明石潮美さん&森谷啓子さん/バレエ/ジョフリー・バレエ・スクール・オープンクラス

明石様 小学校2年からバレエを開始。中学たちばなバレエ団の夏期参加。 高校 編入でたちばなバレエに入団が決まり、上京。住み込みで2年間バレエを勉強 牧阿佐美バレヱ団の公演に出演。 30歳ごろにNY留学経験のあるダンスコーチと出会い、留学を決心。 指導行を始めがんばる傍ら、いつか留学しようと思い、この度いよいよ留学を決心。 現在、バレエを使った体作りのサークルを主宰。 森谷様 ジャズダンス歴3年。今は、時間を見つけてバレエ教室に通っていらっしゃいます。 -よろしくお願いします。今回、全体的にいかがでしたか。 森谷様:3日間レッスンを受けたんですけど、充実していました。日本のクラスとは全然感じが違いました。 明石様:まず毎日気が抜けない毎日で、やはりきつかったです。きつかったんですけど、行ってみて、できるかできないかではなくて、やるかやらないかだなと改めて強く感じました。これは全体的に強く感じました。 -例えばそれはどういう面ででしたか。 明石様:まさか留学して、アメリカのニューヨークのジョフリー・バレエ・スクールに行くとは、本当に夢が実現できるとは、まず思っていなかったです。多分行きたい行きたいで、一生終わるんだろうなと思っていたんですけど、アンドビジョンさんを知って現実になったんですけど、それにしてもこれはやったからできたことで、そういう観点からですね。 -確かに行きたいなと思っていても、何もしなければ終わってしまいますもんね。 明石様:だんだん歳をとりますし、周りの環境もありますから、どうしても出づらくなるんですけど、それでもやっぱり行きたかったなと思って一生終わりたくなかったので、行けて良かったと思っています。 -ありがとうございます。もともと行きたいと思い始めたのはいつ頃ですか。 明石様:2、30年前からです。私はずっとバレエをやっているんですけど、30年前からどういうわけかニューヨークに行きたかったんです。ニューヨークのどこに行きたいと思っていたわけではないんですけど、たまたまそういう気持ちがあるときに、私が一番影響受けたバレエの先生が長い間ニューヨークにいらっしゃって、その先生についてレッスンを受けていたんです。10年ぐらいその先生にレッスンを受けて、先生が亡くなられたあとに、たまたまジョフリー・バレエ・スクールの本を書店で見つけたんです。それを見ると、100歳まで受けられると書いてあったので好印象で、絶対にこれは行ってみようと思って、そこからですね。それは20年ぐらい前だと思います。 -ではそれからずっと行きたいという夢を持っていたんですね。 明石様:行きたいということがついつい口に出てしまうんです。 -森谷さんはいつ頃からですか。 森谷様:明石先生からジャズダンスを習っていまして、今はやめて他のバレエ教室に通っているんですけど、声をかけていただいて、先生とご一緒させていただいた感じです。 -そうなんですね。迷いとかはなかったですか。 森谷様:今を逃したらチャンスはないと思いました。歳をとっていくばかりですし、まさか私もこの年齢で、アメリカの学校のスクールのクラスを受けるとは思っていなかったです。でも今行かないと、と思って思い切って行きました。 -じゃあもともとはジャズダンスをなさっていたんですか。 森谷様:そうですね。バレエはそのあとです。「より上手くなるんだったらバレエを習ったほうがいい」と明石先生に言われて、バレエを習うようになりました。 -どれぐらいなさっているんですか。 森谷様:40を過ぎてからですから、10年ぐらい経っていると思います。 -そのとき初めてなさったんですか。 森谷様:ジャズダンスは若いときにも経験があったんですけど、その先生もクラシックのバレエの先生で、小学校の子たちのバレエをやったあとにジャズダンスをやっていて、私は全然バレエは関係ないものと思っていましたから、結婚してしばらくやっていなかったんですけど、子どもが先にお世話になっていて、娘がやめる頃に私が入れ替わりでジャズダンスを習うことになりまして、しばらくやっているうちにバレエをやったほうがいいという感じで、きっかけはそこからですね。 -そうなんですね。それで今回は一緒にバレエのクラスを受けられたんですね。他に何か興味のあるクラスなど、ジョフリーでは特になかったですか。 森谷様:時間の余裕があればいろいろ受けたかったですが、1日1レッスンしか受けられなかったので、ジャズやストレッチなども時間の余裕があればちょっと受けたかったです。 -今までそうやって海外で何か講習を受けたなど、海外の先生がいらしているときにレッスンを受けたということはありましたか。 