【講座番外編】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座番外編では、
♪“お子さまのための” 講習会
講習会の中には、年齢制限がなく
ご受講いただけるものもたくさんありますが、
その中でも今日は、
お子さまのためのコースがある講習会
を紹介いたします。
各国からの参加者と現地でお友達になったり
いつもの生活では体験できない
素敵な夏休みがまっています。
** オススメの講習会 **
■子供のためのウィーン国際夏期ピアノ講習会
https://www.andvision.net/program/course/466-vienna-young-pianist-vyp.html
■青少年のためのシュリッツピアノ夏期講習会
https://www.andvision.net/program/language-for-children/548-the-pianale-junior.html
■モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/major/467-universitaet-mozarteum-salzburg-international-summer-academy.html
■シオン夏期音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/468-academy-music-sion-master-classes.html
↑↑詳細は各講習会をクリック↑↑
アンドビジョン株式会社
東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階
TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903
HP:https://www.andvision.net/
営業時間 [平日] 10:00-20:00
[土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ)
日曜日はお休みを頂いております。
< メール・ファックスは、365日・24時間受付 >
出張説明会のお知らせ
いつも大変ご好評頂いている出張説明会を
5月20日(土)に仙台で、
7月17日(月・祝)に大阪で、
開催致します。
ご参加は無料ですので、
音楽・ダンス留学をご検討の方々、
ぜひこの機会にご参加ください♪
※事前予約制/先着順ですので、
ご予約はお早目に!!
※無料カウンセリングは、1組60分程度です。
定員以上になった場合は、
申しわけございませんが、
お電話もしくは東京オフィスにて
対応させていただきます。
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【仙台会場】
◆日時:5月20日(土)9時30分~20時予定
※完全予約制/個別相談会
◆会場
【会場】エスポールみやぎ 会議室(予定)
【乗用車】 仙台駅東口より約15分 駐車場無料(大型バスは別途)
【仙台市営バス】乗場案内
乗り場:仙台駅西口「Loft」前[18番]『鶴ケ谷7丁目行』
『保健環境センター青年会館前』下車(約25分) 徒歩1分
【JR仙石線】『陸前原ノ町駅』下車徒歩約25分【JR東北本線】『東仙台駅』下車徒歩約20分
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【大阪会場】
◆日時:7月17日(月・祝)9時30分~20時予定
※完全予約制/個別相談会
◆会場
【会場】エル・大阪 小会議室(予定)
*京阪地下鉄谷町線「天満橋」駅より西へ約300m
〒540-0031 大阪府大阪市 中央区北浜東3-14
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♪参加ご希望の方は、
予約フォームをお送りいたします。
下記までご連絡ください。
お電話でのご予約も承っております♪
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【新連載スタート♪】音楽留学アンドビジョンNewsLetter
<Andvision News Letter>
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こんにちは、__c0__様 ♪
新しくメルマガ担当になりました、アンドビジョンの谷山です。
音楽留学に役立つ情報をどしどしお届けしますので、どうぞよろしくお願いします!
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
** 留学人気国 Top5 **
今週は第5位 イタリア特集です!
芸術と情熱の国イタリアで、あなたの音楽もスキルアップまちがいなし!
☆カリアリ夏期国際音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/536-accademia-della-musica-di-cagliari.html
美しいビーチと古代遺跡に囲まれて、あなたもこの夏、ステキ体験を…♪
有名な先生方も多数参加します!
【体験談はこちら】
https://www.andvision.net/interviews/testimonial/111-minami-kuriyama.html
☆プライベートレッスン
www.andvision.net/program/andvision-special-program/private-lesson/86-delfo-menicucci-vocal-lesson.html
ミラノ音楽院教授のレッスンを本場イタリアで!
レベル・経験は問いません、やる気だけご持参下さい♪
☆語学も音楽も!よくばりコース
イタリア語も音楽も学びたい!そんな方はぜひ弊社カウンセラーにご相談を。
あなただけの特別プランをご紹介します!
