シューベルト国際リートデュオコンクール/International Schubert-Lied Competition for Voice and Piano
日本人受賞者が続出しているシューベルト国際ピアノコンクールが生まれ変わりました。
国際的なキャリアを目指す若いピアニストのために、1987年に初開催されたシューベルト国際ピアノコンクールは、2007年までに、その目的を達成し大きな発展を遂げました。たくさんのコンクール・ファンによる注目や、複数の財団からの支援を受け、2009年は、シューベルト国際リートデュオコンクールとして、より幅広い若き音楽家の飛躍を助けることになりました。開催都市ドルトムント市もまた、同コンクールと共に発展。質の高い音楽コンクールを行う都市として、イメージアップにつながっています。そのため、行政も強力にバックアップ。宿泊施設と会場との間は送迎もあり、さらに宿泊場所の練習室を無料で使うことができますので、練習場所には困りません。ドルムント市民や団体・企業などが一丸となってこの音楽イベントを盛り上げています。
気になるそのコンクールは、現在では、2年に1度の9月に、リートデュオかピアノのみのコンクールが交互に開催されています。開催当初から実績を積み、伝統的なシューベルト作品のコンクールと呼ばれ、受賞者の多くが世界的なピアニストとして活躍。2013年の開催で第13回となるコンクールでも、魅力と才能あふれる若手ピアニストと声楽家が発掘されるでしょう。
同コンクールで受賞することが、いかにこれからのキャリアに重要か、過去の受賞者の現在の活躍を見ればおわかりになるでしょう。今や、ミュンヘン音楽大学では今峰由香(1993年グランプリ)が、デトモルト大学では関敦子(1991年)が教鞭を執っています。世界のマスタークラス教授で名を馳せている、ミヒャエル・エンドレスも創設当時1987年のグランプリです。オルガ・フィラトヴァ(2001年)、エレーナ・マルゴリナ(1995年)は、安定した実力でCDをいくつもリリース。また、近年では、グランプリ以外にも入賞や特別賞など、日本人の受賞が光っていますので、今があなたの受賞チャンスと言っても過言ではありません。