Vol.135 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報2】

vol.135 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.135━2011.02.01━━   ◆音楽留学アンドビジョン◆2011夏期講習会♪新着情報2◆ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━      もくじ ‖【1】ごあいさつ ‖【2】講習会情報 ‖【3】学校情報 ‖【4】国内レッスン情報 ‖【5】特別プログラム情報 ‖【6】編集後記 ‖【7】次回予告 ‖ 発行:アンドビジョン株式会社         ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━ ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【1】ごあいさつ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 【お詫び】先週のメルマガ配信において、一部システムエラーが発生いたしました。 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。 こんにちは! アンドビジョンの大野です。 ついこの前2011年が明けたと思ったら、もう2月。 早いですね〜。 毎日寒くて、春が来るのはまだまだ先のように思っていましたが、 案外、もうすぐそこに来ているのかもしれませんね♪ さて、今週もたくさんのオススメ情報をご案内しますよ! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【2】 講習会情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 先週に引き続き、2011年夏に開催される講習会情報が届いております! 今週はフランスの講習会を2件ご案内いたします。 ★夏期講習会のおすすめポイント★ ・国際的に有名な先生のレッスンを受けられる! ・世界中の様々な国から集まった参加者と交流できる! ・いろいろな先生の指導法や音楽性を比較できる! ・コンサートや観光など、レッスン以外も充実! 初めて参加される方も、アンドビジョンのサポートが受けられるのでご安心くださ いね。詳しくは、各講習会情報をご覧ください。 <フランス> ◆ニース夏期国際音楽アカデミー http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02txdu08i9t9l3wcd ヨーロッパ有数のリゾート地で行われる講習会。80名以上の一流講師陣が大集合! 4週に渡って行われますので複数のクラスも受講可能です。 ◆クールシュベール夏期国際音楽アカデミー http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02tydu08i9t9l3wcd フランスの名門音楽院をはじめ、世界中から著名な講師陣が集結する大人気の講習会。 レッスン以外のイベントも盛りだくさんです。 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー        【3】学校情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 今回ピックアップするのは、オーストリアのウィーン国立音楽大学。 音楽の都ウィーンで、世界最高レベルの音楽を学ぼう! ◆ウィーン国立音楽大学http://www.ongakuryugaku.com/page,shop.product_details /flypage,shop.flypage/product_id,182/category_id,36/manufacturer_id,0/option,com_virtuemart/Itemid,28/ “留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続 き、一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは “入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい ます。詳しくはお問い合わせください。 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー     【4】国内レッスン情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー あの先生のレッスンが東京都内で受けらるチャンス!留学をお考えの方、ご自分 のスキルを違った視点で見てもらいたい方など、どなたでも受講が可能です。お 申し込み順で受付をしておりますので、お早めにお問い合わせください♪ ◆英国王立音楽院コリン・ストーン教授の特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t0du08i9t9l3wdd 【新着】2011年4月13日(水)の1日限り!6〜8名限定で、ストーン教授のレッスン が受けられます(聴講あり)。 ◆リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t1du08i9t9l3wdd 受講席残りわずかです!フランス留学をお考えの方はもちろん、ヨーロッパの音楽に触れ るチャンスです。お早めに! ◆シュトゥットガルト放送響シュテファン・ボルンショイヤー先生-バイオリン公 開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t2du08i9t9l3wdd ◆パリ地方音楽院ピエール・レアク教授の特別ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t3du08i9t9l3wdd ◆ハンブルグ音大トリファー・スミス教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t4du08i9t9l3wdd ◆ウィーン国立音大ステファン・モラー教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t5du08i9t9l3wdd ◆ハーグ王立音楽院カルスト・デ・ヨング教授ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t6du08i9t9l3wdd ◆マンハイム音大ウルリッヒ・アイゼンロール先生-ピアノ伴奏・声楽 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t7du08i9t9l3wdd “受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。当日 は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、留学や受験に関する相 談も随時受け付けます♪ 早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆ ◇◇◇◇語学レッスン◇◇◇ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん各国 のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、フレキ シブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、留学経 験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。100%音 楽に集中するために、語学の準備はしっかりと! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t8du08i9t9l3wdd 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【5】特別プログラム情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー “海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい” “長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別プ ログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。あな たの目的に合わせてフレキシブルなアレンジが可能!さまざまな楽器で受講が可 能ですので、詳しくはHPをご覧ください。 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02t9du08i9t9l3wdd 現在募集中! ◆ニュースクール大学ローソン先生-ボーカル http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02tadu08i9t9l3wdd グラミー賞にもノミネートされた実力派ボーカリストのプライベートレッスン。 音楽が好きな方なら誰でもウェルカム!とおっしゃる素敵な先生です。 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【6】編集後記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆ 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a02tbdu08i9t9l3wdd それでは、また来週〜☆  ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【7】次回予告 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 次回のメルマガは、 2月8日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

Vol.134 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報】

vol.134 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.134━2011.01.25━━   ◆音楽留学アンドビジョン◆2011夏期講習会♪新着情報◆ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━      もくじ ‖【1】ごあいさつ ‖【2】講習会情報 ‖【3】学校情報 ‖【4】国内レッスン情報 ‖【5】特別プログラム情報 ‖【6】編集後記 ‖【7】次回予告 ‖ 発行:アンドビジョン株式会社         ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━ ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【1】ごあいさつ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 遅ればせながら、あけましておめでとうございます! アンドビジョンの大野です。 今年もどうぞよろしくお願いします♪ 2011年はうさぎ年。 夢に向かって大きくジャンプできる一年になるといいですね☆ 今年もアンドビジョンは、 皆さんの夢への一歩を全力で応援していきますよ〜! さて、2011年初のメルマガ。 大人気の夏期講習会情報をはじめとして たくさんのおススメ情報をお伝えしていきますね。 ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【2】 講習会情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー まだまだ寒い日が続きますが、早くも2011年夏に開催される講習会情報が発表さ れました!夏の講習会は規模が大きく、世界的に有名な先生方がたくさん参加さ れます。長期留学へのステップとなるチャンスでもありますよ! ★夏期講習会のおすすめポイント★ ・国際的に有名な先生のレッスンを受けられる! ・世界中の様々な国から集まった参加者と交流できる! ・いろいろな先生の指導法や音楽性を比較できる! ・コンサートや観光など、レッスン以外も充実! 初めて参加される方も、アンドビジョンのサポートが受けられるのでご安心くださ いね。詳しくは、各講習会情報をご覧ください。 <オーストリア> ◆ウィーン国際音楽ゼミナール http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cntcu07i17cenlxh 世界的に有名な超人気の講習会。オーディションなしの申し込み順で参加が可能。 ご希望の方はお早めにお申し込みくださいね! ◆モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnucu07i17cenlxh ヨーロッパ最大規模で行われる夏期講習会。有名講師陣が勢ぞろいします。期間中 に開催されるザルツブルグ音楽祭のチケットもオプションで取得できます。 ↓参加者のインタビューです。講習会の雰囲気がわかりますよ☆ http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnvcu07i17cenlxh http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnwcu07i17cenlxh 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー        【3】学校情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 今回ピックアップするのは、ドイツのミュンヘン音楽大学。名門音楽大学として 長い伝統を誇る学校です。出願〆切りは3月31日、あと2ヶ月に迫ってきました! ◆ミュンヘン音楽大学 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnxcu07i17cenlxh “留学したいけど何から始めていいかわからない”“出願書類作成や入試手続 き、一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは “入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい ます。詳しくはお問い合わせください。 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー     【4】国内レッスン情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー あの先生のレッスンが東京都内で受けらるチャンス!留学をお考えの方、ご自分 のスキルを違った視点で見てもらいたい方など、どなたでも受講が可能です。お 申し込み順で受付をしておりますので、お早めにお問い合わせください♪今週は バイオリンの公開レッスンの新着情報もありますよ! ◆リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnycu07i17cenlxh 2011年3月2日(水)と3月3日(木)両日ともに残りわずかです!フランス留学を お考えの方はもちろん、ヨーロッパの音楽に触れるチャンスです。お早めに! ◆シュトゥットガルト放送響シュテファン・ボルンショイヤー先生-バイオリン公 開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cnzcu07i17cenlxh 【新着】2011年6月18日(土)の1日限り!6〜8名の限定人数だけが、シュトゥット ガルト放送響のバイオリニスト先生から直接指導を受けられます(聴講あり)。こ のチャンスをお見逃しなく! ◆パリ地方音楽院ピエール・レアク教授の特別ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn0cu07i17cenlyh ◆ハンブルグ音大トリファー・スミス教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn1cu07i17cenlyh ◆ウィーン国立音大ステファン・モラー教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn2cu07i17cenlyh ◆ハーグ王立音楽院カルスト・デ・ヨング教授ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn3cu07i17cenlyh ◆マンハイム音大ウルリッヒ・アイゼンロール先生-ピアノ伴奏・声楽 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn4cu07i17cenlyh “受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。当日 は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、留学や受験に関する相 談も随時受け付けます♪ 早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆ ◇◇◇◇語学レッスン◇◇◇ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん各国 のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、フレキ シブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、留学経 験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。100%音 楽に集中するために、語学の準備はしっかりと! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn5cu07i17cenlyh 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【5】特別プログラム情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー “海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい” “長期留学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別プ ログラム。1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。あな たの目的に合わせてフレキシブルなアレンジが可能!さまざまな楽器で受講が可 能ですので、詳しくはHPをご覧ください。 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn6cu07i17cenlyh 新着情報! ◆パリ地方音楽院ラリッサ・コロス教授 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn7cu07i17cenlyh 数々のコンクール優勝者を育て上げることで有名な先生です。パリ国立高等音楽 院の入試試験官を務めることもあるので、フランス留学をお考えの方にオススメ! 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【6】編集後記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 盛りだくさんの情報を見ると、今年も動き出したなぁ〜という気分になりますね。 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a0cn8cu07i17cenlyh それでは、また来週〜☆  ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【7】次回予告 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 次回のメルマガは、 2月1日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

Vol.134 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報】

vol.134 音楽留学アンドビジョン【2011夏期講習会♪新着情報】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━vol.134━2011.01.25━━   ◆音楽留学アンドビジョン◆2011夏期講習会♪新着情報◆ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━      もくじ ‖【1】ごあいさつ         ‖【2】講習会情報         ‖【3】学校情報         ‖【4】国内レッスン情報         ‖【5】特別プログラム情報         ‖【6】編集後記         ‖【7】次回予告         ‖ 発行:アンドビジョン株式会社         ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━ ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【1】ごあいさつ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー $$$name$$$様 遅ればせながら、あけましておめでとうございます! アンドビジョンの大野です。 今年もどうぞよろしくお願いします♪ 2011年はうさぎ年。 夢に向かって大きくジャンプできる一年になるといいですね☆ 今年もアンドビジョンは、 皆さんの夢への一歩を全力で応援していきますよ〜! さて、2011年初のメルマガ。 大人気の夏期講習会情報をはじめとして たくさんのおススメ情報をお伝えしていきますね。 ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー           【2】 講習会情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー まだまだ寒い日が続きますが、早くも2011年夏に開催される講習会情報が発表さ れました!夏の講習会は規模が大きく、世界的に有名な先生方がたくさん参加さ れます。長期留学へのステップとなるチャンスでもありますよ! ★夏期講習会のおすすめポイント★ ・国際的に有名な先生のレッスンを受けられる! ・世界中の様々な国から集まった参加者と交流できる! ・いろいろな先生の指導法や音楽性を比較できる! ・コンサートや観光など、レッスン以外も充実! 初めて参加される方も、アンドビジョンのサポートが受けられるのでご安心くださ いね。詳しくは、各講習会情報をご覧ください。 <オーストリア> ◆ウィーン国際音楽ゼミナール http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05ntcu07ihlm5nlxh 世界的に有名な超人気の講習会。オーディションなしの申し込み順で参加が可能。 ご希望の方はお早めにお申し込みくださいね! ◆モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nucu07ihlm5nlxh ヨーロッパ最大規模で行われる夏期講習会。有名講師陣が勢ぞろいします。期間中 に開催されるザルツブルグ音楽祭のチケットもオプションで取得できます。 ↓参加者のインタビューです。講習会の雰囲気がわかりますよ☆ http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nvcu07ihlm5nlxh http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nwcu07ihlm5nlxh 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー        【3】学校情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーーー 今回ピックアップするのは、ドイツのミュンヘン音楽大学。名門音楽大学として 長い伝統を誇る学校です。出願〆切りは3月31日、あと2ヶ月に迫ってきました! ◆ミュンヘン音楽大学 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nxcu07ihlm5nlxh 留学したいけど何から始めていいかわからない・・・” “出願書類作成や入試手続 き、一人で出来るかな?” など、留学には不安はつきもの。アンドビジョンでは “入試合格前サポートパック” をご用意して、留学前の皆さんをサポートしてい ます。詳しくはお問い合わせください。 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー     【4】国内レッスン情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー あの先生のレッスンが東京都内で受けらるチャンス!留学をお考えの方、ご自分 のスキルを違った視点で見てもらいたい方など、どなたでも受講が可能です。お 申し込み順で受付をしておりますので、お早めにお問い合わせください♪今週は バイオリンの公開レッスンの新着情報もありますよ! ◆リヨン国立高等音楽院・パリ地方音楽院ビリー・エイディ教授 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nycu07ihlm5nlxh 2011年3月2日(水)と3月3日(木)両日ともに残りわずかです!フランス留学を お考えの方はもちろん、ヨーロッパの音楽に触れるチャンスです。お早めに! ◆シュトゥットガルト放送響シュテファン・ボルンショイヤー先生-バイオリン公 開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05nzcu07ihlm5nlxh 【新着】2011年6月18日(土)の1日限り!6〜8名の限定人数だけが、シュトゥット ガルト放送響のバイオリニスト先生から直接指導を受けられます(聴講あり)。こ のチャンスをお見逃しなく! ◆パリ地方音楽院ピエール・レアク教授の特別ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n0cu07ihlm5nlyh ◆ハンブルグ音大トリファー・スミス教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n1cu07ihlm5nlyh ◆ウィーン国立音大ステファン・モラー教授特別ピアノレッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n2cu07ihlm5nlyh ◆ハーグ王立音楽院カルスト・デ・ヨング教授ピアノ公開レッスン http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n3cu07ihlm5nlyh ◆マンハイム音大ウルリッヒ・アイゼンロール先生-ピアノ伴奏・声楽 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n4cu07ihlm5nlyh “受講はまだ自信ない…” という方は聴講のみでもご参加いただけますよ。当日 は会場にアンドビジョンスタッフが待機しておりますので、留学や受験に関する相 談も随時受け付けます♪ 早い段階で定員になることが予想されますので、お申し込みはお早めにどうぞ☆ ◇◇◇◇語学レッスン◇◇◇ アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。先生はもちろん各国 のネイティブスピーカー。レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、フレキ シブルに更可能。ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、留学経 験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、語学をあげられます。100%音 楽に集中するために、語学の準備はしっかりと! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n5cu07ihlm5nlyh 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【5】特別プログラム情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー “海外の空気の中で音楽を体感したい” “あこがれの先生に習ってみたい” “長期留 学の下見として…” そんな人にお勧めなのが、アンドビジョン特別プログラム。 1週間から受けられる短期留学(プライベートレッスン)です。あなたの目的に 合わせてフレキシブルなアレンジが可能!さまざまな楽器で受講が可能ですので、 詳しくはHPをご覧ください。 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n6cu07ihlm5nlyh 新着情報! ◆パリ地方音楽院ラリッサ・コロス教授 http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n7cu07ihlm5nlyh 数々のコンクール優勝者を育て上げることで有名な先生です。パリ国立高等音楽 院の入試試験官を務めることもあるので、フランス留学をお考えの方にオススメ! 資料のご請求、ご質問などある方は TEL:03-3555-3450 MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご連絡ください! ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【6】編集後記 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 盛りだくさんの情報を見ると、今年も動き出したなぁ〜という気分になりますね。 皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪ MAIL:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 そして、ご友人にも是非ご紹介ください!(゜▽゜) メルマガ登録は、やメールアドレス変更は簡単に登録できます!! HPから登録できるので、やってみてくださいね! http://k.d.combzmail.jp/t/4y39/a05n8cu07ihlm5nlyh それでは、また来週〜☆  ーーーー♪♪♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  【7】次回予告 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪ーーーー 次回のメルマガは、 2月1日(火)発行予定です。 お楽しみに!p(^^)q

