Vol.276音楽留学アンドビジョン【講習会&アメリカ留学説明会情報】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.276.2013.11.19━━
◆音楽留学アンドビジョン◆講習会&オーディション&留学説明会情報◆
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もくじ
‖【1】ごあいさつ&ご案内
‖【2】講習会情報
‖【3】学校情報
‖【4】国内レッスン情報
‖【5】特別プログラム情報
‖【6】編集後記
‖【7】次回予告
‖ 発行:アンドビジョン株式会社
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【1】ごあいさつ&ご案内
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こんにちは。アンドビジョンの谷山です。
街には早くもイルミネーションが登場し、クリスマスソングも聞こえてくる季節になりました。
ぜひ、あなたの思い出のクリスマスソングや、今年ぜひ聴きたい曲などを教えてくださいね☆
★★無料留学説明会のご案内★★
準備はいつから?費用は?留学に関する小さな不安や疑問にお答えします。留学への第一歩です!
♪スイス留学説明会 11月20日(水)19:00〜
♪ロシア留学説明会 11月27日(水)19:00〜
♪オーストリア留学説明会 12月4日(水)19:00〜
♪オランダ留学説明会 12月11日(水)19:00〜
説明会以外にも個別のカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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【2】 講習会情報
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今週はアメリカの現代音楽シーンを牽引する2校の講習会のご案内です!
<アメリカ>
◆バークリー音楽大学サマーコース(5週間)
ジャズ、ロック、ポップ、ファンク、フュージョン、R&B..、優れたパフォーマンスに必要な全てを教える5週間
2014年7月12日〜8月15日
【ジャズ、ポップ/ロック、ファンク/フュージョン、ポップ/R&B(ヴォーカルのみ)、全楽器、ボーカル】
※〆切:定員になるまで
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amhrw0ol4he1ncowIxy
<アメリカ>
◆コレクティブ講習会
N.Y.の人気校が開催する講習会。講師陣にはグラミー賞受賞アーティストも。
1週間コース:
[第一期]2014年3月17日-3月21日 [第二期]2014年6月2日-6月6日
2週間コース:2014年8月18日-8月29日
3週間コース:2013年11月25日-12月13日、2014年11月24日-12月12日
4週間コース:
[第一期]2014年6月16日-7月11日 [第二期]2014年7月14日-8月8日
【ドラム、ギター、ベース、キーボード、ヴォーカル】
※〆切:定員になるまで
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amirw0ol4he1ncowOYP
上記以外にも、たくさんの講習会で参加者を募集しています。詳しくはこちらのHP
をご覧ください。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amjrw0ol4he1ncowVYk
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
までご連絡ください!
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【3】学校情報
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今週はアメリカ留学特集。自由の国アメリカであなたの才能を思う存分伸ばしてみませんか?
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください☆
◆バークリー音楽大学
若さと熱気あふれる、バークリー音楽大学で学ぶ現代音楽。得られる知識や技術も実用的。
【クラシック、ジャズ、ポップス、コンテンポラリー、ミュージック・テクノロジー、フィルム・スコアリング、
ミュージック・ビジネス、音楽療法など】
申し込み〆切:学士:秋期は1月15日、夏期は前年12月1日、春期は7月1日。修士:3月31日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amkrw0ol4he1ncowNLm
◆マネス音楽院
少人数のアットホームな雰囲気の中、各分野の音楽エキスパートによる優れた教育を実現。留学生ケアもバッチリ!
【クラシック】
申し込み〆切:コースによって異なる
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amlrw0ol4he1ncow0nF
上記以外にも、世界各国の学校情報を豊富にご用意しております。希望に合った
学校がきっと見つかるはず!詳しくはHPへ。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0ammrw0ol4he1ncow0wb
“留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続き、
一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは、
“入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい
ます。詳しくはお問い合わせください。
資料のご請求、ご質問などある方は
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【4】国内レッスン情報
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公開レッスン用のFaceBookページもあります!要チェック☆
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☆今週のピックアップ☆
◆ドイツ・ベルリン芸術大学ゲルト・ウルリヒ・ボアマ准教授声楽公開レッスン
日独リーダークライスの発起人でもあり、日本人学生の指導経験豊かなテノール歌手
2014年3月26日(水)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amorw0ol4he1ncowBOb
NEW!
◆ブリュッセル王立音楽院・王立モンス音楽院ダニエル・ルービンシュタイン教授ヴァイオリン・ヴィオラ公開レッスン
2014年4月12日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amprw0ol4he1ncowg6J
◆オーストリア・ウィーン国立音楽大学ステファン・モラー教授ピアノ公開レッスン
2013年12月11(水)〜13日(金)- 東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amqrw0ol4he1ncowxUM
●パトリック・ジグマノフスキーピアノマスタークラス&ジグマノフスキークラスオーディション
パトリック・ジグマノフスキー先生に師事。 憧れのパリ・エコールノルマル音楽院留学の切符を手に入れよう!
※レッスンは満席、現在聴講生を受付中!
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◆国立ライプツィヒ音楽大学・クリスチャン・ポール教授ピアノ公開レッスン
2013年12月20日(金)〜21日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amsrw0ol4he1ncowNts
◆ドイツ国立トロシンゲン音楽大学シュテファン・ボルンショイヤー先生ヴァイオリン公開レッスン
2014年1月8日(水)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amtrw0ol4he1ncow8KO
◆国立ミラノヴェルディ音楽院デルフォ・メニクッチ教授 声楽公開レッスン
2014年3月8日(土)〜13日(木)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amurw0ol4he1ncowU68
◆フランス・パリ地方音楽院/スペイン・カタルーニャ高等音楽院ピエール・レアク教授/ピアノ公開レッスン
2014年4月3日(木)〜5日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amvrw0ol4he1ncowxLy
そのほかにもたくさんの情報をご用意しております。詳しくはHPへ。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0amwrw0ol4he1ncowQQU
“受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。
当日は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、
留学や受験に関する相談も随時受け付けます♪
早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆
◇◇◇◇語学レッスン◇◇◇
アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん
各国のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、
フレキシブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、
留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。
100%音楽に集中するために、語学の準備はしっかりと!
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資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
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【5】特別プログラム情報
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“海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい”
“長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別
プログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。
【現在募集中!】
◆マリー・フェイシンガー/マネス音楽院講師【声楽・ボイトレ】
音楽監督までこなすボーカリストが、視野の広いボイスレッスン。
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上記以外にもさまざまな楽器でプログラムをご用意しています!目的に合わせて
フレキシブルなアレンジが可能ですので、詳しくはHPをご覧ください。
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TEL:03-3278-3450
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【6】編集後記
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気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆
皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪
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そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜)
メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!!
HPから登録できるので、やってみてくださいね!
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0am0rw0ol4he1ncpwEVF
それでは、また来週〜☆
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【7】次回予告
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次回のメルマガは、
11月26日(火)発行予定です。
お楽しみに!p(^^)q
小出拓人さん/映画作曲/バークリー音楽大学/アメリカ・ボストン
幼少よりピアノに親しむ。一般大学在学中にジャズピアノの魅力に惹かれ、音楽の道を志す。資金調達もかね、一度は社会に出て就労。
晴れて、Berkleeに進学。映画音楽作曲家コース在学中
-よろしくお願いします。久しぶりの日本はどうですか?
小出 暑いです(笑)。
-全然違いますか?
小出 違いますね。湿度とか。温度も全然違います。たぶん今むこうは半袖一枚だと寒いので。
-今は学校はどのコースなのですか?
小出 フィルムスコアリングメジャーというものです。
-何年生ですか?
小出 バークリーの場合何年生という数え方じゃないので、セメスターという数え方をすると次が9セメスター目で、次の秋セメスターが最後です。
-メジャーが変わったのですよね?
小出 受験の時はピアノだったのですが、メジャーと自分のプリンシパルという楽器は何もリンクしていなくて、入る時にプリンシパルは決めるので、そこでピアノで受験したんですね。ただどのメジャーに入るかは、入ってしばらく経ってから決めるということだったので、入学当時は決まっていない状態です。
-フィルムメジャーにはいつ変わったのですか?
小出 入って1年くらいですね。3セメスター目くらいです。今は4年目でちょうど丸3年経った所です。
-小出さんの略歴を教えてください。
小出 よくある、両親が子どもに無理矢理ピアノを教えている家庭だったんですね。最初はピアノは女の子がやるものというイメージがありました。音楽自体は好きで、弾くのも好きだったと思うのですが。定期的に習い事に行くのも、自分がやりたくてやったわけではありませんでした。なぜ親に怒られて泣きながら、やりたくもないことをやらなきゃいけないのかと、いやいや続けていて殆ど練習しませんでした。たまに人前で弾くと拍手をもらえたりしたのは嬉しかったので、楽しんでもらえたらいいかなという程度でしかありませんでした。
その後、日本の大学でジャズ系のサークルに入りました。今まではクラシックだけだったのですが、そこでジャズの世界を知って、コードを読んだりアドリブなどに触れた時に、一気に世界が広がったというか、マインドオープニングのような体験があったんです。そこでガラッと変わって。まずジャズが楽しい、そこから延長して音楽が楽しいとなりました。もっともっと音楽そのものを勉強していきたいという風になって。
ただ大学は音楽とは全く関係なかったので、それは一度普通に卒業しました。卒業する時に、一番迷いがあって、留学したいというのもあったのですが、もう一方で日本の4年制の大学に行っただけというのは、言ってみれば何も知らない状況なのかなという思いもありました。親もその時は援助しれくれないという状況で、色々迷ったあげく、一度社会に出てみるというというキャリアを選びました。大学までの狭い世界ではなく、外の世界を知ることも必要だし、お金も貯めないといけないしということで、普通に就職をしたんですね。
映画館の関連の会社だったのですが、そこで働いたのは約3年半です。3年間ずっと諦めきれないというか、常に音楽をもっとちゃんと勉強したい、現地、外に出て習いたいというのがずっとどこかでひっかかっていました。最大の芯となる理由はコレですが、他にも多少あります。決断した時は27歳ですが、大きく進路を変えるならもう今しかないなという今後の年数の問題が一つ。あと、働いていた3年半というのは全体からみたらまだまだスタートしたばかりですが、どんなに今後自分の裁量が増えてきてエキサイティングな仕事をやらせてもらえるとしても、あくまで会社という枠組みの一員としてお金をもらって働くというのはずっと変わらない。その根本は変わらないなと思って、今言ったような色々なことを天秤にかけた感じです。結果として、リスクを負ってまで外国に行って音楽を学びたいかどうかを考え、やっぱりやりたい、今しかない、できるなら今がラストチャンスだと思って行きました。その過程で、結局ジャズではなく、フィルムスコアリングを学びたいということになったのですが。
-決断して今現在に至って、間違っていなかったと?
小出 一言で言い表すのは難しいですが、結論だけ言えば間違っていなかったです。
-毎日エキサイティングで?
小出 それは本当にそうですね。日本にいた時の自分では全くできない様々なことを経験できているので。
-学校に入って、それからフィルムスコアリングに興味が出たのですか?
小出
音楽を学びたいというきっかけはジャズでしたし、クラシック畑の人間ではなくどうしてもそちら方面の受験は難しかったんですので、最初色々サポートして頂いている時はニュースクールとマンハッタン音楽院のジャズ系でした。ただ、サークルを卒業してジャズばかりに割いていた時間が空くと、どこか必ず戻ってくるのが、映画とかゲームのサントラでした。昔からよく聞いていて、定期的にそこに戻ってきていた。ちょうど受験のこともあっていろいろ考えた時に、自分が一番ナチュラルに自然と受入れられるものは何かなと考えると、映画やゲームの音楽が自分が育ってきた中で一番に感じられたので、自然とそっちに進路が決まりました。気づいたらこんな身近な音楽があったんだな、という感じです(笑)。
-作曲の経験はそれまでにあったのですか?
小出 作曲と言えるほどのものはないです。ピアノを練習している時に遊びでグチャグチャとやる感じで、作曲と言えるかはわからないですね。
-経験をふまえて、割と大きな進路変換だと思うのですが。
小出 そうですね。でもやってみるとなんとなく、今まで意識すらしていないくらいなんとなくやりたかったことが、やってみるとこれだったかも!と思いました。
-学校の授業は作曲を?
小出 そうです。メインは作曲です。
-演奏はあまりしないのですか?
小出 今はほとんどしていないです。最初の頃は必修として各自のプリンシパルの楽器の必修はあるのですが、それは後半になると必修ではなくなるので。時間がある時にはもちろん練習するのですが、忙しい時には全然弾けていないです。
-学校の授業はいかがですか?
小出 大変ですね。宿題や課題がたくさんあって。今ディグリーなので、リベラルアーツもとっているんです。二つあるとやっぱりきついですね。
-リベラルアーツもとっているのですね。どんな科目が?
小出 数学や科学はトランスファーできたのですが。僕の場合は理系だったので、社会科学的なものがまったくトランスファーできず。ヒストリーとかカルチャーとかをとっています。
-授業は英語で?
小出 英語です。
-ヒストリーというのはアメリカの歴史を?
小出 色々あります。ヨーロッパとかアメリカとか、いくつかある中から選択します。
-日本の大学と同じでこの先生だと単位がとりやすいとかはあるのですか?
小出 ありますね。
-レポートが少ないとか?
小出 はい、楽で有名とか、厳しくて有名とか。
-一日の時間の使い方はどんな感じですか?
小出 やっぱり朝はあまり授業に出たくないので、平均して起きるのは9時くらいです。支度をして授業が10時~11時くらいからあって。週によってバラバラなんですが。一番一般的なのは、10~11時くらいから始まって、4時くらいまでに授業自体が終わるのが多いですね。空いた時間でひたすら宿題や課題をやって、それをずっとやりつつ寝るのが2~3時くらいですね。
-そんな時間まで寝れないくらい課題が?
小出 忙しい時はそうですね。
-どんな課題が出るのですか?
小出 自分の専門だと、来週までに、何分の曲とか、楽器編成はこうとか、スタイルはこういう曲を作ってきなさいというのがメインです。それに関わるものも出たりはするのですが。毎週何かしら必ずあります。今週はまったく曲を書かなくていい、ということはないですね。宿題が出ない授業は珍しくて、大なり小なり何か出ます。逆に出ないと、「今週ないの?!」みたいな。
-このページまで読んできなさいとか?
小出 そういうものもいっぱいありますね。
-四六時中曲を考えている状態ですか。
小出 言われた時にどういうものにしようかなと考えて、あとはご飯を食べたり歩きながらアイデアを考えて、実際机や楽器に向かってから練っていきます。
-今までで一番大変だった課題は?
小出 全部です(笑)。今は慣れたのですが、最初に、指定された日時や楽器で生のレコーディングをしなければならないという課題がありました。今は必ず毎セメスター2回あるのですが。学校に小さいスタジオがあるのですが、自分でミュージシャンを集めて、スタジオに入って指定された時間内で自分が指揮をして録音して。作曲、編曲、スコアを用意する、ミュージシャンを集める、録音する、という一連の流れを最初から最後まで自分でやらなければなりませんでした。自分で集めてというのも緊張もしましたね。
-楽器も指定されていたりするのですか?
小出 パターンがあります。例えば3人以上いれば大丈夫という場合は自分で集める。また別のパターンだと、学校側が用意してくれるので自分で集めなくていいけれど、その場合は楽器を足しても引いてもいけないという。それはそれで練習にはなるのですが。
-ではオーケストラみたいなことも?
