レオシュ・ヤナーチェク国際コンクール/ Leoš Janáček International Competition
チェコの名門、ヤナーチェク音楽アカデミーが主催するコンクール
開催部門は10部門。毎年2部門ずつ入れ替わりで開催されます。コンクールでは数少ないオルガン部門もあります。
チェコ共和国東部、モラヴィア地方の中心でプラハに次ぐチェコ第二の都市ブルノ。この都市の音楽教育を牽引するヤナーチェク音楽アカデミーと地元政府などの協力で開催されているのが、レオシュ・ヤナーチェク国際コンクールです。モラヴィア出身で、この地方独特の民俗文化から多大なインスピレーションを受けたヤナーチェク。彼の名を冠したこのコンクールは、弦楽四重奏、ヴァイオリン、ピアノ、オルガン、チェロ、ダブルベース、フルート、クラリネット、フレンチホルン、チューバの優れた若手奏者を対象に、毎年2部門ずつが入れ替わりで開催されています。
審査は、事前の録音審査の他、3段階の本審査が実施されます。審査員は、チェコ国内外から招聘された著名音楽家など5名以上で構成されます。入賞は1位から3位まで。また、惜しくも入賞を逃した方にも、ヤナーチェク賞やその他の作曲家作品の優れた演奏へ贈られる特別賞を受賞するチャンスがあります。賞金は、1位から3位までの賞金総額が210,000チェコ・コルナ(約110万円)と、他のコンクールの賞金額に比べて決して高いとは言えませんが、セミファイナル以降は、宿泊費の補助があり出場者の経済的負担は軽減されます。また、何より、ヤナーチェク自身が大きな影響を受けたモラヴィア地方を訪れその風土や文化に直接触れ、今でも各地に残るヤナーチェクゆかりの場所などを辿ってみることは、あなた感性をより豊かにしてくれることでしょう。
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