パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール/Pablo Sarasate International Violin Competition
スペインで出逢える最高の舞台、最高のオーケストラ、最高のヴァイオリン。
ファイナリストはサラサーテが創設したオーケストラとの共演が可能。優勝者にはサラサーテが愛用したストラディヴァリウスを演奏するチャンスが!
スペイン北東部、フランス国境に近いナヴァラ州の州都パンプローナで2年に一度国際ヴァイオリンコンクールが開かれています。このパンプローナは、19世紀最高のヴァイオリニスト兼作曲家、パブロ・サラサーテの出身地。彼の名を冠したパブロ・サラサーテ国際ヴァイオリンコンクールは、1991年からナバラ州政府によって始められ、優れた若手ヴァイオリニストを世に送り出してきた名高いコンクールなのです。
コンクールの審査は3段階で構成されています。課題曲は、サラサーテの作品はもちろん、J・Sバッハから現代作曲家のホルディ・セルベリョまで、幅広いレパートリーでの表現力が求められます。なお、ファイナルでの伴奏は、サラサーテ自身が1879年に創設した、ナヴァール交響楽団が務めます。スペインで最も歴史があり、これまで数々のサラサーテ作品を演奏してきた同楽団との共演は、ファイナリストの演奏をより一層の高みに導いてくれることでしょう。
また、見事コンクールの頂点に輝いたヴァイオリニストには、賞金のほか、スペイン各地のオーケストラとの共演やリサイタルなど、数々のコンサートツアーが贈られます。その舞台の1つである、マドリード音楽院では、サラサーテ自身が愛用し、後に同音楽院に寄贈したストラディヴァリウス、1713年製の「ボワシエ」を実際にリサイタルで使用することができます。まさに、ヴァイオリンを極めた者にのみ許される最高のご褒美と言えるでしょう。
ぜひこの権威あるコンクールを制してサラサーテの愛した名器を手にしてみてください。
※以下の情報は2011年のものです。
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