小出 小さいですけどね。10人くらいで。
-どれくらいの期間で仕上げるのですか?
小出 授業にもよりますが。最初に「こういうものがある」というのは、1カ月か1カ月半前から言われるので、その時点でなんとなくイメージや準備はできます。で、実際に近づいてくると、最初のスケッチという、オーケストラで言えばフルオーケストラでなくその前のメロディーとコードくらいをまず提出をしなさいと。そこに先生がアドバイスなどをくれて色々直して、オーケストラに編成を変えるという流れがあるので、全体を通して1カ月か1カ月半くらいですね。
-頭を使いますね(笑)。
小出 はい、作曲系のメジャーは頭を使いますね。
-先生とのレッスンで、先生が何を言っているかがわかる程度の語学力も必要ですものね。
小出 はい。音楽の方の授業はわかります。でもリベラルアーツはきついですね。分かりやすい先生はまだいいのですが、話すのが早い先生とか、言葉選びが一般的ではない先生とか。先生ってジェネラルな言葉選びをするじゃないですか。そうじゃない人も時々いて、そういう人は「今なんて言ってたの?」となることもあります。
-語学に関しては日々勉強ですね。
小出 勉強というものかはわからないですが(笑)。
-小出さんの場合、行かれた時から英語はおできになる感じでしたよね?
小出 いやいや。高校を出てすぐ来たような日本人と比べてはっきり差が出たのが、書きとか読みとかリベラルアーツの、いわゆる“お勉強”のような英語は他の日本人に比べて得意だなと。「俺は一夜漬けでいけるな」と言っている所を「全然無理です」と言っている人もいて。日本の受験勉強をくぐりぬけるとその辺のコツというか、英語の“お勉強”はできるようになるのですが、逆に対面で言葉だけでコミュニケーションというのが難しくて。むこうに行って感じたのが、文化の差によるコミュニケーションや性格の差です。僕はすごく日本人ぽくて、なかなかすぐ打ち解けるというのが難しかったんですね。もちろん言葉の壁もありますし。なので英語での会話に関しては不得意な方だし、年も年なのでそんなにすぐインプルーブしていかないんです。逆に若い人は全然正しい英語じゃないけれど、勢いでその辺の店員とも仲良くなれる人もいて、すごく分かれるなと思いました。
-世代によっても苦労する点が違ってくると。
小出 微妙に違いますね。
-留学生は多いですか?
小出 多いですね。正式には3~4割なんですが。留学生が行きたがるメジャーが偏っていて、それがジャズとかジャズコンポジション、フィルムスコアリングなんですね。自分がよくみるようなクラスは留学生が多いです。
-半分以上とか?
小出 そうですね。
-8~9割までいきますか?
小出 そこまではいかないですが、だいたいどのクラスも半分ちょっとは留学生ですね。特に僕の上下の代はアジア人が多いです。
-代によっても違いますか?
小出 そうですね。微妙に差は出ます。
-バークリーで実際に勉強してみて、いい所悪い所はどんな所がありますか?
小出 僕の性格上、悪いところの方が目につくので(笑)それを先に言うと、自分のことは棚に上げさせてもらいますが生徒の質の差が激しすぎますね。もともと誰にでも音楽を学べる環境をという素晴らしいコンセプトで始まった学校らしいので、今も試験はやっているのですが、他の音大のようなレベルは必要なく、譜面が読めなくても楽器がそこそこ弾ければ入れちゃいます。
当たり前ではありますけど宣伝でいいところばかり出すので、その文句に釣られてよくも悪くも軽い気持ちで来れてしまうので、適当な生徒も多く、学校側もそういうスタンスなので許してしまうメジャーもあります。
-不真面目な生徒が多いと?
小出 多いです。
授業でも、自分がよくわからないつまらないというものに対して、あからさまに不満な態度をとる生徒がアメリカ人には多いんですよね。
-それで単位をドロップしちゃうとか?
小出 ドロップしちゃう人もいますし、最後まで残っている人もいるのですが、Dとか、あまりいい成績はとれていないと思います。何かを学ぼうという志が全体として低いですね。留学生は真面目な人が多いので、話していても仲良くなったりお互い切磋琢磨しあえる所はありますが。
-アメリカ人には敷居が低くて、留学生は大変ということですか?
小出 いえ、レベルとしては同じです。ただ、留学生で来る人は、それなりの意識をもって来る人が多いので、割合としては真面目な人が多くなりますね。
結果的にセメスターが進むと残るのは真面目な人なので、アメリカ人でも仲良くなる人はいますが。
-もちろん高いレベルの人がいると?
小出 そうですね。そういう人たちはバークリーを代表するような人たちで、スカラシップフルスカラシップと言って全部もらっているような人たちです。そういう人のレベルは本当に高いですし尊敬します。
いい所は、幅の広さです。バークリーはカバーしている分野が広いんです。クラシックばかりやるコンポジション科は他の音大にも多いですが、他にエンジニアのメジャーやミュージックビジネス、エデュケーション、セラピー、もちろんフィルムスコアリング、ジャズコンポジションなどと色々あって、一つのメジャーにいながら他のメジャーの授業もいっぱいとれるんですね。最初に決めなくてもいいし。いろんなものに触れる環境が多いので、自由に自分の学びたいスタイルを選べるという点では、他にこんなに揃っている学校はないと思いますね。
-他のメジャーの授業もとれるんですね。
小出 はい。僕も時々とっています。
-カリキュラムをみる限りでは、きちっと決まっているのかなと思ったのですが。
小出 基本的には卒業するためにとらなければいけないものはガッチリ決まっています。メジャーがあがらないととれない授業もあるのですが、他のメジャーで誰でもオープンにとれるというものもあって。僕はフィルムスコアリングの中でもクラシック寄りのスタイルなので、コンポジションメジャーのクラシックの授業をとったりしていますね。
-それは具体的にどんな授業なのですか?
小出 例えばロシアンアートオブモジュレーションというものです。ロシアの変調のスタイルを教えるロシア人の先生で素晴らしい方がいらっしゃいます。
他にはラベル、ストラヴィンスキーなどの人生や曲を教えるというのもあります。自分はフィルムスコアリングにいながら、コンポジションのそういう専門授業もとれるんです。
あとはコンテンポラリーライティングアンドプロダクション(CWP)という、ポップス、コンテンポラリー、ジャズ、オーケストラといった幅広いジャンルを平均的に学ぶメジャーがあります。その中でオーケストレーションをコンピューターでやる時によく聞こえるようにするという授業もあったりして、それもとったり。本当に幅広いです。
-1セメスターでとれる単位の数は決まっているのですか?
小出 それは決まっています。ディグリーだと16単位というのが決まっていて、それ以上超えると1単位いくらで払わなければなりません。
-色々勉強できるのですね。逆に自分でこうしたいと選択する意志がないと難しいと。
小出 いえ、浮気をせずに自分がやりたいものだけやるというのもできます。
-途中で学校をやめてしまう人もいますか?
小出 いますね。そういう人のことは日本人くらいしか情報を聞かないのですが、多いのはお金がないから帰らざるを得ないという人がほとんどですね。
-小出さんは資金面はどうしているのですか?
小出 自分が働いている時に稼いだものを使ってはいましたが、それではもう全然足らないので、両親から貸してもらっています。
-スカラシップを使ったりはしないのですか?
小出 最初の入試の段階で、ただの合格やスカラシップがいくら出るかというう、いくつかの段階があります。僕はスカラシップなしの普通の合格でした。なので入ってからアピールするしかなかったのですが、提出物や実力の証明などが僕には難しく、結局もらえていないです。
-手順が大変と?
小出 そうなんです。その割に入学の時に入った人はずっともらえるんです。更新のための面倒なアピールなどもなくて。
-ずっともらえるのですか?
小出 根本的にはもらえます。何かしちゃいけない、というのがあったと思いますが、普通に通っている限りはもらえます。
-卒業されてからはどのように?
小出 そこが問題なんです。OPTはとりたいですね。卒業してからはさすがに親の援助はないので、理想だけで言えばロスにいってフィルム音楽のアシスタントでもなんでもいいので、その業界に入ってリアルなビジネスの場に身を置きたいです。
-OPTの就職先などは、学校は何もしてくれないのですか?
小出 斡旋というわけではないのですが、情報は持ってます。ロスにもオフィスがあって紹介程度にはしてくれています。
-そのままボストンにいるという選択肢はないのですか?
小出 どうしても残りたいとか強い思いはありません。もちろん基本のスタンスとして、仕事をくれるならどこでも行きますよ、という感じなんです。アメリカ日本以外でも。でも黙っていて仕事をもらえるようなことはないので、何もない状態で自分でどこに行きたいかとなったらロスに行きたい。もちろんレベルの高い人はどこでも仕事を見つけられると思うし、実際ロス出身のフィルムスコアリングのある友達は、ボストンの方がネットワークがあるということで残ってます。ただ、僕の場合は限られた1年というOPTの期間の使い方として、やはり中心地であるロスでやりたいです。
-お友達がボストンにネットワークがあるというのは、学校の先生経由ですか?
小出 いえ、先生経由ではなくて、ミュージシャンがボストンの方が見つけやすいんです。周りに卒業した人も残っていたりするので。彼は学校がらみではなく、何で見つけたのかはわからないのですが、インディペンデントなゲームの音楽をやっていると言っていました。
-在学中に会社とかに作品を送ってアピールすることもあるのですか?
小出 会社にはしていないです。あ、最近ちょっと応募したりしました。まだ結果はわからないですが。
あとは学校に日本人でゲームの音楽等を作曲している作曲者が来て仕事の内容を紹介したりしたときに、その方もバークリー出身ということで、CDを渡して聞いてくださいと伝えたり。あと、以前習っていたけど、今は教えに来ていない先生にも聞いてもらったりして。それくらいですね。いきなり送りつけてというのはまだやっていないですが、これからどんどんやっていかなければなりません。
-アシスタントはどんなことをするのですか?
小出 場合に寄って様々です。スタジオに行ってコンピューターのセッティングをする様な雑用だけとかもあるようです。
-これをオーケストレーションしておきなさい、というのではなくて?
小出 もちろんそのような実際の作曲作業に大きく関わるような場合もあります。それだったら僕も進んでやりたいです(笑)。
-有名な作曲家の人はアシスタントがいるのですね。
小出 はい。でかい所なら作曲以外も含めたら制結構な人数でやっていると思います。
-別の方なんですが、在学中にオーディションを受けにいって、その先の所属も決まったという方がいました。
小出 そうですね。僕の場合はどんどん送って、オフィスにかけあってみるというのを今からしなければなりません。
-学校の授業も受けつつなので大変ですね。
ボストンという街についてですが、住みやすいですか?
小出 何が好きかなんですよね(笑)。一般的に言って住みやすいですが、エキサイティングではないです。よく言えばのどか。郊外は静かでいい所なのですが、街中、バークリーの周りはうるさいです。学生も多いし、遅くまで曲をかけている人もいて。ちょっとはずれれば静かで住みやすいです。でもニューヨークのような、いるだけで刺激になるような街ではないです。
-今はお住まいは?
小出 学校から歩いて5分くらいのアパートをシェアしています。
-最初お部屋で苦労されていましたよね?
小出 最初、2010年7月に行って、12月までそこに住めると思っていたのですが、その時に住んでいた人が他にも募集をかけていて情報の行き違いがあったようで、2カ月しかいられないことになってしまったんです。でも9月だから入れ替わりの時期だし、見つかるだろうと思っていました。
実際9月に一度決まったんです。そうしたら、またそこに住んでいる人がダブルブッキングしていましたと。それが入居1週間前くらいだったんです。納得できないので説明を求めると、一方的に「むこうの方が早かったので諦めてください」と言われたんです。それはちょっとないだろうと、住む所もなくなってしまうし、せめて直接会って原因を聞いて、誠意をみせてほしいと思ったのですが、それすらもなくて。ただメールで「すみません」と。その時が一番焦りましたね。それは日本人の掲示板で探していたので、どうしようもないなと。すぐに見つかるような所でもないので、クレッグスリスト(物を売り買いする巨大掲示板)でルームメイト募集をギリギリで探して即決させました。
-それは部屋を貸しますという人がいて、その方と連絡をとって、自分はこういうものですと?
小出 そうです。たまたま相手もバークリー生だったんです。しかも韓国系アメリカ人で、こちらがアジア人だと知って、「ぜひ一緒に住んでくれ」と、感じのいい人でした。
-引っ越しは何回かしていますか?
小出 結構していますね。9月から住んだ所は相手が12月に卒業で出る予定だったんです。そのアパート自体もそんなに好きじゃなかったので、自分も12月の契約までにしてもらって、12月からは日本人の友達に紹介してもらった所で。建物としてはよかったので、ほぼ2年近く住みました。そこはよかったのですが、会社の方がレンタルじゃなく売り出しますということになって、出ざるを得なくなってしまって、今はまた別の所に住んでいます。
-結構大変なんですね。
小出 はい。これだけ引っ越している人はなかなかいないと思いますが。稀ですね。みんな多くても1~2回だと思います。
-家賃はおいくらくらいですか?
小出 シェアでだいたい下が700、上が900くらいです。
-寝室だけシングルであとはシェアという?
小出 リビングっぽい大きな部屋がない場合で中くらいの部屋がある場合はそれぞれ一部屋で、キッチンバストイレが共同です。リビングがある場合は、そこをカーテンで仕切って一部屋として使うことが多いです。
-何人くらいでシェアするのですか?
小出 2~3人です。リビング+もう1部屋あると4人で住んでいたりとか。
-その中でもめ事があることも?
小出 まあ聞きますね。
-ボストンは生活費は高いですか?
小出 ニューヨークほどではないと思います。家賃に関しては日本より高いですね。シェアで月に400~600ですよ。自分一人でスタジオに住もうと思うと1000ドル前後になってしまうんです。てことは日本だと10万くらいなので、ぼろいくせに日本より高いですよね。食費は日本食を買わなければ安いと思います。
-日本食のお店もあるのですか?
小出 本物じゃないですけど(笑)
-中国系とかですか?
小出 日本人以外がやっている日本食ですね。寿司とか照り焼き系のものとか。
-交通費はどうですか?
小出 僕は基本的に歩いているので使っていませんが、ボストンは安いです。チャーリーカードを持っていると1回1.5~2.00ドルです。すごいのが、一回乗ってしまうとどこまで行ってもその金額なんです。空港までいっても同じ。そういう意味ではすごい安いし、学生は学割があるようなのでいいですよね。ただ、まったく電車の時間はあてになりません。始発と終電が決まっているだけで、間は何分おきに来ますという目安はあるのですが、ぜんぜんあてにならないし、すぐに止まってしまうし。
-生活面では日本と比べると不便ですか?
小出 インフラにおいては、はるかに日本の方が楽です。せいぜいwi-fiがどこでも飛んでいるくらいです。
-それは無料ですか?
小出 だいたい無料です。カフェにいってもパスワードは必要ですが書いてあって。学校も無料ですし。
-バークリーはパソコンを学校で買うのですよね?
小出 そういうテクノロジーは優れています。
-パソコンで提出することも?
小出 僕の場合はそうですね。パソコンを多く使うメジャーなので。そうでない所は紙で提出とかスコアで提出が多いのですが、メインがパソコンを使うメジャーが多いので。
-ロジックもパソコンで?
小出 そうです。そういうものを習う授業も多いので。そういう意味では、全員同じパソコンをもっていて、同じソフトウェアが使えるという前提なので、そのシステムがうまくまわっているのだと思います。
-ノートパソコンが配給されるのですか?
