レベルの高さと正当性で世界に知られるメルボルン国際室内楽コンクール、次回2015年には第7回を迎えます。開催はオリンピックと同じ、4年に一度、主催するのはチェンバーミュージック・オーストラリア、アジア太平洋域の若い才能を発掘するコンクール、アジア＝パシフィック室内楽コンクールも同じ母体によって運営されています。コンクールでは、ピアノ・トリオと弦楽四重奏部門で、各々一位から三位までのグループが選ばれる他、ムジカ・ビーヴァ・オーストリア賞が授与され、同団体により、オーストリア全土でプロモートが受けられることも大きな魅力です。このコンクールはまた、ABC放送により、オーストラリア国内はもちろん、ストリーミング配信を通して、評論家だけでなく参加者のインタヴューなどもライブで世界中に届くことで有名です。聴衆賞はインターネットで全世界から投票できる、現代的なスタイルを採っています。2015年度第7回の開催について、まだ詳細は発表されていませんが、いままでの傾向から、現代音楽作品（2011年度開催時は1989年以降に作曲された作品）の演奏が重視されることが予想されます。クルターク、ウォルフガング・リーム、ジョン・アダムスなど、名だたる第一線の作曲家の作品が演奏されてきたこのコンクールは、現代音楽ファンにとっても心待ちにされています。このコンクールに優勝、入賞することで演奏家としての地位が確立すると言ってもよい、権威のある室内楽コンクール、あなたのグループの音楽性とセンスを世に問い、飛躍するチャンスです。