【体験談はこちら】
https://www.andvision.net/interviews/testimonial/1022-ms-h-o.html
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☆イタリア以外の情報もほしい…!!
→そんなあなたはこちらhttps://www.andvision.net/brochure.html
☆音楽留学のプロから話を聞きたい…!!
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☆質問したいことがある…!!
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音楽留学のプロがお答えします!
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** 今週の音楽家格言 **
「旅をしない音楽家は不幸だ」by モーツァルト
音楽家の皆さん、旅に向けた第一歩をアンドビジョンで!
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♪次回は第4位を発表!長期留学にも人気なあの国が登場します…!!
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【講座Vol.6】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座Vol.6では、
♪“いろんな先生から!欲張り” タイプ
一人の先生じゃ物足りない…という方には、
複数の先生からレッスンが受けられる講習会が
オススメです。
2期間連続で受けられる講習会や、
前後にプライベートレッスンや語学学校を
追加することも可能です。
中には講習会をハシゴする方も…!
** オススメの講習会 **
■シュリッツピアノ夏期講習会
https://www.andvision.net/major/451-piano-academy-pianale.html
■ウィーン国際夏期ピアノ講習会
https://www.andvision.net/program/course/543-vienna-international-pianists.html
■ムルハルト国際ピアノアカデミー
https://www.andvision.net/program/course/452-internationale-klavierakademie-e-v.html
■ニース夏期音楽アカデミー
https://www.andvision.net/major/keyboard/502-academie-internationale-dete-de-nice.html
■タラゴナ国際夏期マスタークラス
https://www.andvision.net/program/course/554-concurs-internacional-badura-skoda-masterclasses.html
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次回は・・・番外編
お楽しみに!
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相曽賢一朗さん/ローヨラ・マリーモント大学/ラ・シエラ大学/アメリカ・ロサンゼルス
東京芸大附属音楽高校を経て、東京芸大へ進む。文化庁芸術家在外研修員として英国王立音楽院へ留学し、ロンドン大学より音楽修士号取得、1995年に英国王立音楽院を首席で卒業 。長年ロンドンを拠点にしてソロ、室内楽、オーケストラ、教育で多彩な活動を繰り広げる。
“知性、鋭敏な様式感、説得力のある音楽性に溢れ”(指揮者Sir John Eliot Gardiner)、“絹擦れの音を想わせる繊細にして精妙なトーン”(音楽の友誌)、“格調高い、品格のある音楽。まるで、戦前の巨匠の演奏を聴いているような。”(モーストリー・クラシック誌)と評される。イギリス、東西ヨーロッパ、北南アメリカをはじめ、グルジア、アルメニア、カザフスタン等の主要ホールで演奏する。日本では1997年より毎秋、個性的なプログラムのリサイタル・シリーズを行っている。
