チャイコフスキー国際コンクール/International Tchaikovsky Competition
時代を代表する一流音楽家を輩出する国際コンクールの最高峰
次回の開催は2015年。技術、音楽性、精神力、体力、そして運。すべてを自分のものにした最高の音楽家が世界へ羽ばたく舞台。
ヴァン・クライバーン、ウラディミール・アシュケナージ、ギドン・クレーメル、ダヴィド・ゲリンガスなど、1958年の創設以来、巨匠と呼ぶにふさわしい音楽家達を輩出してきたチャイコフスキー国際コンクール。近年は、ピアニストの上原彩子さんやヴァイオリニストの神尾真由子さんが優勝するなど、日本人の活躍も注目を集める、歴史と権威のある国際コンクールです。
これまでチャイコフスキーも教鞭を執った、モスクワ音楽院で開催されてきた同コンクールですが、前回2011年は、初めてモスクワ(ピアノ部門とチェロ部門)とサンクトペテルブルグ(ヴァイオリン部門と声楽部門)の2都市で開催されました。また、応募時にDVD審査が行われ、本選の審査委員会も、より多くの国々からの一流音楽家で構成されるなど、より公正かつ開かれたコンクールを目指した改革が行われたことでも話題を呼びました。とは言え、これまで通り、本選では幅広い時代に作曲された課題曲や多くの協奏曲が課されるなど、演奏の技術や音楽性はもちろんのこと、超人レベルの体力と精神力が求められることに変わりはありません。
3段階からなる本審査へ選ばれるのは、ピアニスト30名、ヴァイオリニスト25名、チェリスト25名、そして男性・女性それぞれ20名ずつの声楽家です。本選の様子は、一般聴衆に公開されるほか、インターネットでも全世界へ配信されます。これからの音楽界を担う若手の華麗な競演は、次回2015年に開催予定です。全世界が新星の誕生を待ち望んでいます。
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