ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクール/Witold Lutoslawski International Cello Competition
現代曲に強い若手チェリストの方注目!ポーランドで2年に一度開催されるチェロの国際コンクール
2013年に生誕100周年を迎えるポーランド人作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキの名を冠した国際コンクール。次回の開催は2015年2月に決定。
ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクールは、1994年に亡くなった、ポーランドを代表する現代作曲家、ヴィトルト・ルトスワフスキを記念したチェロコンクールです。1997年の初開催以来、2年ごとに若手チェリスト振興財団の主催で開催されています。
この、ポーランド唯一の国際チェロコンクールに参加できるのは、24歳まで。コンクールでは、これから国際的に活躍する若手チェリストに、幅広いスタイルの作品に触れてもらいたいとの理念の下、バロックから現代までの異なるスタイルの課題曲が用意されています。特に、セミファイナルでは、ルトスワフスキの作品や現代作曲家によるコンクールのために書き下ろされた作品などのほか、チェロの古典主要作品と現代曲の組み合わせグループから自由に課題曲が選べるなど、確かな技術に加え、幅広いスタイルでの表現力が評価の対象になります。また、ファイナルの課題曲でルトスワフスキの協奏曲が演奏できるのも、このコンクールの特徴です。
コンクールの入賞者には、総額15,000ユーロ以上の賞金が贈られるほか、国立フィルハーモニー管弦楽団やポーランド放送交響楽団などと共演するコンサートツアーが贈られます。
ちょうど2013年は、ルトワフスキの生誕100周年の記念年だったこともあり、彼の生誕地ワルシャワでは、国立フィルハーモニー管弦楽団を中心に、記念コンサートが数多く開催されました。節目の年を迎えて例年以上の活気がみなぎるワルシャワの町。次回2015年の開催に向けて準備を始めるには今が最適です。
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