Vol.120 音楽留学アンドビジョン【2010年夏期講習会♪追加情報】
Vol.119 音楽留学アンドビジョン【ローラン・カバッソ★東京レッスン】
Vol.118 音楽留学アンドビジョン【ローラン・カバッソ★東京レッスン】
Vol.117 音楽留学アンドビジョン【ドイツ音大出願締め切り】
Vol.116 音楽留学アンドビジョン【2010年夏期講習会☆追加情報】
Vol.115 音楽留学アンドビジョン【ミュンヘン音大出願迫る!!】
Vol.114 音楽留学アンドビジョン【2010夏期講習会Part3】
庭野聡子さん/ピアノ/ウィーン国際音楽ゼミナール /オーストリア・ウィーン
音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、夏期講習会、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
庭野聡子さんプロフィール
2006年武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業。2008年武蔵野音楽大学大学院音楽研究科ピアノ専攻修了。ピアノを黒川文子、前原信子、E・アシュケナージの各氏に、ピアノ・デュオをK・ガネフ、J・ガネヴァの両氏に、室内楽をS・ナジ氏、C・ドル氏の両氏に師事。2008年ウィーン国際音楽ゼミナールに参加。
- 今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか?
庭野 国内での講習会は参加したことがあります。海外へは旅行などで渡航経験がありますが、ヨーロッパは初めてでした。
- この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか?
庭野 今年の春に大学院を修了し、試験などの都合に合わせる必要がなくなり、自分のペースで勉強できるようになりましたが、仕事との兼ね合いがあり、練習に充分な時間をとることが難しくなりました。何か明確な目標に向かって勉強したいと考え、夏に海外で講習を受けることを決めました。また、恩師が20代にウィーンで勉強され、私が子どもの頃からそのご経験をお話してくださったので、ウィーンはずっと憧れの場所でした。
- 参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか?
庭野 正確な人数は分かりませんが、ピアノは20人程度、全体で50〜60人くらい参加していたと思います。日本人や韓国人が多く、半分以上を占めていました。高校生、大学生、社会人と幅広い年代の受講生がいました。
- 講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか?
庭野 スケジュールは下記のような感じでした。教授によってレッスン時間や回数は異なりますが、私は期間中に70分〜80分のレッスンを4回受講することができました。毎日、各教授によるレッスンが行われているので、ピアノや声楽などの聴講に行きました。
7月28日 9:00 各クラスのオリエンテーション(大学内)
19:30 オープニングコンサート(ベーゼンドルファーザール)
7月30日 19:30 教授陣コンサート(ベーゼンドルファーザール)
8月 7日 13:00 ディヒラー・コンクール(大学内)
18:30 受講生コンサート(大学内)
8月 8日 19:30 コンクール受賞者コンサート(ベーゼンドルファーザール)
8月10日 10:30 受講生コンサート(ハイリゲンクロイツ)
- ウォルフガング・ヴァッツィンガー先生はどんな人でしたか?
庭野 先生は非常に知的で穏やかな方でした。ピアノの技術のみならず、常に音楽に対して真摯な姿勢に感動しました。
- レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか?
庭野 初回のレッスンで一度弾き終わった後に「あなたがまだ満足していないことは何ですか?」と聞いてくださったので、今回の講習会で勉強したいと思っていた響きの問題について直接伺うことができました。また、楽曲の背景や作曲家の心理などについて、ドイツ人の先生からお聞きできたことは、ドイツ音楽を勉強する上でとても有意義でした。テクニック的な面でも、些細な部分についての質問も丁寧に解決してくださいました。
- レッスンは何語で受けましたか?通訳をつけてのレッスンはいかがでしたか?
庭野 レッスンはドイツ語でした。通訳の先生はタイムロスのないよう、配慮してくださいましたが、やはり語学力をつけたいと強く感じました。レッスン以外では英語で個人的なご相談をさせていただきました。
- 練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか?
庭野 ピアノに限っては、一日の練習はホテル内の練習室(3部屋)で90分、大学内の練習室(5部屋)で90分を予約できました。土日はホテルでの90分のみです。ホテル内の2部屋以外はアップライトピアノでしたし、ホテルのピアノは調律されていないので、環境が充分とはいえないと思いました。
- レッスン以外の時間は何をしていましたか?
庭野 自分のクラスや他の教授のレッスンを聴講させていただきました。ピアノのレッスンも非常に勉強になりましたが、特にリート解釈のレッスンの聴講は興味深く、新たな勉強への意欲がわきました。ほとんどのクラスがお昼過ぎには終了するため、その後はウィーンの街中に遊びに出かけていました。
- ウィーンの街はいかがでしたか?
