ヴァクラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール/International "Vaclav Huml" Violin Competition
今が出場のチャンス。旧ユーゴスラビアの実績ある国際ヴァイオリンコンクール。
音楽の都ウィーンより南におよそ300キロメートル、アルプスの南側に旧ユーゴスラビアで現在のクロアチアの首都で最大の都市、ザグレブが位置しています。豊かな平原と温暖な気候に恵まれたこの地では先史時代より文明が発展し、産業、文化ともに、地域の中心としての役割を担ってきました。
1977年より、このザグレブで国際ヴァイオリンコンクールが4年に一度開催されています。旧東側ということで、当初は圧倒的にスラブ勢の入賞が目立ち、日本での知名度もあまり高くありませんでしたが、近年日本からの参加者も増え、前回、第10回を迎えた2013年度開催時には1、2、6位を日本勢が独占するという快挙をなしとげました。
ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクールの沿革は、1973年、クロアチアで活躍したチェコ出身のヴァイオリニストで、多くの弟子を育てたヴァーツラフ・フルムの死後20周年記念講演会にさかのぼります。その4年後、国際ヴァイオリンコンクールが設立され、今日まで優秀なヴァイオリニストたちを輩出してきました。
息のながいコンクールではありますが、現在のところ予選が存在せず、プログラムが比較的短いなど、キャリアの始めにトライするにふさわしいコンクールだと言えます。賞金こそあまり高額ではありませんが、ザグレブでのコンサートを中心に、入賞者が招聘される演奏会はなかなかのもの。特に、本選で共演するクロアチア放送交響楽団と、コンチェルトを演奏する権利は若いヴァイオリニストにとって一番の贈り物となるでしょう。
日本からはなかなか訪れにくい旧東側の国際コンクール、アンドビジョンのサポートで、あなたの夢を実現してください。