ミリアム・ヘリン国際声楽コンクール/Mirjam Helins International Singing Competition
コンクール出身者は今をときめくオペラ歌手がずらり。
フィンランドの名門シベリウス音楽院やフィンランド国立歌劇場などが審査の舞台。
フィンランドの首都ヘルシンキで開催されているミリヤム・ヘリン国際声楽コンクール。
このコンクールは、シベリウス音楽院で長年若手歌手の指導に当たっていたミリヤム・ヘリン教授が『フィンランドに世界的に高名な声楽コンクールを』との想いから財団を創設し、1984年から5年ごとに開催されているものです。
これまでの受賞者には、ルネ・パーペやエリーナ・ガランチャなど、現在、世界の主要歌劇場に出演し、高い評価を得ている歌手達が名を連ねています。審査は、DVDでの事前審査の他、現地で行われる3段階の公開審査があります。セミファイナルまでは、フィンランドが世界に誇る北欧の名門、シベリウス音楽院で実施されます。出場者は受難曲、オラトリオ、ミサ曲、カンタータからのアリア、リート、オペラアリア、コンサートアリアなど、テーマに沿った曲目から選択して歌います。また、セミファイナルでは、フィンランド人作曲家の作品もレパートリーに加わるのも特徴です。歌唱力と幅広い表現能力はもちろんのこと、出場者が個々に編み出すプログラムも見どころです。ファイナルは、フィンランド国立歌劇場で行われます。8名にまで絞り込まれたファイナリストが、フィンランドを代表するオーケストラの1つである、フィンランド放送交響楽団、そして2013年より同交響楽団の首席客演指揮者を務めるハンヌ・リントゥとの共演で、コンクールの頂点を目指します。1位から4位までに与えられる賞金の総額は、男女合わせて140,000ユーロ。また、惜しくも選考に漏れた方にも、マスタークラスでの演奏のチャンスがあります。ミリヤム・ヘリン国際声楽コンクールへの参加は、将来のキャリアへの重要な第一歩となるでしょう。