庭野 大学から見える薄ピンク色の建物がかわいらしいと思って近づいたら、ベートーヴェンが第9を書いた家だった、というように、街中至る所に歴史が息づいていました。ホームレスの人からお金をくださいと言われたり、コンサートのチケットをしつこく売ろうとする人には出会いましたが、予想していたほど、治安は悪くないように感じました。ウィーンの人は独特のプライドがあると聞きましたが、学生と思われるせいか、どこに行っても驚くほど親切にしていただきました。
- どこか遊びに行ったところはありますか?
庭野 ウィーンの中心部であるシュテファン大聖堂や周辺のリンク内は毎日のようにお散歩やお買い物に行きました。範囲は狭いですが、見所があちこちにあり、何度行っても飽きませんでした。レッスンがない土日には、少し足を伸ばしてベートーヴェンの夏の家があるハイリゲンシュタット、音楽家たちのお墓がある中央墓地、シェーンブルン宮殿でのオペレッタ鑑賞などに出かけました。さらに足を伸ばし、世界遺産であるメルクからデュルンシュタインまでのヴァッハウ渓谷で青きドナウを見ることもできました。講習会終了後にはザルツブルグへ旅行に行き、音楽祭と湖水地方を堪能しました。
- 宿泊先はどこに泊まりましたか?対応はどうでしたか?
庭野 ローゼンホテルに宿泊しました。フロントでは英語も通じました。ほとんどが受講生で日本人が多いので安心感はありました。朝食はビュッフェスタイルですが、あまり満足のいく内容ではありませんでした。
- 宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか?
庭野 最寄り駅からトラムに乗って20分ほどでした。歩ける距離のようですが、期間中は暑かったのでトラムの利用が便利でした。1週間定期が14ユーロでした。
- ごはんは何を食べましたか?外食は、どのくらいのお値段でしたか?
庭野 ウィーンでしか食べられないものを、とウィーナーシュニッツェルは数回食べました。たいてい10ユーロ前後だと思います。観光客の多いお店は少し割高です。簡単な昼食には、トルコ料理のケバブサンドウィッチは重宝でした。3ユーロで顔と同じくらいの大きさのパンに野菜とお肉がどっさり入って出されます。お肉料理が多いので、「ノルトゼー」という魚介のお店もよく行きました。これも3〜5ユーロ程度です。ほかにマクドナルドなどもありますが、日本での価格を考えると高く感じます。
- 海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか?
庭野 受講生同士は音楽という共通点があるので、すぐに打ち解けることができました。また地元の人たちも音楽を勉強しに来たというと、とても好意的でした。語学ができなくても、郷に入っては郷に従え、で、きちんと挨拶を交わす習慣は守ることが最初のルールではないかと思いました。
- 留学中に、困ったことなどはありますか?
庭野 ウィーンの街中では英語が通じますし、講習会中は日本人スタッフもいらっしゃるので安心して生活することができました。レッスンなどでも日本とかけ離れたことはなかったように思います。ただ、ほとんどのスーパーマーケットやお店が日曜日は休むこと、休前日は早くお店仕舞いをしてしまうことが、コンビニだらけの日本に慣れていると不便に感じました。
- 今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか?
庭野 今後もヴァッチンガー先生の来日の際などにレッスンを受ける機会がもてるよう、お願いできたことです。また、2週間という長い滞在で外国生活の体験もとても貴重でした。
- 留学して、何か自分が変わったなとか成長したなと思う事はありますか?
庭野 日本ではまずは練習を優先させ、一日の大半をピアノの前で過ごすこともありますが、練習時間が限られていたために、少ない時間の中で効率よく練習し、たくさんの場所に出かけ、目で見て耳で聞いて心で感じる体験は、直接演奏に結びつけることは難しいですが、自分自身の糧になったと思います。
- 日本と留学先で大きく違う点を教えてください。
庭野 現在の日本での指導者はほとんど留学経験がありますし、多くの外国人教授が日本での指導にあたっているので、レッスンにおいてまったく異なった新しい方法がとられているというわけではないように思います。しかし、クラスや楽器にこだわらず、自由に聴講することができる環境は、大変刺激的で、勉強になりました。また、街やトラムの中で楽譜を抱えていると、地元の人が気軽に声をかけ、励ましてくれました。クラシック音楽が身近で、自分たちの誇りと感じているように思いました。
- 今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか?
庭野 自分自身の反省でもありますが、レッスンでの楽曲はある程度仕上がったものと新しいものを組み合わせるなどの準備が必要と思いました。また、通訳がいるとはいえ、やはり語学力もある程度身につけていくことが大切だと思います。
- 留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか?