小出 いえ、買うんです。楽器とは別に買わなければいけないんです。
-3100ドルくらいですよね。ソフトもいろいろ入っていて。
小出 はい、自分で一からそろえるよりは得ですよね。さらにメジャーごとにバンドルがあって、そのメジャーで必要なものを入る時に買わなければなりません。でもそれはこれを学ぶなら必要不可欠なものということなので、そういう意味でもテクノロジーの環境はお金はかかるけれども整備されています。
-学校の設備もよいですか?
小出 バンドルなら自分が持っているものと同じものが、学校のラボと呼ばれる(時間があいている時に使える場所)ような設備に揃っていたりするので。
-バークリーは学校がいろんな所に点在していますよね。あれは学科ごとなのですか?
小出 分かれているようで分かれていないんです(笑)。一応オフィスが集まる棟、普通の教室、アンサンブルが集まる棟などがあるのですが、その中でも別の教室があったりオフィスがあったり。普段リベラルアーツをやる校舎は決まっているのですが、全く違う校舎になったりもします。そこはめちゃくちゃですね。
-授業の移動時間も考えないと大変ではないですか?
小出 授業の間に移動できない距離ではないんです。一番遠くてもギリギリ間に合う距離です。
-授業は1コマ何分ですか?
小出 50分です。
-そんなに短いのですね?!
小出 でも実際50分の授業は最初に少しあるくらいで、専門の方になると2コマが1授業なんですね。1時から2時50分とか。50分単位なので、間の10分を休憩にする先生もいれば、そのまま通しでやってしまう先生もいます。
-50分は短いですものね。
小出 50分はイヤートレーニングなどの最初の基礎的なものとか。3コマの授業の場合、2コマと1コマに分かれているので、1コマの方が50分とか、そういう感じです。リベラルアーツはほぼ3コマです。
-ヒストリーを聞きっぱなし?
小出 そうです(笑)
-寝ますねそれは(笑)。
小出 話が面白い先生は大丈夫なんですけどね。
-先生も大変ですよね。
3コマとって1単位なのですか?
小出 その場合は3単位です。必ずしも一致しないのですが、50分が1単位という換算です。
-今後の将来的な夢は?
小出 夢というと大げさですが、ロスにいって、一番の理想は自分が作曲者というクレジットで。自分一人でできるくらいの小さいプロジェクトもやりたいですが、それなりにみる人も多いものがいいですし。作曲者になれたらそれはそれでいいですし、それに関わるならオーケストレーター(編曲家)なども、できたら僕は楽しいので。むこうのテレビでもゲームでもなくフィルムに、作曲編曲で携わりたいですね。
-フィルムにこだわる理由は?
小出 テテレビ・フィルム・ゲームという分け方をしたとして、そのなかで最も普段自分の生活で関わりがすくないものがテレビで、日本にいる時も殆ど見ていませんでした。もちろん仕事として音楽に関われるのであれば変わりはないのでそこは別ですが。
ゲームの場合は、僕はそのような専門じゃないので詳しくは説明できませんが、映画とは異なる、とてもBGMっぽい音楽が使われる部分が異なるんじゃないでしょうか。
僕の感覚ですとフィルムという媒体がエンターテイメントとして完成されていて、テレビのように何十話もなく約2時間という中で物語があり、それを伝達するツールとして音楽をつけるというのが、最も自分がやりたい媒体です。
-映像音楽に流行りはあるのですか?
小出 ありますね。流行りじゃないものが売れないわけではないのですが、みんなそっちにいきたがる音というものがありますね。
-それは誰かが牽引しているのですか?
小出 そうです。今一番牽引しているのはハンスジマーという作曲家です。ではないでしょうか。
-フィルムに関してはいかがですか?
小出 ただの懐古主義かもしれませんが、昔のほうが個人的には好きな作品が多かったような(笑)。昨日ちょうど帰ってきて「風立ちぬ」を見ましたが、久々に映画のあるべき姿を見たような気がしました。その前にむこうで「マンオブスティール」をみたんです。とても迫力があってエキサイティングで面白い映画ですけど、観終わった後に特に何も残りません…。単純にエンターテイメントとして楽しみたい時にはいいですね。
-でもそれは見に行こうと思ったわけですよね?
小出 友達と行こうという流れになっていて、ハンスジマーが作曲で毎回毎回新しいことをやるので、はやりそこは観てみたいなと。そういう新しいものを作り続ける姿勢は重要だと言われるのですが、僕自身があまりそういうのが得意でないので、そのスタンスは本当にすごいと思います。
-オーソドックスな感じですか?
小出 はい、むこうでいうとスピルバーグとジョンウィリアムスみたいなベタベタなもので育ってきたので、自然とそういったものがやりたくなってしまいます。子どもの頃から体験してきたそういう感動を、今は逆発信して同じような体験をしてもらいたいです。それだけじゃダメだと頭ではわかっているし、先生にも日々進化しているんだからと言われるんですけどね。
-映画をみていても、音の方が気になったりしますか?
小出 かなり考えるようになりました。例えば、習ってきたようなセオリーだと選ばないような曲調だと気になってしまって、理由を想像したりするようになりました。
-今後留学したいと思っている方にアドバイスがあれば。
小出 ある程度意志がある方がご覧になるのを前提として言わせていただくなら、むこうに行って、若い日本人の中には「何しにきたの?」という人がいるので、そういう風にはならないで欲しいです。もちろん殆どの人がとても意識の高い方々ですが、中には学校にただ通うだけで他の生活は日本にいるのと変わらず、何を学んでいるのかよく分からないような人もいます。自分のやりたいことだけはのびているのかもしれませんが、乱暴に言ってしまうとそういうのは見ていると時間とお金の無駄だなと考えてしまいます。
僕の場合は、周りからしたらある程度年がいって、子どもの頃からバリバリやっていた人が多いなか、ほとんど練習しなかったタイプなので、ある意味やるしかない状況と、ちょっとは会社勤めでいろいろみて、少し長く人生を生きていて、会社をやめてまで来たのを考えると、何が得られるかわからないけれど、何でもいいから吸収しないと無駄になるなという危機感からこう思うんです。
なので、留学したいという気持ちは大事にしていただきたいのですが、行くからには自分の何かをかける訳ですから、音楽はもちろん、その他全てを持って帰るという気持ちでやらないと、お金と時間が無駄になるなと。何をやっても、どんなものをやってもいいけど、その気持ちだけは大事にして日本人としてがんばれたらなと。自分が言うのもおこがましいですが、周りにそういう方が多いと自分への刺激にもなるので、自らへの戒めも込めて。
-周りがだらけていると、、、
小出 イヤですね。流されかねないので。流されてしまう人もいますし。
-どん欲さにかけるんですかね。
小出 そうかもしれないです。僕よりうまい人がそういうことをしていると、本当にもったいないなと思いますね。
-モチベーションを持ち続けることですね。
小出 はい。それは難しいですけどね。自分も。やらされていることにいっぱいいっぱいで、それ以上のアクティブなモチベーションが難しいですね。
-日々の生活に追われちゃって、みたいな?
小出 そうですね。中にはそういうことをナチュラルにできる日本人もいるので、そういう人は見ていてうらやましいなと思います。ポジティブな考え、アクティブな面がほしいなと。
-それは周りに「私はこれをやるぞ!」と宣言していたりするのですか?
小出 もちろんそういうタイプもいますし、自然とフットワークが軽い人もいます。気負わずにぱぱぱっとできちゃう。
-それは性格の差もありますよね。
小出 そうなんです! 特にむこうに行った時に差が出ますよね。
-それでもこうしたい!というのがあれば動けますよね。
小出 そうですね。こうしたい!というのが比較的なんでも許されるのがむこうの国なんだと思います。こうしたい!と思って、学校がそれに答えてくれないこともありますが、じゃあこの道にいけばいいじゃんみたいなことが当たり前にあるという。お金と時間があればですが。
-アメリカはチャンスが多いですか?
小出 多いですね! その環境づくりがすごいです。
例えば、ボストン美術館は、周辺のいくつかの学生はただなんです。中に入ると美術系の生徒さんが絵を模写してその場で勉強できる環境だし。僕の場合重宝するのが、ボストンシンフォニーというアメリカ5大オーケストラの一つと言われていて、昔から有名なオーケストラです。そのシーズンが半年くらいなのですが、学割のカードが通常5ドルで売っている所、バークリーでは2ドルで売っているんです。それを買うと、年間をとおして席があいていれば入れるんです。通常買ったら50ドル以上100ドル近くするものを、席は端とかですが、実質年間2ドルでいくらで入れるのは、考えられないですね。育てようという環境が違いますね。
-国柄ですかね?
小出 学業がさかんな都市ということもありますよね。でもニューヨークでもマンハッタンがリンカーンジャズセンターのホールで定期的にやっていたりとか。
-学生にやさしい?
小出 チャンスを与えるという傾向は日本より遥かに強いです。
-やはり留学した方がいろんなものに触れられると。
小出 そうですね、、、。日本のいい所もあると思うんです。例えば日本の実力ある音大を出るというのはすごいですし、そのようなレベルやジャンルの人はアメリカよりもヨーロッパとかの方が主流だと思います。どこにせよ、日本じゃなくて外国にやりたい大学とかがあるなら、そのほうが環境ははるかにいいのではないでしょうか。
-小出さんは日本に帰ってこず、できればずっとあちらでやっていきたいと?
小出 理想としてはそうですね。確定できないことですが。OPTが切れた後にビザがとれるかわからないので。
-ありがとうございました。参考になりました。
働いていて留学を迷われている方も増えているので。
小出 同じような経歴の方、会社をやめてきた人とかは、むこうでも仲良くなりますね。
-結構いらっしゃいますか?
小出 多くはないですが。
-年齢的に、いかがですか?40代とか。
小出 ちょっといますね。この前卒業した方がそうでした。すでに音楽家として活動されていて、キャリアの一環としての目的なので特例かもしれませんが。あと僕の上で日本人だと、30半ばくらいの人ですかね。その友達は会社員ではないけど日本で働いてこちらに来ていましただいたい30半ばくらいが、一般的な上の方で、一番多いのが高校を卒業して1~2年ですぐに来たとか、4年制の大学を卒業してすぐに来た人たちですね。
-年下に囲まれているわけですね。
小出 ほとんど年下ですね(笑)
-話があわないとかは?
小出 あわない人とは仲良くならないです。合う人とは年下でも仲良くなりますし。
-映画をみていて小出さんの名前が出てきたら素敵ですね。
今日はありがとうございました。
松村優吾さん/指揮/ミラノヴェルディ音楽院/イタリア・ミラノ
-まず最初に自己紹介ということで、今までの略歴を教えていただけますか?
松村 松村優吾といいます。小さい頃からピアノを始めて、桐朋女子高等学校音楽科の作曲科に入学しました。その後卒業してそのまま大学に行き、指揮科に転向して、大学を卒業した後に、ミラノの方に。現在ヴェルディ音楽院に在学中です。
-最初は作曲をなさっていたのですか?
松村 そうです。
-指揮に移ったきっかけは?
松村 元からやりたかったのですが、高校の時点で指揮科がないのでやむなくというか……。
-作曲と指揮はつながりが強い感じですか?
松村 そうですね。いろいろと楽器のことを知れるので。
-ヴェルディ音楽院に留学したきっかけは何ですか?
松村 オペラを勉強してみようかなと思ったのがひとつと、単純にむこうにいる際に学生になっておくと滞在許可もとりやすかったりするので、そういう点が大きかったです。
-やはりオペラの本場、というイメ-ジがあるイタリアでやりたいと思われたのでしょうか?
松村 行く前は全然オペラのことを知らなかったので、とりあえずどういうものなのかを現地に行って感じてみようかなというのが大きかったです。将来的にどうなるかはわからないのですが、できることならば、という風に思います。
-学校に行かれて今、1年半くらいですよね? 学校生活はいかがですか?
松村 日本の大学とは違う雰囲気というか、あんまり学校という感じがしなくて、レッスンもわりとゆるくやっているので(笑)、それはそれで面白いかなと思っています。
-具体的にはどんな感じで違うのですか?
松村 国民性もあるのでしょうけれど、あまり時間どおりに始まらなかったりとか(笑)。
-なるほど(笑)。レッスンはグル-プレッスンですか?
松村 そうです。
-ではみんなが集まるまでに時間がかかって?
松村 いえ、来た人からやる感じです。
-今、指揮のクラスは何人くらいいるのですか?
松村 2クラスあるのですが、僕のクラスは10人弱ですね。
-みんな同じ学年で?
松村 いえ、ばらばらです。大学と大学院のコ-スがあって、みんな一緒にレッスンを受けているので。
-教わる内容も一緒なのですか?
松村 いえ、やっぱりそれぞれ違います。
-指揮の授業は、実際にオケをふったりなさいますか?
松村 オケは月に1~2回プロオケをふれるのですが、それ以外は先生と1対1ですね。
-ヴェルディ音楽院ならではの特徴などはありますか?
松村 ならではというわけではないのですが、ミラノに住んでいるのでスカラ座が本当にすぐそばにあって、シ-ズンになると頻繁に演奏会が行われています。そこにそんなに高くない値段で行けるのは魅力かなと思いますね。
-だいたいいくらくらいですか?
松村 今ちょっと上がって、日本円で1500円弱ですね。
-10何ユ-ロくらいですか?
松村 そうですね。それでも他のヨ-ロッパの国の、ドイツとかオ-ストリアに比べると高いみたいなんですが。
-確かにそうかもしれないですね。でもスカラ座に入れるのは楽しい感じですね。
松村 そうですね。
-学校に日本人はどれくらいいますか?
松村 そんなにいないと思います。知っている限り10人もいないです。
-指揮科は松村さんだけですか?
松村 そうです。
-歌とかは?
松村 女性はいるのですが、男性はいないですね。
-実際現地に滞在していて、日本とイタリアで全然違うなと思うことはありますか?
松村 けっこうあるのですが、例えば公共交通機関がちゃんとしているかしていないかとか(笑)。あとはいい所で言えば日本人よりオ-プンというか明るいので、一回仲良くなったらずっと仲良くしてくれますね。
-言葉はどうですか? 最初に行かれた時は大変でしたか?
松村 最初はもう、全然わからなかったです。
-ちゃんと試験も通ったけれど、それでも大変なのですね?
松村 会話と筆記は別だと思うので。その辺が、、、。
-あちらの人はすごいしゃべりますものね。
松村 そうですね、早いです。
-今はもうわかりますか?
松村 日常生活の会話は大丈夫なのですが、イタリア人グル-プの若者の中に入って話すのはしんどいですね。
-スラングとか?
松村 それもそうなのですが、早口でしゃべるので、テンポ感についていけないというか。
-学校の授業は、基本は課題を与えられてそれをやっていく感じですか?
松村 そうですね。
-日本でこれを勉強しておいてよかったという授業はありますか?
松村 学校によってかもしれないのですが、僕が今通っている学校は日本でとった単位を持ち込めるので、免除になる科目がいくつかあって、それはよかったなと思います。
-免除の手続きはどんな感じで?
松村 自分の母校にお願いしたらやってくれると思うのですが、英語のものを出してくれて、それをそのまま提出して、教授会みたいな所で「これは免除で」となったようです。
-「音楽史はなし」とか、そんな感じですか?
松村 そうですね。
-今学校での授業はどれくらいの頻度であるのですか?
松村 週2~3ですね。
-行っている時は朝から晩まで?
松村 いえ、そんなことはないですね。2~3時間とか。
-わりと自由な時間もあるのですね。そういう時は何をなさっているのですか?
