ピネローロ国際音楽コンクール/International Chamber Music Competition "Città di Pinerolo"
ピアノの4手連弾でも出場可能です。イタリア・ピエモンテの室内楽コンクール
ピネローロが位置するのはイタリア・アルプスの真ん中、トリノオリンピックの会場にもなった、緑豊かな小さな町でひっそりと行われている室内楽のコンクールです。室内楽といっても、ピアノ4手連弾やソロ楽器とピアノの組み合わせなど、とても編成のヴァリエーションが多いため、参加もしやすいというもの。もちろん、室内楽と聞いて思い浮かぶ、弦楽四重奏やピアノ・トリオなどでの出場も可能です。前回の竹沢恭子さんに続き、今回も審査員に日本の誇るヴァイオリニスト、堀米ゆず子さんが迎えられ、日本からの参加者には心強い限りでしょう。その他の審査員にも、インターナショナルに活躍する著名な演奏家や指導者が揃っています。しかし、このコンクールは予備審査なし、参加者全員が一次審査、20分から35分までのプログラムを会場で演奏することができます。一次審査のプログラムは自由選択、ファイナルもスタイルに少し条件がつけられているだけと、どんな曲を演奏するか、プログラムの選択についてもあなたのイマジネーションとセンスが評価されます。セミファイナルはブラームスかシューマン、室内楽の2巨匠の作品をどう扱うか、それが問われることにこのコンクールの正当性が感じられます。受賞演奏会にはファイナリストも出場し、集まる観客の前で、聴衆賞を互いに競い合います。滞在中の宿泊にはイタリア人家庭でのホームステイも提供され、暖かく、アットホームな雰囲気の中で、町を挙げてこの小さなコンクールを応援していることが覗われます。振り向けば白いアルプスの山並みがあなたを圧倒するこの町で、あなたの音楽が町に雪解けを運ぶかも知れません。