ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール/"Géza Anda" International Piano Competition
「ピアノの吟遊詩人」を記念した、スイスのゲザ・アンダ国際ピアノコンクール
その半生をスイスで過ごしたハンガリー出身のピアニスト、アンダ・ゲーザ。フルトヴェングラーが「ピアノの吟遊詩人」と語った彼の演奏は今も語り継がれ、20世紀
の最も偉大なピアニストの一人と見なされています。惜しまれながらこの世を去ったこのピアニストを記念して、彼が眠るスイスの地で、ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールが3年に一度催されています。1979年の初回の後、2012年にはチューリヒ音楽大学のバックアップを得、次回2015年には13回目の開催となります。
このコンクールは当初から、若いピアニストをキャリアサポートすることを主眼におき、受賞者には賞金の他に、次のコンクールシーズンまでの3年間、コンサートのマネージメントが熱心に行われ、オファーされる演奏会の数はヨーロッパを中心に、実に200近くに上るそうです。
審査員の顔ぶれをみても、その傾向は明らか。2012年の例をとれば、ミシェル・ベロフのようなピアニストの他、ジョナサン・ノットのような著名な指揮者や、マルクス・ヒンターホイザーのような音楽祭総裁が招待されています。
審査の一部には、あのチューリヒ・トーンハレ・コンサートホールが使用され、ファイナルの室内協奏曲、モーツァルトラウンドの後、フルオーケストラをバックにした協奏曲ラウンドでは、あこがれのチューリヒ・トーンハレ・オーケストラがあなたの奏でる音楽を伴奏します。
コンクール事務局は3年に一度のコンクールの他、フェスティバルを開催。2013年にはブタペストの名門フランツ・リストアカデミーとの協力により、先のコンクール入賞者
を中心に、数々のピアノコンサートが行われます。次に招聘されるのはあなたかも知れません。