庭野 レッスンや語学については前の質問の通りです。気候などの日本で得られる現地情報は、できるだけ活用しておくべきだと思いますが、やはり現地に行ってみなければわからないことも多かったです。
- 今後の活動は?進路などありましたら教えてください。
庭野 現在は指導と演奏の仕事を両立しています。演奏の仕事では、楽曲が指定される場合が多いのですが、将来は自分のレパートリーをまとめて発表できる機会がもてるように勉強を続けていきたいと思います。
鈴木さん/ピアノ/ショパン音楽大学・モスクワ音楽院冬期講習会 /ポーランド・ロシア
鈴木さんプロフィール
東京音楽大学卒業。2010年現在、ポーランド・ショパン音楽大学在学中。2010年ロシア・モスクワ音楽院冬期講習会受講。
-まず、鈴木さんの簡単なご経歴を教えてください。
鈴木 東京音楽大学卒業後、ポーランドに渡り、現在ショパン音楽大学に留学中です。
-本科にいらっしゃるんですか?
鈴木 本科ではなく、外国人専用コースみたいなところにいます。
-なぜロシアに行こうと思われたんですか?
鈴木 昔からショパンが好きだったんですけど、勉強していくうちに、だんだんロシア音楽に興味が出てきたんです。また、コンクールなどで見かけるロシア人のテクニックの素晴らしさに感動して、ロシアに行ってみたいな、と思うようになりました。
-そういった経緯があったんですね、これまでに講習会に参加されたご経験は?
鈴木 4年前に、ワルシャワ音楽大学の講習会に参加したことがあります。
-それがきっかけで、ショパン音楽大学に留学を決意されたんですか?
鈴木 その時に今の先生に出会って、この先生に習いたいと思いまして。
-講習会での先生との出会いがきっかけという方は多いですね。今の先生はどんな方ですか?
鈴木 カジミエシ・ギエルジョド先生という方で、日本の大学で客員教授をされていたこともある先生です。
-ロシアの講習会のお話をおうかがいしたいのですが、参加者は何人くらいでしたか?
鈴木 10人はいなかった気がします。私以外は全員外国人で、イランとかイタリアとかからもいらしていました。
-基本的にはヨーロッパ系の方々ですか?
鈴木 いえ、インドやアメリカなど、いろんな国の人がいて面白かったです。
-面白そうですね。どんなスケジュールが組まれていましたか?
鈴木 レッスンの日にちが決められて、先生が決められてという感じですね。あと、希望者を募って、バスツアーみたいなのもありました。
-鈴木さんは行かれたんですか?
鈴木 集合場所に行ったんですけど、手違いがあったみたいで、連れて行ってもらえませんでした(笑)。スケジュールとしては、きっちりプランが組まれているわけではなく、自由な感じでしたね。
-ルームメイトはどんな方でしたか?
鈴木 ロシアの別の都市から来た、18歳の子でした。
-コミュニケーションは何語ですか?
鈴木 基本は英語でしたね。ほかの人とも英語で話していました。
-先生のことをお聞かせください。
鈴木 先生の指定をせずに行ったんですけど、たまたま教えてくださった先生が彼女だったんです。実は初めて会ったとき、あまりフレンドリーな先生には見えなかったんですよ。レッスン室に入ったら、足を組んで、肩肘ついてという感じで(笑)。一体どんな先生なんだろうって感じで最初のレッスンは始まりました。
-レッスンではどんなことを教わりましたか、印象に残っていることを教えてください。
鈴木 私がちょっと弾いたらストップ、ちょっと弾いたらストップなんです。もう、小節ごとにストップがかかるという感じで、ひとつひとつの音符を分析しながらレッスンが進んでいきます。私が今習っているポーランドの先生も、一つ一つの音に意味があるという教えの方なので、今は慣れましたけどね。それ以上に分析をする先生で、すごい説得力もあるし、そういう考え方があるんだなって勉強になりました。
-新しいことが学べてよかったですね。レッスンは何語で行われたんですか?
鈴木 先生はロシア語でレッスンしてくださいました。通訳の方は、日本人の生徒さんだったんですよ。4〜5年、むこうに住んでいらっしゃる人で、ロシア語が堪能な方でした。
-レッスン内容を理解するのは問題かったんですね。練習はどこでされたんですか?
鈴木 講習生用に1日5時間っていう練習時間を設けてくださっていまして、決められた時間内で、自由に使えるようになっていました。
-では、十分な時間練習できたんですね。他の講習会だと、一人2時間などと決められているようですからね。
鈴木 でも、せっかく講習会に来たのに、練習だけしてても・・・とも思いますよ。
-そうですよね。レッスンや練習時間以外は何をされていましたか?
鈴木 散歩が好きなので、ぷらっとクレムリン教会の方までいったり。
-寒くなかったですか?
鈴木 寒かったです(笑)。
-ポーランドも寒いんですか?