ロン・ティボー国際コンクール、日本国際音楽コンクール入賞の他、英国王立音楽院よりベアーヴァイオリン賞等様々な受賞をし、英国音楽界への貢献に対してアソシエイト称号(ARAM)を授与される。その後同音楽院とバーミンガム音楽院で後進の指導に当たる。2003年、両陛下の御前演奏の栄に浴する。
近年はIMSプロシャコーブ(イギリス)、アミレジビ(グルジア)等の音楽祭より定期的に招待される他、モンテシート夏期国際音楽祭(ロサンゼルス)で毎年ヴァイオリンと室内楽クラスを開講している。
エイジ・オブ・エンライトメント管(OAE)、レヴォリューショネ・エ・ロマンティーク管他、イギリスとドイツの 時代楽器オーケスラで活躍し、 ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団/OAEのフォーレのレクイエムCDのヴァイオリン・ソロなど、録音やメディアによる放送も多数。スコットランド室内管、ロンドン・フィル、ハレ管 では首席奏者として演奏する。
クラシックの枠を超えた活動は、中村明一(尺八)、金森江仙(書家)とのコラボの他、イギリスで 「音楽=瞑想=ヒーリング」のサウンドネス・フェスティバル、小学生との創作コンサートなどがあり、世界各国で障害を持つ子どもたちの施設や病院での音楽による癒しの活動も積極的に行っている。
ヴァイオリンを川田敦子、石井啓一郎、石井志都子、海野義雄、澤和樹、田中千香士、エドワード・シュミダー、エリック・グルンベルクの各氏に師事。イヴリー・ギトリス、ルジェロ・リッチ、イダ・ヘンデル、ヘルマン・クレッバース、アブラム・シュターン、アーロン・ローザンドの各氏よりも教えを受ける。室内楽をアマデウス弦楽四重奏団メンバー、フェランツ・ラドシュ各氏に師事。
2015年9月よりアメリカ、ロサンゼルスに居を移し、現在はローヨラ・マリーモント大学とラ・シエラ大学でヴァイオリン、ヴィオラと室内楽を教えている。
www.crimsonglory.jp(日) www.kenaiso.net(英)
--それではさっそく、これまでの略歴からお伺いできたらと思います。
相曽さん:今はアメリカにいますが、一昨年まで23年間イギリスに住んでいました。芸高から芸大に行って、イギリスでは20年近く古楽器のオーケストラとか室内楽をやっていたんですね。オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・インライトゥメントとか、ジョン・エリオット・ガーディナーのオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックとか、ガット弦を張ってのクラシカル、ロマンティックのレパートリーですね。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのシンフォニーからマーラー、ドビュッシーまで、いろんなオペラもやりましたね。あとは現代のヴァイオリンでの室内楽とリサイタルですね。何でも割と手広くやってきました。イギリスは長かったんですけれども、一昨年からアメリカのロサンゼルスの二つの大学で教えています。なんでロサンゼルスかというと、最初に留学したのがロサンゼルスだったんですね。芸大の途中で南カリフォルニア大学(USC)に1年留学して、その後テキサス州のダラスに行ったので、計3年間アメリカに留学をしていたんです。だからその頃からの友達がこちらにいて、ロサンゼルスという土地も知っていましたし、それがご縁で今ここにいます。
--アメリカとイギリスで音楽をやるにあたって、いい点や悪い点があったり、違った点があったりしますか。
相曽さん:やっぱり全然違いますよね。ヨーロッパは歴史があって、クラシック音楽が生まれ育った所だから、例えばその当時からの町並みとか建物が残っているとか、現代の人にも身近なつながりがありますね。特に西ヨーロッパの人たちは専門的な知識はなくても、そういった歴史的な背景を体で感じながら聴くことができる。曲の構成や作曲の経緯などを知って、インテレクチュアルなことを考えながら聴いている人たちも沢山います。それに比べてアメリカは新しい国だし、特にロサンゼルスなんかは肉体美の都市だから、バリバリと大きな音ではっきりと弾くのが良し。とても研究熱心、音楽に対しても真剣に取り組んでいる人は沢山いますが、やっぱり日常生活がクラシック音楽の歴史と文化に直結していないという点で、ヨーロッパの音楽家が醸し出す何とも言えない微妙な味わい、「うまみ」みたいなものは出ないんですね。(ちなみにUmamiという言葉は最近欧米でもよく聞くようになりました。)まあ今のヨーロッパ人にもだいたい同じことが言えますが。それでもアメリカにはすばらしい技術もあるし、音楽が音楽家個人の人生の中枢をなしていることに変わりはありません。そういうところは日本と似ていますよね。でも日本の場合は古い文化のある国だから昔のものを愛でる、慈しむという気持ちは、ヨーロッパのそれと通ずる気がしますね。アメリカは新しい活気がある国だから、一部の人に古いものへの憧れはあっても、自分たちのものではないんですね。