中嶋彰子さん/声楽/オーストリア・ウィーン

中嶋彰子さん 15歳でオーストラリアに渡り、シドニーで音楽教育を受ける。1990年の全豪オペラ・コンクール優勝を機に、シドニーとメルボルンのオペラハウスにてデビュー。1999年、ウィーン・フォルクスオーパーと専属歌手契約を結び、その卓越した歌唱力と演技力、華やかな存在感で圧倒的な人気を獲得。一躍劇場のトップスターに。イタリア・ベルカント・オペラからモーツァルト、シュトラウス、ヴェルディ、そしてフィリップ・グラスなどの現代作品まで、幅広いレパートリーも魅力のひとつ。

 

- まずは簡単な経歴から教えて下さい。
中嶋 北海道で生まれて10歳までは釧路市で育ちました。工学博士の父の仕事の関係でその後は東京、15歳からはオーストラリアのシドニーへ移住しました。音楽好きの父の影響で、小さい頃から音楽がそばにありましたね。シドニー音楽大学在学中に、専門の指導者のもとで声楽の個別レッスンを3年間受けました。1990年、日本人では初めてなのですが、全豪オペラコンクールに優勝したのです。その時の副賞としてヨーロッパに行くチャンスがあったのですが、オペラハウスにデビューをしたので1年間オーストラリアで活動していました。その後、イギリスのアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックからお仕事が入り、シドニーオペラハウスに2カ月の休暇を頂いてロンドンへ渡りました。もちろん、ロンドンでもじっとしていられなくて、コンクールやオーディションを積極的に受けて回りました。
 
- 直接ウィーンではなくロンドンだったのですね。
中嶋 はい。まずはロンドン、そしてオランダへ行って国際コンクールにも出場しました。ヨーロッパでのレベルがどのくらいなのか、力試しで受けてみたのです。
 
- その時の結果はいかがでしたか?
中嶋 3位入賞でした。お陰でいろいろな先生からお声を掛けて頂いたり有益な情報を教えて下さって、次はイタリアに行こうと思ったのです。それで、イタリアでは自分で直接劇場に行ったり、電話をしてオーディションをしていないか問い合わせしました。
 
- それは、飛び込み訪問のような感じですか?
中嶋 はい、随分と驚かれました。普通はエージェントがいて交渉事をするのですが、私の場合は新人で誰も助けはいませんでしたから、この際試してみようと思い、勇気を出して「オーストラリアからきた26歳の日本人です。エージェントはいません」という感じで、直接交渉でした。
 
- すごい! 積極的ですね。
中嶋 そうなのです。色々ありましたが、4,5軒の劇場でチャンスが到来しまして、気づいたらオーストリアで2件イタリアで3件仕事が入ってきました。突然転がって来た仕事もありました。インスブルックのバロック音楽祭に関わっているイギリス人の指揮者は「声楽家を育てる」ということを、オランダのコンクールで教えてもらい、レッスンしてもらいたく電話帳で相手を探してアポイントを取り伺いました。するとレッスン中に先生が主役の方が降板するお話をし始め、私に主役として参加する気はないか?と話が転換しました。音楽祭の芸術監督兼指揮者だった事も知らずにレッスンしてもらっていた私は腰が抜ける思いでしたが、毎日コーチをしてくれるなら頑張ると約束し、ヘンデルのオペラ「アルチーナ」のタイトルロールを2週間で暗譜し、舞台に立ちました。とても大変でしたが、何も知らない=恐れ知らず、みたいな、今思えば貴重ないい経験でした。(笑)
 
- 何だかとてもドラマティックで、オーストラリアを出て2年の間にすごい展開のお話ですね。
中嶋 今思うと、そうですね。2か月の予定がロンドン、ナポリ、インスブルックとあっという間に数年がたった感じです。ヨーロッパへ拠点を移すきっかけとなったのが、インスブルックの小さな劇場での専属契約のお話だったのですが、正直いって迷いました。シドニーオペラハウスは国際歌劇場で、ステータス的にははるかに上でしたから。
 
- 決心された理由はなんでしたか?
中嶋 実は名の知れない小さな地方歌劇場に専属歌手になるなんて!と誰もが反対しました。でも私はオーストラリアで音楽の教育を受けた日本人・・・語学的にも文化的にも私はまだまだ勉強不足だと知っていました。オーストラリアでは将来を約束される大役が待っていて、キャリア的にはそれを捨てるなど、とんでもない事だとは分かっていましたが、若い今を使わなければ、本物にはなれないと直感したんです。初めて来たヨーロッパで、こんなにたくさんお仕事のチャンスを与えられたのは、きっと運命だろうとも思いました。オペラを生んだヨーロッパをもっと知ってみたい、オペラで歌う語学をしゃべりたい。この土地に腰を据えて生活し、人々と語り合い、本当の文化人になりたいと思ったのが理由です。
 
- オーストラリアへは、ぜんぜん戻られなかったのですか?
中嶋 全然戻っていないですね。1996年に一度だけバズ・ラーマンの「ラ・ボエム」のムゼッタ役のため出演しました。
 
- 流れがとても急なのですが、そのような中で特に気を付けていた事はありますか?
中嶋 国際的な仕事場は甘くありません。実際は戦場の様なものです。甘く見ていると直ぐに隣や後ろに構えている歌手に自分のポジションを狙われます。そんな中、身体の大きな欧米人とどう渡り合っていくか、そして自分なりに、かつ社交的に、しかし無理をして体調を壊さず毎日の仕事をこなして行くかなど、気を使う事はたくさんです。健康が第一でした。休む時は休み、仕事は精一杯楽しくするよう心がけていました。
 
- その戦い方は、ご自身で試行錯誤のような感じですか?
中嶋 そうですね。私が進んだ道には目印が無かったですから。シドニーに移った15歳の頃から、どうすれば国際社会で溶け込んでいけるのかというのは大きな課題でした。学校内でもイジメはありましたし、揉まれ方が全然違います。頑張りすぎて失敗する事もよくありました。
 
- 日本と海外との違いはどのようにお感じなりましたか?
中嶋 過去に強く感じた時は、例えばオランダのコンクールの最終日です。私は母国語と英語ができるので国際的な場面でも上手くやっていけると浅く思っていました。ところがそこにいたロシア人、スウェーデン人、トルコ人、メキシコ人などは母国語、英語はもちろん、優れた語学力で何カ国語も交わし、社交的な最終日の場所では冗談を言ったり、社会問題を口論し合ったりと上手に対応できる芸術家のひよこ兼社会人達でした。それに比べ、内気な日本人は日本人同士で固まるか、冗談などはもちろん飛びませんし、情報交換など国際人としての自覚が薄いので上手くできず、せっかくの交際のチャンスを失ってしまいがちでしたね。教科書で勉強する語学とコミュニケーションをしたくて伸びる生きた語学力の違いでしょうか、大きな違いを感じましたね。プロの歌手も割合的に海外に日本人が少ないのも才能というより、そう言った所にも問題があるのではないかと私は思います。
 
- 20年のキャリアからなる言葉ですね。
中嶋 やるべき事は技術だけではなく、芸術家としての姿勢がどうであるかということで自分らしさを素直に表現するに尽きると思っています。そこで自身が持て、道が開くのではないでしょうか。
 
- 芸術家としての姿勢を教えることは、難しく感じますが。
中嶋 いえ、実はそんなに難しくないのですよ。先を見ている人がほとんどですから。どこの国の方でも、海外で頑張って勉強をするとなると、相当な覚悟していらっしゃいます。正しい鍵があればドアは簡単に開くといった感じかしら。また教える立場としては、天性的に優れた歌手からいい生徒は生まれないといわれますし、苦労をしている声楽家の方がいい先生になれるとも言われます。
 
- 教える方も大変ですね。
中嶋 声楽の場合は、身体が楽器ですから、その人それぞれに合った技術を考えるのが大切な事ですね。新しい技術を取り入れることでも今迄のものが崩れたりします。例えば、ドラマチックな歌手がレッジェーロな歌手に私のやる通り歌いなさいといってもそれは無理です。理想は悪い癖や、恐怖感などをほぐし、自然体に戻してあげる事だと私は考えます。歌手の勉強は語学、発声、発音、反響盤である体の仕組みの理解など教えることは欠かせませんが、それだけではなく時代や地位の違う役柄の理解、哲学的な事にも触れて教えます。
 
- 努力がまったく違うのですね。
中嶋 そうですね。ただこちらのシステムもいいと思いますよ。音大に行かなくても、本当に習いたい先生に習うシステムはいい事だと思います。わたしも経験者です。
 
- 中嶋先生には、春にもウィーンの講習会でお世話になる予定です。ところで、音楽はお父様の影響だとお聞きしましたが、声楽を選ばれた理由はなんでしょうか?
中嶋 歌好きは父譲りなのかもしれません。まだ北海道にいた幼い頃に、よく大自然の中で自作の歌を口ずさんでいました。具体的には中学2年生の頃に、全校生徒の前でシューベルトを歌う機会があって、その時に声楽に目覚めたのだと思います。ただ、オペラはうんざりというか好きではなかったですね。
 
- まさかこんな展開になるとは、ですね。
中嶋 そうですね、いいオペラに出くわしたというのか、自分が知っているものとは全然違っていたので衝撃を受けました。それからです、もっと知りたいと。
 
- ウィーンで声楽家として活動されていていい点と悪い点はありますか?
中嶋 いい点はウィーンには常に音楽があり、声楽家である事は市民に尊敬され、大切にされる事です。劇場に通うお客様は毎日のようにいらっしゃるので「今日は昨日とくらべて」なんてお客様同士で情報交換されるので、毎日がチャレンジであることは歌う方も刺激になり良い事だと思います。悪い点というのか、時折演技者の方でアドリブが入ることがあるのですが、私は対応が出来ないのでやめて下さいとお願いしています。もちろん、プロですから台本通りには舞台の上では進めるわけですが、たとえば日本人だから訛りがあるなんて許されることではありませんので、しっかりとコーチングを個別でレッスン料を支払って受けます。
 
- たいへんですね。
中嶋 舞台裏はそのようなものですね。言い訳は一切ダメです。
 
- 日本人として有利だったことはありますか?
中嶋 ないです。まず舞台に立つ時、私が日本人であるといった意識が特にないというのもありますが。日本人観光客の方たちが来られて、応援して下さるなど嬉しい事もありますが、日本人だからと特別扱いは一切ありません。
 
- ウィーンで成功を勝ち取られた理由はなんでしょうか?
中嶋 毎日の地道な努力や研究に尽きますね。また、そう言った勉強を楽しんでいます。興味があるから続けられる、やりたいことをやれる幸せなことだと感じています。ここウィーンは音楽好きがたくさんいます。皆さん親しみをこめて声を掛けて頂いたり、アドバイスを頂いたり幸せな環境です。
 
- 好きだから続けられる、ということですね。
中嶋 もちろん、そうですね。
 
- 逆に好きでもできないことはありますか?
中嶋 人との関係です。たとえば演出家であったり、パートナーであったり、合わないと感じることもあります。あとは、体調を崩した時ですね。もちろんプロですから、仕事として責任感があるわけです。ましてソリストはピラミッドでいうと頂点の存在です。選ばれた人として、責任を果たさなくてはなりません。なので、役は好きでも指揮者や演出家との絡みの問題で満足な仕事ができないと思った時はきちんと断ります。そしてムリをしないことです。ムリをすると体調を崩し結局は他人に迷惑を掛けます。皆さまに満足をして頂くためにも、この2点は必ず守っています。舞台人は常に心身共にベストを尽くすよう心掛けるのが大切です。
 
- なかなか難しい境地だと思いますが。
中嶋 よく仲間と話をしますが、音楽家と芸術家の違いはなんだろうと。ただ音を出すだけではなく、表現をしなくてはだめだと思うのです。限られた音符でいかに表現するか、楽譜では表現しきれない音をどう伝えていくのか、です。
 
- とても深い内容ですね。やはりそれは海外での音楽活動から得られた境地ですか?
中嶋 大きな劇場では同じ出し物を何年も繰り返し上演します。よって同じ役をたくさんの歌手が歌います。自分なりの音楽が無ければ仕事は回って来ません。劇場に選んでもらえる歌手になるには、勉強は机の上だけではない分けです。ですから海外留学の場合は特にその国にしっかりと浸っていろいろなものをみて吸収してほしいですね。旅行者の視点ではなく生活者として経験する事は貴重な経験になると思いますです。おしゃべりしたり、考え方の違いを発見したり。国によって音色も違うのですよ。何にインスピレーションを受けたか考えたりしましょう。すると音楽を深く理解できます。
 
- ウィーンで日本人の学生をみて、もったいないと感じることはありますか? 
中嶋 日本人同士でかたまってしまう傾向があることですね。現地の友人をたくさん作ればいいと思います。たとえばペンフレンドでもいいのです。細く長く付き合えるような。その思い出は必ず自分に何かを残していきます。
 
- ウィーンを楽しむ何か秘訣のようなものはありますか?
中嶋 自分でウィーンを探すことです。ガイドブックに頼らないで、自分しか知らないウィーンを見つけて下さい。自分で探せるところがたくさんあるのですよ。私も日本に行った時は、自分の足で日本を探します。
 
- 自分で体験する大切さですね。
中嶋 好奇心は大切です。
 
- これからの音楽的なビジョンをお聞かせ下さい。
中嶋 私今40代後半なのですが、50代の声楽家は何をすべきなのか、を考えています。役柄もどんどん新しい役をレパートリーに入れていますが、最高の演出家とオペラの大役を徹底的にこなしたいです。それとは別に、これからは制作や演出も手掛けていきたいなと思っています。
 
 
- クリエイティブの血がさわぐ…という感じですね。
中嶋 今年は演出作品が2本あります。その1つは、シェーンベルグの「月に憑かれたピエロ」とお能を混合した舞台作を12月に予定しています。この夏には、群馬国際アカデミーで600人ほどの子どもたちの詩や作文を素材に脚本とした音楽劇を公演したのですが、とてもいい経験になりました。
 
- すごいですね。そのきっかけはなんでしょうか?
中嶋 昨年3月の震災以降、しょんぼりというか元気のない前向きになれない日本の様子にジレンマを感じてしまい、今後のために何かしなくてはと思ったのです。そして日本人は元気だよと、世界にアピールしたかったのです。
 
- 大がかりですね。いかがでしたか?
中嶋 子どもたちと一緒に汗をかいて何かをやり遂げたという大きな達成感はすばらしいものでした。ワークショップも大成功で、DVDの発売やテレビでも10月に放映される予定です。
 
- これからも何か企画はお考えですか?
中嶋 音楽の力をベースとして、根本的な何かを伝えていく、歌ってよかった聴いて良かった、と観客の皆さんと感動を共にできるような企画をしていきたいですね。また、技術ばかりではなく、また技術があるからこそ聴かせられる音声表現、そして自分の持っているものや持っていないものを全てさらけ出せる、勇気を持って自分を表現出来る、そんな素晴らしい音楽家を育ててみたいと思います。
 
