ソニヤ王妃国際音楽コンクール/Queen Sonja International Music Competition
世界中の若手声楽家がチャレンジする、魅力あふれるソニヤ王妃国際音楽コンクール。
ソニヤ王妃国際音楽コンクールは、ノルウェーの首都オスロで2年に1度開かれている国際声楽コンクールです。開催がスタートした1988年(第1回)と1992年(第2回)は、ピアノの国際コンクールという歴史を持ちます。主催はノルウェー文化省とオスロ市で、ノルウェー国立歌劇場、ノルウェー国立音楽アカデミー、ノルウェー放送協会、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団などが協力。TV放送も相まって、国内を中心にたくさんの声楽ファンが注目しています。さらに、国際的な音楽イベントとして重要視され、世界中の若手声楽家を惹き付けるコンクールとして知られています。
この人気ぶりは、毎回のエントリー数の多さからもおわかりいただけます。例えば、2011年は43カ国から200名の応募がありました。事前審査で40名が選ばれ、現地での一次審査に臨みます。そのため、録音は声楽講師や専門家の指導の下で、入念に行うことが必要です。二次審査に進めば、ノルウェー音楽やコンテンポラリーを選べ、ファイナルでは、ノルウェー国立歌劇場のオーケストラとの協演が待っています。さらに受賞を果たせば、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団など、世界的なオーケストラと協演する予定です。
2013年度の審査員には、モーツァルトの解釈で評価の高いキャロル・ヴァネスをはじめ、フェリシティ・パーマー、ウォルフガング・ホルツマイアー、ソフィー・デ・リントといった一流声楽家が揃っています。さらに、王立モネ劇場とメトロポリタン・オペラの責任者も名を連ねていますので、オペラ界を目指す方には、新しい可能性に満ちた出会いの場となることでしょう。