--先生は学生時代もアメリカで過ごされていて、今もアメリカの大学で教えていらっしゃいますけれども、学生はアメリカ人が多いんでしょうか。それとも外国人も結構いるんでしょうか。
相曽さん:今教えている大学では中国人、フィリピン人の数人をのぞいてはアメリカの白人とアメリカ生まれのアジア人です。総合大学の音楽学部なので、プロの演奏家になるという人はほとんどいないんですね。
--そうすると皆さんは卒業後、どのような道に進まれていくんですか。
相曽さん:まだこちらに来て日が浅いのでちょっと不明ですが(!)、一番良いかたちは音楽という教養を身に付けて、一般社会の中でそれを生かせる道にすすむことでしょう。子供たちを教えるほか、例えば音楽マネジメントとかソーシャルワークみたいなことでもいいと思うし、音楽療法でもいいと思います。演奏家にならなくても音楽と一緒に生きる道はあります。音楽とは関係ない職についても、音楽を学んだことによって人生がより豊かになれば成功だと思うし、それがみんなのために良いのです。
--ちなみに日本人は、クラシックを勉強するためにヨーロッパに行く人が多いかなと思うのですけども、アメリカに行くことで何かいい面などがあれば、ぜひお聞かせ願いたいなと。
相曽さん:やっぱりポジティブだということでしょうか。闘争心が恥ずかしいことではなく、努力することはいいことだと思っているので、それが良い結果を生むことがありますね。それと概してアメリカの大学は経済的に裕福なので例えばIT、図書館、ホールなどの設備が揃っているんですね。それはヨーロッパとは大きな違いですよ。それと旧ソ連からアメリカに亡命してきた、すごく腕のいい演奏家の先生たちがたくさんいることも魅力でしょう。
--じゃあ、例えば先生を基準に留学先を選ぼうと思ったら、アメリカもとてもいい選択肢の一つと考えてもよろしいでしょうか。
相曽さん:はい。そのとおりです。
--そうなんですね。ここで少し話を変えて、先生が講師をされているモンテシート音楽祭についていろいろ伺っていきたいなと思うのですけども、どんなような講習会なのかちょっと説明していただけたらなと思います。
相曽さん:僕は10年前の第1回から講師をしていますが、当時は弦楽器とピアノだけで2週間、おそらく学生も70?80人だったと思います。今は声楽、木管楽器も含めて150?60人くらいの学生が来るでしょうか。近年は3週間弱の期間で、個人実技レッスンが5回、室内学のレッスンが5回ですから、大体週にそれぞれ2回ずつ位のペースでレッスンします。学生はコンサートで演奏する機会があります。上手い人は講師との室内楽コンサートにも抜擢されます。そのほかに、オーディションで選抜された学生は第一線のゲストアーティストのマスタークラスで弾けるということになります。その顔ぶれはなかなかいいですよ。もともとのモンテシートフェスティバルの趣旨というのが、現役から退きつつある伝説の名手を呼んで、古い時代のスピリットを今の若い人たちに伝えようということだったので、ヴァイオリンだったらルジェーロ・リッチ、イヴリー・ギトリス、イダ・ヘンデル、アーロン・ローザンドといった、ちょっと現代の普通じゃない伝説の、20世紀前半の空気を持った人たちを呼んできました。チェロだったら、ヤーノス・シュタルケルも来ました。ピアノはレオン・フライシャーがもうちょっとで来たんですが、直前に健康上に理由でキャンセルになっちゃったんです。そういう方々は、お亡くなりになったり、高齢のためにもう来られなくなりました。最近はチェロのリン・ハレル、ヴァイオリンは元ニューヨークフィルのコンサートマスターのグレン・ディクトロフ、元東京クァルテット第1ヴァイオリンのマーティン・ビーバーとか、ピアノはジャン=イヴ・ティボーテ、そういう方たちをゲストアーティストに呼んでいますね。その他、音楽祭の核になる講師陣の顔ぶれもとてもいいですね。アメリカの一流の音楽院で教えている方が多いです。この音楽祭のいいところは割とわきあいあいというところです。それと参加年齢層も、募集要項では13歳からとなっていますが、実際は9歳ぐらいから来ていますね。