- 中嶋さんにとって一言でいうと音楽とはなんでしょうか?
中嶋 哲学的なのですが、音楽とはスピリチュアルな「生きる」という意味を感じさせられるものだと思います。生きている瞬間を感じさせるというのか考えさせる力が、音楽にはあると信じています。それは神への感謝に近いものかもしれません。私は北海道という大自然の中で育ったのですが、寒い時に太陽の暖かさに感謝するような、あるいは孤独さ、切なさ、生きているから感じる思いが音楽に存在する、そんな感覚です。それは理屈ではなく生きているものには必要な何かだと思うのです。
 
- そこには何か答えがあるのでしょうか?
中嶋 いえ、ないと思います。感じる者それぞれが個人であるから。だから、私は壁のない音楽家になりたいと思っています。壁がなければ、音楽家の魂がふっと出ていくことが出来ます。また、そんなことが出来る技術を磨いていきたいし勉強をしていきたいですね芸術を文章にすることはとても難しいのですが…。
 
- むずかしいですね。では最後に、海外で勉強をしたい若い生徒さんへ何かアドバイスをお願いします。
中嶋 海外に出てみることは、絶対大切なことです。視野も広がりますから。またその経験によって見えることもありますし、日本の良さも感じるでしょう。そして海外へでたら他人を頼らないで自分で頑張ってみる、自分で道を開いていくことを心掛けて欲しいです。どうぞ、羽を拡げて外へ出てみて下さい。
 
- ありがとうございました。

 

 

和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン

和田浩一郎さんプロフィール
北海道の地元でバンドを結成し、中学、高校とライブハウスで活動するなど音楽漬けの毎日を過ごす。
高校在学中の2008年より菅沼孝三氏に師事を受ける。
北海道の大学に進学するも音楽を本格的に学ぶため中退、2011年上京。
講師陣が現役プロ集団のメーザーハウスに進学。
現在、パーカッションなどの幅を広げ、サポートドラマーとして活動中。
 
-まず、音楽歴も含めた簡単な自己紹介をお願いします。
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
和田 北海道出身の22歳です。音楽自体は中学3年頃から始めました。学校祭に出ようということで友達とバンドを組んだのがきっかけです。本当にプロになろうと考えて、音楽の道を目指し始めたのは高校2年生くらいからなのですが、その時はまだ北海道にいたのでレッスンに通うこともなく、ただバンドをやっているだけでした。
その後、札幌の音楽の先生に教えていただくようになって、もっと音楽を勉強したいと思うようなりました。
その頃ちょうど東京に来る予定があったのですが、その時に今のドラムの師匠となる先生に出会い、約1年は北海道から通いでレッスンを受けていました。
 
大学には進学したのですが、同時期くらいに上京したいなという気持ちが出てきて。その後も1年くらいは大学に通わせてもらったのですが、どうしても音楽の道に進みたいと思い、中退して昨年の春に上京してきました。現在は東京の専門学校に通いながら師匠が開いているドラムスクールのプライベートレッスンで、音楽づけの毎日を送っています。
 
-今回はイギリスの講習会を選ばれたわけですが、海外の講習会を受講するのは初めてですか?
 
和田 そうですね。講習会自体も海外も初めてです。
 
-テックの講習会を選んだきっかけは?
 
和田 海外留学のことは深く考えていなかったのですが、海外に出ていろんな音楽を感じたいなと思い、ネット等で調べていました。その時の焦点はアメリカというよりロンドンだったんです。母の知人でロンドンに行かれている方がいて、その方を通じてロンドンで音楽留学をやっているという話を伺っていたので調べていたら、最初にヒットしたのがテックだったんです。さらにもっと深く調べていくと、今年の夏にサマースクールがあると知ったので、行ってみたいなと思いました。
 
-最初からイギリス・ロンドンで探していたのですね。
参加者はどれくらいでしたか?
 
和田 ギター、ボーカル、ベースをあわせて50人以上はいたと思います。
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
-その内ドラムは何人くらいですか?
 
和田 3つにグループ分けされていたのですが、それでもやはりドラムは30人ほどいたと思います。1グループに10人ずつくらい。その学校の創始者がドラマーということで、ドラムの人数が圧倒的に多かったですね。他にはギターも多かったと思います。
 
-授業はそのグループごとに受けるのですか?
 
和田 はい。最初に振り分けられたグループごとにレッスンが組まれていました。
 
-どんな国籍の方が多かったですか?
 
和田 フランス、イタリアなどのヨーロッパ中心ですね。聞くところによると、飛行機で1時間くらいの近い距離ということで。私のグループは特にイタリアの人が多かったように思います。
 
-イタリアってあんまりイメージがないですけど(笑)。
 
和田 そうですね(笑)。ちなみにロンドン在住の方は1名くらいでした。
 
-日本人の数はいかがでしたか?
 
和田 ドラムは私1人、あとギターとベースの方が1人ずついらっしゃって、アジア圏は自分達3人くらいでした。
 
-そうなんですね。 最近の講習会は韓国の方なども多いと聞きますが。
 
和田 韓国や中国の方もいらっしゃるかなと思っていたのですが、全くおらずにアジアは自分達だけ。あとはヨーロッパ勢ですね。
 
-イタリアの方が多いのはびっくりですね。
 
和田 自分もびっくりしました(笑)。
 
-レッスンはグループレッスンという形式ですか?
 
和田 はい、そうです。
 
-では一緒にセッションしたり会話しながらの進行になるのですか?
 
和田 はい。最初にグループで基礎的なレッスンを行って、最後の2日間はギター、ベース、ドラムなどが全て集まってライブをするという、大セッション大会のようになっていました。
 
-実際に演奏しながらの授業になるのですか?
 
和田 はい。課題曲が3曲ほど設定されていて現地で発表を受けたのですが、その曲への理解度を高めるためにディスカッションしたり、譜面をみながらドラムを実際に使って演奏するというレッスンも用意されていて、その成果を最終日のライブ形式でやりたい人とセッションしよう、というスケジュールが組まれていました。
 
-内容が濃いですね。ディスカッションなどは英語で行うのですか?
 
和田 はい、英語で、この曲の構成はどうなっているかとか……。
 
-英語は話せましたか?
 
和田 うーん、言っていることはわかるのですが、自分で話すとなると……(笑)。
 
-難しいですよね、曲の解釈などは特に。
 
和田 そうなんです。ただ、英語圏ではあるものの私のグループはイタリア人が多く、彼らは英語も話せるのですが母国語はイタリア語なので、英語が堪能なわけではないんです。ですから、英語が行き交ったり、イタリア語が行き交ったりしていました。グループの年齢層は幅広くて、下は16歳から上は40~50歳くらいでした。その中に、私よりかなり年上で英語とイタリア語の両方を話せる方がいて、その方が通訳のように間に入ってくれることもありました。それはそれでおもしろかったです。
 
-その方がいなかったら大変でしたね。
 
和田 そうですよね(笑)。
 
-では語学力も鍛えられましたか?
 
和田 まさに鍛えられましたね!
 
-セッションも、会話をしながら行っていくのですか?
 
和田 もちろん会話もあるのですが、音楽に関しては音で通じ合えることもあって。言葉は多少通じなくても実際曲が始まってしまえば音で会話するような感じなので、その点はセッションでも困らなかったですね。これは今回、改めて気づいたことでした。ボーカルなどは話せないと英語のニュアンスや発音の問題があると思うのですが、楽器、まして私はドラムだったので。
 
-それを実感できたのは素敵ですね。ちなみに先生方はどんな方ですか?
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
和田 個性的な先生が多かったです。そして先生というよりは、この音楽に対して一緒に考えてみようというスタイルなんだなと感じました。「ここはこういうフレーズだからこういう風に叩いて」ではなく、「こういう風に叩く人もいるけど、人それぞれだから自分達がどう演奏するか考えてみよう」というように、「先生」というより、一緒に考えて、いろんな奏法について勉強しよう、という感じでした。
先生はレッスンごとに違うのですが、「スティックコントロール1」というレッスンがあったら次の日は「スティックコントロール2」というように、同じレッスン内容がレベル別に組まれていて、それらは教える先生が一緒でした。
 
-日本のレッスンとは違いましたか?
 
和田 今、私の行っている学校は少し特殊で養成所のような所なので、さほどの違いは感じませんでした。他の専門学校だと、「ここはこういう奏法で」という「教える先生」の目線だと聞きますが、私は日本にいる時から、そのようには教わっていなかったので、逆に日本と近い先生方という印象でした。
 
-教わるというより、一緒に音楽を創るという。
 
和田 一緒に考えよう、みたいな感じです。
 
-先生と話す機会も多かったのですか?
 
和田 はい。レッスンは、基礎的なことを一緒に練習パッドを使って覚え、その後実際のドラムで応用してみようという流れで、それを一人ずつ行います。一人ひとりの個性も出るので、自分はこういう叩き方だけど、あの人はこういう叩き方をしているなと思うことも多く、そうすると疑問点も出てくるんです。そういう時は、「この時はどういう叩き方がよいのですか? ここはスネアを一打入れた方がよいのでしょうか?」というように質問します。すると先生が「こうしたらいいんじゃないかな」とアドバイスをくれたり、「あのミュージシャンはこういう風にしているけれど、あっちのミュージシャンはこう叩いていて、人それぞれなんだよ」と教えてくださったりしました。持っている知識は豊富なので、絶対にこれ! というわけではなくて、人それぞれだから自分で考えてみよう、という感じでしたね。
 
 
-レッスンでは一人に一台ずつドラムがあるのですか?
 
和田 いえ、ドラム自体は一台なんですが、練習パッドは人数分あって、パイプイスに座って練習するスタイルでした。
 
-レッスン以外での自主練習はどうされていたのですか?
 
和田 自分はほとんど練習していないです(笑)。初日はオリエンテーションもあったので9時開始だったのですが、普段は10時から17時までで、1レッスンが1時間半。10時~11時半、11時半~13時、そして13時からランチが入って、14時から15時半、15時半~17時です。離れたところに教室があったりもするのでその間に移動したりと、かなりみっちりスケジュールが入っていました。
 
-ではそれ以外の時間に練習するのは大変ですね
 
和田 他の生徒で1階ロビーに何席かあるパッドを叩いたりしている人もいましたが、自分はあまりしなかったです。朝行って時間のある時は現地の友達と一緒にやったりはしていたんですけどね(笑)。ドラマーの人数が多いので、パッドの数にも限りがあってできなかったりもするんです。
 
-レッスンがみっちりで練習する暇もなかったんですかね。
 
和田 そうですね。あとは内容が日本でやっていた基本的なことばかりだったので……。
 
 
-なるほど。ではレッスン以外の時間はどこかに行ったりしましたか?
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
和田 学校が17時に終わるのですが、日本と違って日が長いので放課後は有効に使えるんです。ですので、放課後は紹介してもらったタカイワさんと常に街に行っていました(笑)。最後の日だけ観光するスケジュールを立てていたのですが、これでは何かをするには間に合わない!と思ったんです。タカイワさんは先に行かれていて何かと分かっていらっしゃって。これは放課後の時間を使わないともったいないなと思ってしまって、レッスンが終わってから二人でセンターの街にでて、毎日色々なところに行ったりしていましたね。
 
 
-ちょうどオリンピックの期間でしたよね?
 
和田 ちょうど真っ最中でした。
 
-街の様子はどうでしたか?
 
和田 センター、ピカデリーとかオックスフォードサーカスに行くとオリンピックの公式グッズを売っている店があったり、街中が世界の国旗を飾っているなど、オリンピック一色でした。世界各国のサポーターの方もいらっしゃいましたね。
驚いたのが、日本人の多さです。センターでご飯を食べたりしていたのですが、日本食や中華料理、韓国料理のレストランも多くて、聞いたことのある声だなと思うと周りが日本人だらけなんですよ(笑)。歩いていると日本語が聞こえてきたりして、ここは日本か?と勘違いするほど日本人だらけでした。
 
-オリンピックだったからなのですかね?
 
和田 そうだと思います。普通に観光で来られた方もいたとは思うのですが。あの期間は特別でしたね。
 
-うらやましいです。普通はなかなか行けないですからね。
 
和田 最初に講習会の日程をみた時はビックリしました。
 
-オリンピックは観にいったのですか?
 
和田 行きたいと思ったのですが、種目ごとに会場が離れている上、行きたかったメインスタジアムもチケットが必要らしく中までは行けませんでした。でもさすが開催国だけあって、リアルタイムでテレビの放送を観ることができました。
 
-うらやましいです!
他に観光で印象に残っているところはありますか?
 
和田 色々なところに連れていってもらいました。アビーロードとかウエストミンスターのビッグベンとか。
 
-遠出もしましたか? 放課後だと時間的に難しいのでしょうか。
 
和田 放課後はだいたいセンターメインだったんです。ステイ先がゾーン4だったので。感覚的には遠いと思っていたのですが、バスで30~40分くらいの駅にいって、そこから電車でセンターまでは10分くらいなので、合計1時間でセンターまで出れるんです。最後の日にはロンドンアイの方にも行きました。
いろいろ行きたい所もあったのですが全部まわれなくて……。それでも通過する駅が聞いたことのある名前だったり、向こうで有名な楽器屋さんだったりと、いろんな所に連れていってもらいました。
 
-電車やバスに乗るのは難しかったですか?日本と同じような感覚なのでしょうか。
 
和田 日本とは少し違います。バス自体は来る間隔が早いのですが、ボタンを押さないと止まってくれないとか、バスが来る時に手をあげないとスルーされてしまったり……。バス停に立っているだけでは止まってくれないんですよ。
 
-日本はなんとなく止まってくれますものね。
 
和田 そうなんです! あとは駅によって最終バスの時間がバラバラで、それにびくびくしていました。
最後の方で、ロンドンのハードロックカフェに連れていっていただいたのですが、結構遠かったんですね。さらに30分待ちくらいで。隣にグッズ店があるので見ながら時間を過ごしていたのですが、気づいたら22時半! 「来るのに1時間くらいかかったよな、最終バスの時間大丈夫かな」と思いながら食事したのですが、その時はこのバスを逃したら帰れないという、その日最後の0時10分くらいのバスで帰りました。
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
-その時間まではバスが運行しているのですね。
 
和田 はい。バスというと、地域によっては21時くらいに終バスのイメージだったのですが……。その時はまさか!と思って調べました(笑)。
 
-宿泊先はいかがでしたか?今回はホームステイでお泊まりいただいたのですが、ホームステイは初めてでしたか?
 
和田 はい、初めてです。
 
-いかがでしたか?
 
和田 周りからいろんな話をきいていたので、最初はどうなんだろう……と思っていたのですが。
 
-色々とはどんなお話を聞いていたのですか?
 
和田 最悪なところを想定していたんです、自分の中で。でも想像以上に優しくよくしていただきました。アジア圏の人が住んでいる地域で、周りもタイやインドのレストランが多かったですし、住んでいる方もアジア出身の方が多くて。だからだと思うのですが、シャワーも自由に使えましたし、「ここに行きたいんだ」というと行き方を教えてくれたり。
 
ビックリしたのは食事ですね。「今日は夕食はいらないです」といって家を出て、予定がかわってしまったので家に連絡をすると「いいよ待ってるから」といって、何時に帰っても出してくれるんです。毎朝「昨日はどうだった?」などと話しかけてくださったりで、とても気をつかっていただきました。
帰国する日も午前中に街に出て家に帰ってみると、「昼食は食べた?」と聞いてくれて少しだけ食べたことを伝えると作ってくれたり、荷物も持って空港まで送ってくれたりと、最後の最後までとてもよくしていただきました。想像以上でした。
 
-ステイ先の方とは英語で話したのですか?困ったことなどありませんでしたか?
 
和田 はい英語です。分かりやすい英語でしゃべってくださいましたし、どうしてもわからない時は持参していたiPadで自分の伝えたいことを調べてそれをみせていたので、本当に困ったことはなかったです。何度か電話もしたのですが、その時も私の状況を声で察してくれたり……。
 
-大きなトラブルはなかったのですね?
 
和田 はい、全くありませんでした。
 
-現地の生活を体験したわけですが、日本と違って驚いたことはありますか?
 