松村 演奏会に行ったり、散歩に出かけたりとか、旅行にも行きました。
-旅行はどちらへ?
松村 イタリアはベネチアとかフィレンツェとかロ-マとかですね。
-街によって雰囲気も違いますよね?
松村 そうですね。
-今まで学校の先生はどうやって探されましたか?
松村 漠然とイタリアに行こうとして、アンドビジョンさんに調べていただいて。何件かイタリアの学校の先生を紹介していただいて、それでお試しという感じで行ってみて、と。
-結局聴講した先生につかれたのですよね?
松村 はい、その方が大学院の先生なので。
-先生はどんな方ですか?
松村 あまりイタリア人ぽくないというか、真面目な人ですね。
-お写真でも生真面目そうな感じですよね。家にはピアノはあるのですか?
松村 あります。
-では練習は家で?
松村 はい。
-ピアノはレンタルで?
松村 そうです。
-月々いくらくらいですか?
松村 月50くらいですね。
-一日のスケジュ-ルを教えてください。
松村 毎日バラバラなのですが…。レッスンがある時は、朝8~9時に起きて、すぐ下にバ-ルがあるので、そこで軽くコ-ヒ-を飲んだりして。暖かい時なら午前中少し外に出て、楽譜を持っていって読んだりして、家に帰って昼ご飯を食べ、2時からレッスンに行って6時くらいに終わります。ご飯をつくって8時くらいに食べて、9時からピアノを弾くような感じです。
-そんなに遅い時間にピアノを弾いても大丈夫なのですか?
松村 22時まで弾けるので。
-料理もなさっているのですね。
松村 むこうに行ってやるようになりました。
-イタリアンですか?
松村 いえ、日本食が好きなので。パスタは作りますけど、極力食べたくないのでお米を食べています。
-お米はミラノで買って? 日本米ですか?
松村 ロ-マ米というのが、わりと日本米に近いので…。
-学校に入る前では、出願や試験でどんな苦労がありましたか?
松村 過去の問題を解いていた時は語学試験が大変だなと思っていましたが、それくらいですかね。手続き自体はアンドビジョンさんにやっていただいたことが多かったので。大使館に行ったりはありましたけど。あとは実技の勉強をしたくらいです。
-実技試験はイタリア語ですか?
松村 その時は英語でした。
-試験はどんなことをしたのですか?
松村 オ-ケストラを5分弱くらいふりました。
-他の受験者の演奏も見るのですか?
松村 いえ、見れません。
-学費ですが、今はどんな感じですか?
松村 指揮科の場合、本来なら1300~1400ユ-ロくらい払うのですが、少し安くなる機関があります。そこに今収入がないという申請をして、親元を離れているという証明書を出すと、「この人はこういう事情なので安くしてください」という書類を出してくれるので、それを学校に持っていきます。それを踏まえて、今払っているのは400~500ですね。
-それは1学期で?
松村 1年です。
-年収ごとの表に基づいているのですね。
松村 そうです。
-学校にいる人はそれぞれ学費が違っていると。
松村 科によって違うみたいですね。
-指揮科には日本以外の留学生はいますか?
松村 一人アルゼンチンとのハ-フがいて、ドイツ人が一人いて、それくらいですね。
-基本はイタリア人に囲まれてと。
松村 そうですね(笑)
-イタリア人の友達も増えましたか?
松村 学校の友達はけっこう増えました。
-学校の休みは多いのですか?
松村 あまり学校というイメ-ジが僕にはないかな……レッスンという感じです。
-今はレッスンを休んで日本に来ているのですか?
松村 はい。
-それは休学届けを出すのですか?
松村 いえ、先生に言って。学費を1年分払っているので。
-先生の了解がとれていれば休んでも問題ないと。
松村 問題ないはずです(笑)。
-現地でコンク-ルにも出たと思いますが、それは先生が出なさいと言うのですか?
松村 そうですね。
-指揮科の人みんなに、「出たい人はいる?」と聞くのですか? それとも松村さんだけに?
松村 みんなに言います。
-今までどれくらい出ましたか?
松村 一個だけですね、まだ。
-紙でできた教会?
松村 あぁ、オルガ。日本人がつくった。
-イタリアで色々な経験を積まれていると思いますが、講習会も行かれたのですか?
松村 今年キジア-ナに行ってきました。
-どうでしたか?
松村 すごくおもしろかったです。
-レベルは高かったですか?
松村 他のをあまり経験していないのでわからないのですが、まぁそうですね。
-留学生活をしている中で、他の人たちの勉強の取り組み方と日本人の取り組み方で違う点はありますか?
松村 やっぱり日本人が一番真面目だと思いますね。
-ドイツの人なども真面目ではないですか?
松村 ドイツの人はわりと真面目ですが、イタリア人は全然…、自由です。
-イタリア人は松村さんよりお若いのですか?
松村 まだ上の方が多いですね。
-みんな卒業するまでに時間がかかっているのですかね?
松村 2~3年だと思いますけどね。
-生活費はどれくらいかかっていますか?
松村 家賃も含めて1000ユ-ロ/月で、なんとかおさめたいと思ってやっています。
-家賃はおいくらぐらいでしたっけ?
松村 670ユ-ロですね。
-残り330ユ-ロ。けっこう切り詰めていますね。
松村 そうですね。出ちゃうこともあるのですが。
-食事も外食すると高くなりますものね。
松村 そうですね。
-留学して良かったと思えたことはありますか?
松村 むこうの音楽をそのままできるのが一番大きいと思います。それと他のヨ-ロッパの国が近いので、行こうと思えばすぐに行けるし、そこはいいですね。
-ヨ-ロッパは他にどこに行きましたか?
松村 まだドイツにしか行っていないです。
-ドイツはどちらに?
松村 ワイマ-ルです。
-講習会ですか?
松村 学校で、1年に1回そこに行ってオケをふるというのがあって。
-カリキュラムで?
松村 そうです。
-ドイツのオケをふるのですか?
松村 そうです。
-何語で?
松村 英語ですけれど、なかなか大変です。
-イタリアに行っても英語の使用頻度は高いですか?
松村 いや、僕もそこまで英語をしゃべれないので(笑)。イタリアならイタリア語をしゃべります。
-指揮をやっていると語学も大事ですよね。がんばってください。
松村 はい(笑)。
-留学してみて自分が変わったなとか、成長したなと思う所はありますか?
松村 嫌々でも話に入っていかなければならないので、ハ-トは強くなったかなと思います。
-話に入っていかないと、どうなってしまうのですか?
松村 「具合悪いの?」と聞かれたり(笑)。
-黙っていたら具合が悪いと思われるのですね(笑)。積極性が身に付いたと?
松村 そうですね、多少は。
-イタリア人とつきあうのは大変ですか?
松村 けっこう大変ですね(笑)。
-どういった点で?
松村 あまり後先を考えないので、、、。
-無鉄砲な計画を立てるとか?
松村 ずっと飲んでるとかですね(笑)。
-イタリアは夜の生活が長いですよね。
松村 長いですね。いつまでも明るいので。
-おつきあいで飲みに行ってしまうと、全然帰れないと?
松村 そうですね。
-学校はあと何セメスタ-ですか?
松村 たぶんあと1年はいると思います。
-イタリアの学校の仕組みをちゃんと理解しきれていないのですが、日本のように何単位とらなければならないと決まっていないのですか?
松村 決まっていますよ。
-でもあと1年はいられると?
松村 まだ全然足りていないので、いなければならないというか。
-最初の頃は単位が取りづらかったのですか?
松村 ちょっとしんどかったですね。論文をイタリア語で書かなければならないので。
-何の論文ですか?
松村 作曲家についての分析とかです。
-卒業論文?
松村 そういう言い方はしないのですが、卒業までに一発書かなければいけません。
-何ペ-ジとか決まっているのですか?
松村 ペ-ジはそんなにないのですが、10~20くらいですかね。
-大変ですね。イタリア語で…。
松村 はい。
-これからそれに取り組むということですか?
松村 はい。
-大変そうですね。それは指導教官がいてディスカッションをしながら進めるのですか?
松村 そうです。
-それは指揮の先生?
松村 音楽学の先生とか、いろいろいますよ。
-今後イタリアに留学する人に向けて、アドバイスすることはありますか?
松村 イタリアに限らずですが、その国の言葉は最低限しゃべれる状態で行かないと、最初は厳しかったなと思います。
-どんな点で厳しかったですか?
松村 手続きをする際にもしゃべれないと相手にされないので。聞きたいことがあっても、よく伝わらないことが多かったです。
-どういう風に乗り越えたのですか?
松村 僕はたまたま長く住んでいる日本人の方が近くにいたので、その人たちにお願いして一緒にやってもらったりしたのですが。
-ではいろんな方に助けられて?
松村 そうですね。
-他には何かありますか?
松村 特に…、語学が一番大変だと思います。
-とにもかくにも語学と。語学は日本ではどれくらい勉強されたのですか?
松村 大学4年の途中くらいなんで、1年半くらいですかね。
-それまでは別の言語を?
松村 何もやっていないです。
-1年半くらいでよく試験の時に通れましたね。
松村 全然わからなかったですけどね(笑)。
-あれも、普通に免除で通っていたのは松村さんだけではなかったですか?
松村 そうでしたね。
-すごいと思いました。普通の文法とかですか?
松村 それとリスニングがありました。
-語学がわからないと大変ですよね。
イタリアで演奏会はされたりしていますか?
松村 学校の発表会などはありました。
-学年末とかで?
松村 いえ、先生が勝手に選抜した人でいろんな所に行ったりとか。
-演奏旅行ですか?
松村 旅行というほどの距離ではないのですが、バスで行ったり。
-お客さんも結構入りますか?
松村 そうですね、そこそこ。
-普通にチケットは売っているのですか?
松村 いえ、もちろんただです。一般に公開して、ただでやる演奏会です。
-教会などで?
松村 教会ではなく、そういうサ-ラみたいなものがあって。そこでの演奏会のような。
-わりと頻繁にやっているのですか?
松村 そうですね。でも生徒も多いので、そんなにしょっちゅうはやらないですけど。
-年に何回か?
松村 そうですね。
-では演奏の機会もけっこうあるのですね。
松村 そうですね、そこそこは。
-自分の技術力があがってきたぞ!という実感はありますか?
松村 技術力というか、リハ-サルをする上でイタリア語で話さなければならないので、少しずつその引き出しは増えてきたかなと感じます。
-イタリアのオケの人たちは言うことを聞いてくれるのですか?
松村 ききますよ、日本人より。
-そうなんですね!意外です。日本の方がききませんか?
松村 きかないです(笑)。
-今度のコンサ-トの準備は順調に進んでいますか?
松村 はい、ちょっとずつ(笑)。
-留学生活について、今の時点での感想はありますか?
松村 今の時点では自分では評価できないというか。後々役に立ったなと思うことはあるかもしれませんが、今の時点では思ったほど吸収できていないかなというのが、正直な所です。
-理想が高いのですね。
松村 どうなんでしょう(笑)。
-学校を卒業したらどう進みたいとか、どうなりたいとかはありますか?
松村 卒業したら…他の国にも行こうかなと思ったりはしています。
-ドイツとか?
松村 そうですね。
-別の国に留学した方なんですが、学校同士の交換留学でドイツに行っていました。そういうものはヴェルディにはありますか?
松村 ありますけど、そこまでイタリアに慣れていないので、今行ってもあんまり意味がないかなと。
-ゆくゆくは学校も出て、指揮者として世界で活躍できればと? それとも日本で?
松村 半々くらいですかね。
-どこか拠点があって、みたいな?
松村 そうですね。
-劇団の採用試験があったりもするのですか?
松村 あまりそういう形はありません。自分から行くのではなく、声がかかってどうこう……という。
-では演奏を聞いていただく機会があると、そこから声がかかってくると?
松村 はい。
-今日はありがとうございました。それでは日本のコンサ-トも楽しみにしています。
■♪■【2015年コンサート情報】■♪■■♪■■♪■■♪■■♪■■♪■
オペラ「ラ・ボエーム」 OperaVera
2015/11/27 (金) 19:00 - 21:30
会場 葛飾シンフォニーヒルズ アイリスホール
チケット
前売り券 (一般) ¥4,000
前売り券 (学生) ¥3,500
チケットのお求めはこちらへどうぞ!
↓↓↓
http://boheme.peatix.com/
辰身亜紀さん/ピアノ/アレグロ・ヴィーヴォ室内楽マスタークラス/オーストリア・ホルン
国立音楽大学卒。現在はピアノ講師。
-簡単な自己紹介ということで、今までの音楽歴を教えてください。
A.T 音楽は大学からです。中高は普通の学校だったのですが、ピアノをずっと習っていて好きだったので、大学は音大に行きたいなと。大学に入ってから楽しくなって、室内楽を3年生から専門にしました。
-今まで講習会に参加したことはありましたか?
A.T ありません。
-海外は行かれたことはありますか?
A.T 一年前くらいに韓国に行ったくらいで、ヨーロッパなどはまったくありません。
-今回、この講習会を選んだ理由はありますか?
A.T 室内楽で検索したのと、日程が一番合っていたこと、それとオーディションなし、アマチュアでも参加できるということで、ラフな感じなのかなと思って選びました。
-はじめて参加されてみていかがでしたか?
A.T リピーターとして来ている人が多かったです。小さい子でも家族と一緒に夏休みはアレグロヴィーヴォに毎年来ているとか。なので、分からないことを教えてくれる人が多かったです。
-現地の方とはコミュニケーションはとりましたか?
A.T スーパーとかで地元の方と少し、あとは講習会の中でした。
-全体の参加者の人数はわかりますか?
A.T 小学生のコースとマスタークラスにわかれていて、小学生はわからないのですが、マスタークラスは70人くらいだったと思います。
-どういう国の人が多かったですか?
A.T アジア圏もいましたが幅広いです。アメリカからと、ヨーロッパのドイツ、オーストリアからは多かったですね。ロシア、韓国、中国、イランとかも…日本人も4~5人はいました。
-ピアノのクラスは何人くらいですか?
A.T ピアノは全体的に少なかったのですが、私の先生の所は10人くらいだったと思います。その中で日本人は私一人です。他の日本人はバイオリンが多かったです。
-同じピアノ科の方とお友達になったりとかは?
A.T 同じクラスの中で、ドイツ人と仲良くなりました。会話は英語です。むこうも無理矢理英語を話してくれて、お互い間違った英語でなんとかカタコトで話をしていました(笑)。
-ではコミュニケーションは結構とれた感じですね。しっかりご準備をなさっていましたものね。
A.T 英語はあまり自信がなかったのですが、どうにかなるかな、と。実際どうにかなりました(笑)。
-講習会のスケジュールはいかがでしたか?
A.T 到着した日はコンサートを観に行っただけだったのですが、その次の日の日曜日はずっと自由時間でした。その夜にミーティングがあり参加者全員で集まって、先生も来て、パンなどを食べながらお話を聞いて、その後自分の先生の所に集まって最初のレッスンの日程を決めました。「あなたはいつ来てください」と言われるので、その日に行くという流れです。
-初回のレッスンを決めるだけで、それ以降はその都度ですか?
A.T そうです。
-室内楽の授業はありましたか?
