エリザベート王妃国際音楽コンクール/Queen Elisabeth Competition
ダヴィッド・オイストラフから成田達輝まで。ベルギーで聴く世界一の音楽と世界一の興奮
最高峰の音楽を奏で、歌い上げ、作曲する。エリザベート王妃国際音楽コンクールは、異なった4つの部門が入れ替わりで、毎年開催されています
ベルギーの首都ブリュッセルで毎年開催されているエリザベート王妃国際音楽コンクールはあまりにも有名で、音楽を志す方の中に知らない方はいないでしょう。世界三大コンクールのひとつに数えられ、歴史的にも、レベル的にも世界を代表するコンクールとされています。今までの受賞者の中にはウラディーミル・アシュケナージ、エミール・ギレリス、アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ、ギドン・クレーメル、ダヴィッド・オイストラフと、重要な超一流音楽家の名前がずらり。一次審査から世界中の音楽人の注目を集め、 入賞ともなれば各国の報道機関がニュースを伝えるほど。日本でもそれは同じで、2012年度のヴァイオリン部門で2位を勝ち取った成田達輝さんや、2011年度の作曲部門で堂々の1位を受賞された酒井健治さんの活躍振りは記憶に新しいところです。次回2013年にはピアノ部門、2014年には声楽、2015年にはヴァイオリン部門がそれぞれ予定され、声楽部門は現在募集が始まり、レパートリーリストなどが公表されています。コンクールは第一次審査より一般に公開され、1位から6位までの受賞者達の出演する受賞者コンサートまで、大勢の観客が詰めかけ、コンテスタント達の熱演を堪能します。受賞者は受賞者演奏会の他、高額の賞金を得、コンクールのハイライトが収められたCDが発売されるなど、その価値は演奏家の登竜門として計り知れません。風香る5月にヨーロッパのファッショナブルな都市で行われる世界最高輔のコンクール、出場する側にとっても、鑑賞する側にとっても興奮のひとときがやってきます。
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