和田 食事の面ですかね。だいたいは想像していったのですが、特に朝食に驚きました。トースト2枚しか出てこない(笑)。
イングリッシュブレックファーストのようなものを想像していたので……。聞いてみると、トラック運転手や重労働をする家庭ではそういうものを食べるそうなんですが、一般家庭はトーストやシリアルとかの簡単なものということでした。
ランチはパックランチが基本らしく、サンドウィッチに小さなチップスくらいで、週末はビッグランチとしてパスタなどを食べるそうです。
パスタと言えば、ロンドンではパスタとスパゲティは違うらしいんです。スパゲティはミートソースとかの一般に日本人が想像するようなもので、パスタは短いペンネのようなものだそうです。その辺のニュアンスが違いましたね。
 
あとすごいと思ったのはパブ。15~16時頃からセンターに行くと、あちらこちらがパブなんです(笑)。最初はそれを知らずに、たくさん人がいるな、と思っていて聞いてみた所、全部パブの客ということでした。店から溢れかえってしまってうほどの人で、みんなグラス片手に立ってそこで飲んでるんです。ロンドンは20~21時でも日本の夕方のように明るいので、ずーっと飲んでいる(笑)。
本当に夜型ですよね。シアターなどが盛んで終わるのが22時くらい、それ以降に夜ご飯を食べるのが習慣らしくて、店も遅くまでやっているところが多かったり。もっと早く閉まる所が多いのかな、と思っていたのですが。
 
-では夜も街には人がたくさんいるのですね。
 
和田 そうですね。むしろ時間が遅くなるにるつれて人が増えてくな、と。それにはビックリしました。
あ、それともう一つ、冷凍食品が豊富なんですよ!
 
-日本よりですか?
 
和田 パイとかラザニアとか、電子レンジで温めればできるものが多く、ロンドンの人は日頃から食べているそうです。初日の夕食もたぶん冷凍食品でした。温野菜やサラダも、日本だとある程度種類が決まっていますよね。それが向こうは種類がとても豊富です。カットされた野菜や果物、飲み物もそうだし、パンやパスタの種類も多かったです。
場所にもよるのですが、ラザニア、パスタ、サラダなどを全部自分で選んでテイクアウトして、それを外で食べるというのが多かったですね。小食だと思っていたイギリス人がけっこう食べるのが印象的でした。
 
-食べ物もおいしかったですか?
 
和田 まずいところはまずいです(笑)。あ、ファストフードも多いんですよ。日本にもあるピザハットやバーガーキングがあったり、マックなども多くて。
 
-海外の人とうまくつきあうコツはありますか?
 
和田 ロンドンの人はフレンドリーなんです。気兼ねなく誰とでも話す。でもそれは自分から話しかけないとダメ。最初に自分が行った時は、「来たな日本人」みたいな空気は感じたんです。でも日を重ねるごとに仲良くなっていき、自分から話しかけると相手も話してくれるし、相手も話しかけてくれるようになったり。
自分から行くことが大事ですね。日本だと、自分から行かなくても何かとどうにかなっちゃうんですよね。日本人は一歩ひく傾向があると思うのですが、海外は自分から動けば動くほどそれに応えてくれる印象があります。
 
-留学して変わった、成長したと思うことはありますか?
 
和田 全体的に成長したとは思うのですが、一番は考え方がかわりましたね。行くまでは何かしら迷いの気持ちがあったのですが、行ってみて迷わなくなったというのと、何でも自分から行動しなきゃなと思うようになりました。
前までは自分の中で決めつけている所があったんです。やってみないとわからないことを、自分はできないだろうと思ったり、苦手なものもやる前から「結果はわかるでしょ」という感じでやらず嫌いなことが多かったのですが、ロンドンの方は何をするにも積極的・意欲的で。自分も、「あ~この曲やらないといけないのか」とか「これ明日やらなきゃならないんだな」と思うこともあったのですが、実際にやってみるとわかることもたくさんあって、その経験をしたからこそ日本に帰ってきてある程度のことはくじけなくなりましたし、なんでも自信につながるんだなと思いました。
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
最後のセッション時の話なんですが、一人ずつセッションしていくことがあって、あまり得意じゃない人は無理にやる必要はないというものだったんです。同じグループだった自分よりもかなり年上の方なんですが、ドラムは叩けなかったんですね、練習の時から。それで、その方はやりたくないと言っていたのですが、「最後なんだしやってみたら?」と話していたんです。一期一会じゃないですけど、やってわかることもあるし、無駄なことはないんだからとりあえずやった方がいいと。それでも、その方はやりたくない、と言っていたんです。でも最後に「君が叩いたから俺も勇気だしてやってみるよ」と言ってくれて。正直上手くはないんですけど、真剣にやっていることがとても伝わってくるんです。それをみていた他の人たちも応援し、場を盛り上げてくれて。それをみた瞬間に、「あ、やることが大事なんだな」と思いました。なんでもある程度できるようになってしまうと失敗したくないとか、はずかしい思いをしたくないというのがあって、自分もチャレンジしないことが多かったのです。でもその方を見ていて、恐れずにやることが重要で、上手い下手も大事なんですが、それだけじゃないんだな、と感じました。
 
-その辺の考え方も変わったということですね。
 
和田 はい、変わりました。海外の人は人柄がおおらかですよね。よい面も悪い面もあるのですが生活環境もアバウトで、それが表現力につながっているんじゃないかなと思いました。日本はどちらかというと、時間にきっちりじゃないですか。それが向こうの人は数分は遅れる(笑)。でもそういう気持ちは大事というか、いろんな面でよいことにつながっていると思いますね。
 
-行ってよかったですか?
 
和田 最初は本当に不安だったんです。英語だし、一人見知らぬ海外で。いくら自分で行きたいと言ったとはいえ、ちょっと怖いなと。さらに出発直前になってくると、一週間もどうしようと思っていて半分以上を不安が占めていたのですが、帰ってきてみると、本当に行ってよかったなと思いますね。
 
-今後、留学する方へのアドバイスはありますか?
 
和田 なんでも自分に限界をつくらないで、行きたい時に行っておいた方が絶対プラスになると思います。自分でもそう思いましたし、マイナスになることなんて一つもなくて、行って分かることが絶対あるので。「留学」って響きがかっこいいじゃないですか。したい方もたくさんいらっしゃるでしょうし。留学したいと思っていても、パンフレットをみたり話を聞いたりはいくらでもできるのですが、それはあくまで話であって、自分で行かないと分からないことってあるんですよね。
私も来年留学したいなと思っていて、その中で今回行かせていただいたのですが、ロンドンの生活も分かりましたし、イギリスという国や音楽、人の空気は行かなければわからないことだらけだったので、行きたいと少しでも思っている人には「行け!」と言いたいですね。お金もかかることですし、みんながみんな行ける環境ではないと思うのですが、行ける人はぜひ行ってもらいたいと思います。
 
和田浩一郎さん/ドラム/テックサマースクール/イギリス・ロンドン
-では最後に、今後音楽家としての進路も含めてどのように活躍したいと思っていますか?
 
和田 今はサポートとしてバンドをやらせてもらっているので、そのバンドに力を入れてがんばっていきたいのと、来年はもう一度海外に行きたいな、と思っています。次は長期間行って、もっと向こうの国やいろんな音楽にふれたいなと。あっという間で今回ではまだまだ足りていないと感じています。世界を拠点に活動していきたいので、世界の音楽、いろんな音楽にふれていきたいですね。
 
-今後のご活躍を楽しみにしています!ありがとうございました!

 

 

M.Oさん/フルート/ニース夏期国際音楽アカデミー/フランス・ニース

 

M.Oさんプロフィール

中学で吹奏楽部に入り、フルートを始める。
現在大学生。音楽療法の勉強もおこなっている。

 

-まずは簡単に音楽に関係する自己紹介をお願いします。どのくらいから音楽を始められましたか。
 
M.O フルートは中学校で吹奏楽部に入り、そこで始めました。ピアノは保育園のころからやっていました。でもフルートは高校で辞めて、大学に入ってから音楽教育学部の音楽療法専修に最初に行ったんですが、そこでピアノと、もう一つ必ず楽器をやらないといけなくて、しょうがなくもう一度始めました。
 
-しょうがなくだったのですね(笑)
 
M.O はい。(笑)でも大学の途中から療法士ではなくて、フルートでやっていきたいと思い、フルート中心で勉強をしています。
 
-今回は、今後フルートを続けていくに当たっていい先生を見つけたいとか、いろいろな先生を見たいということで講習会にご参加を決められたのでしょうか?
 
M.O はい。今回受けた先生のいらっしゃる大学を来年受験しようと思っていて、それを兼ねてです。下見というか、ごあいさつのような感じです。
 
-今までにほかの講習会とかには参加されたことはありますか。
 
M.O いえ、ないです。
 
-ニース街の印象はどんな感じでしたか。
 
M.O 意外と汚いという印象です。ゴミが多いです(笑)。
今、フランス語のレッスンのためにフランス人の先生についていて、その先生に、日本とフランスの違うは何ですかと聞いたときに、フランスのほうが汚いと言われたのですが、確かにフランスのほうがゴミはよく転がっているのだなあと実感しました。
 
-講習会ですが・・・今回ついた先生には、何人ぐらいの生徒さんが講習会でいらっしゃいましたか。
 
M.O 私のクラスが一番多くて、33人ですね。
 
-それは多いですね。
 

M.O 多いですよね。
 
-ほかの先生はもうちょっと少な目でしたでしょうか。
 
M.O もう一人いたフルートの先生は12人でした。
 
-ベルナルド先生は倍以上ですね!
 
M.O だから、ベルナルド先生はアシスタントの先生を二人連れて来られていて、アシスタントの先生も1回ずつ2回、見てもらって、ベルナルド先生のレッスンが2回で計4回というふうに決まっていました。
 
-アシスタントの先生たちはどうでしたか。
 
M.O とても優しい方でした。
 
-アシスタントの先生たちも満足がいくレッスンを受けられたという感じでしょうか。
 
M.O はい。それぞれやっぱり違うので。いろいろな先生を体験できて、それはそれで良い経験でした。
 
-アシスタントの先生も同じ学校で教えていらっしゃる先生でしたか。
 
M.O いえ、そうではないはずですけれど…僕の友達と言われていましたが、30代前半ぐらいだったと思うのでかなり若いです。
 
-なるほど。生徒さんは33人もいると生徒さんもいろんなところから来ていましたか。
 
M.O そうですね。台湾人が結構多かった感じです。
 
-日本人はいましたか。
 
M.O 日本から来ているのは、私ともう一人男の子がいてパリの学校に通われていて来ている方が一人。もう2人の先生の方も何人か日本人はいました。
 
-この講習会は、現地での変更が多いとよく聞きますが、スケジュールはきちんと組まれていましたか。着いてから先生と相談してからという感じでしたでしょうか。
 
M.O 着いてから個人ではなくて、33人とアシスタントの先生とベルナルド先生とみんなが集まって、先生の作ったリストがあり、そのリストの順番に進めていくからと言われました。申し込みの順番なのか何なのか分からないですけれど。ローテションという感じでした。
 
-お互いのレッスンを聴いたりしましたか。
 
M.O そうですね。自由なので行く人もいれば行かない人もいるという感じでした。ただ、ベルナルド先生はすごく真面目なのか朝の9時に僕の講義をするからと言われまして、毎朝9時にお話しがありました。でもそれも強制じゃないので、日本じゃ考えられないですが、遅刻を平気でしてきたり、全く来なかったりする人がいました。
「体の使い方とは」などがテーマだったですね。
 
-みんなに共通して教えられるようなことを先にされたのですね。
 
M.O そうですね。毎日30分しっかりありました。他の先生はこういう講義は無いようでしたし、時間にもアバウトだったみたいです。
 
-生徒さんが多くいらっしゃったから、みんなとコミュニケーション取りたいと先生も思っていらっしゃったのかもしれないですね。
 
M.O そうですね。きちんと決めないと1日のレッスンをこなせなくなってしまうからかもしれません。大体7時過ぎくらいまでレッスンされていました。
 
-みっちりですね。
 
M.O すごくみっちりで、最後の最後の日曜日の朝もやっていましたね。
 
-先生は真面目な方とおっしゃっていましたが、ほかに印象がありますか。音楽で言うと、どんな系統というか、曲想を大事にする人か、テクニックを重視して見る人という印象はありましたか。
 
M.Oよくタンギングのことをおっしゃっていました。講義でもタンギングについて話した日もありましたが、そのタンギングも、ただはっきりさせるというよりは音楽の中でタンギングをやっているという、結構起草的なことも言われましたね。ざっくり曲について話をするわけではなくて、足りてないと思えば曲を見ている間でも基礎のことをさせたり、エチュードを持ってこさせたり、基礎を重要に大切にしている感じがしましたね。
ご自分でもすごくよく吹かれるし、ものすごいエネルギッシュで、手で指揮をして表してみたり、自分で吹いて教えてみたり、お話しも大好きみたいですけど、すごく熱心でした。
 
-今回レッスンで教わったことで、すごく印象に残っているがたくさんあると思いますが、特に印象に残ったことは何かありますでしょうか。
 
M.O 、一番印象的なのは、フルートの音で次の音に移るとき、例えばドからレに移るときレの指をしてドからレに移るのではなくて、結局は息で次の音に移るのだよと言われたのが印象的でしたね。指を動かして、音を変えるのではなくて息で。
 
-息を変えるということですか?
 

M.O 息で持って行くという感じです。息を止めずにずっと出しておくのだよという感じです。あとは、毎日フルボリュームで練習しなさいということも。信じられないくらい先生の音が大きくて、毎日しなさいと言われたスケールがありますが、それでも毎日本当に一番大きな音で全部練習をしていきなさい、そしたら、自ずと小さい音も出て来るということでした。まずは、全部大きい音で毎日吹けと言われたので、実行したいと思います!そしてフルボリュームというのが、私が想像するフルボリュームをかなり超えていて、そんなに出すの?みたいな感じでしたね。1回吹いたらバテバテじゃないのという感じです。
 
-それで体を鍛えていく、ということでしょうか?
 
M.O そうだと思いますね。それでどんどんどんどん自分の音が広がるということだと思います。そして体もしっかりつくられていくというか。
 
-基礎的なことをとても大事にされる先生ですね。
 
M.O そうですね。講義のことも基礎的なことばかり言っていたので、基礎を大切にされる先生だと思います。レッスンは生徒を乗らせるのが上手というか、ジョークも大好きな先生でしたね。
 
-全体的に明るいレッスンですね。
 
M.O ものすごく明るいです。だから講義のときも、毎日これだけのスケールをやってくれ、こういうタンギングの練習をしてくれという話があって、「僕はいつも冗談ばかり言ってるけど、これは本気で真面目に言っているからね」「これは本当にやってほしい」みたいなことを言っていましたね。あと、「すべて音楽だよ」ということも何度も言われていました。タンギングもブレスもスケールもすべて音楽だと。
 
-レッスンはフランス語でされますか。
 
M.O 朝の講義は英語でしていました。本当に分からないときは、英語が分かる子にちょっとだけ英語を聞いたりしていました。生徒のレッスンでも最初に「君は英語かフランス語どっちがいい」と聞いていました。英語かフランス語かのどちらかでした。
 
-今回、通訳つきのコースにご参加でしたが、フランス語から日本語ですよね。
 
M.O 私のレッスンは、気付けば英語になっていました。英語のほうが分かると思ったのかもしれません。
 
-通訳で分かりにくいことはなかったですか。
 
M.O 全然ないです。レッスン中は、私が分かっていると思ったら余計なことは言わなかったです。先生も、私が言葉の分からないのが分かっていらっしゃるので、私のときが一番吹いてくださったかもしれないですね。
 
-お手本で示してくれてみたいなことですね。
 
M.O そうですね。こうやるのだよ、みたいな。
 
-レッスン以外のときは練習されたりしていたと思うのですが、学校の空き教室とかで練習をされていましたか。
 
M.O はい。1つの練習室を3人ぐらいで使うようになっていました。部屋の入口に、日にちと時間が書いてあって、そこに自分で好きなときに名前を書いて、早い者勝ちで一週間分を書き込みます。毎日一人3時間、練習ができて、私が行くときは、もうあとの二人が全部書いていたので、私は自ずと残った時間を取ってみたいな感じでした。慣れてくると、みんな自分の部屋じゃない空き教室を使っていましたね。誰か生徒が使うはずだけど、表を見ても名前が今の時間は入っていないなみたいな空いている部屋です。部屋によっては、練習しない部屋とかよく練習する部屋とか人によって差があったようで、私の部屋は、ほかの二人が真面目にやる子だったのでぎゅうぎゅうでしたけど、日本人の子にそれを言ったら、私の部屋なんてがらがらだからいつでも来てと言われたりして、借りたりしていました。
 
-それは同じ楽器の中で3人でという感じですか。
 
M.O いえ、違う楽器でしたね。
 
-では、ピアノがお部屋にあったりしましたか。
 
M.O 部屋によって違うみたいですけど、ピアノがある部屋と私の部屋は電子ピアノがある部屋でした。寮でも午前中2時間、10時から12時と夕方の4時から6時は寮で練習ができました。
 
-現地の気候はどうでしたか?
 