A.T ありました。その次の日に室内楽のミーティングもあって、室内楽をとっている人が集まって、「あなたは何の楽器なの?」という所から始まりました。去年参加した人は「去年は何をやった」と伝えたりして、それを踏まえて先生達が編成を組みました。講習会は1週間くらいしか練習できないので、曲も簡単なものを選んでもらって。私はハイドンのピアノトリオという編成になったのですが。そのレッスンも週に2~3回はありました。
-では室内楽もその場で組んで、という感じだったのですね。
A.T そうです。
-ピアノのレッスンはどれくらいありましたか?
A.T 2週間のうち5日ありました。
-結構みっちりですね。コンサートなどには出られましたか?
A.T 最後の週の午前中が全部コンサートなんですね。そこで弾きたい人は弾いていいような感じで。それも選抜だと思っていたのですが、「弾きなさいよ」と言われてしまって(笑)。「そういうつもりで準備はしてこなかったけど!」と思ったのですが、せっかくだし参加しました。会場は2つくらいあって、どちらかの会場に振り分けされるのですが、ピアノを弾いたり室内楽もやったり、結構自由でした。
-先生や事務局との会話も英語で?
A.T そうです。
-困ったりはしませんでしたか?
A.T 事務局の人はみんな英語でしゃべってくれました。若い人もいれば80歳くらいのおばあちゃんもいるのですが、分からないことがあれば親切に調べてくれるし、楽譜もそこで借りるのですが全部選んでくれたりと、なんでもやってくれました。
-今回の先生はどんな感じでしたか?
A.T 結構細かいなという印象です。ロシア人なのですが、韓国の音大で教えているようで、そこの生徒さんが4~5人くらいまとまって来ていました。彼らはまとまっていて、その他先生のお母さんもピアニストで講習会に一緒に来ていたんですね。そのお母さんに習っているロシアの生徒さんや、すごい才能のある中国の子なども来ていました。その方々がまとまって行動する感じだったので、すごく文化の違いを感じましたね。
また、日本で習ったことと正反対のことを教えられることにビックリしました。モーツァルトにしても、アレグロだからこのくらいだろうと思って弾くと、「それは早い」と言われて、「こんなにゆっくり弾かなくちゃならないの?」と思ったり。弾き方もロシア人だな、という印象でした。ガッツリ弾きなさい、というような。「あなたの先生はなんでこう言ったの?僕は違うと思うよ」と言われることもあって、考え方も違うんだなと思いました。
-それを言われて、A.Tさんはどう思ったのですか?
A.T 「え、違うでしょ?!」と思いましたけど、実際に先生が弾いてくれると、先生が上手いからどういう弾き方をされても悪くないなと思ってしまう自分もいて、どっちを信用していいのかすごく迷いました。自分が習ってきたことと今先生に言われていることと。最後の発表会なども、先生も観にきてくださっているので言われたように直すのですが、やっぱり1週間では直せなくて、それが難しかったです。
-考え方の違いなんですかね?
A.T 日本人や韓国人は話す時にダ~~としゃべるから、言葉にアクセントがないと言われました。ドイツ語などはアクセントがあって、そういうものを音楽の中でつけなさいと。だから日本人や韓国人の演奏を聞いていると全然アクセントがないということでした。
-なるほど。他に印象に残っていることはありますか?
A.T 室内楽のレッスンは、先生がチェロの人だったので、バイオリンとチェロに言うことが多くて、ピアノはほとんど言われなかったですね。なので分からないことがあったら自分で質問をしないとあんまり参加している感じがなくて。でもすごくいい先生でした。
-レッスンは全部英語ですか?
A.T バイオリンとチェロがドイツ圏の子だったので、その子達に言う時はドイツ語、私にもわかるようにする時は英語、というように。ピアノのロシア人の先生とは英語でした。
-練習はどうでしたか?
A.T 毎日3時間振り分けられていて、ホテルの練習室で行いました。アップライトなのですが、ミューゼンドルファのアップライトもあったりして、そんなに悪くはなかったです。それと近所のホールのような所の舞台も練習室として使えることが1回ありました。そこはベゼンだったのですが、一人で貸切ホールで。
-贅沢ですね!それも割り振られて?
A.T そうですね。
-練習時間などで困ったこともなく?
A.T はい。でもそのホールで練習する時は、ホールに行ったけれど誰もいなくて鍵も開いていなくて、「ここはどうやって入ればいいのだろう」と。事務局に行って鍵をもらって、自分で入ってと言われたはいいものの、「入ったけど電気はどうすれば!」となって、電話して聞いて、電気はつけたものの、後から入ってきた人に、「あなた全部の電気をつけてるじゃないの!」と言われたり(笑)
-練習とレッスン以外の時間は何をされていましたか?
A.T 買い物に行ったり、私はピアノトリオ以外にブラームスのバイオリンソナタをやっていたので、その子とあわせたりとか。
-その子はたまたま知り合ったのですか?
A.T そうです。カリフォルニアから家族で来ていた15歳の子でした。
その子は4回アレグロヴィーヴォに来ていて知り尽くしていたので、やけに図々しくする人だったんです。お母さんも教育ママ的で。「あなたやりたいんだったらうちの娘とやれば?」みたいな(笑)。せっかくやるんだったら誰か先生にみてもらった方がいいとなったのですが、室内楽は室内楽で授業があるし、私のピアノの先生もそういう感じではないので、「だったら去年お世話になった先生がいるから話つけてくるわよ!」と。女の先生だったのですが「もちろんいいわよ」と言ってくれて、特別にプライベートレッスンを2回くらいしていただきました。その先生は本当にいい人で、おすすめです!
-すてきな出会いでしたね!他にはレッスン以外で何かされましたか?
A.T 他にはプールがあったので行ったのですが、水着がなかったので入れなくて。買ってもサイズが大きいものしかなくて全然だめでしたね(笑)。
-買い物はどちらで?
A.T ホテルから15~20分歩かないとスーパーがなくて、そこでしました。スーパーといってもパンくらいしか買うものもなく。ホテルには電子レンジもお湯をわかすものもないので、買えるものがジュース、水、お菓子、パンくらいになってしまいました。
近くにはカフェが2つと、ピザ屋さんなどのレストランもあるのですが、日曜日は全部閉まっていました。
-街の様子はいかがでしたか?
A.T 他の国の人にも優しくしてくれて、例えば横断歩道を渡る時でも車が止まってくれたりとか。信号が少ないので危ないのですが、「どうぞ」みたいに譲ってくれたり、知らないおじさんが挨拶してくれたり、パン屋で金額が聞き取れないと書いてくれたりとか、とても親切でした。
-治安はいかがでしたか?
A.T 夜は暗いというのはありますが、そんなに悪いとは思いませんでした。
-今回はウィーンにも行けたのですよね?
A.T 最初にピアノの人は日曜日は練習できないと言われたんです。日曜は全部休みだからと。バイオリンの人などはホテルの部屋で練習できるからいいのですが。どうせピアノを弾いてはいけないのだったらどこかに行こうかなと思っていました。
仲良くなったイランの子がいたのですが、その子もウィーンに行きたいと言っていて。その子もピアノだったので、だったら「一緒に行こうよ」と。英語が話せる子だったので、全部事務局と話をつけてくれました。最初は「日曜だと電車もバスも休みだから、行くのが複雑であなた達だけじゃどうかな」と言われ、諦めようとしたのですが、ちょうどその日曜が、講習会の第二期の人がウィーンから来るタイミングで、逆にホルンからも帰る人がいてシャトルバスが来ると。そこで、ホルンからウィーンに帰る人たちのバスに乗ってウィーンに行って、3時間だけですが観光をして、ホルンに来る人たちのバスに乗って帰ってきました。ラッキーでした(笑)。
-それはラッキーでしたね(笑)3時間でしたが、楽しめましたか?
A.T モーツァルトハウスとステファン寺院に行けました。
-それもお友達をつくってコミュニケーションをとっていたからですね。
結構な行動派ですね(笑)
A.T そうですね、行っちゃえ!やっちゃえ!みたいな(笑)
-ホテルの様子はいかがでしたか?
A.T ホテルという感じではありませんでした。日本のホテルとは違っていて、講習会の参加者しか泊まっていなかったので、寮みたいな感じでした。
-ホテルから講習会会場へはどのように?
A.T ホテルから徒歩3分くらいの所に小学校があって、そこでもレッスンをしているのですが、私の先生がレッスンをしている所は別の場所でした。なので毎日15~20分徒歩で往復です。慣れている子は自転車を持ってきていたり、キックボードを持っていたり。必要だと思いました。
-気温はいかがでしたか?
A.T 服装は日本と同じような感じで大丈夫でしたが、朝夜は少し寒かったです。周りはみんなTシャツに短パンというラフな感じで。日ざしが強かったので、サングラスは必要だと思いました。
-お食事はいかがでしたか?
A.T 朝ご飯はバイキングだったのですが、毎日同じでした。堅いパンとチーズとハムとシリアル。毎日それだったので、ちょっと飽きちゃったのですが。みんなスーパーでフルーツを買ってきて、それを持ち込んで食べたりしていましたね。
-カフェなどには行きましたか?
A.T カフェでも食べました。が、私が一番ビックリしたのは、パンやデニッシュ、アイスなどが並んでいるショーケースの中にハエや蜂がたくさんいて、商品にたかっているんです。「これを買うの?」と思ったのですが、店員さんも追い払う様子もなく、食べ物にハエがたかっていても普通なようでビックリしました。
-他に印象に残っていることはありますか?
A.T そこまではないですが、スーパーで、まだ買っていない商品をその場で飲んでいるとか、売り物のぶどうを1個試食して戻すとか、「え?そういうのいいんだ?!」というのはありました。
-海外の人とうまくつきあうコツはありますか?
A.T 積極的に話した方がいいというのは前から聞いていたのでそうしていたのですが、みんな英語がそこまで上手いわけではなく探り探りしゃべっているので、話を聞いてあげる姿勢が大事かなと思いました。お互いに。
-今回はA.Tさんもかなり積極的に?
A.T はい。ルームメイトもいい子で、いろいろ話してくれたり。今はみんなiPhoneを持っているので、共通の話題があって。facebookとかでつながりがあったりして。話の内容には困らない感じがしました。
-その方達とは今でもつながっていますか?
A.T はい、facebookとかLINEとかで。みんなやっているので。
-いいつながりが持てたのですね。
今回参加して、よかったなと思った瞬間はありますか?
A.T 毎日夜にコンサートがあって、クラシックもあればジャズのようなラフなものもあるのですが、そういうものを低価格でみれたことが良かったです。教会の中とか、日本では絶対味わえないような雰囲気もよかったです。
-留学してみてご自身が変わったと思うことはありますか?
A.T 私の他に、日本人で参加している方もいましたが、外国に来てまで日本人と関わることもないかなと思って、なるべく外国人と関わるようにしていました。積極的に違う国の人と話そうとすることや英語を使ってみることに最初は不安もあったのですが、ずっとしゃべっていく内に慣れてきて。ストレスにもならなかったですし、友達が増やせたのは良かったです。
-今後留学する方へのアドバイスはありますか?
A.T もしアレグロヴィーヴォに行くのであれば、積極的に話すのと、コンサートが楽しいので、録音機材などを自分で持っていった方がよかったかなと思いました。いい人たちばっかりです。小さい子では8歳とか、みんな若かったです。子どもでもマスタークラスに入っている子もいて。だからといってすごく上手いわけではないのですが、兄弟で参加している人も多く、姉妹でバイオリンチェロとか。家族連れも多いし、アジア圏が少ないというのも逆によかったかなと思います。
-他に伝えておきたいことはありますか?
A.T 日本食は絶対持っていった方がいいなと思いました。お米が売っていないし、チャイナレストランもあったのですが、そこまでバリエーションがなかったし、日曜日はお店が休みなので。自分で食べ物を持っていないと、雨が降ると買い物に行けなかったりして。
-今後の進路や活躍の予定などはありますか?
A.T いろんな曲、新しい曲を知ることができました。コンサートも室内楽が多くて、こういうのをやってみたいなと思うものが結構あって、そういうものを練習していきたいなと思いました。
-頑張って下さいね!応援しております。ありがとうございました。
水野蒼生さん/指揮/モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー/オーストリア・ザルツブルグ
1994年生まれ。
5歳からピアノを、12歳からヴァイオリンを始め、その頃から指揮に興味を持ち始める。
15歳〜17歳まで毎夏金沢で催される「井上道義氏による指揮者講習会」に最年少で参加、師事。17歳の時は優秀者に選ばれコンサートに出演。
また15歳から17歳までトリフォニーホール・ジュニア・オーケストラにもVnで在籍しており、在団中に仲間たちとOBOGオケである「ラノッキオ・アンサンブル」を結成。
2012年に東京音楽大学指揮科に入学するが、路線を変更してヨーロッパへ留学する事を決意。
2013年オーストリア国立モーツァルテウム音楽大学国際サマーアカデミーにて、指揮をペーター・ギュルケ氏に師事。ディプロマを会得。
現在は留学準備を進めながら、様々な活動を行っている。
-簡単な自己紹介、略歴、音楽歴をお聞かせください。
水野 5歳からピアノを始めて、それから趣味でずっと続けてきたんです。その時からバイオリンをやってみたかったのですが、12歳の時にたまたまピアノの先生からバイオリンを貸していただいて、バイオリンを始めることになりました。それと同時に中学で吹奏楽部に入ってフルートもはじめて、一気に音楽づくしの生活になりました。元々両親がクラシックが好きで、家に膨大なCDがあって、それを聞き始めてはまっていったというのもあります。その時は将来バイオリンでやっていけたらなとちょっと思っていたのですが、バイオリンをやるなら3~4歳からじゃないですか。それをバイオリンの先生にも言われて、じゃあ何をやるかとなったのですが、オーケストラがすごく好きで、ピアノをやっている時から自分で自分の音楽をやりたいと思って、、、個性が出るというか。それをオーケストラでやりたい、自分の音楽をしたいと思って、指揮に興味を持ち始めました。
-中学生の時に指揮を?
水野 はい、やりたいなと思いました。
-早いですよね。まだ指揮者がどんなものか分からないくらいの年齢ですよね。
水野 正直分かっていなかったですが、かっこいいし目立つし(笑)。中学の時は、合唱コンクールなどで指揮をふったりする程度だったのですが、高校でバイオリンでジュニアオーケストラに入ったんです。すみだのトリフォニーホールが運営しているオーケストラで、環境もよくて、いつも大ホールが練習で使えて。指揮の先生も松尾葉子さんがついてくれて、トレーナーは新日フィルの人がつきっきりで。また、指揮者の井上道義さんが、 僕が高1の時に講習会を始めたんです。中学の時から井上先生が大好きで、年齢制限をみたらちょうど15歳からとなっていて、「これはいくしかない!」と思いました。夏だったのですが、指揮は何もわからないのに一人でいって。それがはじめての指揮のレッスンになりました。オーケストラもふらせていただいて。
-オーケストラはそのために集まったメンバーだったのですか?
水野 その年は最初の年で、金沢大学のオーケストラがお手伝いしてくれました。毎年夏にあったのですが、高校の時は毎年それに参加して。アンサンブル金沢などもふらせていただきました。
-すごいですね。
水野 17歳の時は優秀者にも選んでいただきました。
-才能があったのですね!
水野 いや~、毎年来ているからじゃないですかね(笑)。それでコンサートにも出させてもらったんです。それ以来井上先生には習っていないのですが、今でも尊敬している一番好きな指揮者です。
-講習会以外では指揮のレッスンはしていましたか?
水野 高2の時に東京音大の夏期講習に行って、その時にここを受けると伝えたら先生を紹介してくれて、受験のレッスンのようなものもありました。そこで基礎を学んで受験して合格して入学して、結局前期だけしか行かなかったのですが。
-その間、大学ではどんなことを学ばれたのですか?