--では割と若い年齢から参加できるんですね。
相曽さん:そうですね。欧米にはものすごくうまい9歳が時々いるんですね。そういう子たちが参加できます。チビたちもいて、小中高生の普通の子どもたちもいて、あとは大学生、大学院生で、一番年長は20代の後半ぐらいになると思います。結構幅が広いですね。それに中年、熟年の講師陣、ゲストアーティストがいて、ある意味ファミリーという感じです。
--では割と講習会の雰囲気も良くて、穏やかな感じで、皆さん仲良くやっているんですか。
相曽さん:そういう感じですね。
--もう少し日本でも認知をされると素敵な講習会なるんでしょうね。
相曽さん:そうなるといいですね。 やっぱり若いうちに短期間でも日本から外に出て、音楽家として、人間としての自分を非日常の環境で再発見するというのは大切な経験だと思います。この音楽祭は3週間弱なので本当に手ごろな長さだと思うんですよ。ものすごくうまい人たちもいますが、そうでない人もあまりプレッシャーにならず、それぞれのペースで勉強ができるように思いますね。
--割と参加者一人一人に合ったことが学べる講習会なんですね。
相曽さん:そうですね。すごくうまい人たちだけの講習会だと、そうでない人たちが参加できないし、もしも参加できたとしても惨めな思いをすることになると思うんです。もちろん基本的には真剣な講習会ですから、みんなプロを目指すということでやっていますが、それぞれのレベルに合ったレッスンをサポートしてくれているフェスティバルだと言えると思います。
--今なかなか海外に出て行かない学生が多いというお話になりましたけれど、少し講習会の話から離れて、海外もしくはアメリカでプロの音楽家として活躍する秘訣や成功する条件など、何かお考えがあったらお聞かせ願いたいと思います。
相曽さん:まずうまくないといけませんね。言うまでもありませんが。それと言葉ができないといけませんね。
--特にオーケストラの楽器の人やオペラ歌手は、そこはすごく重要ですよね。
相曽さん:特に弦楽器は、一人で弾くだけでなくアンサンブルをする楽器なので、自分の音楽的見解を人に言葉で伝えることも必要ですよね。その語学力というのは、やっぱりこちらに留学して何年もかからないと身に付かないですよね。
--先生も長くアメリカとイギリスにいらっしゃいますけれども、アメリカやイギリスに渡った頃から英語は堪能だったんでしょうか。
相曽さん:いや、そんなことはないです。
--ご苦労されたこともあったんでしょうか。
相曽さん:それはそうですよね。語学は好きでしたが、芸大3年生でアメリカに来た最初はもちろん不自由でした。特に現地の人がしゃべる英語は速いので分からないことが多かったです。かえって外国人同士のたどたどしい英語のほうがずっと分かりやすいですね。お互いの苦労をくみながら話していると、それだけでも親近感が持てます。それでもこっちに来たときにまず決めて、英語だけの生活になるようにできるだけ努めていました。3ヶ月すると不自然な感じがなくなり、6カ月したら別に不自由なくできるようになりましたね。語彙を深めて本当に自在になるには、そのあと年月をかけていかないとできないですね。外国で暮らしていても日本人の中だけにいると、10年20年たってもやっぱりしゃべれないですね。
--やはり積極的に現地の人の輪の中に入っていくということが重要になるのでしょうか。
相曽さん:そうですね。最初のうちはそれが辛くても、勉強だから大事だと思います。
--ほかに何か海外で活躍する秘訣はありますか。
相曽さん:体が丈夫でないといけませんね。それといろんな場面場所に適応できる能力があると楽ですね。食べ物、言葉、時差のことだとか。体のコンディションを良く保つことです。あとは人間関係、お友達になれる能力ですね。一人で閉じこもっていたら、やっぱりプロにはなれないですよね。もちろんほんの一握りの天才の方は別ですけれど。 特に弦楽器をやっている人は、オーケストラや室内楽でコラボレーションしないといけないので、人から好かれる性格だとお呼びがかかりやすいと思います。同じ能力があっても、気難しいとなかなか機会は来ませんね。これは自然なことです。
