オランダ南東部の都市、アイントホーフェンに在するトロンプ・ビエンナーレ財団＆ムジークヘボウは、1971年より様々な部門にフィーチャーした国際コンクールを開催してきました。近年はトロンプ国際打楽器コンクールと共同して、隔年で打楽器のためのコンクールを催し、同時に国際打楽器フェスティバルを開催し、多くのコンサートで打楽器ファンを楽しませ、打楽器教育に貢献しています。
この機関の企画は、打楽器のための作曲コンクールや、児童のための和太鼓指導、学校でのパーカッションオーケストラなどに及び、フェスティバルの期間の他も、アイントホーフェンの街にはパーカッションを愛する気風が育っています。フェスティバルでは各国から招聘された打楽器グループの他、審査員によるコンサートなども開かれ、街がパーカッションによる音楽に包まれます。
このコンクールで特にユニークなのがレパートリー・デイズと題するマスターコース。コンクール事務局が世界3カ所でオルガナイズするマスターコースに参加し、世界的に著名な打楽器奏者達とコンクールでのレパートリーを前もって準備することができるのです。打楽器教育に力を入れたコンペティションならではの企画です。
前々回2010年や前回2012年度の優勝者に与えられたご褒美コンサートはオランダ国内からイギリス、ベルギーなどのツアーで、ブリテン・シンフォニエッタとの共演もありました。
勝利者の栄誉だけではなく、全ての参加者に必ずプラスになるコンクール、様々な段階のパーカショニストにお勧めいたします。