明石様:海外はバリ島でバリダンスの経験があります。そこの現地の学校に行きました。 -やっぱりそのときも日本とは違うという感じがありましたか。 明石様:その当時は、まだこちらの日本のほうにバリ舞踊の教室は多分なかったと思うので、習ったわけではなくて、フラメンコをやっている先生がいらっしゃって、その先生が何回もバリ島に行かれているというので、一度連れて行ってもらって、そのときにバリダンスを習ったんです。その当時は全然まだニューヨークなど頭になくて、そのときはバリに行って初めてバリダンスをやって、楽しいというか面白いというか、ちょっと違うので、先生から教わるのではなくてダンサーに直に教わるということがすごく興味深かったです。そのダンサー次第で子どもたちの育ち方が違うんじゃないかなと思いました。いろいろ劇場も見たんですけど、やはりすごく上手い先生のところにはすごく上手い子どもがいました。現地の人もあの子は上手いなと言っていて、それが分かったのは良かったと思います。 -それは才能なんですか。それとも教え方なんですか。 明石様:才能もあると思いますし、先生次第だと思います。 -今回クラスに参加をなさって、他の方たちの様子とかってどうでしたか。やっぱり現地の方がたくさんいらっしゃいましたか。 明石様:だいたい24、5人のクラスですけど、どう思いましたか。 森谷様:国籍は様々ですけど、現地の方もいらっしゃって、日本人じゃないかと思われる人もいました。男性もいましたし、70代ぐらいの女性もいました。 -皆さん普通に何の違和感もなくレッスンを受けていらっしゃいましたか。若い方の方が多かったんですか。 明石様:そうですね。年配の方は少ないです。少ないですけど、やはり少ないだけによく目立ちます。 -入っていくのに抵抗などはなかったですか。 明石様:私は、抵抗はなかったです。 森谷様:私は他のほうに、音が聞き取れなかったらどうしようとか踊りとか、内容よりも他のことに神経がいっていたので、あまり気を使わなかったです。 -お二人は違うクラスを受けられたんですか。 森谷様:1日目は一緒で、2日目が別のクラスでした。 -クラスのレベルとしてはどうでしたか。 明石様:オープンクラスだから、いろんな方がいらっしゃるなという感じでした。 -明石さんはずっと初心者のクラスだったんですか。 明石様:ほとんど私はレッスンしていなかったので、いきなり行ってレベルが高いものを受けてもまだ無理だと思ったので、もう一度初心に戻って受けました。それは良かったです。 -森谷さんは、2日目からもう1つ上のクラスに行かれたんですか。 森谷様:もともとついていけたんですけど、内容がちょっと長めで頭を使うようなこともありました。スクール生らしき女性が3人ぐらいいて、その人たちを見ながらできたので、少し難しい感じがしました。でも最後のレベランスなんかも、自分がまるで団員になったような感じで終わることができて、気持ちが良かったです。 -皆さんやっぱりクラスが上になるとレベルも結構上がってくるんですか。 森谷様:そうですね。ついていけるところもあるんですけど、途中から難しくなりますね。 -言葉が聞き取れないということはありましたか。 森谷様:あります。聞かれたら困るなというのもありました。動きは大体分かっているので、フランスで共通なのでいいんです。もっと細かいことを言われても、単語ぐらいは聞き取れるんですけど、長く言われると困っちゃうなとなります。 -そういう場面はありましたか。 森谷様:特にそれは言われなかったんですけど、なんとか分かる中で直していくことができました。 -明石さんのほうはどうでしたか。 明石様:これはレッスン中に限らず、本当にもう少しちゃんと学んでいかなければいけないと思いました。私の場合先ほどお話ししました、ニューヨークに長い間いらっしゃった先生がこちらに帰ってこられて、ご夫婦に私は教わったんですけど、そのときにちょっと英語が入ってくるので、耳が慣れている部分があるんです。あとはバレエのスタイルも全然違和感なく、日本でやっているバレエと向こうでやっているバレエの違いがないぐらい、その先生についてやっていましたから、それはすんなり入れたんですけど、ただしやはり言葉が、ヒアリングができないので、先生が微妙な点を言ってくださるところが分からなかったです。それはもったいなく感じました。とてもいい先生だったので、何を言っているかが分かったらもっと勉強になったと思います。 -先生は毎クラスで違いましたか。 明石様:私の場合は初日と最終日が同じで、中日が違いました。先生としては初日と最終日の先生が良かったです。 -先生も全然違う教え方をなさることはありましたか。 明石様:教え方そのものが違うわけではないですが、やり方やもっていき方、音楽性も違うので、合う先生と合わない先生がいると思います。私の中でも合う先生に出会えたことは良かったです。 -森谷さんはいかがでしたか。 森谷様:音の取り方が難しいと思います。慣れている人も結構間違えていたので、音の取り方がちゃんとできたらまた違うのかなと思いましたけど、ちょっと取りづらかったですね。 -それはどの先生でも同じでしたか。 森谷様:先生のクラスによって分かりやすいところと、とことん分かりづらいところというのがありました。 -先ほど明石さんがおっしゃっていた、日本のスタイルと向こうのスタイルとの違いというのは、本来大きいものなんですか。 明石様:大きすぎます。特にニューヨークスタイルがそうかもしれないんですけど、20年前先生が日本に帰ってきて、指導してもらったとき全然違うのですごくときめいて、とても楽しかったです。日本の場合は厳しいけど、楽しさを感じないんです。テクニックは日本のほうが上ですが、そういうものではないですね。例えば組み合わせ1つとっても、決まりきっていないというか、ものすごく魅力的なんですよね。 -それは先生の独創性とか、そういうものが出てくるんですか。 明石様:そうですね。 -森谷さんはそういう面は何かお感じになりましたか。 森谷様:先生はすごいですね。すぐに舞台で踊りに通じるようなところが感じられて、日本だとそういうスタイルは特別なレッスンじゃない限りないなと思いました。日本では課題をこなしている感じでしたけど、それがすごく楽しかったです。そういうところに気持ちを持っていってくれる先生だったので。 -どの先生もそういう感じでしたか。 森谷様:そこは皆さん変わらないですね。日本だと1回2回ぐらいしかやらないのを3回ぐらい繰り返して、できないところをやってくださったので、それは良かったと思いました。 -日本からそういうところに入っていくと、結構違和感を感じたりすることはありましたか。 明石様:あると思いますし、もの足りなさを感じる方は多いんじゃないかと思います。 -捉え方1つで印象が変わってくるということなんですね。レッスンに行くところから教えていただきたいんですが、今回こちらで手配をさせていただいて、行っていただければ分かるようになっていたと思うんですが、建物に行ったところから、どのように受付を済まされたかということは覚えていらっしゃいますか。 明石様:建物がなかなか見つけられなかったです。もっとちゃんとしたビルでジョフリー・バレエ・スクールと書いてあって、1回から入って3階の受付があるんだろうと思っていて、大きな間口のビルを探していたんです。30分ぐらい探して、ここにあったんだということで、普通の建物でした。1階、2階は他のテナントさんが入っていて、その上からという感じでした。案内の通り、向こうの方が受付にいらっしゃったので、こちらで教わった場所などがちょっと違ったんですけど、そこは大丈夫でした。心配していたのは、多分2人とも同じなんですけど、用紙を初日に渡してしまったらあとの2日間はどうしたらいいだろうと思っていましたが、見せるだけだったので良かったです。そういうところがものすごく心細く、言葉の問題も大きかったです。想定される英語を勉強しては行ったものの聞けないんです。それで会話にならないこともありました。 -3日間いるとだいぶ慣れましたか。 明石様:帰りのほうで、ホテルの方や先生が何を言っているのか、単語が少し聞こえるようになったというぐらいですね。 -日本語はお二人がお話になる以外は聞かないという環境でしたか。 明石様:そうですね。もっと日本語が聞けるのかと思っていたんですけど、かえってそういう環境で良かったです。 -学校に行って受付を済ませると、更衣室みたいなところに行かれたんですよね。ロッカーなどもありましたか。 明石様:建物自体が古いので、きれいな更衣室ではなくて、ロッカーも使おうと思えばあるんですけど、皆さんロッカーは利用されていませんでした。貴重品はバックの中に入れてスタジオに持ってきていましたね。それでも全然危険な感じではありませんでした。 -そのロッカーや更衣室の使い方は、どなたかが説明してくださいましたか。 明石様:いえいえ、行けば分かりました。皆さんがやっているようにしていました。 -クラスに行くと皆さんどんな感じでいらっしゃるんですか。 明石様:これは日本でも同じなんですけど、何しろ早く入って行っていい場所を取りたいわけで、私たちは結構早い時間から入っていましたので、私たちがウォームアップをしているときにどんどん入ってくるという感じだったんです。