アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮コンクール/"Arturo Toscanini" International Conducting Competition
大野和士さんが審査する、パルマのアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮コンクール
審査で指揮するオーケストラの首席客演指揮者も大野和士さんです。深い解釈が得意な方にぜひ参加して欲しい、オーソドックスな内容のコンクール
ベルギーのモネ劇場の総音楽監督やリヨン歌劇場の首席指揮者など、ヨーロッパの重要なポジションを歴任している大野和士さんがアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任されました。トスカニーニは言わずと知れた、イタリア随一の大指揮者でしたが、その彼を記念して設立されたアルトゥーロ・トスカニーニ財団。そしてその財団が開催しているのがこのアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮コンクールです。また思いがけず早世した、同じくイタリアの名指揮者、ジュゼッペ・シノーポリ賞とも名付けられており、イタリアの音楽への愛と誇りが感じられます。
大野さんは、自身も優勝したこのコンクールの名誉総裁の地位にも就き、次回開催時には審査委員長としてもコンクールに出席されます。他にこのコンクールの入賞者には、前回、女性として初めての入賞して大きな話題となった新進気鋭の三ツ橋敬子さんや、ベトナムなどでも活躍されている本名徹次さんなどが上げられ、日本人にも相性のよいコンクールだと言えるでしょう。
参加には10団体以上との演奏の録画が必要と、すでに十分な演奏経験が要求される一方、要求されるレパートリーは計6曲かつオーソドックスなプログラムで、初見演奏や現代音楽が要求される他のコンクールとは一線を画する内容となっています。
イタリア北部のエミリアロマーニャ州の美食の町、パルマでのコンクールの体験は、あなたの音楽の創造に大きく役立ち、キャリアスタートの重要な第一歩となることでしょう。
レビュー・体験談を投稿する