鈴木 ロシアほどではないですけど、今年は雪も降りましたし。でも、寒い国って暖房の管理がしっかりしているみたいで、室内では半そででもOKなくらいの暖かさなんですよ。
-外を耐え抜けば、中は暖かいんですね。治安など、街の様子はどうでしたか?
鈴木 大学の近辺は、人通りも車通りもすごく多くって、栄えてるなって気はしました。
-ロシアは人が冷たいという印象を持たれる方もいらっしゃいますが・・・
鈴木 ポーランドに来て思ったことは、ヨーロッパ近辺の人って、基本的に接客の態度が悪いですよ(笑)。お釣りをポンとなげるように置いてみたり。だからといって、人が冷たいと言うわけではないですね。
-気の持ちようもありますね。危ない目に合うということはなかったですか?
鈴木 全然ありませんでした。
-よかったですね。ロシアは学生会がしっかりしてますもんね。宿泊先は寮だったんですよね?
鈴木 私もそう思っていたんですけど、ゲストハウスっていう専用の棟があって、そこに泊まっていました。
-そうだったですか。そこのゲストハウスはどうでしたか?
鈴木 すごいキレイでした。初日に水が出なくて困りましたけど。しょっちゅう水は止まるみたいですね、またかって感じでしたから(笑)。
-大家さんはどんな方でしたか?
鈴木 彼女はロシア語しか話せないので、あまりお話は出来なかったですけど、優しい方でした。
-宿泊先と講習会場は近かったんですか?
鈴木 大学のすぐ近くで、歩いて2分くらいでした。
-それは良かったですね。ご飯は何を食べてましたか?
鈴木 毎食、学食で食べていました。
-ロシア料理なんですか?
鈴木 どうなんでしょう?ふかしたジャガイモやご飯とか・・・。肉料理も多かった気がします。バイキングで好きなものを食べるんですけど。おいしかったですよ。
-外食はされなかったんですか?
鈴木 みんなでビール飲みに行きました。地ビールというかロシアのビールを飲みました。あとはウォッカですね。
-講習会以外でも楽しめて良かったですね。では、海外の人とうまく付き合うコツを教えてください。
鈴木 日本人と欧米人では、顔かたちも違いますから、最初は話しかけにくいなって感じていたんです。でも、実際話してみると気さくだったり親切だったりするので、見かけで判断しないことですかね(笑)。
-友達になるチャンスですからね。鈴木さんは明るいから、すんなり仲良くなれるタイプじゃないんですか?
鈴木 これ言ったらどうなるんだろう?とか、あまり深く考えないようにしながら、勇気を出して話しかけたりはしてますけど。
-話さないと分かってもらえないですからね。講習会で困ったことはありましたか?
鈴木 特になかったです。
-今回、参加して良かったと思えた瞬間は?
鈴木 最近、ずっとピアノのことで悩んでいて、そのまま講習会に参加したんです。でも、最終日に先生が背中を押してくれるようなことを言ってくださって・・・。また音楽をがんばろうって思えたことですね。
-それを受けて、新たな目標などは生まれましたか?
鈴木 英語の必要性を感じましたね。コミュニケーションを取るのに必要ですよね、やっぱり。
-基本的に、話せる言語はポーランド語ですか?
鈴木 ちゃんと勉強しているのはポーランド語です。
-音楽家になるにしても、英語は話せて損はないものですからね。では、日本とロシアで大きく違う点は何でしょうか?
鈴木 偏見ですけど、日本って、一から十まできちんと型にはめられている印象があるんですよね。電車にしても1〜2分遅れただけで、アナウンスが流れるじゃないですか。完璧主義と言うか。レッスンにしても、生徒は完全に受身の状態なんですよ。こちらに来てから、日本は、ちゃんとしないといけない国なんだな、って感じるようになりました。
-こんなにきちんとしている国は日本だけって言われますものね。さて、鈴木さんがポーランドに留学されたのは、日本の先生の影響もあったんですか?
鈴木 ショパンがずっと好きで、ずっと憧れていたので、自分で決めました。
-反対はなかったですか?
鈴木 大学時代に教えてくださった先生が、ポーランドの同じ大学で1年間留学されたことがあったそうで、いろいろ教えてくださっていたんです。それだけに、私なんかが、その学校に留学したいというのが怖くて、こっそり準備を進めていました(笑)。卒業する間際に、先生と2人で食事をする機会があって、そこで告白しました。「ずっと秘密にしていたことがあるんですけど、実は来年留学をすることにしました。」って。先生は、頑張って来なさいねって応援してくださいました。
-先生も同じ経験をされていたから、好意的だったんでしょうね。ポーランドの大学に行く準備も、自力でなさったと言うことですか?
