ルービンシュタイン国際ピアノコンクール/Arthur Rubinstein International Piano Master Competition
世界最高峰のコンクールの一翼を担う、イスラエル、テルアビブの国際ピアノコンクール。
1974年に初めて行われ、次回開催の2014年には40周年を迎えるアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノマスターコンクールは国内外から注目される重要なコンクール、日本でも毎回大きな関心を集めています。それもそのはず、このコンクールに出場するのはショパンコンクールなどの超一流国際コンクールの常連たち、毎回ハイレベルな競演が繰り広げられます。
アルトゥール・ルービンシュタインはポーランド出身のユダヤ系ピアニスト、ジュネーヴで没しましたが、その遺灰はエルサレムに眠っています。この偉大なピアニストが還ることを願ったイスラエルの地、最も大きな都市であるテルアビブの街でコンクールは開催されています。
ソリストとしても室内楽奏者としてもその才能を発揮したルービンシュタインの名にふさわしく、コンクールではソロリサイタルの他、室内楽と2曲の協奏曲が課せられ、また、大作曲家たちがこぞって作品を献呈した程、現代音楽を得意とした彼にちなみ、委嘱作品の演奏が要求されています。ただし、リサイタル曲目のほとんどは自由選択、磨き上げたレパートリーを引っさげて参戦することが可能です。
コンクールでの大きな楽しみである協奏曲の伴奏はなんとあのイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。熱い弦に定評のある、超一流オーケストラとの共演は、何にも代え難い体験となるに違いありません。若い才能をすぐに起用するイスラエル・フィルらしく、2011年の覇者、ダニール・トリフォノフはその後、メータ指揮によるコンサートに招聘されています。コンクールの一部始終はライブでストリーム配信。入賞者の演奏はその後もイスラエルを始めとしたコンサートで聴くことができます。