権威ある声楽の国際コンクールとして世界でも重要なコンクールのひとつである、スヘルトーヘンボス国際声楽コンクールは、画家ヒエロニムス・ボスの生まれ故郷、オランダのスヘルトーヘンボスで次回2014年開催時に第50回を迎えます。
1954年の初回から今までの入賞者には、エリー・アーメリングやトーマス・ハンプソンなど、超一流の歌手がずらりと勢揃い。日本の白井光子さんは第23回、1976年度の優勝者です。
特にリートやオラトリオに関心のある歌手の方は注目です。数少ない大規模な歌曲のコンクールであるというだけでなく、このコンクールでのグランプリは歌曲部門の出場者に与えられる可能性も大。また、各種賞が順位をつけるものでなく、演奏の多様さに対応した多数の賞が授与されるというのも大きな特徴です。
ご褒美のコンサートもオランダ・オペラなど歌劇場や、アムステルダム・コンチェルトヘボウを始めとしたコンサートホールなど多種、クラシック声楽のもつ大きな可能性を最大にいかしたコンクールのあり方だと言えましょう。
参加に必要なレパートリーは、委嘱新作の他は参加者の選択によるもの。ぜひ、一番得意なプログラムで挑戦してください。
惜しくも選に漏れた方には、審査員によるマスターコースが行われます。真剣に挑んだ演奏のフィードバックを直接に受けられるのは、音楽性を更に伸ばす上でも、将来のキャリアにつながるコンタクトを取る上でも、一番の機会です。
第50回の記念すべきコンクールへの参加は、あなたにとって重要な一歩となることでしょう。