--そういう面では、まず講習会などで海外に出て行ってみるというのはすごく勉強になることですよね。
相曽さん: いきなり出て行ってももちろんプロにはなれません。いきなり熱いお風呂に入っても心臓発作で死んでしまうので、少しぬるいところで楽しく徐々に慣らしていくのもいいと思います。初めての体験なら外国に行くだけでも目から鱗だと思いますよ。こんなことがあるんだと体感するんです。それとヨーロッパに比べてアメリカのいいところは、みんながストレートで開放的ですね。ヨーロッパだとなんとなく入りにくい雰囲気があって、特にイギリスなんかだと入れてもらうのに1年はかかるという感じがありますが、そういうことがアメリカは少ないですね。
--先生がご留学をされていた頃と比べると、今は世界のどこにいてもアジアの食材だったり日本の食材というのは、手に入りやすくなっていますよね。
相曽さん:そうですね。ロサンゼルスでは非常に簡単に手に入りますね。移民した日本人やアジアの国の人たちが何世代にも渡って暮らしているからです。毎日の食材も日本のスーパー並に揃っていますよ。
--これまでアメリカ、イギリスでキャリアを重ねている先生ですけれども、今後の音楽的な夢を聞かせてください。
相曽さん:そうですね。毎年リサイタルで日本に行っていますし、ソロ、室内楽、オーケストラの演奏活動は今までとおりしていきたいと思います。それと同時に今すごく興味を持っているのが、音楽の持つヒーリングの効果、癒しの効果です。特に現代の私たちに必要なことだと思うし、音楽家が持っているものすごく強い道具だと思うんですね。だから病院だとか老人ホームだとか、自閉症の子供たち、人とのコミュニケーションが取りにくい人たちのところに出掛けていって、言葉を使わずに音でコミュニケーションしてお互い共鳴できる、そういう活動をしています。これからもっと拡げて、今教えている学生たちと一緒にこういう活動ができればいいなと思います。そうしたらクラシック音楽家がクラシックだけの枠にとらわれないで、一般の人たちと交流してつながっていく大切な役割を果たせると思うんですね。
--音楽の持つ力で人と人とをつなげていくということですね。さて、一番難しい質問ですが、クラシック音楽とは一体何なんでしょうか。
相曽さん:やっぱりこれはヨーロッパの文化を集積したものですよね。音とか音楽で人と共鳴するだけなら、特にクラシック音楽である必要はないわけです。これはポップ系の音楽でも民族音楽でもなんでもいいのです。クラシック音楽の面白いところは、何世紀にもわたってヨーロッパの音楽家が作ったものがどんどん変化してきたということです。例えばベートーヴェンにしても「チガうっ!」と言って音楽革命を起こし、それが新しい基準になってまた変化していく。何世紀にもわたって人々が作り上げてきた文化の集積ですよね。20世紀になって東洋趣味がはやったり、土台であった調性をこわしたり、今はいろんな国の作曲家がクラシック音楽の流れをくんで音楽を作っていますね。クラシック音楽とおっしゃったときにそういうところまで含まれていくのかどうか。クラシック音楽の定義みたいなものはありますか。
--多分皆さんがイメージするのは、いわゆるヨーロッパのバッハとかベートーヴェンとか、そういう音楽になるんでしょうね。先生がおっしゃったようなヨーロッパの歴史です。
相曽さん:そうしたらやっぱりそうですよ。ヨーロッパの歴史と文化の集大成ですよね。
--それでは最後になりますが、海外で勉強したいと考えている読者の皆様に、アドバイスをお願いします。
相曽さん:まず間違いを犯すことを恐れないでほしいですね。
--先生も間違いや失敗というのはたくさん経験してこられたんでしょうか。
相曽さん:おそらくあると思います。でもそういうことはできるだけ忘れるようにしていますから。。。
--それが一番大事なのかもしれないですね。
