リーズ国際ピアノコンクール
内田光子など現代の名ピアニスト達も同コンクール出身です
イギリス北部の都市リーズで3年ごとに開催されるリーズ国際ピアノコンクール。創設は1961年と古く、イギリス人ピアニストであり優れた音楽教育家でもあったファニー・ウォーターマンとオーストリア人ピアニストで声楽家のマリオン・ソープによって開催されたのが始まりです。過去の受賞者には、ラドゥ・ルプ、マレイ・ペライア、シフ・アンドラーシュ、内田光子をはじめ、多くの名ピアニスト達が含まれます。
コンクールの審査は4段階で構成されています。審査の大部分で、指定作曲家の任意の作品を課題曲に組み込むことができるので、出場者の卓越した技術や表現力に加え、演奏プログラムの構成力も勝ち進むための重要なポイントになります。ファイナルでは、おなじみの作曲家の主要協奏曲が課題で、毎回イギリス有数の名オーケストラや指揮者がファイナリストの演奏を伴奏するのが慣例です。2015年はマーク・エルダー率いるマンチェスターの名門、ハレ管弦楽団が演奏を担当します。
入賞は1位から6位までで、優勝者には、高額賞金、そして副賞として世界各地でのコンサートや音楽祭への出演、レコードのリリース権などが贈られます。また、優勝者以外のファイナリスト達にも幅広く活躍の場が用意されているのも、ハイレベルな人材が集結する同コンクールならでは。ファイナリストとしての記念コンサートはもちろん、ファイナリストの中から選ばれた1名には、オーケストラ賞の副賞としてハレ管弦楽団とのコンサートに起用されるチャンスが与えられます。
リーズ国際ピアノコンクールでの入賞は、若手ピアニストにとって大きな飛躍の第一歩になることでしょう。