M.O 夜の9時ぐらいまでずっと明るいので、夜は涼しいですが、朝9時に学校へ行く8時半に出たときはもう暑かったですね。全体的に暑かったです!みんなサンダルや原色の服を着たりしていました。
 
-レッスンの合間には海に行ったりする人もいましたか。
 
M.O そうですね。よく行っていたみたいですね。あとはアイスクリームを買いに行っていたり。
 
-街中はバスに乗ったりしてすぐに行けましたか。
 

M.O はい、すぐ行けました。ただ、バスの時間が正確じゃないので、適当に待つという感じですけど。
 
-バスとかトラムは一日目の移動は問題なく行けましたか。
 
 M.O 空港からのタクシーに乗るときに日本人の声楽の方と一緒で、ホテルも一緒だったので、二人で次の日一緒に行こうとなっていろいろ聞きながら迷いながら、学校に向かいました。無事に行けましたよ。
 
-良かったです。トラムは乗るときにチケットを買うこととかは分かりにくくなかったですか。
 
M.O 最初ちょっと早くに出て、出発する前に散歩していたんですけど、それで「これに乗るんじゃない?」となって、少し見て事前に勉強しておきました(笑)。トラムは新しくてきれいでしたし、利用客もとても多くてびっくりしました。
アナウンスなどはないのでしっかり降りる場所を確認しておかないと行けなかったです。
学校と寮の往復は徒歩でした。
 
-ニースの治安はどうでしたか?学校と寮の往復とかで特に怖いこととかはなかったですか。
 
M.O 学校と寮のところは、ちょうど犬の散歩コースみたいな感じみたいで、私は毎朝6時半ぐらいから一人で散歩していました。そのときは、みんな放して散歩するようで、犬と遭遇するという感じでした。寮から学校までの道は山道というか、ひっそりとした大きな道じゃなくて、ほとんど車も通らないような道だったので問題なかったです。
 
-コンサートの日の帰りは遅くなりませんでしたか。
 
M.O 1回目がベルノルド先生とフォルミザーノ先生のコンサートでしたが、夜の9時から0時までありました。そこに15歳のバイオリンの子たちがいたみたいで、その子たちは絶対に一人にさせちゃいけないということで必ず通訳の方が毎回いらっしゃいました。なので、偶然ですが、その方にみんな連れていってもらって帰るということをしていました。
住宅街を通っていたので、そんなに危ないことはないと思いますが、1人だと怖いかなという気はしました。
 
-寮と学校で出たと思いますが、食事はどうでしたでしょうか。
 
M.O 食事はあまりおいしくなかったです・・・町に出て食事をとっている人もいました。
 
-それはちょっと残念でしたね。
 
M.O そうですね。慣れてきたらみんな外に買物ついでにご飯を食べに行ったり、観光ついでにご飯を食べたりという感じで、私は面倒くさくて、別にどっちでもいいという感じで、スーパーで買ったものを学校に持って行ったりしていましたね。おなかが減ったときにとか。
 
-お買いものは不便なくできましたか。
 

M.O 学校での通訳の方がみんなに同じスーパーを教えていましたが、結局、私はそこに行かずに、私は自分で違うスーパーを見つけてそちらへ行っていました。
 
-それもそのエリアにあるスーパーですか。
 
M.O トラムのすごい近くにありました。そこが朝の7時から開いていて、お散歩ついでにお水を買ったり、パンを買ったりしてというふうにしていました。
 
-お忙しいようでしたが、町を散策する時間もすこしはあってよかったですね。
 
M.O そうですね。私は真面目に学校に行ったほうだと思うんですけど、本当によく遊んでいる子はいつも遊んでいましたね。自分のレッスンだけ行けば別に何していても自由なので、私はいつも教室で聴講してたほうなんですけど…。聴講しない子は本当に聴講に来なかったですね。
 
-聴講もいろいろ勉強になりますよね。
 
M.O 言葉が分からないにしても、やはり先生がよく吹いてくださる先生なので、すごく私は楽しかったし、私は先生に顔を覚えてほしいと思っていたので、絶対真面目にやってやるとなって、毎日やっていました。最終日のコンサートにも選んでいただけたのでよかったです!
 
-すごいですね!最後には演奏会に何人ぐらい出られましたか。
 
M.O 私のクラスは4人です。
 
-33人中4人とは、相当な競争率ですね。そのほか、何か気になったことなどはありましたか?
 
M.O そうですね・・どこの楽器を見ても、通訳を付けているのは日本人だけでした。最初のオリエンテーションで通訳を連れていったときに、先生もいい感じがしないみたいで、ほかの生徒も「ああ、この子話せないんだ」というふうに私のことを見るわけじゃないですか。そしたら先生は、最初のころは全然目を合わせてくださらなくて、私に目を見て話しても私は分からないというふうにも思われたようでした。最初のレッスンが私は3日目にあったんですが、そこまでは誰とも目を合わせてもらえないという感じでしたね。私は結構そのときはしんどかったです。聴講に行っても、私のことは全然見てくれなくて、私は言っても分からないからみたいな。でも、最初のレッスンを受けて真面目にやっているというのを分かっていただけたみたいで、そこからはよく目を合わせてくださるようにもなりました。やっぱりしゃべれないのは日本人ぐらいですね。
 
-通訳を付けないで受けられるのだったら、付けないで受けられたほうがいいですか。
 
M.O 絶対いいと思います。先生の心境も違うと思いますし、周りの目も違いますね。私のレッスンを聴講してくれた子は、私に後で「良かったよ」と声を掛けてくれたりしたけれど、そうじゃない子とはなかなか話すことができなかったですね。
 
-33人もいれば覚えるのも大変ですね!
 
M.O そうですね。最後まで名前も全然覚えられなかったです。
 
-クラスメートと仲良くやっていくためにも言葉はやっていったほうがいいかなということですね。
 
M.O 絶対いいですね。特に真面目に学校に通えば通うほどそれを感じるというか、私はみんなとやりたいことが違うからと思って一人で行動していましたが、日本人でも観光もする気満々で来ている子たちは、日本人の中で遊ぶわけですよね。そしたら、自分のレッスンには通訳の方が付いているし、別に聴講へ行かずに遊びに行くという形だとすごく楽しいみたいでした。でも私は全部断って、私は聴講に行っていたので、大体いつも1人でした。ご飯も約束せずに行って、行った先に誰かいれば食べるという感じだったので、誰もいなければ一人みたいな感じでやっていると、なかなか他の国のひとたちと話せませんでした。一人行動が苦手な人には絶対、無理な感じです。やらないと思うんですけどね。
 
-今回、結構みっちりといろいろと精神的にもそうやって一生懸命されていたとなると、疲れたのではないですか。
 

M.O そうですね。私は最初のレッスンがあるまでは、ものすごくしんどかったですね。最初のオリエンテーションの日から、間に合わないからといってレッスンが始まったんですけど、その日に、もう一人の日本人の男の子が、最終日の演奏会に出る子は決まっているらしいという話を私にしてきたんですよ。申し込み用紙みたいな用紙があって、何人出るかは誰も知らなかったのですが、ピアノの上にある申し込み用紙に、一人の男の子の名前が書いてあったというから、「じゃあもう決まっているんだ」と思って「決まっているし、目も合わせてもらえないし、ああ、何やっているんだろう」みたいに感じました。
 
-でもそれはデマだったということですよね。
 
M.O いや、多分、その子は本当に決まっていたんだと思います。なぜかは知らないですけれど。
 
-すごく上手い子ということですか。
 
M.O 多分、すごく上手いか、先生の弟子か、弟子になるか、なることが決まっているかみたいな感じですけど、とにかく一人男の子は決まっていたみたいで、実際に、男の子はほかに二人出ていたので、その一人の子かなと。私は最初のレッスンの最後に、「出てみる?」というように言ってもらえました。
 
-最初のレッスンのときに言ってもらえるのですね。
 
M.O そうです。だから、出る子は2、3日で決まるらしくて、私はそのときそう言われたけど、私の後にまだ先生のレッスンを受けてない子が10人ぐらいいたんですよ。それで、「一応その子たちも聞いて決めるけど、多分、君だよ」というように言われて、次の日に申し込み用紙をぱっと渡されて、「次までに書いて」と言われて、そこに私の曲名が書いてあったので、「私だ!」と。それが木曜日で、コンサートには土曜日に出ました。
 
-一週間ですものね。ペースが速いですね!
 
M.O そうですよね。水曜日の子もいて、金曜日と土曜日とで分かれていたのですが、私はその申し込み用紙に土曜日と書いてありました。本当に頑張ってよかったと思いました!
 
-あとは逆に困ったこととかはありましたか。
 
M.O 衝撃的でしたが、初日のホテル、私の部屋が雨漏りしていたんですよ。
 
 ニースはその日たまたま雨だったんですよ。本当にその日しかなかったですが、私は「どうしようかな、こんなもんなのかな」と思って迷ったんですが、一応「私の部屋が雨漏りしています」と言いきったら、オーナーさんはすごいびっくりされていて…。でも、たまたまその日はホテルが満室だったようで、近くのホテルに連れて行かれました。
 
-そうでしたか。
 
M.O でも、本当にすぐ近くで、よく分からないです。同じ系列なのか、全然分からないですけど、同じ仕組みで、そこで一晩、寝ましたが、朝ご飯は元のホテルで食べました。最初は衝撃的すぎてびっくりしましたが、そこからはフランスってこうなんだみたいな…。日本はやはり親切な国だし、日本っていい国だなと何度も思い知らされました。ホテルのレベルは高いとかいろいろ思いながら、いろいろあったおかげでその一週間を強く乗り切れた感じです。でも、また最後にそのホテルに泊まったときは、違う部屋だったのですが、その部屋はすごくきれいで何の問題もなかったです。
 
-すごく普通のホテルだったとは思いますが、雨漏り以外にほかは普通でしたか。
 
M.O はい。むしろ受付におじさんとお兄さんが交替でいましたが、二人ともすごく親切な方で、言葉が分からなくても親切にしてくださいました。
 
M.O あとは、みんながどうしていたのかは知らないのですが、みんな曲をベルノルド先生に持っていくつもりで用意していたと思うんですよ。でも実際、もう二人の先生がいらっしゃるとなったときに、何から持っていこうかなと、どれを持っていこうかなと。私はベルノルド先生と同じ曲を持っていきたくなかったので、4曲持っていっていたので、4回のレッスンで分けました。ほかの人はどうしてたのかなと思っています。
 
-そのアシスタントの先生がいつになるかということは、一応最初に言われて分かるようにはなっていましたか。
 
M.O 一日目、その日すぐに私がアシスタントのレッスンからでした。それだけはすぐ分かりましたが、その次からは勝手に通訳の方と一緒に計算して、今日一日で10人やったから、多分、次はこう回って、こう回って、こう回ってと計算して、前日に先生に私のレッスンいつですかというのを通訳の方が聞いてくださって、前日には何時かは分かったのですが、大体、急きょという感じですね。
 
-そういうのもきちんと自分から確認しないと分からないですね。
 
M.O そうですね。
 
-今回、このニースの講習会に参加していろいろ音楽のこともですが、そのほかのことでも強くなったという実感はありますか。
 

M.O そうですね。こんなに言葉が通じないのがストレスだとは思わなかったので、海外に出てみないと話に聞くだけでは分からないことはたくさんです。日本とは全然違う文化だな、街を歩いていても全然、違う国だなという感じはしましたね。あと物乞いがよくありました。
 
M.O 最後にクラス合同でお食事会をするとなりまして、自由参加でしたが、それもうわーっとざっくり集まって、迷子になった子もいましたが、ざーっと集まったらテーブルごとに注文して、テーブルごとに乾杯してテーブルごとにお会計して、自由に解散するという。日本みたいに、先生の言葉があって…とかは全然なくて、いきなり「先生の始まっている」みたいな。「あれ、いつの間にかどんどん減っている」みたいな。「え?あの人たちお会計してないのに帰った」みたいなそういった感じでしたね。
先生はテーブル回ってくださったり、私も先生ところにあいさつに行ったりとかはしましたが、全員で何かするという感覚はないです。
 
-個人主義という感じですね。
 
M.O そうですね。でも、街が汚いと言いましたが、海はすごくきれいでした。沖縄なんて話にならないですよ。すごくきれいでした。どこの写真を撮ってもきれいというか、どこにカメラを向けてもすごく絵になる。下に向けなければ問題ないという感じですね。
 
-今日はいろいろとありがとうございました。お話がお伺いできて楽しかったです。ありがとうございました!
 
M.O ありがとうございました!
 