鈴木 そうですね。講習会の後も、先生にポーランドでレッスンをしていただいたことがありまして、こちらに来てみたら?と言っていただいて。あとは住む場所ですね。最初は寮に住もうということで、事務の人に手配をしてもらいました。
-苦労したことはありましたか?
鈴木 卒業してから1年間、留学費用を貯めるためにバイトをしながら準備をしましたから、やっぱり大変でしたね。大学からの返事が遅くて、どうしたんだろうと悶々としたり・・・。
-そういう時は先生に相談されたんですか?
鈴木 それは最終手段でしたね。なるべく先生にご迷惑をかけたくなかったので。現地に住んでる日本人の方にお話を聞いたりしました。
-留学準備は、だいぶ前から始めたんですか?
鈴木 1年くらいですかね。一番大変なのはビザの申請でした。入学証明書が必要なんですけど、なかなか作ってもらえずに。
-どこもビザの取得は大変ですね。申請は日本でされたんですか?
鈴木 日本の大使館でも申請できますし、現地でも可能です。ただ、提出書類が多いので、なかなか難しいと思いますよ。
-語学は今も勉強しているんですか?
鈴木 はい、語学の勉強とレッスンをしています。日本では全然勉強できませんでしたからね。ポーランド語はマイナーな言語なので、授業や語学学校がなかなかないですから。
-学校はどんな雰囲気なんですか?
鈴木 明るいですよ。みんな楽しそうにしています。
-日本人もけっこういらっしゃるんですか?
鈴木 日本人は20人弱ですね。今は日本人より韓国や中国の方が多いです。
-今、どこでもそうみたいですね。日本とポーランドはどう違いますか?
鈴木 ポーランドは、全てゆるいです(笑)。レッスンも時間通りに始まらないし、バスや電車も平気で10分20分は来ないし。一番びっくりしたのが、3両くらいある電車のうち、1両のドアが開きっぱなしで走っていたことです。
-怖い!
鈴木 日本じゃ大問題ですよね(笑)。そんなこともポーランドの人は、こんなもんだという感じで。よく言えばおおらかですよね。
-日ごろの練習はどうされているんですか?
鈴木 今はホームステイの生活に変わりまして、たまたまホームステイ先にピアノがあって、それで練習させてもらってます。
-どのくらい練習していますか?
鈴木 多い時は10時間くらい。だいたい7〜8時間くらいでしょうか?日本であまりやらなかった分、頑張っています。
-実りの多いレッスンだと予習復習が必要になるでしょうからね。学外でコンサートやセッションはありますか?
鈴木 コンサートはけっこうやってますね。今年はショパンコンクールの年ですので、いろんなホールでショパンのコンサートだらけです。けっこう行きますよ。
-普段の一日のスケジュールはどんな感じですか?
鈴木 私の入っているコースは、基本はレッスンのみなんですよ。なので週一回でレッスンが1時間半から2時間あるだけです。語学の勉強は、学校と別なところでやっているんですけど、そちらは週2回です。
-そうなんですか。授業以外は、友達と遊びに行ったりしますか?
鈴木 私の場合は練習で一日が終わっていくんですよ。あとは散歩ですね。散歩が好きなんです。
-ポーランドの街並は、歩いていて楽しいですか?
鈴木 とてものどかな国なので、自然も多いし公園もたくさんあるので素敵ですよ。
-リフレッシュするには素晴らしい環境なんですね。
鈴木 ワルシャワは一応ポーランドの首都ですけれども、都会って感じはしないですね。
-生活費は、1ヶ月どのくらいかかるんですか?
鈴木 それぞれの家賃にもよるんでしょうけど、私の場合は、全部あわせて7〜8万円くらいでしょうか、物価も安い国なので。
-ポーランドに留学して良かったな、と思える瞬間は?
鈴木 日本で勉強しているときは、完全に受身の状態だったんです。でも、こっちに来て、自分で音楽を作ろうという意欲が出てきたので、勉強する上では良かったと思います。
-レッスンは、先生と話し合いながら進めていく感じですか?
鈴木 私の先生は、こうしなさいああしなさいとは言わない方なんです。ベースはきちんと教えてくれるんですけど、表現方法や弾き方は、自分で音を聴いて自分で弾いてみなさいという感じなので。
-弾いた上で、先生が意見をくださるという感じですか?
鈴木 そうですね。そういうレッスンは今までなかったです。
-鈴木さんの気持ちも成長できますね。
鈴木 人として成長しないと、音楽も成長しないと思いますからね。
-そういう風に考えられるようになったことも、留学して良かったことなのかもしれないですね。今後はどういった進路を考えていらっしゃいますか?
鈴木 ここで演奏のお仕事が出来れば、やっていきたいなと思っています。
-ショパン音大には、あとどのくらいいらっしゃる予定ですか?
