ブラジルが誇る、国内最大の国際音楽コンクール、BNDES国際ピアノコンクール・リオ・デ・ジャネイロは、2009年に創設された若いコンクールで、2014年に第4回を迎えます。2010年度開催時に福間洸太朗さんが堂々の第2位、前回2012年度第3回には崎谷明弘さんが審査員特別賞の栄冠に輝き、日本でもその知名度を上げつつあります。歴史が浅いながらも、国際ピアノコンクールの常連を集めている理由には、もちろん高額の賞金や、手厚い出場時の補助が上げられますが、その他にも、同時に開催される音楽祭で、すでにキャリアを積んだピアニストを始め、評論家やエージェントなど、若いピアニストにとって重要なコンタクトを得られることも見逃せないポイントでしょう。2012年度にはチャイコフスキー・ピアノコンクールや、ヴァン・クライバーン・ピアノコンクールの優勝者が招かれ、リオの他、ブラジルの5都市で数々のコンサートが催されて、大盛況の内に幕を閉じました。出場者への課題はなかなかハードで、計5次まである審査には、現代音楽の他、室内楽と協奏曲も含まれ、あなたのコラボレーション能力が試されます。協奏曲の伴奏はブラジル・シンフォニーオーケストラ。元気な南アメリカのオーケストラとの共演は、なかなか得られない、貴重な経験です。入賞者は日本の裏側まで、その活動範囲を広げるチャンスが得られるこのコンクール、今がチャレンジの時です。