水野 大学では基礎を。レッスンもいっぱいあったんです。ピアノのレッスンが週に2人の先生からあって、和声があって。指揮のレッスンも1年生のためのレッスンと、上級生のためのレッスンのお手伝いみたいな感じでありました。
-今回夏休みに海外の講習会に行ってみようと思ったきっかけは?
水野 大学をやめた時から留学しようとは思っていて、下見として一度むこうの講習を受けたいなと思っていました。それでたまたまモーツアルテウムの講習会を教えてもらって、ダメ元で送って。それが無事に通って、そのおかげですね。
-ギリギリでしたが、間に合ってよかったですね!
聴講生もいたということですが、どこの国の方が多かったでしょうか?
水野 いろいろでしたね・・・。ブラジルから来ていたり、本当にいろんな所から。ルクセンブルクとか、他にも数人いました。イタリアとスペインが一番多かったでしょうか。
-受講していたのは人数は?
水野 8名です。
-聴講生はどれくらいですか?
水野 3~4人くらいです。年齢は25歳くらい、大学を卒業した方が多かったです。
-講習会はどんな風に進みましたか?
水野 他の科は2週間ありましたが、指揮科はその半分だけでした。でもその分密度がすごく濃くて。日曜から土曜までのセミナーだったのですが、毎日朝10時から夕方5時まで、スタジオにこもりっぱなしのような。練習室をとる暇もないという(笑)。
-事前に練習室の取り方などのお話もしていましたが(笑)。
水野 結局とらなかったです。自分がやっている時間は1時間もないくらいですが、みんなが振っているのを見て、聞いて、先生の言うことを聞いて。それだけでもためになるので。
-一つの曲をみんなで? 課題曲が3つくらいありましたが。
水野 はい。先生が前の日に「明日の午前はこれをやるよ」と言ってくれて、「午前中はお前とお前がふれ」みたいな。そしてお昼休憩の前に午後のインフォメーションもしてくれる。そういう感じで進んでいきました。
-では講習会が終わるまでにその3つを一通り勉強し終わる形で?
水野 そうですね。でもふれることが前提みたいな所もあって、最初の2日間だけ2台のピアノでやって、あとは全部オーケストラで。その時間ずっとオーケストラの人もいてくれていて(笑)。本当に感謝というか。
-そのオーケストラはどこから来た人たちでしたか?
水野 その大学の学生オケだと思いますが、学生だけじゃなかった気もします。最終日に卒業コンサートを8人中6人がやるというのがあって。結局僕は最年少でダメだったのですが、後半はそれに向けてのリハーサルのような感じになっていきました。
ひとつの交響曲を、一楽章二楽章は一人ずつ、三楽章は短かったので三、四楽章を一人の割り振りで計3人で。それとルトワルスキーという現代曲が1曲あって、それは同じ曲を違う指揮者で2回やりました。
-現代曲は難しそうですね。
水野 ずっと変拍子で、メロディーがないというか、理論的に書かれすぎていて、全然違う音楽という感じでした。楽譜をみていると、同じフレーズを1拍ずつずらして重ねていっている所がいっぱいあって。これ遊んでるな、と(笑)。それをタイプの違う指揮者で2回通し。もう1曲がオーケストラ付き歌曲でした。弦楽なんですが、それはソプラノ歌手が来てくれて、一人がまるまるやりました。
密度は他の科より濃いと思います。実際講習している時間は30時間以上でした。
-人がやっている間は留守にしているわけではないのですね?
水野 ずっと見ていました。その人の指揮をみて得られるものは得て、先生の言うことも聞いて。途中で集中力が途切れたりもしますけど、それでもとてもよかったです。本当に濃かった。
-先生はどんな方でしたか?
水野 親切で優しい方でした。見た目は60歳後半くらいかなと思っていたのですが、年齢を聞いたら79歳だと。すごいタフですよ。30時間以上に及ぶ講習会を、全部一人ひとり丁寧に教えてくれるのですから。俺だったらできないなと(笑)。
-オーケストラは弾きっぱなしだし、指揮者は教えっぱなしですものね。
水野 オーケストラに対しても、「ここはこういう風に弾くんだよ」と、お互い和気あいあいというか。去年もこの講習会を受けたという学生に話を聞いたら、「僕の中でも彼は好きな先生だ」と、学生からの評判も良い先生でした。
-今現役じゃないのが残念ですね。
水野 そうなんですよね。年齢的な問題もあって、僕だけできるレベルも高くはなかったのですが、それでも丁寧に教えてくれて、いい意味で年齢の差別、「お前は若いから」などと言われることもなく、年齢にあったレッスンをちゃんとしてくれました。オーケストラもいっぱいふらせてもらえたのでよかったです。
-オーケストラをふる機会は日本ではあまりないですものね。
水野 オーケストラがすごくいいオーケストラで。弾いている時が楽しそうなんです。毎日同じ曲ばっかりやっているのに、音楽が好きなんだなと見ていてわかるし、好きで自ら鳴らしているという感じがいいなと。ふっている時も奏者がこっちを見てくれて、何かをつかもうとしてくれていることがわかったので、やりやすかったです。
-音楽をやる時は雰囲気は大事ですよね、
具体的にもらったアドバイスでためになったことや、日本ではもらったことがなかったアドバイスはありますか?
水野 日本で習ったことと真逆のことを教わってびっくりしました。交響曲がシューベルトだったんです。今まで日本のレッスンでは、僕は体が細くて小柄な方なので、指揮は見た目が反映されてしまうから大きくみせる、フォルテッシモの所は腕をつきあげろとか、でっかくふれとか言われていました。ですからむこうでもそれをやったら「そんなにでっかくふる必要はない」と。もっとやわらかく、あくまで古典だから、もう少し流れを崩さずに、曲調にあった指揮をしなさいと。無理に大きくふる必要はない、ということを言われました。
-それが自分の中でやりやすかったとかはありますか?
水野 自分がふっている時の動画を撮らせてもらっていたのですが、後から寮に帰って見返すと、やっぱりこっちの方がオケとしては見やすいだろうなと。明確に分かりやすいとオーケストラもストレスがないということですかね。
あとは日本では言われなかったこととして、振り始める前に、パッとあげるよりは、ゆっくり腕をあげる方がオーケストラも準備しやすいということですね。
先生には「Talk about education」と言われました。
-レッスンは英語でしたか?
水野 僕の場合は少しドイツ語が話せたので、場所によってドイツ語で言ってくれたり英語で言ってくれたり、まぜまぜでした。
-練習をする時間はあまりなかったとのことでしたが、気分転換などはできましたか?
水野 そうですね、コンサートがいっぱいあったので、夕方レッスンが終わってからそれを聞きにいって帰ると10時になることもありました。ずっと外国語を使っていると頭が疲れるのか、11時くらいになると倒れてるんですね(笑)。なので帰ってから譜読みなどもするのですが、知らない間に寝ていたり。
コンサートがなくても、空き時間に譜読みをしたりと、意外と時間がなかったように思います。夕方レッスンが終わって学校の食堂やラウンジで今日言われたことを整理して、ご飯を食べにいって、また夜に練習を少しして、というような日々でした。練習室でピアノを弾く機会はまったくなかったです。
-夜の演奏会を聞きに行くのはクラスメイトと?
水野 基本的に一人で行ったのですが、会場に行けば誰かしらがいて、そこで「いいピアノだね」などと語り合ったりしました。
-お友達とは今でも連絡をとりあっていますか?
水野 全員今でもFacebookでつながっています。何人かはメールアドレスも教えてもらって、たまに連絡をとったりしています。
-その人たちはみんな、今は自分の国に帰っているのですか?
水野 仕事をしているか勉強をしているか。コレペティをやっている人は本当に忙しいみたいで、毎日違う曲のリハーサルで弾いたり、本当に時間がないと言っていました。休暇なども全部練習にあてていて、大変だと。
-そういう大変なことを乗り越えていくのですね。コレペティさんはオペラのですか?
水野 そうです。むこうはオーケストラよりもオペラが主流というか、オペラがふれないと指揮者として認められないという所があるので。まだ自分はオペラの経験はないに等しいのでこれからなんですが。
-これから大学に通うので、いろんな機会がありますね。
ザルツブルクの街はいかがでしたか?
水野 とても住みやすかったです。7月の中旬くらいに行きましたが、気候がよくて、夜は寒いくらいでした。
ザルツブルの街中は結構いろんな所に行きました。ミラベル広場を挟んで両側に校舎があるのですが、基本的には新しい校舎にいました。コンサートだと古いホールを使ったりとか。街の中心部に大学があるので、散歩をするのにもよかったです。
夕日もきれいでした。
道は基本的には石畳で。当時というか、モーツァルトがいた時代の建物をそのまま使っているようです。日本だとそういうものは保護して、そのまま残す努力をしますよね。むこうは自然と残るので、そのまま使っている感じでした。例えばモーツァルトの生家の一階がスーパーになっていたりとか(笑)。そういう価値観も文化の違いとして学べました。
-そういう所から生まれた音楽なんですね。
宿泊先は学校の近くでしたよね。いかがでしたか?
水野 いい所でした。受付とか寮のハウスキーパーの方も親切で接しやすい方達で。朝ご飯もついていたのですが、その講習会以外の方がほとんどで、色々話もできました。
滞在している人は旅行とかで来ている人が多かったですね。
自分が泊まった所も一室ピアノの練習室がありました。講習が始まる前に一回弾いたのですが、あまりいいピアノではなく……、でもただで使えたしいいかなと。受付に行って「ピアノ使っていいですか?」と確認してから使用します。埋まっていたら予約をして、という感じで。
-朝ご飯はどんなものがでましたか?
水野 食堂の入り口の所に、パン、ジャム、ハムなどの定番の朝ご飯が並んでいて、お皿に自分でとって食べるスタイルでした。
-おいしかったですか?
水野 ちゃんと食べられるものでした(笑)。
-他の食事はどうされていたのですか?
水野 現地のサポーターの方においしいお店を教えてもらえました。安くておいしいイタリアンとか。自分は和食がないとダメなのですが、旧市街の方に中華料理屋があって、そこもブッフェ形式で10ユーロくらいで食べられたのでよかったです。中華は基本的に日本と味が変わらないので。
あと学食というか、食堂がコリアンレストランでした(笑)。コリアンレストランと名前をつけている割には、コリアンじゃないものもいっぱいあるのですが、おいしかったです。
-そこは利用しやすいのですかね?
水野 学生もいっぱいいました。スタッフの方に日本人もいて、明らかに日本語で話しかけてくれるんですよ(笑)。「スープいりますか?」とか。びっくりしました。
-コリアンレストランには驚きです。韓国人が生徒でいっぱいいるのですかね?
水野 いっぱいいました。韓国、中国が多かったです。
大学内で韓国語中国語がよく聞こえてきました。
-アジアからの学生は増えているようですね。
水野 はい、むこうで実感しました。日本人も結構いました。と言っても、韓国人中国人に比べたら少なかったですが。日本人とはあまり話しませんでした。せっかくいるのだから、あっちの言葉を使いたいなと思って。
-語学の勉強にもなりますものね。
海外の人たちとうまく付き合うコツはありますか?
水野 積極的になることは大事だと思います。自ら話しかけることですね。日本人は消極的な人が多くて、話しかけられてもオドオドしちゃうことがあると思うのですが、話しかけられて分からなければ聞き返すつもりで、自ら会話の輪に入っていかないと取り残されちゃいますね。
自然と仲良くなって一緒にご飯に行くこともありましたし。イスがあいていて「ここ座っていいですか?」「いいですよ」という所から会話が始まったりもしました。むこうの人は日本人よりも親しみやすかったです。友達、知り合いになりやすいんですね。
-言葉はドイツ語で話しかけるのですか?
水野 最初は何人かわからないので英語で。ドイツ語がしゃべれたらドイツ語で話す感じでした。
指揮科はほとんどがドイツ語を話せました。ザルツブルクで勉強されている人はもちろん話せますし、イタリアからもドイツで仕事をしている人が多かったので、みんな話せていました。
-指揮の人は大変ですよね。オーケストラに説明もするんですものね。
水野 そうなんです。こういう時にどういう言葉を使うんだろうという所も、他のドイツ人がふっているのをみて、「あ、こういう時にこういう言葉を使うんだ」ということもよくわかりました。こういうのは普通の語学学校では勉強できないので助かりました。
常に耳をそばだてていました(笑)。
-困ったことはありましたか?
水野 特になかったと思うのですが、、、。大学の事務局が閉まるのが早いんですよ。土曜日だと3時くらいに閉まってしまったりして。帰り際に資料をもらおうと思って行くとしまっていたり。それくらいですかね。
-到着した時の送迎などは大丈夫でしたか?
水野 はい、問題なく会えました。
-ドライバーの運転が荒いとかありませんでしたか?
水野 それも大丈夫でした。帰りも駅まで送ってもらうことになっていたのですが、夜行で電車が出るのが1時40分だったんです。でも12時に迎えにくるからね、と言われて、「そんなに駅で待つのか」ということはありました。車で10分くらいの所なので。それを現地サポーターの青木さんに話したら、車の時間を遅らせるようにしてくれて、1時に迎えに来てもらって、ちょうどよい時間になりました。12時だと、そんな深夜の駅に行っても、、、という感じだったので。
-寮の前などはわかりやすかったですか?
水野 工事をしていて車が入れなかったので、そこからドライバーがついてきてくれて、入り口まで案内してれました。
-今回参加してみて、よかったと思えたことは?
水野 全てです!来て後悔したことは何もありませんでした。
講習で受けた音楽的なことよりも、むこうの人たちとつながれたことが個人的には大きかったなと思います。次へのステップになったのが一番大きい収穫ですね。
講習会の前はチューリッヒに行っていました。そこでは知り合いのオペラのオーケストラの人の家にホームステイさせてもらってオーケストラづくしでした。
-それは旅行のような感じだったのですか?
水野 わりとそうですね。基本的に昼間どこかに連れていってもらって、少し勉強して、夜オペラに連れていってもらって、と。
-行って自分が変わったな成長したなと思うことはありますか?
水野 1週間ザルツブルクで生活をして、「あ、俺生活できるじゃん、生きていけるじゃん」と思えたことで、成長を実感しました。ドイツ語が話せない時にむこうに行ったこともあったのですが、自分が社会の中でしゃべれているというのが、成長したな変わったなと実感したことでした。
-勉強した甲斐がありましたね。
水野 それでオーケストラの人たちとも仲良くなれたり。最終日に打ち上げがあって、先生もオーケストラの人もきて仲良くなれて、「あ、しゃべれてる!」というのが一番嬉しかったです。
-日本とむこうで大きく違う点はどんな所ですか?
水野 街が観光の街というのもあるのですが、どこに行ってもモーツァルトなんです。あとは無料のコンサートなども多くて。音楽祭のシーズンとかぶっていたのもあったと思いますが、道で学生による三重奏の音が聞こえてきたりとか、そういう所は日本と違いましたね。口ではうまく説明できないのですが、その空気感だけで、自分の音楽に対するモチベーションも変わるんですよね。音楽に集中できるというか。教会があって、その鐘で目が覚めるみたいな生活で。こういう所で生まれた音楽なんだと実感できてよかったです。
あとは、街中では普通にギターで弾き語っているおっちゃんもいましたよ。
-物乞いみたいな人もいましたか?
水野 けっこういました。
-その辺は気にしなければ大丈夫ですか?