鈴木 2年です。その後、別の国に行って勉強できたらいいなと思っています。まだ全然決まってないんですけど、今回ロシアの先生に教わって、すごく勉強になったので。もっと勉強しなければいけないと思うようになりました。
-頑張ってください!では、これから留学する人に、心がけることやアドバイスがあればお願いします。
鈴木 逆に、心がけていかなきゃ!って思わないことですかね。気を張って、こうしなきゃいけないみたいに考えないほうがいいかもしれません。
-なるほど。ポーランドに留学される方は少ないので、とても勉強になりました。ありがとうございました!
倉田莉奈さん/ピアノ/ピレネー夏期国際音楽アカデミー/フランス・ピレネー
音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、夏期講習会、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
倉田莉奈さんプロフィール
埼玉県出身。桐朋女子高等学校音楽科卒業、桐朋学園大学4年次在学中。高校2年次と大学2・3年次、桐朋学園主催Students’concertに選出され、出演。2008年、第17回日本クラシック音楽コンクール高校生の部全国大会入選。2010年、第10回ショパン国際ピアノコンクールin Asia コンチェルト部門アジア大会奨励賞入賞。2010年「高橋多佳子とヤングピアニスト」にて高橋多佳子氏と連弾で共演。2010年ニース夏期音楽アカデミーに参加、修了演奏会に出演。今までに、関根聡子、川島伸達の各氏に師事。
-まず簡単なご経歴を教えて下さい
倉田 ピアノを始めたのは4歳からです。5年生の時に桐朋の音楽教室に入りまして、高校・大学と桐朋で学んでいます。
-小さい頃から本格的に勉強されていたんですね。
倉田 本格的に音楽の道を目指そうと決めたのは、中学生の時に進路を決めるときですね。
-今まで海外の講習会に参加されたことはあったんですか?
倉田 去年ニースに参加しました。
-いかがでしたか?
倉田 日本人だらけでした。ですので、今回とは全然雰囲気が違っていましたね。土地柄も違いますし。
-海外にはよく行かれるんですか?
倉田 そんなに経験は無いですよ、旅行に行ったくらいです。長期滞在したのは去年のニースが初めて。でも、フランス語ができなくても大丈夫な環境だったので、フランスに行ったと感じたのは今回の方が強いですね。
-今回ピレネー夏期音楽アカデミーに参加されたきっかけは?
倉田 ピエールレアク先生に見ていただきたいというのが大前提でした。3月に東京で公開レッスンがある予定だったんですよね。そこからゆっくり考えようと思っていたんですけど、キャンセルになってしまったので。今年4年生でラストチャンスということもあり、先輩に話を聴いたり先生の門下の子と連絡をとって情報を集めました。レアク先生が、どこの講習会に行くのかとか、どんな先生なのかとか。話を聞いていたら自分のつきたい先生の像と一致していたので、思い切ってピエール先生に会うためだけに行きました。他の先生に見ていただくことも出来ましたが、2週間びっしりレアク先生に習いたいと考えていました。
-先生はどんな方でしたか?
倉田 思っていた通りだったんですけど、本当に優しいお人柄でした。アジア人が私一人だけでしたし、フランス語も不安だったんですけど、全部ケアして下さって。英語も話してくれますし、音楽的にもバラエティに富んでいて非常に勉強になりました。いろんなジャンルの曲を持って行ったのですが、全部丁寧に見てくださいましたよ。毎回、一時間あっという間に感じる楽しいレッスンでした。日本の先生があまり言わないような細かい所も指摘して下さって。たとえば、「これは、弦楽四重奏の曲だからこういう風に弾こう」とか、そういうアプローチの仕方が新しいなと思いました。そういうことってヨーロッパに生まれたヨーロッパ人と、日本で西洋を学んでいるのとは全然違いますからね。自分もそういう場所に住んで吸収したいなという思いを強くしました。
-レアク先生は、厳しいときもあるそうですが・・・。
倉田 そんなことはないです。出来るまでやるという感じはありますけどね。いろんな方のレッスンを見ましたが、妥協無く教えるという感じで、誰もが納得するような内容でした。出来ていなければ出来ていないということを言って下さるので、熱心に見てくれるということです。本当に優しい方ですよ。
-他の参加者の方は何人くらいいたんですか?
倉田 レアク先生のクラスは、今回は少なくて全部で5人です。パスカル先生は10人くらい。ピアノだけでも30人くらいはいました。ピアノよりもオーケストラの方がすごく多くて、全体としてもかなりの人数だったと思います。
-レアク先生が他の先生より人数が少なくて得だったことはありますか?
