クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール/Clara Haskil International Piano Competition
ファイナルに進めば栄誉、優勝すれば、生涯忘れられないたくさんの出会いに包まれます。
クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールは、ルーマニア出身の名ピアニスト、クララ・ハスキルにオマージュを捧げ、1963年からスタート。彼女が1942年から18年間暮らした、スイス・レマン湖畔の美しい都市ヴェヴェイにおいて、2年に1度行われ、2013年で第25回を迎えます。主催は、クララ・ハスキル協会です。そして、スイス・ロマンド放送や、ヴェヴェイに本社のあるネスレをはじめ、数多くの企業と財団、ヴェヴェイ市、モントルー市など周辺自治体が協力しています。
観客賞やファイナリスト賞はありますが、メインとなる賞は、優勝の1賞のみ。たった1名を受賞者に選ぶのが特徴です。過去の優勝者は、クリストフ・エッシェンバッハ、リチャード・グード、ミシェル・ダルベルトなど、クララ・ハスキルと同じく、豊かな演奏で有名なピアニストばかり。最近では、キム・ソヌク、河村尚子、アダム・ラルームなどが優勝。それぞれ、すでに音楽活動の場を広げ、日本公演も果たしています。同コンクールで優勝したピアニスト達は、そのすべてが、世界で活躍する一流音楽家に成長。これは、優勝者が得る演奏機会の豊富さが、理由の一つに挙げられます。例えば、ブザンソン国際音楽祭、ローザンヌ・シンフォニエッタ、ニース室内管弦楽団、ヴィンタートゥール交響楽団の各コンサートでの演奏予定。加えて、スイス・ロマンド管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ルツェルン音楽祭、チューリッヒ室内管弦楽団、パブロ・カザルス国際音楽祭など、20のコンサートに招待される可能性があるからです。また、ファイナルの模様は、モントルー・ヴェヴェイ音楽祭の一部として、スイス・ロマンド放送のTVとラジオで放送されます。スイスのたくさんの音楽ファンが、あなたの演奏や顔と名前を覚えてくれるでしょう。