水野 まぁいるのが当たり前みたいな感じです。治安もよかったです。
-怖い思いとかはなかったですか?
水野 全くなかったです。少し酔っぱらいが騒いでいるくらいで。
-それは日本でもいますものね(笑)
水野 乞食とかがいることだけですね、違ったことは。1週間いただけですが。
-今後講習会に参加する人にアドバイスはありますか?
水野 指揮を受けるのであれば、英語でももちろん教えてくれますが、ドイツ語圏の人にはドイツ語での講習になるので、自分の時は英語でも他の人のを聞いている時にあまりわからないんですね。なので言葉は準備しておいて損はないと思います。それが一番大きいと思いました。
-譜読みとかはしていくんですものね。
水野 そうですね。あとはその時にできたつながりは一生ものになるので、コンタクトをとり続けることですかね。
参加者の一人は、オーケストラ一人ひとりにfacebookを聞いていましたよ(笑)。全員に聞いてまわっていました。30人くらいいたんじゃないかな。今後のために!と。
その方も今回これを受けてむこうの院に行くということで、お互い留学準備で助け合っていけたらいいなと思っています。
-今後の活動としては長期の留学をめざしていかれるのでしょうか?
水野 はい、語学と音楽の準備ですね。
-忙しそうですね。
水野 日本に帰国してから、2カ月間週に5日、ずっとドイツ語学校に通っています。
来週末で週5日のクラスが終わってしまうので、それ以降はZD対策の自習などをしながら進めていく感じです。短期集中クラスは夏だけなので、ドイツ語には余裕が出るのですが、音楽の方をもう少しやらないとな、という所です。
-音楽は今、誰かから習ったりしているのですか?
水野 指揮自体は独学ですが、ピアノは先生についてやっています。指揮科はピアノが大事なんですよ。歌もコレペティの試験もあって、伴奏のレッスンもお願いしていて。やることが多いです。
-伴奏は難しいですものね。
水野 むこうのピアノ科も伴奏ごとに分かれているらしいですね。
-伴奏科の人の能力はすごいと言っていました。初見でさっさと弾けると。
水野 僕も今、初見を苦労して練習しています。
-今日はありがとうございました。これからの勉強も応援していますね!
清水春菜さん/声楽/ニース夏期国際音楽アカデミー/フランス・ニース
お茶の水女子大学 文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現コース卒業、同大学院修了。2008年度推薦新人演奏会に出演。
オペラではこれまでに「フィガロの結婚」スザンナ役、「秘密の結婚」カロリーナ役、「魔笛」童子Ⅰ役、「修道女アンジェーリカ」托鉢修道女役などに出演。
第40回フランス音楽コンクール第3位入賞ならびに大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ・大阪賞、フランス総領事賞。
第14回長江杯国際音楽コンクール 一般の部A 第2位(1位なし)。第4回東京国際声楽コンクール 歌曲部門入選。
第44回東京国際芸術協会新人オーディション合格、奨励賞受賞。コンセール・ヴィヴァン新人オーディション合格。
第37回ウィーン国立音楽大学夏季セミナー受講、修了演奏会に出演。ニース夏期国際音楽アカデミー修了。
これまでに声楽を林廣子、中村浩子、林田きみ子、神谷明美、多田羅迪夫、フランツ・ルカソフスキー、木村聡の各氏に師事。コンセールC会員。
-簡単な自己紹介からお願いします。
清水 中学1年生から声楽をはじめて、大学はお茶の水女子大学の教育学部の音楽科へ進学し、そのまま大学院に進みました。卒業後は音楽とは関わりのない職場に就職したのですが、演奏会やオペラに出演したり、コンクールを受けるという形で演奏活動を続けています。
-今まで講習会にご参加されたことはありましたか?
清水 大学院の2年生の時に、ウィーンで行われている講習会に参加しました。
ヨーロッパへは旅行の経験はありましたが、声楽のレッスンを受けに行くのは、その時が初めてでした。
-今回はニースの講習会でしたが、これを選んだ理由やきっかけは?
清水 大学院を修了してからフランス歌曲を勉強する機会が増えたので、フランス語圏で講習を受けたいと思っていました。一緒に参加したKさんと、仕事の夏休みが取れる時期にフランスで行われている講習会を探しました。
-ニースの講習会の参加者はどれくらいいましたか?
清水 全体の参加者は分からないのですが、私が受けていたクラスだとアントワーヌ先生の方は日本人3人とフランス人の学生さん2人の5人のクラスです。ヴィダル先生の方は日本人3人と他国籍の方が7人(ロシアから3人、フランスから1人、中国から2人、スロべミアから1人参加)、全部で10人でした。
-講習会のスケジュールはどんな感じでしたか?
清水 初日は19時からミーティングがあるということだったのですが、14時に行ってみたところミーティングは出なくて構わないと言われました。手続きも5分で終わってしまったので、その日は学校からバスで移動してシャガール美術館に行きました。
次の日からはアントワーヌ先生は朝10時からで、ヴィダル先生のレッスンが14時集合でした。
アントワーヌ先生の方は完全に個人レッスンだったので、レッスン室のドアに貼ってあるリストに、レッスンの希望時間と名前を書いて、順番を決めました。
ヴィダル先生は基本的にグループレッスンで、別のクラスの男性の先生との合同でレッスンが進みました。
-みんなで一緒にという感じですか?
清水 そうですね。ヴィダル先生の方は、呼吸法や発声をメインに教えてくださって、その日によって内容も進め方も違ったのですが、だいたい1日3~5時間くらい、ワークショップのような形でレッスンが行われました。通訳の方に何時間もずっといていただくのも申し訳なくて、どうしたら良いのか少し悩みました。
-ワンレッスンがボリュームがあったということですか?
清水 そうですね。ヴィダル先生は基本的に14時から17時、時には20時近くまでレッスンがあり、歌う順番なども突然指名されるので気が抜けませんでした。レッスンのスケジュールについては通訳をやってくださった女性、ニースの音楽院のピアノ科にいらっしゃる方に大変お世話になりました。
-1対1のレッスンは1時間ですか?
清水 アントワーヌ先生の方は、40分から45分を火曜日から日曜日まで6日間という形でした。
-そちらも通訳をつけて?
清水 いえ、アントワーヌ先生は以前来日された際にレッスンを受けたことがあり、英語で大丈夫だと分かっていたので、英語で問題なくレッスンできました。ヴィダル先生もレッスンの内容自体は英語でほぼ理解できたのですが、レッスン場所や時間が毎日変わったりするので、スケジュール的な交渉や、こちらからの細かいニュアンスの質問については、通訳の方に助けていただきました。
-レッスンは全部英語で行われていたのですか?
清水 そうですね。
-先生はどんな方でしたか?印象に残っていることなどはありますか?
清水 ヴィダル先生とペアを組まれていた男性の先生も含め、私がレッスンを受けた3人の先生は、褒めて伸ばすタイプの指導でした。もちろん厳しいこともおっしゃるのですが、よくなった所を大げさに「今のは素晴らしい!絶対忘れないで!」と褒めてくださるので、とても分かりやすかったです。特に発声は日本でも同じようなことを注意されていたのですが、テクニック面について理論的な説明と同時に完璧なお手本を見せてくださるので、非常に理解しやすく、勉強になりました。ただ私とは別のクラスを受けていた友人は先生がフランス語しか話してくれないので、苦戦していたようです。
-先生によっても違うのですね。
清水 初めてレッスンを受ける先生でしたら、フランス語に自信がなければ通訳の方についてきていただいた方が何かと心強いなと思いました。
-レッスンでこんなことを教わりましたとか、日本と違ったことなどはありますか?
清水 アントワーヌ先生はピアノの先生ということで歌曲しか見ていただけないかなと勝手に思っていたのですが、実際はアリアでもフランス語以外の曲でも全て見ていただけました。曲はある程度歌い込んだものを持っていくのが前提なので、曲全体を大きくとらえて味付けしていく、という感じでした。10曲ほど持っていったのですが、レッスンがどんどん進んでいくので、最後の方は曲が足りなくなってしまって慌てて予備の曲を練習したりしました(笑)。
ヴィダル先生の方は逆に発声を教えて下さる感じなので、レッスンで見ていただくのは1、2曲でした。私は2曲見ていただいたのですが、主に注意されたのは腹筋の使い方です。1回の腹筋の動きで発声も発音も同時に行う感覚が、ヴィダル先生のレッスンを受けて身についたように思います。
-実りあるレッスンだったのですね。レッスン以外の練習はどのように行ったのですか?
清水 練習室は一部屋につき3人というように割り当てられていて、ドアの所に何時から何時まで使いたいと書いて予約するようになっていました。ただ、私の部屋はクーラーがつかない部屋だったので、暑い時間帯はKさんの部屋で一緒に歌わせてもらっていました。
-クーラーがないと暑いですか?
清水 そうですね。東京ほどではないのですが、さすがにクーラーがない状態で歌い続けるのは辛かったです。
-ではお友達の練習室で?
清水 はい、Kさんの部屋に同居して歌わせてもらっていました(笑)。
-練習自体が足りなかったとかは?
清水 Kさんと協力して互いに時間をずらして練習室を取るようにしたので、やりたいのに練習室がなくて困るということはなかったです。また空いている部屋を勝手に使っても大丈夫そうでした。
-練習やレッスン以外の時間は何をされていたのですか?
清水 朝の8時半くらいのバスに乗って9時過ぎに学校に到着、アントワーヌ先生のレッスンが10時からだったので、少し発声をしてからレッスンを受けていました。お昼を食べて14時からヴィダル先生のレッスンを受け、17時頃に終わる、というのが1日のだいたいの流れでした。ただ、ヴィダル先生のレッスンは通訳の方の時間もあったので、18時以降に日本人だけでまとめてみましょうという日もありました。そのような時はマティス美術館や海に行ったりしました。また、講習会が終わった翌日はエズ村まで足を延ばしました。
-街の様子はいかがでしたか?
清水 治安は心配ありませんでした。ホテルの場所も大通りに近くて安心して帰れる場所だったので、とても良かったです。夜は21時頃でようやく夕暮れ時の明るさなので、レッスンが終わったのが20時過ぎでも、街まで夕食に行くことができましたし、日が長かったので、1日を有効活用できました。
-ホテルで困ったことなどはありましたか?
清水 冷蔵庫がなかったので、飲み水の確保に悩んだのですが、近くのパン屋さんや屋台では冷やしたペットボトルが売っていましたし、食堂の共用冷蔵庫なども借りられそうでしたので、解決しました。
寮に泊まっていた友人は、クーラーがなかったのでかなり暑くて大変だったようです。しかもヨーロッパの寮には網戸もないので、窓を開けると虫がどんどん入ってきて、朝、虫の羽音で目が覚めたという話も聞きました(笑)。また、Wi-Fiが通じると聞いていたのに、今年からそのサービスがなくなって困っていました。
-ホテルでは問題なく使えましたか?
清水 私はWi-Fiをレンタルして持って行ったので、特に問題はありませんでした。KさんはホテルのWi-Fiを利用していました。
-Wi-Fiのルーターをご自身でレンタルしていったのですか?
清水 そうです。空港で借りていきました。
-それがあって助かった感じですかね。
清水 そうですね。学校の中は基本的にWi-Fiがないので、学校の中で調べものをしたいとか連絡をとりたい時に役立ちました。手続きも思ったより簡単だったので、持っていった方が便利かなと思いました。
-宿泊先から講習会会場まではバスで?
清水 トラムとバスで移動しました。
-迷ったり困ったりはしませんでしたか?
清水 最初はバスの時刻表の読み方をわかっていなくて(笑)。時刻表に書かれた時間に行けばいいのかなと思っていたのですが、それはそのバス停の時間ではなく、出発地を出る時間だったんですね。このバス停に来るのは10分後だから…と自分で計算する必要があると途中で気がついて、分かってからはスムーズでした。土日は本数が少ないので気をつけなければなりませんが、思ったよりも時間通りンに運行していました。トラムは本数も多く便利でした。
-お食事は朝はホテルで?
清水 朝はホテルで。お昼は学校の近くにお店がないので、毎朝、ホテルの近くのパン屋さんで買っていきました。夜は旧市街の方へ出て、毎日違ったお店へ行くのが楽しみでした(笑)。通訳の方にも、お勧めのお店の情報を教えていただきました。
-お食事はどうでしたか?
清水 胃が荒れたり、日本食が恋しくなるかと心配していましたが、毎食美味しく食べられました。
-他に伝えておきたいことはありますか?
清水 コレペティの先生の授業は基本的にピアノ専攻の方が受けるというイメージがありましたが、実際に受講してみると、コレペティの先生のクラスは全員が声楽専攻の方でした。先生にもよると思うのですが、声楽のクラスは曲を作るのではなく、発声の基礎を、それもグループレッスンで教わることが多いようです。
私は去年参加したピアノの友人から、ニースでは声楽の人がコレペティのレッスンを積極的に受けていると聞いていたので、今回受講して本当に良かったです。
パンフレットなどに「声楽のクラス」、「歌曲とピアノのためのクラス」と書かれていると、声楽の人はどうしても前者を選んでしまうと思うので、具体的なレッスンの内容も併せて書いていただけると良いかな、と思いました。
-参考にさせていただきます。やはり日本とは感覚が違う所があるのかもしれないですね。
清水 発声の基礎から学びたいという人にはもちろん声楽のレッスンがいいと思うのですが、ある程度曲をみてもらいたい、できあがっている曲を仕上げたいというのであればコレペティの先生なのかなと思います。余裕があれば両方受けることをお勧めします。
-他にはいかがですか?
清水 心配していたような、フランス語しか通じないということはなく、クラスメイトも英語を話してくれました。ヴィダル先生のクラスは特にレッスン時間や場所が頻繁に変わったりしたので、クラスメイトと仲良くなって、「先生をロビーで待ち構えてついていこう!」と張り込んだりしました(笑)。
-海外の人ともうまくコミュニケーションがとれたのですね。
清水 はい、英語でもなんとか理解してもらえました。英語があまり得意ではないので、最初は恥ずかしかったのですが、伝えたいことを分かってもらえて嬉しかったです。
-講習会に参加してよかったことは?
清水 日本でもずっと、腹筋を使ってとか、お腹で支えて、と言われていたのですが、抽象的な表現が多くて「なんとなく分かった」という状態で何年も歌ってきていました。それをヴィダル先生に呼吸の仕方から修正され、上半身をほぐすための動き、具体的にお腹のどの位置を使えば良いのか、口の中のどこを上げるのが正しいか、お手本を見せながら指導していただけて、非常に勉強になりました。また、アントワーヌ先生にも、旋律を繋げる、歌詞を発音するという基本的な技術に、ヴィダル先生から指摘された腹筋の支えが不可欠だと気付かされました。今までぼんやりとしていた理想の歌い方が、はっきりとした輪郭を持てたことで、私にとって大きな財産になりました。
-自分が変わったな、成長したなと思うのはその点ですか?
清水 そうですね。行く前は治安や言葉の点で不安だらけでしたが、行ってしまえば毎日がとても楽しく充実していたので、また機会があればぜひ行きたいなと思いました。
-今後留学される方へのアドバイスはありますか?