倉田 毎日のようにレッスンがあったことは良かったですね。「明日はこれを持ってきて」とか言われてとぎょっとしたこともありましたけど(笑)。2週間で10回くらいレッスンをしました。曲が足りなくなりまして、同じ曲を二回持って行ったりしました。
-10回くらいありますよというスケジュールが出ていたんですか?
倉田 基本は毎日レッスンがあるという感じ。お休みの時は連絡が来る形でした。
-先生のどんなところが印象に残っていますか?
倉田 現役でコンサートをやられている先生に習うのが初めてだったので、やはりステージパフォーマンスの部分です。ステージ上でどういうように振る舞うとお客さんと一体になれるかとか、実際に本番で弾くときの間の取り方や体の動かし方を教えられました。他では学べないポイントですよね。
-今後に活かせそうですか?
倉田 じっくり練習することと、仕上げるときに舞台でどう映えるかということの両面から高めていける感じでした。バランスも良かったです。
-レッスンは何語で行われたんですか?
倉田 英語です。
-練習はどこでしていたんですか?
倉田 小さな小学校で、アップライトのピアノが各部屋にあるような所でした。参加者がたくさんいたので町中のピアノがある場所を押さえていたんでしょうね。小学校なので防音設備もなかったです。
-小学校ですか。ちゃんとしたピアノもあったんですか?
倉田 部屋に寄りけりなのですけど・・・。重い、軽い、音程がすごく低いとかありましたね。いつ調律したのかな?みたいな感じです。グランドピアノはなかったですし。
-レッスンはグランドピアノですよね?
倉田 はい、その小学校の体育館にありました。二部屋グランドピアノがある部屋があって、一部屋をレアク先生が使い、もう一部屋をパスカル先生が使うという形でした。
-レッスン場所と練習場所は同じだったんですね。
倉田 そうです。オーケストラが演奏会をするホールがすぐ近くにあって、集合するときはそこになるんですけど。
-小さい街ですよね?
倉田 空港から絶対一人では行けないくらいの所でした(笑)。スーパーとかもちゃんとあって街は街ですよ、観光地ですし。軽井沢の小さい版みたいな感じですかね、山が多いし。
-レッスン以外の自由時間は何をしていたんですか?
倉田 私たちの場合は毎日のようにレッスンだったので、相当練習時間に取られました。もちろん、街中はぐるっと歩くくらいの時間はあったので、スーパーに行ったりWi-Fiの電波を探したりしました。カフェに無線LANのスポットがあったのでそこに行っていました。携帯は、現地で借りた方が良いですね。日本の携帯を持って行ったんですが、いろいろ不具合もあって連絡を取るのが難しかったです。
-宿泊先はどうでしたか?
倉田 すごかったですね(笑)。まず寒すぎて、それがいちばん困りました。夏なのに12度~13度とかだったんですよ。寒いとは思っていたんですけど、日本が暑すぎたのでどのくらい寒いか想像できなくて。夜眠れなくて大変でした。毛布を渡されたんですけど、布キレみたいな感じだったので、カーディガンを着たまま寝ました。途中で耐えられなくて言いに行ったら、もう一枚布キレをくれただけでした(笑)。シャワーも窓開けっ放しで、外気温と同じようなところでしたから。
-お湯は出るんですよね?
倉田 出るんですけど、日によって温かくなかったりすることもあって、修行みたいでした。気温に関しては注意した方が良いです。あと、洗濯が出来なかったのは残念でした。
-むこうの環境で困ったことはありますか?
倉田 食事でしょうか。ありがちだとは思うんですが、お肉がドーンと出て野菜がほとんどない。冷凍食品でしょうね。なので、朝はスーパーで買った野菜を食べたりしていました。スーパーがあったので何とかなりましたけど。
-外食は?
倉田 一、二回ですね。カフェはたくさんあったんです。クレープ屋さんとか可愛いお店もありましたね。あと、一軒すごいうるさいクラブがありまして、夜はみんなそこに行っていたようです。
-今回、レアク先生のクラスに日本人は倉田さん一人だったんですね。
倉田 はい。パスカル先生のクラスに一人いましたけど。パリに住んでいる子でしたので、いろいろと助けていただきました。
-他の参加者は海外の方だったんですね。
倉田 ほとんどフランス人でした。国内だからこそ来ているって感じですよ。「え!日本から来たの?」って驚かれました。
-そういう環境にいて、海外の人とコミュニケーションするコツみたいなものは見つけましたか?
倉田 こっちから話しかけるようにすることが必要かなと思います。向こうからしてみれば、何語を話すのかもどのくらいフランス語を話せるのかも分からないだろうし。話せなくても「このくらい話せないんです」っていうのを明らかにすれば、ゆっくり話してもらえるし。文法は適当でも、伝わればいいくらいで気楽に考えた方がいいかもしれないですね。
-フランス語で会話していたんですか?