その前に熱心な年配の方がちょっと前に入ってきて、ストレッチをしている風景もありましたけど、ほとんどはあとから入ってこられていましたね。 -一番いい場所というのは取れましたか。 明石様:そうですね。一番前とか後ろは避けようという意味でいい場所を取ることができました。練習しているときに、ワンワールドタワーがちゃんと見えてレッスンをすることができて感激でした。夜景だったのできれいでしたよ。 -クラスは今回90分でしたか。 明石様:90分ですね。フルレッスンでした。 -90分は長かったですか。 森谷様:日本で私がいたバレエ教室も90分だったので、ちょうどいいぐらいでした。 -他の方々と何かお話になったりすることはありましたか。 明石様:レッスンはやはり緊張しますので、場所を譲り合うぐらいで周りの人と話すことはなかったです。レッスンが終わるとみんなさっと帰ってしまうんです。これはオープンクラスだからこそだと思います。 -森谷さんのクラスでもそうでしたか。 森谷様:友達同士で固まって話をしたりはしていました。私も話がしたいと思いましたけど、話ができないのでしなかったんです。たまたまバーが隣だった人が、距離的に近くなって話しかけてきたんですけど、ちゃんと話ができたら良かったなと思います。その人は次の日のレッスンも一緒で覚えていてくれて、ただ話したいけど伝えられないというのがあったので、もっと話ができたらなと思うことありましたね。 -クラス全体で、もっとこうだったら良かったということはありましたか。 森谷様:私は初めてだったので満足しています。他のクラスにも出たことがないので、他のクラスにも出れば比較しようがあると思います。3日間だけだったのであまりよく分かりませんでした。 明石様:こんなものだという認識が強いですが、でもやはり言葉の問題だし、オープンクラスで入ってきて短い間だし、先生ともそんなに関係がないので、ちょっと疎外感は感じました。そういう疎外感が払拭できるような何かがあれば、もっと良かったかなと思います。個人という感じが強く感じられましたが、それよりも学んで帰れたことが多かったです。でもやはりそういうところも多分言葉の問題だと思います。こちらから先生のほうに行って、こちらの思いが伝えられたらそれはまた違ったと思います。 -他に先生に何かお話に行ったりなさっている方はいらっしゃいましたか。 明石様:それは現地の方だと思いますがいらっしゃいました。でもほとんど皆さん、さっときてさっと帰るという感じでした。 -日本のオープンクラスだとまたちょっと違いますか。 明石様:日本のオープンクラスもそうです。そうじゃないところもありますが、そういうものだと思います。 -遅い時間からだったので、暗くなってからレッスンに行って帰ってくるという感じでしたか。 明石様:行くときはまだ少し明るくて、帰るときは暗かったです。 -怖かったりはしませんでしたか。 明石様:それで近くのホテルを手配して、送り迎えどうのこうのということも始まったんですけど、全然それは大丈夫でした。歩いて2、3分で行けるところで人がたくさん歩いていたので、危険性は感じませんでした。 -クラス以外のことで、まず着いたところからいろいろお話を伺いたいんですけど、空港に着いてお迎えのことで何かあったりしましたか。 明石様:私は行く前にアンドビジョンさんのほうに携帯番号を教えておいたんですけど、空港で電源を切ったままにしていたんです。それでたくさん電話をかけていただいたらしく、つながらなかったんです。それを知らず、電話をかけたらつながったので、そこで問題なく会うことができました。ただ待ち合わせ場所は言われたところと違っていました。到着のゲートが違っていたというお話だったようで、私は税関を出たところで待っていますと聞いていたんです。そうしたらアンドビジョンの運転手の方が、下の出口のところにいらっしゃいました。 -それは待ち合わせの認識が違っていたんですね。それは申し訳なかったです。すみません。 明石様:日本人のドライバーさんかと思ったんですけど、そうではなくて、向こうは多分いろいろ話しかけてくださったんですけど、耳に入ってきませんでした。 -飛行機の中は特に大丈夫でしたか。 明石様:飛行機はやっぱりユナイテッドはサービスが悪いですね。というのは、日本のANAとかで、皆さん慣れていると思うんですけど、今回はシートの前にモニターがあったんですがそれが操作できなくて、音が聞こえなかったんです。係員さんを呼んで聞けばいいんですけど、それすらも嫌という感じで、少し体調も悪かったので、映像だけ見て我慢していましたが、行きも帰りも不具合がありました。