 

 

南さゆりさん/声楽/ロンバルディアマスタークラス/イタリア・ロンバルディア

南さゆりさんプロフィール

Villa Medici

小学校4年生で声楽を始め、現在大学生。演奏旅行の経験もあり、音楽も語学も勉強熱心な学生さんです。

 

-まず、簡単な自己紹介をお願いします。
 
南さゆり ずっと合唱団で声楽を小学4年生のころからやっていまして、声楽を本格的に始めたのは高校2年生です。基本的にレッスンは最初はボーカルトレーニングということで行っていましたが、高校2年生の秋に音大を受けることを決めました。
 
-ボーカルトレーニングはクラシックのレッスンですか。
 
南さゆり そうです。合唱で、もう少しうまく歌いたいなと思って始めました。
 
-だんだんと楽しさというか魅力が生まれたということですね。
 
南さゆり はい。
 
-声楽を専門的に勉強される方というのは、どのくらいの年齢から始める方が多いのですか。
 
南さゆり 音楽高校でもう声楽をやっている方が結構多いです。でも、ピアノとかに比べたら大学から音楽科という方も多いです。
 
-今回、イタリアのほうに行かれましたが、これまでにほかの国やほかの場所とかの講習会を参加されたことはありますか。
 
南さゆり ないです。
 
-海外への旅行とかはありましたか。
 
南さゆり はい。合唱団で演奏旅行というので、アメリカ、ドイツ、スイスへ行かせてもらったことがありました。
 
-結構いろんなところに行かれていますね!高校生のときですか。
 
南さゆり 中、高のころに1回ずつです。
 
-今回のロンバルディアの講習会を選ばれたきっかけとか理由というのは何ですか。
 
南さゆり 私の先生が一度だけセッラ先生にお会いされたことがあって、骨格とかも私に似ているし、すごくいい先生だから、とすすめてくれたのがきっかけです。
 
-実際に先生とお会いしてみて、自分と近いなというのは感じられましたか。
 
南さゆり やはり海外の方なので、日本人と比べると華奢という感じの先生ではなかったですが、身長は私のほうが高かったです。
 
-自分より体格的に遠い人よりかは近い人から学べることは大きいですか。
 
南さゆり そうですね。
 
-今回の講習会での参加人数はどのくらいでしたか。
 

南さゆり 12~13人という感じでした。日本人は合計7人。日本から行った人が4人、イタリア在住の方が3人でした。
 
-あとはどこの国の人が多かったですか。
 
南さゆり イタリアの方と一人だけイギリスの方がおられました。
 
-講習会のスケジュールはどんな感じでしたでしょうか。前日に着いて翌日の朝から始まるという感じだったと思いますが。
 
南さゆり 1日目だけ11時から始まって、2日目からは10時からでした。
 
-現地に着いてすぐにスケジュールの案内はありましたか。
 
南さゆり なかったです(笑)。管理されている現地の方がイタリア語しか話していなくて、数字も英語で通じないくらいでした。次の日の朝に女の方が来られて、その方が英語も話せたので、今日は何時から始まるというのを全部教えてくださりました。
 
-朝に皆さんのお部屋にいらっしゃったのですか。
 
南さゆり それが、たまたまなんです。講習会の会場のほうしかWiFiがつながっていなくて、宿泊場所からそちらのほうに行ったときに偶然会って、「ああ、そういえば」みたいな感じでした(笑)。
 
-そこで会えなかったら、スケジュールも最初は分かりづらかったですね。
 
南さゆり そうですね。でも、もしかしたら部屋まで来てくださったのかもしれないですが・・・。
 
-泊まっていた場所と講習会の会場は離れていましたか。
 
南さゆり いえ、同じ建物の中なので、離れてはいません。
 
-レッスンの進めかたは、一人ずつレッスンをしてあとは聴講をしてという感じでしたか。
 
南さゆり はい、そうです。1人30分~45分という感じです。1人1日1レッスンでした。
 
-先生のお人柄はどうでしたか。
 
南さゆり とても気さくで親切な方でした。一人一人のレベルに合ったレッスンをしてくださるのでとてもよかったです。
 
-生徒さんたちのレベルはどうでしたか。
 
南さゆり 年齢的には私が一番下でしたが、24歳の方やあとは28歳ぐらいより上の方でした。
 
-学生さんではない人もいましたか。
 

部屋に付いているピアノ

南さゆり はい。学生じゃないほうが多かったです。でも、セッラ先生のお弟子さんがイタリア人の方でおられたみたいで、その方は音楽院に行っておられるようなことも言っておられました。レベルの高い方が多かったです。
 
-事前にオーディションもありますものね。レッスンで教わったことで印象に残っていることはありますか。
 
南さゆり 先生は口の形をとてもおっしゃる方で、それがすごく新鮮でした。口をオーボエとかラッパとかのように開ける感じというか、そういうふうに歌ってとおっしゃられる方で、演じることもすごく重点を置いておられて、オペラのアリアとかを持っていっても、オペラというのは劇のある音楽ではなくて音楽のある劇だから、まず劇が来なくちゃいけないというのをすごくおっしゃられていました。
 
-演技指導みたいなものもありましたか。
 
南さゆり そうですね。ここは歌うとこじゃなくてしゃべるところなのとかをおっしゃっていました。
 
-レッスン自体はイタリア語でしたか。
 
南さゆり はい、イタリア語です。
 
-大変でしたか。
 
南さゆり いえ、でもセッラ先生のお弟子さんの日本人の方が通訳をしてくださったので、すごく分かりやすくて、先生が言おとしていることをすごく分かりやすく伝えてくださりました。レッスンの後もレッスンでは伝えきれなかったことを個人的にお話ししてくさったので、とてもよかったです。
 
-レッスン以外の練習というのはできましたか。
 
南さゆり 行った日だけは、その日まで団体の方が泊まっていて、すごく小さな部屋に泊まったのですが、次の日からすごく広い部屋に移らせていただいて、そこには木のアップライトピアノがありました。全員、自分の部屋で練習ができるような環境でした。
 
-それは練習環境としてはすごいですね。他の講習会では練習室やピアノの部屋の取り合いとかになったりしますので・・・!みなさん、練習は熱心でしたか?
 

朝ごはん

南さゆり そうですね。皆さん朝早くと講習会が終わるのが6時半とか7時になるので、でも9時ぐらいまで外が明るいので気にせず練習をしていました。
 
-隣で歌っているなというのは聞こえましたか?
 
南さゆり ちょっと聞こえました。
 
-講習会が朝から晩まであり、あとは練習をしたりしていたかと思いますが、そのほか空き時間とか自由時間とかはありましたか。
 
南さゆり 1時から3時までがお昼なので、その間はみんなでレストランへ一緒に行ったりしました。
 
-宿泊していた周りはどうでしたか?街になっていますか。
 
南さゆり そうですね。田舎という感じだったのですが、レストランとかピッツェリアとか意外に多くあったので、全然困らなかったです。
 
-食事はおいしかったですか。
 
南さゆり おいしかったです。日曜日はレストランが開いていないと聞いていましたが、ピッツェリアが開いていたので大丈夫でした。やはりスーパーは開いていませんでした。
 
-キッチンは使われましたか。
 
南さゆり はい、簡易的なキッチンが付いていました。お湯を沸かしたりしました。
 
-それはみんな共通のものですか。
 
南さゆり 一応各部屋に付いていて、たまたま私の隣の部屋だけ付いていなくて、私の部屋とつながっていたので、使いに来られたりはしていました。
 
-期間中、どこか近所に遊びに行ったりとかはできましたか。
 
南さゆり それはできなかったです。
 
-聴講もやはり勉強になりますか。
 
南さゆり そうですね。先生がおっしゃっていることも、その人のレベルには合っているんですが、必ず一貫しているものがあるので、すごく勉強になりました。
 
-移動も特に時間がかからないですし、お話しを聞いていますと、すごくみっちりされていたんだなという感じがしますね。先生以外は、事務局みたいなお手伝いの人とかはいましたか。
 
南さゆり おられなかったと思います。ピアノ伴奏の方はいました。
 
-ピアノの先生と歌の先生と、宿泊所の人というかんじだと、こじんまりとアットホームなイメージですね。
 

宿泊部屋

南さゆり はい。 明日何時からということも全部先生が、「じゃあ、明日何時からね」みたいな感じでした。
 
-特にイタリア人とかイギリス人とか海外の参加者の方たちとうまく付き合うコツとか何かつかんだものはありますか。
 
南さゆり 向こうの方も片言や電子辞書を使いながらでしか英語が得意ではないので、些細なイタリア語でコミュニケーションを取っていました。
 
-もし事前に準備していくとしたら、現地の言葉でしょうか。
 
南さゆり そうですね。一番困ったのが、宿泊管理の方がイタリア語しか話せないことでした。初日は取りあえず朝ご飯の時間だけ聞こうみたいな感じでした。
 
-あとは生活面とかで何か困ったこととかはありましたか。
 
南さゆり すごく快適に過ごせました。ただ蚊だけかゆかったです(笑)。
 
-自然の多いところなので虫とかも出ますね。気候はどうでしたか。
 
南さゆり 思っていたより暑かったです。イタリア在住の方も今週はすごく暑いと言っておられました。
 
-気温?湿度が高いのですか。
 
南さゆり 気温でしょうか。朝晩もそんなに冷え込まないです。
 
-日本みたいに朝晩も暑いという感じでしたか。
 
南さゆり そうですね。どっちかと言うと、夜に寝苦しいときもありました。
 
-エアコンとかはないですものね。
 

部屋に付いているキッチン

南さゆり そうなんです。窓を開け過ぎると蚊が入ってくるので、閉めていたので・・。
 
-今回の講習会に参加してよかったと思えることはありましたか。
 
南さゆり イタリア語を生で聞けたことと、先生の口の形というのが、私はすごく分かりやすくて、抜きにくかったところとかもできたりとか、私の問題点は根本的に息の支えが足りないという問題点でしたが、それも的確に指示してくださって、それをしっかり練習したらどんどん歌えるようになるからというお話しをいただけたのがすごく良かったです。
 
-今回の一週間で自分が成長したなという実感はありましたか。
 
南さゆり まず、一人で海外に行けたこともですし、皆さんの歌を聞いたりとか皆さんのレベルの高い歌を聞けて、自分も収穫があったのでとてもよかったです。
 
-事前にミラノで一泊されたと思いますが、ホテルや環境はどうでしたか。
 
南さゆり そのホテルがすごく良くて、WiFiも部屋で無料で使えて、本当にドゥオモに近い場所ですごく良かったです。
 
-観光は少しできましたか。
 
南さゆり はい。かなり歩き回りました。
 
-ミラノの街はどうでしたか。
 
南さゆり 思っていたよりも治安も悪くなくて、朝に出るときはすごく緊張しましたが、歩いていたら全然大丈夫でした。
 
-空港やホテルでは送迎のドライバーにすぐに会えましたか。
 
南さゆり はい、すぐに会えました。あいさつをしたり簡単な会話をかわしました。
 
-レッスンの内容とかは違うと思いますが、日本とイタリアで考え方とか違うなと感じることはありましたか。文化的なところとか、みんな夜は早く寝ているとか遅く寝ているとかありますか。
 
南さゆり イタリア人は基本的に夜も朝も遅いらしいです。朝10時から始まるというのは、イタリア人とかにしたら早いという感覚らしいです。実際にイタリアに行ってみて、文化から来るイタリア語のニュアンスとかを学ぶのはやはりイタリアじゃないと学べないのかなと感じました。
 
-生活してみたり、言葉に触れたりして、歌の理解も深くなるのですね。
 
南さゆり はい。本当にそう思います。
 
-今後留学する人に何かアドバイスはありますか。
 
南さゆり そんなにペラペラじゃなくても、イタリア語は勉強をして行った方が良いと思います。持っていく曲は、私は「アリア」を持って行きましたが、発声を見ていただきたい方はトスティ歌曲とドナウディの歌曲が先生がお好きみたいでした。特にトスティは発声とか口の形を見るためにすごく良いらしく、私も3日目くらいからトスティを持ってきてと言われてトスティを持っていって、それも一緒にやってくださいました。
 
-これは皆さんが普段、練習として使ったりすることが多い曲なんですか。
 
南さゆり そうですね。声楽の勉強は歌曲から始めるのですが、そのときに必ず皆さん勉強する歌曲集です。
 
-そういう基本も大切にされる先生でしょうか。
 
南さゆり はい、かなりそうですね。
 
-今回は、今年の夏に講習会に参加されて、今後また夏休みにどこか行ってみたいとか、イタリアの学校へ入ってみたいとかいうご希望というのはありますか。
 
南さゆり 今は取りあえず日本でもう少し自分の勉強をしようかなという感じです。でも機会があればまたセッラ先生のレッスンを受けてみたいです。
 
-歌を勉強される方でもイタリアへ行かれる方とかドイツへ行かれる方とかいろいろいらっしゃるのですが、方向性として南さんはイタリアの方向がやはり先生もそうですしいいですか。
 

最終日のお昼にパーティーをしました

南さゆり そうですね。オペラ系がすごく好きなので、やはりイタリアがいいかなと思っています。
 
-他に何か気になったことなどはありましたか?
 
南さゆり セッラ先生が厳しいというお話しを聞いていたのですが、そういう印象はありませんでした。セッラ先生のお弟子さんの日本人の方から聞いたのですが、ほかのイタリア人の先生は、聴講している生徒がドアをバンと閉めたりとか、携帯を触ったりとかおしゃべりしても特に注意をしたりはしないのですが、セッラ先生はそういうのは絶対駄目という先生でした。なので日本人からしたらそれが当たり前ですので特に厳しいという印象はありませんでした。
 
-マナーもきちんと指導する先生なのですね。その辺が厳しいと感じる人もいるということですかね。
 
南さゆり はい。レッスン中はお弟子さんには厳しい口調になる時もありましたが、理不尽なことをおっしゃるということは全然ありませんでした。
 
-いろいろとお話お伺いできて楽しかったです。ご協力いただいてありがとうございました。
 
南さゆり ありがとうございました。
 

 

 

 

Y・Tさん/ピアノ/オーストリアマスタークラス/オーストリア・フリーザッハ

 

Y・Tさんプロフィール

3歳よりヤマハ音楽教室でピアノ・エレクトーン・ソルフェージュを始める。
小学4年時に専門コース修了。
その後、中学校から、大学付属の音楽教室にてピア ノ実技・音楽理論を学び、音楽高校・大学進学。
卒業後は、レストランや施設での演奏活動の他、音楽教室で子供から大人までのピアノ指導にあたっている。 
2010年9月ベネチア音楽院サルヴァトーレ・スパノ教授の講習を受講。

 

-まずは、簡単な自己紹介・現在までの略歴を教えてください。
 
Y・T  4歳のちょっと前からヤマハ音楽教室に通いはじめたのが最初です。そのあと小学校1~4年生までヤマハの専門コースに行きましたので、ピアノを本格的に始めたのは1年生からですね。幼児コースは、エレクトーンや歌ったり踊ったり、リトミックに近いものでした。6年生の時に中学受験があるので少し中断して、中学校、たまたま入ったのが洗足学園で(笑)。同じキャンパスに大学がありますので、大学の先生に習うこともできますし、音楽教室もあるし、いいんじゃないってことで、そこに行きまして、それからはずっとやっています。
 
-留学は以前にイタリアに行かれていると思うのですが、それ以外に何か参加されたものはありますか?
 
Y・T  語学留学で1カ月ほどホームステイの経験があります。ミラノと○に1カ月ずつ行ったことがあるんですけれど。
 
-今回は、それまでのイタリア方面ではなく、オーストリアにチャレンジされたのは何か理由がありますか?
 

Y・T  前回は、語学面で、イタリアなら何度か行っているし、一人で行ってもだいじょうぶかな、なんとかなるかなっていうのがあって。今回は、他の国を、ドイツ・オーストリアの音楽が好きなので、本場に一度行ってみたいなっていうのがあったし、アンサンブルの勉強を一度してみたいなと思っていたので、その条件で個人参加できるもの・・・となると選択肢も限られていて。結果ここになりました。
 
-アンサンブルは今までのご経験、学校などではおやりにならなかったのでしょうか?
 
Y・T  そうですね、ちゃんとした勉強はやっていないですね。
 
それは、ピアノという楽器の特性として、室内楽をする機会が少ないのでしょうか。
 
Y・T  学校の授業で室内楽も全員が履修する大学もあるみたいなんですけれど、うちの学校は選択制だったので。やっぱりピアノっていうとソロがどうしても中心になってしまうことが多いので。
音楽教室(お仕事)で他の楽器の先生としりあう機会も増えまして、イベントや発表会などで、講師演奏として合わせて演奏する機会も増えてきたので、一度ちゃんと勉強しておいたほうがいいなあと思い始めたんですね。
 
-勉強熱心でいらっしゃるのですね!今回参加されて、勉強になったところはたくさんありますか?
 
Y・T  たくさんありました。
 
-どのくらいの人数が参加している講習会でしたか?
 
