西アジア北端、旧ソビエト連邦のグルジア（ジョージア）共和国。古くからキリスト教信仰を伝統とし、幾たびもの他民族支配にさらされる交通の要所にありながら、その文化を守ってきました。4年に一度の国際ピアノコンクールが行われている首都トビリシはムトゥクヴァリ川の河畔に広がる美しい都。大聖堂や19世紀に建設された旧市街の町並みは見事な景観を保っています。街で最も古い教会はなんと5世紀のバシリカを残しています。
この文化の薫り高い街で独立のたった6年後より継続して開催されているトビリシ国際ピアノコンクールは、知る人ぞ知る、難易度の高いピアノコンクールです。当初はほとんどが旧東側の参加者でしたが、近年は西側の国々からのコンテスタントも増えています。2013年度第5回の審査員もドイツ、イタリア、イギリス、USA、韓国、アイルランド等、各国の有名なピアニストや教授の名前がずらりと並びます。過去の受賞者にも、現在第一線で活躍しているピアニストが多く、コンクールのレベルの高さを伺わせます。
コンクール事務局は、ショパンコンクールのユース部門をグルジアで開催している他、国内向けの総合コンクールやマスターコースを主催するなど、グルジアの音楽文化の発展に尽力しています。他のメジャーコンクールとの提携により、選ばれた受賞者がオランダやアイルランドなど、他のコンクールの場でリサイタルやコンサートに出演することも可能。グルジア国内でのコンサートのオファーもあります。
西側世界にはまだまだ新鮮なこのコンクールであなたの可能性を試してみませんか。