係員の方もやっぱり日本人じゃないということで、愛想が良くなかったです。 -日本人の係員はいませんでしたか。 明石様:日本語が話せる方はいましたが、日本人の方ではなかったと思います。でも今回いろいろさせていただいた中で、これもその1つだなと思ったんですけど、困ったときは大丈夫でした。私が「困った」と言えば、向こうはちゃんとしてくれたんだと思いますけど、私はトイレで困ったことがあったんですけど、そのときはちゃんと丁寧に分かるように教えてくださいました。やっぱり日本のサービスに慣れているせいだと思います。 -森谷さんはいかがでしたか。 森谷様:男性のキャビンアテンダントで、日本人だと思うんですけど、愛想が悪くて、ドリンクサービスのときに、私の言い方が、声が小さくて聞こえなかったのかもしれないですけど、「聞こえない」と言われたんですよ。そういう言い方はないですよね。日本の航空会社ではそういう言い方はしないですよね。私も機械音痴なので、設定をし直してくださいという表示が出てしまって、私も英語が堪能だったら聞けばいいんですけど、聞いたところで多分分からないので行きは諦めて、帰りはヘッドホンもついてなかったんですよ。隣の男性は英語が堪能だったので「ください」と言っていました。 明石様:飛行機に乗った段階で、入国審査が心配でした。そのことで頭がいっぱいでした。入国審査は無事にうまくいって、それまでは英語がなんとなく分かるんですが、そこを一歩出たら何を言っているか分かりませんでした。 -ホテルに着いたあとはどうでしたか。 明石様:そこでもクレジットカードのことで分からないことがあって、話が早くて何を言っているか全然分からなかったです。 -ホテルには何時ごろについたんですか。 明石様:ホテルには6時、7時ぐらいに着きました。空港からは割と早かったです。 -それからご飯を食べに行かれたりしましたか。 明石様:食事のほうは、私はムカムカしていたんですけど、彼女がカップ麺などいろいろ持ってきてくれていたので、それを食べました。3日間通してデリカとカップ麺、ハンバーガーで過ごしていました。 -お湯はお部屋で沸かせたんですか。 明石様:フロントの方に電話して聞いたら、コーヒーメーカーで沸かしてくれということだったので、コーヒーメーカーでお湯を沸かすことができました。そのあと周辺に歩きに行きましたね。 -ホテルの周辺も怖くはなかったですか。 明石様:そうですね。全然大丈夫でした。 -気温などはどうでしたか。 明石様:少し肌寒いぐらいでした。 -お散歩されてどうでしたか。 森谷様:意外とすぐになじむことができましたね。 -次の日は朝からどういう生活でしたか。 森谷様:ジョフリーのスクールの前を何度も通り過ぎてしまって、30分迷ってしまいました。イメージしているものと違ったのが大きかったと思います。 -迷って変なところに迷い込んでしまったみたいなことはありませんでしたか。 明石様:それはありませんでした。その日は次の日の待ち合わせ場所に、地下鉄に乗っていたほうがいいだろうということで、それにチャレンジしました。 森谷様:地下鉄の乗り方をレクチャーしていただいたので、それは役に立ちました。 明石様:私だけ通れなかったところがあったんですけど、ちゃんと通れるようにしてくれました。 -それはカードが問題だったんですか。 明石様:乾燥するとダメみたいで、有人の所じゃなかったら大変なことになっていたと思います。でも2人で協力して乗り越えることができました。 -地下鉄の中は大丈夫でしたか。 森谷様:怖くはなかったんですが、乗ってすぐに私が黒人男性に話かけられたんです。寒かったので、その男性はダウンを着てニットのキャップをかぶっていて、私は日本から割と薄い格好で行ったんですけど、「そんなに薄着で寒くないの?」ということを聞かれたんですけど、何と答えていいのか分からなかったので黙っていたんです。あれはちょっと申し訳なかったかなと思いましたが、思ったほど怖くはなかったです。ただちょっと日本に比べたら薄汚い感じはしました。 -地下鉄に乗っていた時間はどれくらいでしたか。 明石様:遠くて6駅ぐらいでしたので、30分ぐらいだったと思います。帰りは少し歩いて帰りました。彼女が万歩計を持っていて、1万歩は過ぎましたね。 -そのときは近くをお散歩なさったんですか。 明石様:中心部からダウンタウンに向かって、位置を確認しながら歩いていきました。途中で私がバテてしまって、地下鉄に乗って帰りました。 -その日のお食事はどうされましたか。 森谷様:カップ麺でした。多分お店に入っても、買い物も慣れていないとできないかなと思っていたので、たくさん持っていっていたんです。 -その次の日からツアーが始まったんですね。いかがでしたか。 明石様:地下鉄に乗って行こうと思ったら、間違ってしまって、時間に間に合わないかもしれないので、タクシーに乗って行こうということになったんです。タクシーは安全だということを聞いていたんですけど、タクシーにどこで乗っていいか分からなかったんです。そうするとタクシーの年配の女性のドライバーが寄ってきてくれて、ちゃんと連れて行ってくれて、時間にも間に合うことができました。ツアーはとても良かったです。ツアーは日本のガイドさんだったので、ニューヨーク事情がよく分かって本当に良かったです。ツアーに参加していなかったら、あそこまで分からない状態だったと思います。場所だけではなく情勢のことなども教えてくれました。ニューヨークには一軒家がなくて集合住宅であるということも初めて知りましたし、歴史的なことも知ることができました。 -ツアー自体は何時間ぐらいでしたか。 明石様:8時から待ち合わせで終わったのが15時でしたので、6時間ぐらいだったと思います。 -印象に残った場所はありますか。 森谷様:自由の女神が感動しましたね。 明石様:船で行きました。 森谷様:ブルックリン橋も良かったです。 明石様:あとはビートルズのジョンレノンが住んでいたマンションを教えてくれました。アメリカは格差が激しい所だということも教えていただいて、そこで暗殺されて、教会で葬儀をあげてということも教えてくれました。セントラルパークの近くでした。その辺は少しカルチャーショックを受けました。高級住宅街ですけど、見た目はそんなにきれいな建物がなくて古い建物で、その風景から思想を感じました。 -やっぱりそれは写真を見ても分からず、行ってみないと分からないことですよね。 明石様:ガイドブックなんかもたくさんありますけど、それでニューヨークをイメージしても全然違いました。だからアメリカは強いんだなとも思いました。日本にはないことですよね。 -ツアーにはどれぐらいの方が参加されていたんですか。 明石様:皆さん日本人で、20人ぐらいだったと思います。 -バスで回って、最後は解散してそれで終わりという感じですか。 明石様:そうですね。バスでポイントポイントで降ろしてくれるので、それぞれグループ同士で固まって動いていました。そこでお友達になるということはあまりなかったですね。そこで情報を交換しなくても、ガイドさんが分かりやすくてとても良かったんです。 森谷様:お昼は食べられないと思っていたんですけど、時間があってカフェテリアで好きなもの買って食べられるようなところがあって、焼きたてのピザがおいしかったです。ガイドさんのほうからエンパイアステートビルの入場券を安く買うことができで、そういう部分も良かったです。自分で行って買ったらもう少し高くなったと思います。エンパイアステートビルには、レッスンが終わってから登りました。 明石様:中日のレッスンが終わってからでしたね。地下鉄に乗って行きました。きれいな夜景をばっちり見ることができました。そこでもやっぱり黒人の方が多くて、ドアマンとかエレベーター係が黒人の方でした。そういうことも言ってみなければ分からなかったと思います。皆さん優しく、分かりやすく案内してくれました。 -すごく長い1日でしたね。その日はホテルに帰って終わりだったたんですね。3日目は朝から何かされたりしたんですか。 森谷様:本当は先生とご一緒したかったんですけど、先生もお疲れのようだったので、私はちょっと買い物に行きました。地下鉄を間違えてはまた先生にご心配をかけてしまうので、よく分かっている近場のところに買い物に行って、家族のお土産を買ってきました。日本で言う100円ショップみたいなところがあって、娘から「そこでポテトチップスを買ってきて」と言われていて、3種類ぐらい買ってきました。あとは自分が着る服を何着か買いました。 -サイズは合いましたか。 森谷様:一応試着しておきました。 -何か困るようなことはなかったですか。 森谷様:そうですね。大丈夫でした。 明石様:私は最後のレッスンが受けられないといけないので、別行動をさせてもらって、部屋で休んで、近くのワシントンスクエアに行きました。パフォーマンスをされている方がいて、そこで1日いても多分飽きなかったと思います。 -その方たちは上手なんですか。 明石様:結構上手でした。日本でもパフォーマンスをする人は集中力があると思いますが、ちょっと素人っぽい方たちも集中力があるなと思って、感心しました。周りにたくさん人がいたんですけど、全然気にせずにパフォーマンスに集中していたのですごいなと思いました。