Y・T  私が参加した14日~21日の日程だと、色々なコースをあわせて100人くらいかな。ほとんどオーストリア人が多かったですけれど、日本人も4人いました。私たち以外の日本人の方は、オーストリアやドイツに住んでいる方でした。中国人、韓国人、オランダ人、トルコ人…インターナショナルでしたね。
 
-圧倒的に地元の方が多いようですね。
 

Y・T  そうですね、小さい子15歳かな、14歳かな、そのくらいから参加できるみたいなので、10代の子たちはやはり近くの子が多かったですね。
アジアの国からは、1人、2人ずつというかんじですね。ほぼオーストリア・ドイツ…スイス人もいたかな。ほとんどはドイツ語圏の人だと思いますね。
 
-一緒にアンサンブルクラスを組まれた方たちは
 
Y・T  Hさん(チェロ・日本アンドビジョン経由で参加)は同じ歳、クラリネットの子は23歳でフランクフルトの音大生、来年卒業だって言っていました。
 
-同年代の方たちで組んであったのですね。あらかじめ経歴なども送ってあるので、ある程度考えて組み合わせてくれたのでしょうか。
 
Y・T  そうですねえ。でもアンサンブルは参加が少なくて、4組かな。フルートアンサンブルとかはいましたけれど。ピアノアンサンブルは少ないですね、私と、クラリネットの伴奏みたいな感じで参加されていた方が1人いたんですけれど、その子はコンビで参加したみたいです、お友達と。
なので、人数が少ない分、組み合わせするのも難しい面もあったかな…って思います。
相性が合う・合わないということもありますが、技術のレベルなども合わせてみないと分からないところがあるので。
 
-オーディションがない分、参加しやすいというメリットもありますが、技術レベルを均一にするのは難しいですよね。オーディションがあれば想像がつくんでしょうけれど。
 
Y・T  むこうの方は、趣味でやっていますといっても、趣味のレベルが違うっていうのもありますね。もう一つ参加したアンサンブルはビオラの方で、40歳くらいかな、意外に若くなくて、演奏家を一回辞めて、普通のお仕事について、でもやっぱり弾きたいってことで戻ってらした方が参加していたのですが、その方がまあ、弾ける方で(笑)。音楽の仕事をされているわけじゃなくて、趣味だよって方も、レベルが違うのですよね~。音楽的に弾くし、とてもできる方でしたね。私は最初ビオラまであわせるのは無理かもしれないって思って、やめかけたんですけれど、ビオラとのディオとして、最終日のコンサートに選んでもらって、最後にその方と一緒にホールで弾かせてもらえたんです、とても良かったです。
 
-それは素敵ですね!
 
Y・T  アンサンブルの参加者の中で、個人で、ピアノで、は私だけ。ですので、2つのアンサンブルをかけもちでレッスンしていたんです。かけもちなのでレッスンがひっきりなしにお昼ごはんまでびっしりつまっていて(笑)。各部屋を移動するのが大変でしたけれど、楽器がない分楽だったかな。
 
-それでは掛け持ちでなければ、レッスンはびっちり・・という訳ではなさそうなのですね。
 

Y・T  クラリネットの子はソロのレッスンも受講していましたね。トリオだけで参加ですと、1日の中で各楽器の先生の部屋をまわってレッスンを受けるので、ピアノ、チェロ、クラリネットの3コマ。わたしはそれにプラスしてビオラ、ピアノ 1日5コマうけていました。ピアノはクライナー先生が2コマです。
 
-各楽器の先生がそれぞれにみて下さるというのは良いですね!
 
Y・T  先生の専門の楽器の子を中心に、技術指導するかんじですけれど、全員の演奏のバランスとかも観て下さいます。先生方はプロフェッショナルなので、その楽器の子だけを教えるわけではない、私たちにもちょこっと注意をして、全員に同じ注意をして、と目をいきわたらせて下さるんです。良かったですよ。
 
-同じ曲の同じ部分で、違うことを言われて混乱するってことはありませんでしたか?
 
Y・T  ありました(笑)!!それはそれでおもしろかったですけれどね~。さっき、クラリネットの先生に、ここはもっと遅いほうがいいって言われたのに、チェロの先生のお部屋に来たら、早くしろって言われたりとか(笑)、ありましたね。
 
-解釈の違いで先生もおっしゃることが違うんでしょうね、そういう時はどうされたのでしょう?違うことを指導されましたって言ったりもするのでしょうか?
 
Y・T  3人で顔を見合わせて(笑)。ドイツ語ができるクラリネットの子が代表して言ってくれていたようです。
 
-レッスンは基本的には英語ですか?
 
Y・T  基本ドイツ語なので、最初のオリエンテーションは全部ドイツ語でしたけれど、中にはドイツ語が分からない人もいるので、各レッスンは英語にしたり、先生が配慮してくれていたみたいです。
 
-基本はドイツ語ですか。ドイツ語でのオリエンテーションはどうでした?
 

Y・T  全然分からなくて…(笑)。初日は夕食後にオリエンテーションだったんですが、私たちは夕食を食べたらその日のスケジュールは終了だと思っていて。夕食後、7時にホールに集合という掲示が貼ってあったらしいんですけれど、全く見ていなくって、ご飯を食べて帰ろうと思ったら、なんか音がきこえてきて、あれ?なんかやってる!って慌てて、遅れて行ったっていう。初日から(笑)そんなんでした。部屋に入ってもまだ、何をやっているのか良く分からなかったですね。
ドイツとオーストリア在住の日本人の子がいたのですが、年齢も一つ上と一つ下の子で世代も同じだったので、ちょくちょく、今何言ってたの?ってかんじで教えて貰っていました。何時にここに集まるらしいよ、とか、夜はなるべく騒がないようにだって、とか、その都度教えてくれたので、その場はなんとかなったんですけれど。
その夕食後のレッスンでは、顔合わせなのに、いきなり弾かされたんですよ(笑)!アンサンブルの人たちだけ、ホールでさわりだけでも弾きましょうってなったみたいで、個人で参加している人なんて、まだ自分のグループメンバーの顔もわからないのに、はいじゃあ演奏発表!みたいな!
私たちの組は、本当にブラームスの一楽章の最初の部分を、さわりだけだったんですけれど、弾きました。私たちは何が行われるか分かってなかったので、楽譜も楽器も持たずにホールに行ってしまったんですが、クラリネットの子はスタンバイしてて(汗)!どうしよう!楽器も楽譜も部屋においてきたんですけれど~(汗)って言ったら、先生が急いでとってきて~!!!と。走って楽器と楽譜を取りに行って、いきなりそこで弾かされた(笑)。
 
-それはお疲れさまでした。自由に練習ができる時間は、レッスンの後や合間ですか?
 
Y・T  そうですね。毎日その日のスケジュールが発表されるのです。まあ日付だけ変えて内容は一緒(笑)みたいなものでしたけれどね、必ず貼り出されて、それを見て、自分の名前のところ、何時から何時がこの部屋でこの先生ってことを確認して、時間になったらその部屋に行く、というかんじです。だいたいは毎日同じようなかんじなんですが。そのスケジュールの合間に練習をしていました。
 
-練習するためのピアノはたくさんあったのですか?取り合いでしょうか?
 
Y・T  ピアノはソロで参加されている人がすごく多かったので、基本早いもの順ですね。講習会場が学校なのです、古城を改築した学校みたいで…
 
-音楽学校なのでしょうか?
 
Y・T  どうなんだろう。各部屋ピアノは置いてあるので音楽学校かもしれないですね。中は綺麗になっていましたけど、建物自体は古いですね、歩くとミシミシっていったり、床のタイルが割れていたりとか(笑)。
 
-参加要項にも木のスリッパは駄目だって書かれてありましたね(笑)。
 
Y・T  敷地内にいくつか建物があって、ホールがある建物が別棟なのでその建物を見に行ったりしました。
 
-楽器がピアノではない人たちは、開いている部屋で練習できるのでしょうか。
 
Y・T  開いているお部屋でもできますし、宿泊している部屋でも練習できるので、他の楽器の方は自分の部屋で練習していましたね。宿舎に帰って廊下を歩いていると、色々な部屋からよく音が聞こえてきこえてきました。レッスン以外は基本的には自由時間・練習時間なので、部屋を探して、別棟まで練習をしに行くこともありました。グランドピアノが置いてある部屋はそんなに多くないので、そこは取り合いです、早いもの勝ちです。
 
-予約のシステムなどではなかったんですね?
 
Y・T  予約制ではなくて、開いていたら使うってかんじですね。最初に、一人2~3コマにして譲りあってねってお話はあったのですけれど、まあ早いもの順ですね(笑)。空いているところがあれば、表に名前を入れて使うってかんじです。学校なので、開いている教室をさがし歩いたりしました。
そういえば、本当に(参加要項に書いてあった)卓球あったんですよ!
 
-卓球をやりたかったらもってきて下さいって書いてありましたね(笑)。
 
Y・T  本当にあって(笑)。大きな体育館が別棟にあるんですよ。大きな体育館も練習室の一つになっているのですが、カワイの小さなアップライトがおいてあって、卓球台も2台ありました。椅子がなかったので、パイプ椅子をみつけてきて練習した日もありました。そこは人気がなくて大抵いつも空いていたので。夜は卓球をしたりしていた人もいたみたいです(笑)。空き時間は自由練習のほかに、他のレッスンも出入りできるので、みんな他の先生やグループのレッスンを見学させてもらっていました。周りになんにもない田舎町なので、1週間籠城ってかんじです(笑)。
 
-お店もないのでしょうか?
 
Y・T  一度、お水を買いにいこうかってことになって、ドイツ語ができる子が、近くにスーパーありますかって訊いてくれて、みんなで買いにいったんです。小さいお店が一軒、コンビニみたいなものかなあ?歩いて数分のところにありましたけど、周囲にお店などはあまりないようですね。出歩かなかったので把握していないということもありますが。
 
-では、学校の食堂に売店が併設されているのでしょうか?
 
Y・T  売店はなかったですね。水も売ってなかったんですね。ヨーロッパによくあるコーヒーサーバーと、コーラとか炭酸飲料の自販機はあったんですけれど、普通の水は売ってなくて。土地柄、水道水がほとんどアルプスの湧水らしく、おいしいので普通に飲めるみたいで、あまり水を売っていないようでした。だから最終的には水道水で大丈夫だったんですけれど、最初はそれが分からなくて。大きなひねって出すコックの蛇口の横に、紙コップが積んであって、それを見て初めて、これは飲めるってことだよねって判断して(笑)。
そのコップに水を汲んで、部屋まで持って行って…ってかんじでした。
 
-食事などはおいしかったですか?
 
Y・T  食事はすごくよかったですねえ(嬉)!
 
-それはよかった!
 
Y・T  朝からもりもり食べていました。豪華でした!写真も撮ってきたので、一緒にみてもらえたら良かったですね。朝と夜はバイキング形式で、朝は、ハムも数種類、チーズも数種類、毎日はちみつもジャムもたくさん並んでいて、すごく豪華。コーヒーは各テーブルに温かいものを持ってきてくれて。ヨーグルトも何種類もあったし、本当に充実していてびっくりしました。
 
-学校の食堂?
 
Y・T  それがちょっとわからないんです。ワインセラーみたいな冷蔵庫にビールが置いてあったりして。学校だけども、レストランとしても使っているのかな?みたいなかんじでした。夜はその冷蔵庫から、生徒も先生もビールとかワインを出してあけて、深夜までどんちゃん騒ぎしていました(笑)!!!
 
-そして朝からまた普通に練習するのですよね(笑)
 
Y・T  そうですね、みんな元気ですね。夏休みの休暇も兼ねているところがあるので、家族で来ている方もいたし。先生方も、午後レッスンがない時間帯は、トレーニングパンツみたいな格好で走っていたり、グラウンドでスポーツして、汗を流していたり。プールもあったみたいなんですけれど、みなさんすごく元気なかんじでしたね。
 
-リラックスした雰囲気ですか?
 
Y・T  まさに夏期合宿ってかんじですね。先生たちが、夜、酔った勢いというのもあるけれど、先生たちも、もうブラームスのトリオとか教えている内に自分が弾きたくなっちゃうみたいで、夜にホールで先生たちのコンサートになったり(笑)。先生方の演奏をみる機会もあったし、実技以外の話も談話も、先生たちとの会話を楽しむ時間もたっぷりあったし。先生たちも同じところに泊っているので、おちかづきになれてとても楽しかったです。
 
-ピリピリとしたというか、厳しく臨む講習ってかんじではない?
 
Y・T  受験の前に講習会ってかんじの人もいましたけどね、ソロの方とか。日本人の方でも、一つ上の方で、日本の音大とドイツの音大を出て、プロのピアニストですけれども、コンクールを受けるために、新しい先生に教えて貰いたくて来たって方もいました。プロもたくさんいたし、レベルも色々ですけれど。中学生くらいの子は、まだまだかわいらしいかんじの子もいたけれど、基本的にはみなさんレベルが高かったです。レッスンはレベルが高く、それ以外のところではわいわいがやがや(笑)。
 
-めりはりがあるかんじでいいですね!治安などは良さそうに思えますが、街からだいぶ離れていますものね、どうでしたか?
 

Y・T  街から車で1時間半くらいでしたかね。牛・馬・キツツキの世界ですね(笑)、のどかな、なんにもない山道、動物しかいない山道をひたすら1時間半でしたね。ドライバーさんもあまり道が分からなかったようで、何回か止めて地図を確認して、引き返したりしました。iフォンをナビ代わりにして一生懸命検索してくれて(笑)、ようやっとたどり着きました。ドライバーさんは最初ドイツ語で「きみドイツ語わかるの?」って話しかけてくれて、あんまりって言うと、英語で話してくれて。日本のどこの街に住んでいるの?とか、多少は話できましたね。
 
-送迎は問題なく大丈夫でしたか?
 
Y・T  空港に着いた時は、名前じゃなくて、アンドビジョンって書いてありました(笑)。それで最初見逃しちゃったんですけれど、A4くらいの白い紙に書いてありました。あ、それわたしだよねって思ったのですが、同じ名前の他の人の可能性もあるので、念のため宿泊先が書いてある紙をみせたら、運転手さんも同じものを持っていたので大丈夫って確認できました。他の方は自分の名前だったって言っていましたね。駅での待ち合わせだったので、空港よりかわかりにくかったようですが・・・
 
-空港は出てくるルートが一つですが、駅のホームって長いので、はじからはじまで歩いて探しても、人がはけないとなかなか分からないのですよね…。
 
Y・T  空港もすごく小さい空港なんで私は全然問題なかったですね、飛行機が遅れもしなかったし、ドライバーさんが紙を持って待っていてくれて、直接宿まで連れていってくれました。翌日迎えに来てくれたときも、ドライバーさんが10分前には到着してくれて。
 
-ザルツブルグで1泊目に泊まったホテルはいかがでしたでしょうか?
 
Y・T  別に部屋も普通だし、汚いとかそういうことじゃないんですけど…。各部屋にテレビ・インターネットありみたいに書いてあったわりには、両方ないなと思って。インターネットは、1階に行けばちょっと入るんですけれど、30分2ユーロだったかな?有料でした。私は使わなかったです。
 
-講習会期中の宿泊場所は、いかがでしたか?シャワーが共有だったそうですが。
 
Y・T  シングルルームではあったのですが、シングルルームといっても実は2人で一つ。通路があって、両サイドにドアが並んでいて、各扉が101・102で一つ、103・104で一つなんです。私は日本人の方と隣同士でした。扉を開けてからベッドルームは一人ずつ右と左にわかれていて、鍵はかかるようになっているんですけれど、その真ん中にシャワーやトイレがあるかんじでしたね。私たちははじめましてだけれど、年齢も同じだし日本人同士だし気兼ねなく過ごすことができましたよ。先に使うのは日で交代にして、気兼ねなく使えていましたね。
 
-外国人は部屋をシェアすることに慣れているので、そういったつくりが当たり前なのかもしれませんね。その後泊まったザルツブルグの寮ではどうでしたか?
 
Y・T  寮は設備も全部付いていますし、すごくきれいなところでした。
 
-ザルツブルグの寮はキッチンもあるし色々便利で良いところっておっしゃる方が多いんです。
 
Y・T  場所も分かり易かったです。最初は遠いかなって思っていたのだけれど、バスに乗れば15分くらいで着くし。バスもきちっとしていて、ちゃんと停留所で次はなんとかですみたいな放送も入るし、バス路線のナンバーみたいなのも分かり易く書いてあるし、ダイヤも正確だし、日曜日は本数が減るけれど、それでも本数はけっこうあるし。バスを降りてからもバス停から1本道、300メーターくらいかな、とても分かり易いところにありましたので大丈夫だと思います。
困った点は、寮なので少し騒がしい夜もありましたが、基本的にはきれいで過ごしやすかったです。
 
-音と言えば、お部屋で練習をしている音などはきこえましたか?
 
