ビルバオ国際声楽コンクール/International Voice Competition of Bilbao-Bizkaia "Pedro Mª. Unanue"
バスクの熱い風を感じよう。ビルバオ=ビスカヤ国際歌唱コンクール
エントリーはほとんどフリー、実際にオペラ歌手を採用している劇場支配人などの審査員の前で歌うことができる、大きなチャンスがそこにあります
課題曲に目を通してみてください。「サルスエラ」になじみがあるでしょうか?スペインには独特のオペラ音楽があり、スペイン語の台本であること、台詞が多いことなど、イタリアオペラとは一線を画しています。プラシド・ドミンゴの両親はサルスエラの歌い手でした。
2012年よりその名を変更した、ビルバオ=ビスカヤ国際歌唱コンクールPedro Mª Unanueはスペインのバスク地方の都市、ビルバオにて開催されます。愛郷心に富んだこの地方ですが、それに対してコンクールはインターナショナルです。エントリーは300名に限定されていますが、2012年、実際に参加したのは137名、コンクール経験等が少なく、書類選考をパスすることが難しい方には大きな魅力となるでしょう。
他に特記すべきは、審査員も国際的で、かつ教育者などの他に、ビルバオ劇場など、オペラの芸術監督や総支配人の名が並んでいることがあります。若い歌手の方には劇場とコンタクトをとるのが最初の難関でありますが、エントリーするだけで、普通であれば面談を取り付けるのも難しい、劇場支配人の方に聴いてもらうことが可能だというわけです。
レパートリーもとても自由で、あなたの得意な曲目をそのままコンクールのレパートリーとして提出することができます。(サルスエラを歌わなければならないということはありません!)
冬でも暖かい、そして人々は熱いバスク地方で、オペラの本場、ラテンの風を感じ、実際に劇場に関わっている人たちの前で歌う、その経験を積むだけでもスペインに飛ぶ価値があるでしょう。
レビュー・体験談を投稿する