アンリ・マルトー国際ヴァイオリンコンクールは、ドイツ南東部の都市リヒテンベルクで行われている、若いヴァイオリニストのための国際コンクールです。偉大なヴァイオリニスト、アンリ・マルトーを記念し、2002年にハウス・マルトー音楽の友会によって設立。2007年からはオーバーフランケン行政管区による主催となり、ホーフ交響楽団が芸術面のコーディネーションを担当。3年に1度の開催で、2014年に第5回を迎えます。また、バイエルン首相が後援するという、ドイツ・バイエルン州を挙げての大きなコンクールとして知られています。その開催意義も深く、高い技術を持った若いヴァイオリニストと国際的なキャリアへの道をつなぎ、国際貢献できる音楽家に成長することを目的としています。そのため、1位～3位はもちろん、観客賞やこども審査員賞、マルトー、レーガー、バッハ、モーツァルトの各最優秀演奏賞など、特別賞を豊富に用意。著名なヴァイオリニストと出会える機会の提供をはじめ、スカラシップ、受賞者デビュー・コンサートのほか、優勝者にはバイエルン放送協会による番組制作が予定されています。アンドレイ・バラーノフ、アレクサンドラ・コヌノヴァ、ビョル・カンクといった、2008年コンクールの受賞者は、すでに演奏家としての活動を開始。同コンクール受賞によって得た恵まれた演奏機会が、彼らの活躍を後押しした結果だと言えます。また、ギルバート・ヴァルガ、ミヒャエル・フリッシェンシュラーガー、イゴール・オジム、ワンダ・ウィウコミルスカなど、各国から選ばれた豪華な審査員も魅力です。実力を発揮し、豊かな音楽性を披露できれば、国際的な演奏家への道が開かれることでしょう。