相曽さん:間違いを恐れているとやっぱり二の足を踏んでしまって、前進できないんですよね。それと、知らないもの、新しいものへの好奇心がないとなかなか進んでいかないです。結局間違いというのはないと思うんですよ。そのときは間違いのような気がしても、そのあと何が来るかわからない。例えば受験に失敗しちゃって大学に入れなかったから、俺の人生はそこで失敗したんだと思うこともできますよね。でも受からなかったからその時何かの職に就いて、そこから成功したとか、いろんな可能性があるのです。人生には間違いなんていうのはない、失敗したと思っても取り返しがつかないということはそうそうないと思うんです。例えば音楽家で指がなくなっちゃったとか、大変なことですが、それでもそれで終わりではないと思うんですよ。ベートーヴェンも聴覚をなくしましたしね。それから偉大な作品を書いていますよね。あまり心配しないことですね。あとは自分の直感にもっと素直に意見を聞いて、直感に頼って生きていたら自然と道は開けてくるのだと思います。失敗を恐れないというのは語学のところにも通じています。例えば小澤征爾さんは英語は下手だったらしいですけれども(失礼!)、それでも言うことがたくさんあるので自然と通じて世界中のひとたちを先導できたんですね。そういった心意気は大事ですね。
--でもそれが一番大事で、失敗を恐れずに一歩踏み出したその先には、何か新しい世界が待っているんでしょうね。
相曽さん:そうなんですよ。その一歩先の世界はその一歩前の世界と確実に違うので、一歩ずつでいいと思いますね。
--ありがとうございました。
【講座Vol.1】海外音楽講習会の選び方
夏期講習どうやって選べばいいの?
とお困りはありませんか?
そんな方のために・・・
全6回でお送りする【講習会選び方講座】
1回目の今日は
“海外は初めてで不安!” タイプの方へ
初めての海外、初めての留学…
不安なことがたくさん。
そんな方には、
レッスンの際に通訳が付いている講習会
がオススメです!
また、アンドビジョンでしたら
電話での現地サポート
も付いているので安心。
少しでも不安をなくして、
初めての海外も楽しみましょう!
** オススメの講習会 **
■ウィーン国際音楽ゼミナール
https://www.andvision.net/program/course/460-wiener-musikseminar.html
■ニース夏期音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/502-academie-internationale-dete-de-nice.html
■ヨーロッパサマーアカデミー
https://www.andvision.net/program/course/summer-course/563-euro-arts-summer-academy.html
■ムジークアルプ夏期国際アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/summer-course/491-musicalp.html
次回は・・・
”楽しく気軽に参加”タイプです。
お楽しみに!
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【講座Vol.2】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座Vol.2では、
♪“お気軽に!お稽古留学” タイプ♪
の講習会の紹介です。
レベルを気にせず、気軽に参加してみたい…
そんな方にはオーディションの無い、
申込み先着順で参加できる講習会
がオススメ!
著名の先生のレッスンが、
レベルを問わず、
どなたでもお気軽に受講できます。
先着順ですので、申込みはお早めに!
** オススメの講習会 **
■ハイリゲンベルク夏期国際音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/516-international-summer-academy-heiligenberg-seeheim-jugenheim.html
■バークリー音楽大学ステージパフォーマンスコース
https://www.andvision.net/major/percussion/marimba/455-berklee-stage-performance-workshop.html
■ニューヨークジャズアカデミー
https://www.andvision.net/program/course/579-new-york-jazz-academy-summer-intensives.html
■オスト・ヴェスト・ムジークフェスト
https://www.andvision.net/genre/515-east-west-musicfestival.html
次回は・・・
“海外でレベルアップ!チャレンジ”タイプです。
お楽しみに!