清水 自分でも苦手なので申し上げにくいのですが(笑)、英語はやはりできる方が良いと思いました。飛行機の中で単語と簡単な言いまわしを覚えていくだけでも大分違うと思います。もちろんフランス語もできるにこしたことはないのですが…
曲に関しては、器楽の方にとっては当たり前かもしれないのですが、曲のレパートリーの幅を増やしておいた方が良いと実感しました。
自分にはこの曲が合っている、と思ってレッスンに持っていっても、先生の目から見ると「合っていない」と言われてしまうことも多々あります。明日が最後の発表会という時に「この曲はあなたに合っていないから違う曲にしましょう」と言われて、あわてて楽譜のコピーをしている人もいました。なるべく曲の幅(言語、作曲家、年代全てにおいて)は広めに、予備の曲も持っていくようにするのが良いと思います。
現地でも楽譜の調達は可能ですが、かなり手間がかかっているようでした。まず学校の図書館にはコピー機がないので、図書館でパスポートを提示して楽譜を借り、学校から徒歩15分のスーパーまでコピーを取りに行くことになります。ただしニースのコピー機はどこもA4サイズで1枚ずつしかコピーできないので、楽譜はなるべく日本で製本まで済ませていった方が良いと思います。ちなみに楽譜を返却しようと思っても、図書館は14時から17時までしか開いていませんでした(笑)。
-他にはありますか?
清水 やはりホテルは何かと便利でした。街に出やすいのでレッスンの合間に観光や買い物をするのも気軽にできました。もちろん、他の楽器を専攻している友人ができたり、寮には寮の良さがあると思います。
-今後の目標などはありますか?
清水 一緒に参加したKさんや大学時代の後輩たちと一緒に、来年3月7日にすみだトリフォニーでフランス歌曲の演奏会を行う予定です。勉強してきた成果を活かせるようにしたいと思います。
-ぜひがんばってください!応援しています。
Vol.275音楽留学アンドビジョン【講習会&留学説明会情報】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.275.2013.11.12━━
◆音楽留学アンドビジョン◆講習会&オーディション&留学説明会情報◆
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━
もくじ
‖【1】ごあいさつ&ご案内
‖【2】講習会情報
‖【3】学校情報
‖【4】国内レッスン情報
‖【5】特別プログラム情報
‖【6】編集後記
‖【7】次回予告
‖ 発行:アンドビジョン株式会社
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【1】ごあいさつ&ご案内
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こんにちは。アンドビジョンの谷山です。
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♪ロシア留学説明会 11月27日(水)19:00〜
♪オーストリア留学説明会 12月4日(水)19:00〜
♪オランダ留学説明会 12月11日(水)19:00〜
説明会以外にも個別のカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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【2】 講習会情報
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今週も新着の講習会のご案内です。興味のある方はぜひ一度お問い合わせを!
<イタリア>
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開催期間は各コースによって異なる(下記URLへ)
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<イギリス>
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をご覧ください。
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【3】学校情報
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今週はオーストリア留学特集。オーストリア留学説明会を12月4日(水)19:00〜開催します。
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上記以外にも、世界各国の学校情報を豊富にご用意しております。希望に合った
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【4】国内レッスン情報
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2014年1月8日(水)
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【5】特別プログラム情報
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【6】編集後記
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【7】次回予告
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次回のメルマガは、
11月19日(火)発行予定です。
お楽しみに!p(^^)q
Vol.274音楽留学アンドビジョン【講習会&オーディション&留学説明会情報】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.274.2013.11.05━━
◆音楽留学アンドビジョン◆講習会&オーディション&留学説明会情報◆
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もくじ
‖【1】ごあいさつ&ご案内
‖【2】講習会情報
‖【3】学校情報
‖【4】国内レッスン情報
‖【5】特別プログラム情報
‖【6】編集後記
‖【7】次回予告
‖ 発行:アンドビジョン株式会社
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【1】ごあいさつ&ご案内
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こんにちは。アンドビジョンの谷山です。
11月に入り、気がつけば今年も残り2カ月。充実の2013年を締めくくるため、何かひとつ今年中に
達成したいものですね☆小さな一歩がきっと大きな成果につながるはず!
---〆切迫る!----------------------------------------------------------------
◆英国王立音楽大学 (RCM)東京オーディション開催!
イギリスの名門校・RMCの2014年度入学オーディションが東京で開催されます。下記HPから
チラシもダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
2013年11月8日(金)
【全楽器。ただし、オペラ、指揮、コレペティートル、リュート、パーカッションは除く】
↓こちらのHP下部に詳細情報が記載されています
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★★無料留学説明会のご案内★★
準備はいつから?費用は?留学に関する小さな不安や疑問にお答えします。留学への第一歩です!
♪ウィーン冬期講習会 留学説明会 11月6日(水)19:00〜
♪ドイツ留学説明会 11月13日(水)19:00〜
♪スイス留学説明会 11月20日(水)19:00〜
♪ロシア留学説明会 11月27日(水)19:00〜
説明会以外にも個別のカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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【2】 講習会情報
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今週は来春の講習会と、年間を通じて開催されているマスタークラスのご紹介です!
<フランス>
◆メドック春期音楽講習会
パリやリヨンの学生に混じって参加するハイレベルな講習会。自分の実力を試す第一歩!
2014年4月19日〜2014年4月27日
【ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、ファゴット、ハープ、ギター、声楽、室内楽】
※〆切:2014年3月20日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pimqw0olbdp5kcn4M1L
<ドイツ>
◆北ドイツ音楽マスタークラス
北ドイツ郊外の、静かで落ち着いた音楽研修施設で音楽漬けの1週間を。
2013年10月1日〜2014年10月12日
*各コースによって日時が異なるため、詳細は下記HPを参照。
【声楽、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、リコーダー、クラリネット、オーボエ、ファゴット、室内楽】
※〆切:コース開始の4週間前まで
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pinqw0olbdp5kcn4jpt
上記以外にも、たくさんの講習会で参加者を募集しています。詳しくはこちらのHP
をご覧ください。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pioqw0olbdp5kcn4qG7
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
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【3】学校情報
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今週はイギリス留学特集。興味のある方はぜひ一度無料カウンセリングにお越しくださいね!
◆トリニティ・ラバン・コンサヴァトワール
イギリスで最も古い、世界トップクラスの名門音楽院の一つ。
【クラシック、ジャズ、古楽】
申し込み〆切:前年10月1日
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◆ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部
オールジャンルの音楽が集まるロンドンで、自分だけの音楽を見つけよう
【クラシック、ポピュラー音楽、コンテンポラリー、電子音楽、民族音楽、ビジネスなど】
申し込み〆切:6月30日
*研究コース(修士、博士)は1月と4月のエントリーとなります
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上記以外にも、世界各国の学校情報を豊富にご用意しております。希望に合った
学校がきっと見つかるはず!詳しくはHPへ。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pirqw0olbdp5kcn499I
“留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続き、
一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは、
“入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい
ます。詳しくはお問い合わせください。
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
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【4】国内レッスン情報
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公開レッスン用のFaceBookページもあります!要チェック☆
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☆今週のピックアップ☆
◆ドイツ・ベルリン芸術大学ゲルト・ウルリヒ・ボアマ准教授声楽公開レッスン
日独リーダークライスの発起人でもあり、日本人学生の指導経験豊かなテノール歌手
2014年3月26日(水)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pitqw0olbdp5kcn4Or6
NEW!
◆ブリュッセル王立音楽院・王立モンス音楽院ダニエル・ルービンシュタイン教授ヴァイオリン・ヴィオラ公開レッスン
2014年4月12日(土)
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◆英国王立音楽大学ヴァネッサ・ラターシュ主任教授ピアノ公開レッスン
*RCMの学校説明会も同時に開催致します。再来年以降の入学を考えている方は是非ご参加下さい!
2013年11月9日(土)
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pivqw0olbdp5kcn4hrV
◆フランス・リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授ピアノ公開レッスン
2013年11月7日(木)〜9日(土)-東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0piwqw0olbdp5kcn467f
◆オーストリア・ウィーン国立音楽大学ステファン・モラー教授ピアノ公開レッスン
2013年12月11(水)〜13日(金)- 東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c0pixqw0olbdp5kcn4FCQ
●パトリック・ジグマノフスキーピアノマスタークラス&ジグマノフスキークラスオーディション
パトリック・ジグマノフスキー先生に師事。 憧れのパリ・エコールノルマル音楽院留学の切符を手に入れよう!
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◆国立ライプツィヒ音楽大学・クリスチャン・ポール教授ピアノ公開レッスン
2013年12月20日(金)〜21日(土)
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◆ドイツ国立トロシンゲン音楽大学シュテファン・ボルンショイヤー先生ヴァイオリン公開レッスン
2014年1月8日(水)
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◆国立ミラノヴェルディ音楽院デルフォ・メニクッチ教授 声楽公開レッスン
2014年3月8日(土)〜13日(木)
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◆フランス・パリ地方音楽院/スペイン・カタルーニャ高等音楽院ピエール・レアク教授/ピアノ公開レッスン
2014年4月3日(木)〜5日(土)
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そのほかにもたくさんの情報をご用意しております。詳しくはHPへ。
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“受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。
当日は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、
留学や受験に関する相談も随時受け付けます♪
早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆
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アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん
各国のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、
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留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。
100%音楽に集中するために、語学の準備はしっかりと!
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資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
までご連絡ください!
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【5】特別プログラム情報
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“海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい”
“長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別
プログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。
【現在募集中!】
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【6】編集後記
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気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆
皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪
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そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜)
メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!!
HPから登録できるので、やってみてくださいね!
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それでは、また来週〜☆
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【7】次回予告
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次回のメルマガは、
11月12日(火)発行予定です。
お楽しみに!p(^^)q
Vol.273音楽留学アンドビジョン【講習会&オーディション&留学説明会情報】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.273.2013.10.29━━
◆音楽留学アンドビジョン◆講習会&オーディション&留学説明会情報◆
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━
もくじ
‖【1】ごあいさつ&ご案内
‖【2】講習会情報
‖【3】学校情報
‖【4】国内レッスン情報
‖【5】特別プログラム情報
‖【6】編集後記
‖【7】次回予告
‖ 発行:アンドビジョン株式会社
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━
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【1】ごあいさつ&ご案内
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こんにちは。アンドビジョンの谷山です。
秋が深まってきましたね☆ゆっくり音楽や芸術を堪能したくなりますね〜。芸術の秋、みな
さんにとってのベストオータムソングは何ですか?
---〆切迫る!----------------------------------------------------------------
◆英国王立音楽大学 (RCM)東京オーディション開催!
イギリスの名門校・RMCの2014年度入学オーディションが東京で開催されます。下記HPから
チラシもダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
2013年11月8日(金)
【全楽器。ただし、オペラ、指揮、コレペティートル、リュート、パーカッションは除く】
↓こちらのHP下部に詳細情報が記載されています
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c09uhgw0ollav5428e0zN
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★★無料留学説明会のご案内★★
準備はいつから?費用は?留学に関する小さな不安や疑問にお答えします。留学への第一歩です!
♪アメリカ留学説明会 10月 30日(水) 19:00〜
♪ウィーン冬期講習会 留学説明会 11月6日(水)19:00〜
♪ドイツ留学説明会 11月13日(水)19:00〜
♪スイス留学説明会 11月20日(水)19:00〜
♪ロシア留学説明会 11月27日(水)19:00〜
説明会以外にも個別のカウンセリングも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【2】 講習会情報
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今週は名門校の講習会情報です! なお、ウィーン冬期講習会留学説明会を11月6日(水)19:00〜
開催いたしますので、ふるってご参加ください☆
<イギリス>
◆英国王立音楽大学春期講習会
名門英国王立音楽大学(RCM)とアンドビジョンのコラボレーション。日本人限定の留学準備コースです。
2014年3月17日〜3月21日
【木管楽器、金管楽器、弦楽器、ピアノ、ピアノ伴奏、コレペティション、ギター、ハープ、オルガン、チェンバロ、
リュート、リコーダー、マリンバ、打楽器、声楽、指揮、作曲など】
※〆切:2014年3月1日
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c09uigw0ollav5428eoDd
<オーストリア>
◆ウィーン冬期音楽講習会
クリスマスからニューイヤーに向けて最高峰の名門ウィーン国立音楽大学の教授陣中心の講習会
2013年12月28日(土)〜2014年1月4日(土)
※お客様に合わせてスケジュールを調整することが可能な場合がありますのでお問い合わせください。
【ピアノ、ヴァイオリン、フルート/ピッコロ、声楽、ピアノ伴奏】
※〆切:2013年11月25日
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上記以外にも、たくさんの講習会で参加者を募集しています。詳しくはこちらのHP
をご覧ください。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c09ukgw0ollav5428eD9t
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
までご連絡ください!
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【3】学校情報
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今週はスイス留学特集。スイス留学説明会を11月20日(水)19:00〜に開催いたします。
興味のある方はお気軽にお越しください!
◆チューリッヒ高等音楽院
スイス最大規模の芸術大学。最前線の音楽教育で、これからの音楽を手に入れよう!
【クラシック、ジャズ、ポップス、メディアテクノロジー、サウンド・エンジニアリング】
申し込み〆切:4月1日
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◆ジュネーヴ高等音楽院
国内外から集まった超一流講師陣から、徹底的に音楽を学ぼう。
【クラシック、ジャズ、電子音楽、リトミック・ダルクローズ理論】
申し込み〆切:3月15日
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上記以外にも、世界各国の学校情報を豊富にご用意しております。希望に合った
学校がきっと見つかるはず!詳しくはHPへ。
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“留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続き、
一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは、
“入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい
ます。詳しくはお問い合わせください。
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
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【4】国内レッスン情報
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公開レッスン用のFaceBookページもあります!要チェック☆
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☆今週のピックアップ☆
◆英国王立音楽大学ヴァネッサ・ラターシュ主任教授ピアノ公開レッスン
*RCMの学校説明会も同時に開催致します。再来年以降の入学を考えている方は是非ご参加下さい!
2013年11月9日(土)
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◆フランス・リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授ピアノ公開レッスン
2013年11月7日(木)〜9日(土)-東京
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c09uqgw0ollav5428eSNG
◆オーストリア・ウィーン国立音楽大学ステファン・モラー教授ピアノ公開レッスン
2013年12月11(水)〜13日(金)- 東京
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●パトリック・ジグマノフスキーピアノマスタークラス&ジグマノフスキークラスオーディション
パトリック・ジグマノフスキー先生に師事。 憧れのパリ・エコールノルマル音楽院留学の切符を手に入れよう!
【マスタークラス日程】2013年12月19日(木)〜22日(日)
【オーディション日程】2013年12月23日(祝・月)
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◆国立ライプツィヒ音楽大学・クリスチャン・ポール教授ピアノ公開レッスン
2013年12月20日(金)〜21日(土)
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2014年1月8日(水)
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◆国立ミラノヴェルディ音楽院デルフォ・メニクッチ教授 声楽公開レッスン
2014年3月8日(土)〜13日(木)
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◆フランス・パリ地方音楽院/スペイン・カタルーニャ高等音楽院ピエール・レアク教授/ピアノ公開レッスン
2014年4月3日(木)〜5日(土)
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そのほかにもたくさんの情報をご用意しております。詳しくはHPへ。
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当日は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、
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TEL:03-3278-3450
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【5】特別プログラム情報
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“海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい”
“長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別
プログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。
【現在募集中!】
◆ダヴィド・ブリュシェ/チューリッヒ高等音楽院教授【トロンボーンレッスン(ドイツ語レッスン付き)】
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の、ブリュシェ教授に習う。
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上記以外にもさまざまな楽器でプログラムをご用意しています!目的に合わせて
フレキシブルなアレンジが可能ですので、詳しくはHPをご覧ください。
http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/c09u0gw0ollav5429egW0
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TEL:03-3278-3450
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【6】編集後記
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