イギリス北西部の工業都市、マンチェスターに在し、イギリスに4校ある王立音楽院のひとつ、ロイヤル・ノーザン音楽大学が主催する、2012年度に第3回を迎えた新しい国際ピアノコンクールが2年に一度行われています。コンクールは19歳未満のジュニア部門と、19歳から25歳までのシニア部門に分かれ、早期英才教育に関心を寄せる、イギリスならではの企画となっています。
特筆すべきはジュニア部門のプログラム。19歳に満たない部門といっても、ファイナルではロイヤル・リヴァプール管弦楽団との堂々たる共演が要求され、コンチェルタントもシューマンのピアノコンチェルトや、ショパンのピアノコンチェルト第一番といったそうそうたるプログラムを選択しています。若い才能にとってはコンチェルトを体験できるまたとないチャンスとなることでしょう。
対するシニア部門はシニアといっても25歳までの世界の大規模なコンクールに比較してかなり若い年齢制限。音楽大学主催のコンクールらしく、真に若い才能を探し出すためのコンクールであるといえましょう。
教育を主眼にしたコンクールにふさわしく、コンクールと同時に審査員によるマスターコースが開催され、無償で受講することができます。マスターコースはコンクールのフィードバックを受け、審査員とコンタクトをとることのできる最良の機会、特に留学を希望している方にはお勧めです。コンクール出場の準備をした最善のコンディションで受講するマスターコースは、あなたの心に染み渡る素晴らしい体験となること間違いなしです。
幸い次回の開催予定は来年、この機会に国際コンクールにトライしてみてはいかがでしょうか。