倉田 英語と両方ですね。両方とも中学生レベルですけど。フランス人の子にはフランス語を教えてもらいました。でも、さすがにフランス人同士で話しているところには入れませんでしたけど。
-参加者の年代は?
倉田 同じくらいか下かでしたね。十代が多かったです。みんな優しくて、楽しく過ごしました。
-今回の講習会に参加して良かったなと思うことは何でしょう?
倉田 やはり最後のコンサートが印象的でした。スチューデントコンサートは、ほとんど全員が出るんです。向こうの方たちの関心ってすごいし、たくさんお客さんが来ているのも刺激的でしたね。先入観を持たずに聴いて下さるし、その時感じた印象で正直に感想を言って下さるんですよ。いろんなことを褒めていただいたので嬉しかったです。フランス音楽を弾いたので、それも少し自信になりましたし。
-それは素敵ですね。
倉田 あと、先生が「もっと外に出てきた方がいいよ」っておっしゃってくれたんです。「こっちに住みたいなら、どんどん国際コンクールに挑戦した方が良いよ」と。来年、先生が審査員をするコンクールもあるから頑張ってみたらと誘われました。買って下さったっていうのが嬉しかったので、挑戦したいなと思いました。
-行かれてみて音楽的に変わったことや、人間的に成長した部分はありますか
倉田 日本人らしく、あまりにも慎ましくしていると、やりたい音楽が出来ないなと思いました。最初はコミュニケーションもあまり取れないし、ピアノもどういう風に弾けばいいか悩んで、自分一人で考えたりする時間も多かったんです。でも、人にどう思われるかを考えずに話した方がいいし、ピアノも評価を気にせず、まず自分が表現したいことを打ち出すことが大切だと感じました。そうじゃないと向こうの個性豊かな人たちには敵わない。そして、自分にはやりたいことがあるんだっていうことも気づきました。
-具体的に言うと?
倉田 ガンガン派手な曲を弾くよりは、変化をつけながらいろんな音を出して、最後までギャップで見せて行くみたいなのをやりたいなと。いろんなタイプの人がいて、お互いに練習を聴き合ったりして話をしたんですが、同じ曲にしても、トラディショナルな考え方の人もいれば、今のコンサートで今のお客さんを楽しませるなら前衛的に言っても良いんじゃないかっていう人もいる。日本だと正確性のほうが重視されますが、ちょっと無難ですよね。もちろん正確に弾くことの美しさはあると思うんですが、自分としては変化に富んだ音楽をやりたいし、もっとピアノで出来ることを考えようと思いました。
-大きな収穫だったんですね。
倉田 今も日本のコンクールに向けて準備しているんですけど、私はそんなに音も出る方じゃないし、パワーで持って行くのもそんなに好きじゃないって気づいたので、繊細なところを丁寧にやろうと。振れ幅を大きくして飽きさせないような表現をしたいと思います。
-日本と大きく違う点は?
倉田 やっぱり言いたいことを言っている人が多いですよね。練習室ひとつにしても「私はこのくらいの時間がないとダメだから、あなたは何時に来て」みたいな自分勝手なことを言う人もいましたし。それにめげず、言いたいことは言わないとやっていけないです。日本人って協調性があるし、そこまで空気を乱す人はいないじゃないですか。でも、ちゃんと自己主張しないといけないって意識するようになりました。
-では、今後留学を考えている人にアドバイスをお願いします。
倉田 迷ったら行ってみたらいいと思います。勇気を出さないと何も出来ないと思うので。行ってしまえば楽しいですよ、とりあえず行ってみてって伝えたいです。コミュニケーションが取れなければ取れないでも勉強になると思うし、細かいことを気にせず一歩を踏み出すって言うのが大事だと思います。ポジティブな気持ちで考えたらいいのではないでしょうか。
-留学する前にしっかりやっておくべきことはなんでしょうか?
倉田 語学ですかね。最低でも英語が理解できないと厳しいと思います。日本人がたくさんいる講習会なら良いと思いますが、マイナーなところに行くなら、いくら勇気があっても英語が話せないと厳しいです。あとは曲をあらゆるジャンルからたくさん準備することですね。何を見てもらいたいかっていうのを事前に考えておいた方が良いと思います。
-最後の質問ですが、倉田さんの今後の進路を教えて下さい。
倉田 今回レアク先生とも将来の話をしまして、パリに来て勉強しなさいと言っていただいたので、来年、パリ地方音楽院の大学院ディプロマが取れるコースを受験しようと思っています。
-それに向けて準備は進めているんですか?
倉田 まず大学を卒業して、語学をしっかり勉強して、秋の受験に備える予定です。
-ぜひ頑張って下さい。今日は本当にありがとうございました!