ジャズのバンドもやっていましたし、運動をしている人もいました。ちょっと小柄な人がいて、全身にボディーペインティングをしている人もいました。日本人のように、つるむとかそういうことが見かけられなかったですね。 -公園にいる人たちはそのパフォーマーの方たちを眺めていたりするんですか。 明石様:眺めている人思いますし、全く興味がなければ見ていない人もいました。面白い空間でしたよ。リスやスズメもいましたが、向こうの方々と同じように、スズメも体が大きかったです。それも楽しみました。 -最後のレッスンはいかがでしたか。やっぱり最後だから、という意識はありましたか。 明石様:私はありました。3日間同じ初級を受けたということで、彼女のクラスを受けたほうが良かったのかなと思うこともありましたが、結果的に3日間受けて私は良かったと思います。最後だからと思って、時間も1分1分を大事にしながらレッスンを受けてきました。 森谷様:私も1つ1つの動きなど、先生のおっしゃることを聞き逃すまいと思って、一生懸命取り組みました。 -そうすると、元の話に戻るんですけど、今回このように留学をなさることに、ご家族は何か反対なさったりということはありませんでしたか。 森谷様:それはむしろ、今じゃないといけないからと背中を押してくれました。 明石様:賛成はしてくれましたが、1つ条件として、心配だから1人ではダメだと言われました。でも行かせてもらってありがたかったです。 -お帰りになって、家族にお話しになったことで何か喜んでいらっしゃったことはありましたか。 明石様:もうしばらく私はニューヨークになっていましたから、何を言ってもニューヨークで、向こうは聞いているだけでした。うちは主人と犬なんですが、向こうに犬がたくさんいるんです。それも若い人が意外と連れているので、若い人が飼っているのかなと思ったら、散歩するお仕事で、それもガイドさんから改めて聞いたんですけど、ご年配の方などでお散歩ができない人が利用されるそうです。よくしつけがされているので、日本のように騒いだりということはなかったです。うちは柴犬なんですが、向こうにも普通の柴犬がいました。エンパイアステートビルの中にも犬がいました。 -犬にも優しいところなんですね。 明石様:本当に感激して、今すぐにでもまた行きたいぐらいです。 -森谷さんもしばらくそんな感じでしたか。 森谷様:そうですね。しばらく現地時間で生活していました。 -時差の関係などはどうですか。今体が大変だったりしませんか。 森谷様:意外と大丈夫ですね。 明石様:ちょっときつかったですね。向こうに行ってから眠れなくて困りました。深く寝られるのが1時間ぐらいで、あとは目をつぶっていても冴えてしまって眠れなかったです。 -レッスン中は大丈夫でしたか。 明石様:レッスン中は切り替えることができたので大丈夫でした。やっぱり時差は辛かったです。だから私は塚田さんに「すぐレッスンできませんか」と聞いたのが、すごく恥ずかしく思いました。とんでもないことでしたね。 -また機会があれば、ということはお考えになったりしますか。 明石様:また機会があれば行きたいですし、今度はもちろんジョフリー・バレエには行きたいですけど、私も年代のことを考えて、5年後にもう一度、年齢を問わずオープンクラスを受け入れている国があれば、具体的に行きたいところがあるんです。例えば、言葉の問題もあるので英語圏がいいかなと思ったんですけど、一番興味があるのはベルギーかスコットランドです。そこにオープンクラスがあるから5年後にそこに行きたいと思っています。 -では、まだまだこれからもその計画に向けて頑張っていくということですね。 明石様:そうですね。もし健康であればということになりますが、具体的に5年後というのは思っていて、今回初めて行って、やっぱり行くならばそれなりに語学を学んで行かないと話にならない、もったいないということを感じたので、すぐにまた英語の勉強を始めました。よく日本でも外人の先生の講習を受けていたものですから、向こうに行けばどうにか大丈夫だろうと、先生の説明もそんなにたくさんないはずだからと思ったんですけど、甘かったです。ですから、それはこれから行かれる方には話していきたいと思います。 -森谷さんも5年後という計画はありますか。 森谷様:私は今回BBCも行ってみたかったなというのがありますね。あと時間的な余裕がなくてブロードウェイの作品を見られなかったので、それがちょっと心残りです。 -ではもう一度ニューヨークに行かれるということですか。 森谷様:娘が結構ニューヨークに行ったりするので、娘と一緒に行くかもしれません。