プリ・アマデオ国際ピアノコンクール/Prix Amadèo de Piano
2013年からは、新たに年齢無制限のアマチュア部門もスタート
オランダ、ベルギーとの国境沿いに位置するドイツの古都アーヘン。古代ローマの時代から温泉地として栄え、フランク王国を築いたカール大帝の出身地としても有名なこの街で、プリ・アマデオ国際ピアノコンクールが毎年開催されています。
2014年で第10回を迎えるこのコンクール。近年の受賞者の中には、ミュンヘン国際音楽コンクール、リーズ国際ピアノコンクール、ブゾーニ国際ピアノコンクールといった、著名ピアノコンクールでも入賞する若手実力者も含まれます。
2005年から始まったこのコンクールは、ピアニストのマルタ・アルゲリッチと『世界の国際音楽コンクール全ガイド』などの著書で知られるグスタフ・アリンクが創設したアリンク・アルゲリッチ財団やカワイなどが協賛するなど、正にピアノ界のプロたちによってサポートされています。また、2013年からは、アマチュアピアニストの活躍の場を提供する目的で、年齢制限のないアマチュア部門も新設するなど、その新たな試みでも話題となりました。
30歳までの若手ピアニストを対象にしたプロ部門は、4段階の本審査で構成されており、事前審査を通過した30名以内のピアニストがアーヘンを訪れます。課題は、ファイナルの協奏曲を含め、古典からロマン派の曲で構成され、ピアニストであればおなじみの作曲家の作品から選択できます。また、ファイナル以外の全ての審査で、任意の作品を織り交ぜることができますので、出場者が最も得意とするレパートリーを披露するチャンスも十分です。
アマチュア部門では、2段階の審査用に、10分程度の作品と20分程度の作品の演奏が必要です。参加年齢にもプログラムにも制限はなく、幅広い年齢層のアマチュアピアニストへ門戸が開かれています。ぜひヨーロッパデビューへの足がかりにしてください。