、全ての参加者に一次予選の門戸が開かれていて、ハイドンからラフマニノフまでのプログラムを万遍なく弾くことが要求されます。課題曲といっても、モーツァルトかハイドンのソナタより1曲、といったもので、かなり自由に曲を選ぶことができます。もちろん、モーツァルトの弟子でブラチスラヴァに生まれたヨハン・ネポムク・フンメルの作品だけはマスターしなければなりません。フンメルは作曲家としてだけでなく、ピアニストとしても生前に大きな成功を収めました。あなたもきっと、フンメルの作品を気に入ることでしょう。そして、それがスロバキアの人たちの願いでもあるのです。
山椒は小粒でもぴりりと辛い。ヨーロッパの小さな都市の小さなコンクールですが、この町を訪れた経験はあなたの音楽に大きな痕跡を残すでしょう。
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