ゴッフレド・ペトラッシ国際作曲コンクールは、新しいチャレンジを試みる若い作曲家の才能を発掘し、彼らのチャンスを広げるための国際コンクールです。イタリア20世紀の現代音楽の巨匠、ゴッフレド・ペトラッシにオマージュを捧げ、その名をコンクール名に冠しています。コンクールは、2005年から2年に1度、イタリア中部の都市ラティーナにて開催。主催と協力は、ラティーナ市、ラティーナ芸術協会、イタリア国立オットリーノ・ レスピーギ・ラティーナ音楽院が行っています。また、ペトラッシに師事し、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」などの映画音楽を担当した、エンニオ・モリコーネが審査員長を務めることで知られています。日本でも人気の高い、グラミー賞やアカデミー賞常連の、世界的な作曲家から審査を受けられるのが魅力です。提出する作曲内容は、指定楽器による自由作品と、指定から選択した楽器によるショートフィルム作品の2つ。それぞれ、高い基礎知識に裏付けられた、オリジナリティあふれる、創造性豊かな現代作品が期待されています。各部門で優勝すれば、12月に行われるファイナルコンサートにて、モリコーネほか審査員から直接賞を授与されます。これは、彼らと話すことができ、またパーソナリティをアピールできるチャンスでもあります。さらに優勝作品は、ラティーナ音楽院オーケストラによって演奏され、録音してCDリリースを予定。CDは、イタリアはもちろん、海外のメディアや音楽関連企業に配布されることになっています。そのため同コンクールでの受賞は、より実務的な音楽業界へ、音楽性と知名度を広げる機会に恵まれていると言っていいでしょう。