クローゼという雑誌でフランスのオペラ座にも、突然行っても受けられるところがあると書いてあったので、そこにも行ってみたいなと思っています。 -ではこれからまだまだ夢がありますね。ありがとうございます。これからに向けて、英語を頑張ったり、いろいろなさっていると思うんですが、その頑張る意欲というのはどこから出てくるんでしょうか。 明石様:それは多分行ったからだと思います。行ったから人生に対するスイッチが入ったと思うんです。それとニューヨークでパワーをもらったので、帰ったらもう長年の夢が果たせてこれで終わり、ではなくて、帰る前からもう一回行きたいと思ったし、そのときからジョフリーにまた行きたいと思っていましたけど、ちょっと落ち着いて考えてみて、そう何回も行けるものではないので、別のところに行きたいと考えるようになりました。もう1つは今回のニューヨークの疎外感ではないですけど、ベルギーの故モーリス・ベジャールが日本の好きな方だったので、またスコットランドはイギリスに比べてとても人柄が温かいということをちょっと耳にしたので、そこにも期待をしています。 -森谷さんはいかがですか。 森谷様:私は若いときにできなかったことを、歳をとってしまったんですけど、今のほうが金銭的にも時間的にも、そして精神的にも強くなって、多分いろいろ受けられる状態なので、今回がすごく自信になって、次回に繋がるという感じです。 -ではこれからお二人は、目的は違うということになるかもしれませんけど、また今後に向けて頑張る力が湧いてきたという感じですね。 明石様:私は最初アンドビジョンさんに電話したときも、まさか留学とは思っていなくて、それなりのコースがあると思っていたんです。でも留学ができて良かったです。ツアーで、自分でフリーに行けるようなものにしてみようかなと思うこともあったんですが、本当にそれしなくて良かったと思います。 -英語のあんちょこは役に立ちましたか。 明石様:もうあれはずっと手が離せなかったです。特にスクールに行くときはあれを暗記して行きました。何から何までお世話になって良かったです。 -それは本当に良かったです。何か弊社のサポートなどで、もうちょっとこういうところがあったら良かったなというところがあれば教えてください。 明石様:今のような要望や質問に丁寧にお答えいただけたことは良かったんですけど、これは私も悪いんですけど、最初はどういうふうに進めていけばいいのか分からなかったものですから、そこで進捗状態を教えてもらえたらもっと良かったと思います。 -分かりました。次回は最初からちゃんと分かるようにさせていただきます。森谷さんは何かありませんか。 森谷様:細かいことを言うと、自分が事前に調べておけば良かったと思うんですけど、空港のターミナルについて、アナウンスがあるので分かったんですけど、降りてから北と南がありますよね。それとか、チケットのカウンターが分からなかったです。 明石様:帰りの手続きも全部機械でしたね。 森谷様:空港で最後にお茶をしたかったんですけど、注文するのがタブレットのようなもので注文するかたちだったんですが、注文はできたのですが、そのあとが進まなくて困りました。 明石様:私たちはアナログ派ですから。 -そのようになっているんですね。次に行かれる方にはそのようにご案内しますね。 明石様:でも本当に困っていれば向こうの人もちゃんと教えてくれます。 -何か他にもお話をしておきたいことありますか。 森谷様:日本と比べてはいけませんが、ホテルに歯ブラシが置いていなかったんです。たまたまこちらから持っていっていたので良かったのですが、持っていってなかったら自分で買わないといけないと思います。あと冷蔵庫もなかったです。朝食も2日間、時間の関係で食べられなかったです。朝食の内容も卵とかハムとかがなくて、果物とヨーグルトとパンだけでした。買ってくればいいんですけど、もうちょっとタンパク質がほしかったと思います。 明石様:そのことについて、出発前に私がこちらに電話して確認したら、「それは諦めてください」と言われたので、そのつもりで行きました。 森谷様:持っていけたんですけど、冷蔵庫がなかったのでどうしようもなかったです。 明石様:その点はありましたけど、ホテルもすごく良くて、近くに公園があって、ジョフリー・バレエ・スクールからも近いので、レッスンのことに集中できたので良かったです。 -本当にあそこが空いていて良かったです。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました! 明石様、森谷様:ありがとうございました。

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