ノルウェー中部に位置するノルウェー第3の都市、トロンハイム。ノルウェー王国最初の首都であるこの都市で2年に1度、トロンハイム国際室内楽コンクールが開催されています。1996年に若手音楽家達の参加によって始まったトロンハイム国際室内楽フェスティバルに端を発し、2000年にはフェスティバルがトロンハイム国際室内楽コンクールに発展。以降コンクールへの参加者も増加していき、年々国際的評価も高まっています。コンクールは、弦楽四重奏かピアノ三重奏のどちらかの演目が交互に開催されるシステムとなっており、コンクールが実施されない年には、翌年のコンクールの演目についてのアカデミーが開催されています。アカデミーでは参加者自身が選んだレパートリーのマスタークラスの受講やインストラクター達との室内楽レッスンなど、貴重な体験を積むことが可能です。また、インストラクターによって選ばれた上位の合奏団は、翌年のコンペティションに参加することができます。このように、トロンハイム国際室内楽コンクールは、1年目にトロンハイム国際室内楽アカデミー、2年目にトロンハイム国際室内楽コンクール、3年目にコンクール入賞者のコンサートへの参加というユニークな「跳躍モデル」を採用。3年で1サイクルの長いスパンで多くの若手音楽家達に挑戦の機会を与えているのです。コンクール優勝者には高額の賞金と翌年のコンサートへの出演が約束されています。このコンクールが若い音楽家達への刺激になり、音楽キャリアの第一歩となればとの主催者の思いに応え、世界に羽ばたいた合奏団も多数あります。この機会に是非あなたもチャレンジしてみては？