Y・T  ザルツブルグでは、私は観光毎日していて、泊るだけみたいなかんじだったので、日中のことは分からないのですけれど、練習の音がうるさいとかはなかったです。
 
-観光客は多かったですか?季節的に
 
Y・T  そうですね、結構人は出ていましたね。
 
-現地の日本人の方がいらっしゃらなかったら、レッスンやオリエンテーションでのドイツ語は難しそうでしょうか?
 
Y・T  先生たちは英語が堪能なので、英語ができれば全然問題はないです。ドイツ語ができなくても、レッスンで先生が英語で会話しているのを何度もみましたし、まず英語ができれば問題ないと思いますけれど、ドイツ語も英語も、どっちも全然分からないとなると、通訳さんがいなければきついと思います。
音楽のレッスンなので、言葉が分からなくても、ある程度は通じる・分かるところもあるのですけれど、ある程度以上にもっと分かりたい、せっかく行くのにもったいないっていう気持ちもありますね。英語で会話していた私たちでも、その気持ちはちょっとあったので。何て言っていたんだろう?何を注意されたのかなって、あとで二人で話したこともあったので、やはり、行くからには分からないと、もったいないですね。
驚いたのは、クライナー先生が日本語をしゃべることができて。びっくりでした。先生は、ベレー帽を被っていておもしろいユニークな人なんですけれど、日本語もできるし、英語ドイツ語もちろんだし、オランダ語で会話しているのもみたし、私がイタリア語をできると分かったらイタリア語で会話してくれたし、何カ国語も話すんです。後で判ったんですけれど、私のブラームスの楽譜にも、日本語で書いてくださっていて、ひらがなで「ちぇろをきく」って書いてあって(笑)。ひらがなとカタカナはできるらしいです。「はいここからもういちどおねがいします」って日本語でしゃべっていたこともありました。
日本人の教え子さんがいたので、きっかけはあったのかもしれませんが、好奇心旺盛な方なので、個人的に勉強したいと思ったので勉強したっておっしゃっていました。日本語を読めるし話せるし、小節番号も日本語で「315からもういちど」とか(笑)。
 
-レッスンも日本語でできちゃうかも?!
 
Y・T  できると思いますね、彼なら。
 
-生活していて不便だなと感じたことはありますか?お洗濯とか?
 
Y・T  滞在が1週間なので、お洗濯はしなくても大丈夫ですけれど、ちょっとしたものは部屋で洗いました。いちおう洗濯石鹸は持って行って、1回かな、洗いましたけれど。生活は特に不便なことはなかったのですけれど、すごく寒かったですね。まず10度ないし、最高でも15度あたりの日が多くて、すごく寒かったですね。山に囲まれた山の街ですし、講習会場はさらに山の中にはいっていくので、山の空気・山の天気ってかんじで変わり易いし、厚着は必ず持って行ったほうが良いですね。
 
-最近はグーグルマップなどでも現地の様子が分かりますよね、ウェブ上の地図で見ていても、本当に田舎街なんだなあって思う場所だったので、山の空気・山の天気…良く分かりました(笑)。今回の留学は全体的にいかがでしたか?
 

Y・T  アンサンブルをやりたい方にはとてもお勧めですね。ソロでも参加できますけれど。全体的には色々体験できて、レッスンをつけて下さる先生方も素晴らしい方たちですし、レッスンもレベルが高くて。本当に専門的で高レベルなレッスンを毎日、何時間も受けることができました。
宿泊所は生徒も先生も一緒で、お向かいさんがビオラの先生だったんですね。1週間本当に合宿のようなかんじで、同じところで寝泊りして生活を共にしてってかんじなので、リラックスした雰囲気の中で過ごせる、でもレッスンはすごく高度で。
レッスン自体はある程度どこでもできる、例えば先生が日本へいらして公開講座をする機会に参加するなどで可能ですよね。でも、山のいい空気、ヨーロッパのいい空気を吸いながらレッスンできる、ヨーロッパの伝統が息づいている空気を味わいながらレッスン…とかは、現地じゃないと体験できないことなので、行ってみたいなあーと思っているならぜひ参加してほしいですね。行けばなんとかなるよ!って言いたいです。
1週間があっというまで、明日で終わりなんだ!!!帰りたくないね(笑)ってみんな言っていたくらい。ごはんもおいしかったし、わいわいがやがやの毎日の中、レッスンは厳しくもあり、練習もしつつなので、本当に充実していたと思います。最後にビオラデュオとしてコンサートに出場もできて、とても良かったです。
 
-大変な面もあったかと思いますが、本当に良かったですね。演奏された曲も素敵な曲ですよね。
 
Y・T  先生も陽気なおじいさんで、すごくおもしろい人でした。教授陣がやはり日本とはちょっと違いますよね、たぶん山にきた解放感っていうのもあるし、加えて、そもそも教え方が違う。
 
-日本で受けるのとは違う内容のレッスンであることに加えて、休暇的な要素も加わってさらに楽しそうな雰囲気になったのかなって想像していますけれど。休暇といえば、今回参加されるにあたって、お休みをとるなどの手続きは大変でしたか?お仕事をされている方は参加自体がとてもハードルが高いと思うのですが。
 
Y・T  会社員としてお勤めをされているかたは、土日を合わせて8日間が限度みたいなんですけれど、まあわたしは勤め先が音楽教室なので、会社員の方よりは大変ではないと思います。
 
-まわりの方や先生仲間の間で短期留学などに行かれる方っていますか?
 
Y・T  夏期講習とかで参加されている方はいましたね、確か。たくさんは聞かないですけれど。
 
-社会人の方に対してもプライベートレッスンをして下さる先生がいらっしゃるということが分かると、ぜひ行きたいって思って下さる方は多いのですけれど、自由にお休みが取れる方のほうが参加はし易いようで、そのあたりをこれからもっと上手にアレンジができたらいいなあと思っているのですが。
 

Y・T  そうですね。他の方も来年も行きたいって言っていました!すごく楽しかったみたいです。普段は音楽関係のお仕事ではなく、一般企業で働いている方なので、すごく楽しかったって言って、参加して良かったみたいですね。参加の日本人4人でご飯を食べたりしていたんですけれど、日本人でも新しい友達ができてよかったです。
 
 
Y・T  ありがとうございました。お世話になりました!
 

 

堀野開さん/ギター/バークリー音楽大学ギターセッションコース/アメリカ・ボストン

 

堀野開さん

堀野開さんプロフィール

10歳頃ビリージョエル、クイーン、レッドツェッペリンを聞いて洋楽に目覚め、父親に基本的なコードを教えてもらいながらギターをはじめる。

高校入学後、約半年掛けてネットなどでバンドメンバーを捜し、現在のバンドReckless Rush を結成、活動中。

 

-では、自己紹介をお願いします。
 
堀野 堀野開(ほりのかい)です。17歳です。両親の影響でずっとロックを聴いていました。ギターは小学校5,6年生の時に父親から教えてもらいましたが、中学生になって本格的に自分で勉強しながら覚えました。現在、バンド活動をして1年ほど、ギタリストです。
 
-過去に講習会に参加されたことはありますか?
 
堀野 いえ、今回のバークリーが初めてです。
 
-今までに海外へ行かれた経験はありますか?
 
堀野 叔母がベトナムの方と結婚をして住んでいるので、ベトナムには3回ほど行っています。他は、英語の習得プログラムで10日間ほど、イギリスへ行きました。
 
-今回の講習会である「バークリー音楽大学ギターセッションコース」に参加されたきっかけを教えて下さい。
 
堀野 バークリー音楽大学のことは、好きなバンドのミュージシャンの出身校だったので知っていました。実はこのプラグラムについては、母がインターネットでみつけてきて僕に勧めたのです。勧められたものの費用もかかることですし、気軽には決められないと悩みましたが、行くことによって変えられることがあるかもしれないと、あらためて両親にお願いしました。
 
-実際に行ってみて、何か変わった事とかありましたか?
 
堀野 変わったと思います。今までの海外経験は周囲も日本人で安心でしたが、今回はすべて自分ひとりでこなさなきゃならない、今までとは違った経験でした。お陰で困ったときの対処方法もわかりました。アメリカはフレンドリーな国で気軽にしゃべりかけることが出来て良かったです。ギター面では、本場のミュージシャンの方たちとの交流がとても勉強になりました。
 
-参加者はどのくらいの人数ですか?
 
堀野 僕が参加したギターセッションで100人以上はいたと思います。
 
-参加者はアメリカの方がほとんどでしたか?
 
堀野 7割くらい、ほとんどがアメリカ人だと思います。あとはイギリスなどヨーロッパの人たちが多かったです。
 
-講習会のスケジュールは、どんな感じで組まれていましたか?
 
堀野 主に3つの授業に分かれていて、1つ目がコードの仕組みなど音楽理論に関する講座で、2つ目がセッションの授業でプロのセッションミュージシャンと合わせていきます。3つ目は自分が選んだ題材をもとに、みんなでリフを弾いたり仕組みの説明があったりする授業です。僕はクラッシックロックを選びましたが、各授業1時間半です。
 
-毎日そんな感じで授業があるのですか?
 
堀野 毎日あります。講習会のラストの日はセッションコンサートのライブが2時間目にあって、セッションミュージシャンとのリハーサルそしてライブと続きます。最後に奨学金の説明会がありました。
 
-セッションコンサートでは、ギター以外の生徒さんも参加されるんですか?
 
堀野 ベースやドラムはセッションミュージシャンの方が担当し、ひとりずつ必ずギターソロが出来るようになっていてアレンジをしていきます。クラス自体は5、6人です。
 
-かなり盛り上がりそうですね。
 
堀野 すごく盛り上がりますね、音に乗る、グルーブ感があって気持ちよくプレーが出来ます。
 
-他の参加者の方々は、やはりバークリー音楽大学に入学したい方がほとんどですか?
 
堀野 そうですね、バークリーに入りたい人が多いです。僕はイギリスの音大に入ってアメリカと比較してみたいとは思います。
 
-担当の先生はどんな方でしたか?
 
堀野 当然なんですが、3人ともすごく上手くてプロから先生になったような方ばかりだと感じました。英語に慣れていなかったので、音楽理論の授業は少し辛く感じましたが、セッションはとても楽しかったです。50代位の先生だと思いますが、とてもフレンドリーで、先生と生徒が対等な感じがいいなと思いました。
 
-セッションの授業で印象に残っていることはありますか?
 
堀野 特別な説明はなかったのですが、とりあえずみんなに任せるという感じでした。実際にプロのセッションミュージシャンと合わせることによって、グルーブの出し方をなんとなくつかめた感があります。
 
-そのグルーブというのは大切ですか?
 
堀野 はい。日本とアメリカでは随分違うしとても勉強になりました。
 
-授業以外では何をされていましたか?
 
堀野 時差ぼけがなかなか治らなくて寝ていました。解消法を聞いていなかったのが原因です。少し良くなってからは、近くを散歩してハンバーガー屋や楽器屋さん、CDショップやおみやげ屋さんをぶらぶらしました。
 
-友だちはできましたか?また友だちとはどのように過ごしましたか?
 
堀野 同室の人とは友人になって、部屋でご飯を食べたり一緒にジャムセッションをしたりしました。
 
-楽しそうですね、街の治安はどうでしたか?
 
堀野 思っていたより良かったです。ホームレスの人たちも見かけましたが、大丈夫でした。
 
-滞在中、どこか遊びにいきましたか?
 
堀野 最終日の前日に、バークリーの生徒さんに(彼はプログラムの期間の案内役的な方でした)ハンバーガー屋で声を掛けられて仲良くなりました。ニューベリーストリートにある雑貨屋でおみやげを買ったり、向こうで友だちになった日本人と一緒に街で大きな楽器屋に遊びに行ったりしました。
 
-ボストンの中心街のダウンタウンは大きいですか?
 
堀野 通り自体は大きくないですが、店はたくさんありました。
 
-学生寮は快適でしたか?
 
堀野 僕自身は良くなかったです。ルームメイトと2人一部屋なので、なかなか自分の時間が取れなくて。
 
-設備的にはどうでしたか?
 
堀野 とてもシンプルでベッドと電気と机しかありません。洗面道具やタオルなど細々としたものは、自分で用意をして持ち込みをしなくてはなりません。不便なこともありますが、入寮した方がムダもなく友だちが出来ますよ。
 
-食事は学生寮で取られたのですか?
 
堀野 はい、時間が決まっていてバイキング形式です。朝は8時から10時までで、サラダやフルーツ、コーンフレイクなど意外にヘルシーでした。自分で選べるので良かったです。ハンバーガーやソーセージなども食べ放題でした。味は普通です。
 
-海外の人たちと上手く付き合うコツはなんでしょうか?
 
堀野 自分から話しかけることです。ずっとイヤホンをしていないで、自分から質問をして頑張って話かけることです。そして挨拶をすることです。
 
-素晴らしいですね。
 
堀野 自分から積極的に進んで行かないとダメです。せっかく両親が応援してくれるのだから、かけた費用以上のものを学びとって帰らないともったいないと感じました。
 
-逆に困った事はありましたか?
 
堀野 移動です。学生寮での必要な荷物が多くて、50キロ前後のキャリーケースとギターを入れたハードケースを両手に持って、空港からバスそして電車ととても大変でした。それにアメリカでは、日本のように運転手は待ってくれないし戸惑うばかりでした。とにかく、大きな荷物を持ってウロウロでしたね。でも親切な外国人の方がいたので、道がわからない時でもたくさん訊きました。とにかく、コミュニケーション能力を高めなきゃいけませんから。それから、学生寮ではインターネットが使えない環境なので、それも不便でした。日本のように自宅で道を調べることもできず、スターバックスまで出かけてやっとインターネットが繋がる状態でしたね。なので、プリペイド携帯の契約時にネット契約がオプションなどである場合は、しておいた方がいいです。
 
-参加して良かったことや、成長を感じた事はありますか?
 
堀野 ギターもそうですが、コミュニケーション能力が高まったように思います。自分でもとても積極的になったと感じます。音楽的にはアメリカのグルーブがとても勉強になりました。
 
-先生からはグルーブについて何か講義がありましたか?
 
堀野 特には言われなかったです。テクニックなどの理論は講義にありましたが、グルーブについては語らなくても体で感じるというか、体から出ているような、そんな感じでした。
 
-音楽以外に日本とアメリカとの違いで何か感じたことはありますか?
 
堀野 アメリカのいいところは、先生と生徒が対等な立場であることだと思います。日本は丁寧で案内なども親切ですが一方で時間に厳しくてきっちりとしていてますが、僕にはアメリカのラフなところが合っていると感じました。ただ、アメリカでは、電車やバスまた階段などの施設がアメリカサイズで大きいので、日本人には不便です。あと、運転も日本と違って荒くて大雑把だとは感じました。
 
-今後留学を考えている方に何かアドバイスはありますか?
 
堀野 積極的になることです。そして英会話も道の尋ね方など実践的なフレーズを覚えておくといいと思います。音楽的なことでは、日本の音楽だけにこだわらないで例えばロックでも海外の音楽をたくさん聴いていた方が、課題が出されたや友達との会話の時も困らないと思います。選択する音楽の種類にもよりますが、アメリカのロックはグルーブが優先です。僕は英米ロックしか聴かなかったからスムーズに溶け込みましたが、聴いていなかったら困ったかも。
 
-では最後に今後の活動の予定や目標を教えてください。
 
堀野 今のバンドはアマチュアですが精力的に活動しています。ただ今後は機会があれば、ベトナムに行って向こうでバンド活動をしてみたい、そして場数を踏んで将来的にはイギリスかアメリカ、フランスの音楽学校へ行きたいです。
 

 

 

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