ルクセンブルク国際打楽器コンクール/International Percussion Competition Luxembourg
打楽器奏者の方は注目。ヨーロッパの美しい小国、ルクセンブルクでつかむ大きなチャンス!
ドイツ、フランス、ベルギーに囲まれた、西ヨーロッパの小さな城塞都市、ルクセンブルク。古くから近隣の国々から様々な影響を受け、現在は世界屈指の金融都市としての顔を持つこの美しい都市で、1989年からルクセンブルク国際打楽器コンクールが開催されています。
ルクセンブルク国立音楽学校打楽器科のポール・ムーツ教授によって創設されたこのコンクールは、打楽器アンサンブルがその優れた演奏技術によって競い合い、多様な打楽器の魅力を一般の人々へ広めることを目的としています。開催周期は3~4年に一度。これまでソロ、デュオ、トリオ、カルテットなどの部門が入れ替わりで開催されてきました。
創設以来、毎年日本からも応募があり、過去には、藤本隆文氏、平尾信幸氏、西川圭子氏、和田光世氏によって結成された『SHUN-KA-SHU-TOH』が1989年の第1回目に2位入賞。また、現在、国内外での演奏活動や国際コンクールでの審査などで活躍する神谷百子氏がマリンバソロで1995年に1位入賞を果たしています。
2012年はトリオ部門が開催され、世界26カ国から22のグループがコンクールへ出場しました。本審査は、一次審査、セミファイナル、ファイナルの3段階で構成。J.S バッハ、ジョン・ケージ、ハインリヒ・コニエッツニー、武満徹などの課題曲が評価の対象になりました。また、同コンクールでは、毎回コンクールの為に作曲された新曲が準備されるのも特徴で、2012年は、ストラスブール・パーカッショングループの創設者でもあるジャン・バティーニュの作品がファイナリスト達の名演によって初演を迎えました。
世界でも数少ない打楽器アンサンブルの為のコンクール。打楽器奏者の方は、数年に一度のチャンスを見逃さないでください。