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【講座Vol.3】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座Vol.3では、
“海外でレベルアップ!チャレンジ” タイプ
の講習会の紹介です。
♪“海外でレベルアップ!チャレンジ” タイプ
せっかく留学するなら・・・
実力アップを目指して
チャレンジしたい!
そんな方におすすめなのは、
オーディションのある講習会
事前、あるいは現地でオーディションがあるので、
レベルの高い受講生が集まりますし、
学校外ではあまり教えていない先生方に
師事するチャンスも!
** オススメの講習会 **
■モーツァルテウム夏期国際音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/major/467-universitaet-mozarteum-salzburg-international-summer-academy.html
■キジアーナ夏期講習会
https://www.andvision.net/genre/classical/503-accademia-musicale-chigiana.html
■ウィーン国立音楽大学インターナショナルサマーアカデミー
https://www.andvision.net/program/course/summer-course/508-internationale-sommerakademie-prag-wien-budapest-isa.html
■シエナジャズサマーコース
https://www.andvision.net/major/voice/532-international-summer-masterclasses-of-siena-jazz.html
↑↑詳細は、各講習会をクリック↑↑
次回は・・・
♪“リゾート地でのんびり!” タイプ
お楽しみに!
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東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階
TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903
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営業時間 [平日] 10:00-20:00
[土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ)
日曜日はお休みを頂いております。
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【講座Vol.4】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座Vol.4では、
“リゾート地でのんびり” タイプ
の講習会の紹介です。
♪“リゾート地でのんびり!” タイプ
せっかくの海外へ行くなら、
山中や海沿いでのんびりしたい!
そういう方には、
リゾート地で開催される講習会も
オススメです。
夏の避暑地として利用される場所や、
修道院やお城などを貸し切って行うものなど、
日本とは異なる環境で
音楽を思う存分楽しめます!
** オススメの講習会 **
■バークリー音楽大学バレンシア校サマープログラム
https://www.andvision.net/major/6629-berklee-spain-summer-performance-program.html
■オクセンハウゼンマスタークラス
https://www.andvision.net/program/course/master-class/470-landesakademie-ochsenhausen-landesmusikakademie-baden-wuerttemberg.html
■カリアリ夏期国際音楽アカデミー
https://www.andvision.net/program/course/536-accademia-della-musica-di-cagliari.html
■ファドゥーツ国際マスタークラス
https://www.andvision.net/program/course/526-internationale-meisterkurse-vaduz.html
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次回は・・・
♪“長期留学に向けた下見” タイプ
お楽しみに!
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【講座Vol.5】海外音楽講習会の選び方
講習会の選び方講座Vol.5では、
♪“長期留学に向けた下見” タイプ
の講習会の紹介です。
将来的に長期留学をしたい方には、
学校が会場になっている講習会が
オススメ。
会場となっている学校の教授が
参加している場合が多く、
また実際に学校や街の雰囲気も体感できます。
長期留学に向けた下見や先生探しをしたい…
という方はぜひご参加下さい!
** オススメの講習会 **
■バークリーサマーコース
https://www.andvision.net/program/conservatory/453-berklee-five-week-summer-performance-program.html
■コレクティブ短期集中コース
www.andvision.net/major/472-the-collective-short-program.html
■ショパン音大夏期講習会
www.andvision.net/program/course/446-international-music-master-classes-and-festival.html
■ウィーン国際ゼミナール
https://www.andvision.net/program/course/460-wiener-musikseminar.html
■モスクワ音楽院夏期講習会
www.andvision.net/program/course/481-international-summer-school-for-performers-teachers-composers-and-musicologists.html
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♪“いろんな先生から!欲張り” タイプ
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