音楽講習会-2024/2025年の音楽講習会でおすすめの行き先とポイントをご紹介

音楽留学というと海外音楽大学への進学など、長期間のものを想像しがちですが、実は旅行のように短期間で開催されている音楽講習会に参加することが出来るのです! 「音楽講習会に参加してみたいけど、どんなものがあるかわからない」「どのくらいお金がかかるの?」などなど、様々な疑問について解説していきます。 これを読めば、自分にどんな音楽講習会が合っているのかも知ることができます♪

【目次】

  1. 音楽講習会って何?
  2. 音楽講習会のジャンルと音楽レベルとは?
  3. 音楽講習会の種類とは?
  4. どんな音楽講習会があるの? ~国別にチェック!~
  5. 音楽講習会にかかる費用は?
  6. 音楽講習会のメリット、デメリットは?
  7. 音楽講習会のよくある質問(FAQ)
  8. まとめ
海外音楽講習会のご案内
海外音楽講習会のご案内
今回は、数国に絞ってそれぞれ人気の音楽講習会をご紹介します。 記載以外にも沢山の講習会がございますので、気になる国や講習会がございましたらアンドビジョンまでお問い合わせください!

音楽講習会って何?

海外の音楽大学や団体が1~4週間程度の期間で主催しているものです。 セミナー、サマースクール、マスタークラスなどとも呼ばれます。 音大生や音高生の方が長期留学の第一歩として参加されたり、趣味として音楽を続けている方がレベルアップや本場のレッスンを受けるために参加されます。 音楽講習会は春期、夏期、冬期など一年間に渡って様々な国で開催されています。 といってもやはり開催数がダントツで多いのが、夏期音楽講習会! どこの国にも長期の夏休みがあるので、それに合わせてたくさんの先生・生徒が世界中から参加します。

音楽講習会のジャンルと音楽レベルとは?

クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、音楽制作、映画作曲、古楽など、ほぼオールジャンルでの音楽講習会参加が可能です。

講習会の場合

●クラシック…初心者や趣味の方でも参加できるものから、事前オーディションが必要なものまで、レベルは様々です。 音楽留学(長期)の下見を兼ねて短期で行ってみる、という方が多いので、参加者としては音楽高校、音楽大学の学生さんや長年趣味でやっている方などが多い印象です。

●ジャズ、ロック、ポップス…著名なバンドから学ぶ、というコース以外は未経験でなければどなたでも参加可能、というパターンが多いです。 アンサンブルなどグループレッスンは、レベルに合わせたグループ分けもなされるので、一人だけ全くレベルが違うということもなく安心です。 学校のプロモーションも兼ねていることも多いので、現地の高校生など若い方の参加も多いです。 バークリー音楽大学などでは、プロで活躍中の方も参加しています。

●音楽制作…DTMの基礎から学ぶコースや、ある程度できている方向けのコースなどプログラムによってレベルわけがされています。 オリジナル作品を制作したうえで、持参していくというのが一般的です。

●映画作曲…作曲の基礎がある方向けのプログラムが多いです。 音楽をつける画像が課題として与えられて、曲をつけたものを、参加者と先生でディスカッションをしたり、と語学力も必要なプログラムとなります。

●古楽…愛好家の方も多いので、どんなレベルの方でも受け付けますという講習が多いです。 楽器の演奏のみならず、バロックダンスのレッスンもあったりなど古楽が演奏されていた時代についても学べます。

音楽講習会の種類とは?

夏期講習   一番人気!

音楽講習会の中で最も参加者の多いプログラムになります。 ただし、音楽講習会の多い時期が北米6~7月あたり、ヨーロッパ7月上旬~8月上旬と日本の夏休みとの期間に多少ずれがあるので、学生の場合は参加できるコースに制限があるようです。 8月のお盆時期は、現地もバカンスシーズンでほぼ音楽講習会がないので気をつけましょう。 それでも夏は気候も良いですし日も長いので、観光やコンサート鑑賞などもしながら、音楽漬けの生活を送れる絶好の機会です。

春期講習

夏期講習に次いで、人気のプログラムです。開催時期が2-3月ということもあり、大学生の参加が多めです。 4月にもフランスではたくさんの音楽講習会が毎年開催されていますが、日本の新学期ということもあり、参加できる人は少なめです。 音楽留学(長期)の場合の入試前の時期にあたるため、試験前の最後の仕上げとして参加する、ということもできます。 夏に比べて航空券が安い時期、というのも見逃せません。

冬期講習

年末年始の時期に開催される音楽講習会です。 実際は、現地のクリスマス休みが日本でいうお正月のようなものなので、ウィーンの冬期音楽講習会など、開催されているプログラム自体かなり限られています。 社会人の方でも参加しやすい時期なので、いろいろな世代の方との交流ができる講習時期になります。

どんな音楽講習会があるの? ~国別にチェック!~

ここでは国別に人気の音楽講習会をご紹介します。 今回は数国に絞ってご紹介しますが、その他に気になる国がございましたらお気軽にアンドビジョンにご相談ください。 ピアノだけ、声楽だけなど、専攻に絞って開催される音楽講習会もありますので、先生だけでなく世界中の同じ専攻の仲間に出会えるでしょう。 まだまだたくさんの音楽講習会がご紹介できますのでぜひお問い合わせを!

ドイツの音楽講習会

ヨーロッパサマーアカデミー

ドイツの名門校、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク校で開催され、 世界的な名門音大で教える教授たちのレッスンを、先着順で受ける音楽講習会です。

開催期間:3期間(全期通して約1ヶ月間)
オーディション:なし
通訳:手配可能

ハノーファー音楽大学ゴスラー夏期音楽音楽講習会

ドイツの名門校ハノーファー音楽大学開催される、上級レベルの若手音楽家を対象とした夏期音楽講習会。 著名教授であるアリエ・ヴァルディ氏(pf)ほか、ピアノ・ヴァイオリン・室内楽のコースが開講される。

開催期間:約2週間
オーディション:事前の動画オーディション
通訳:手配不可

オーストリアの音楽講習会

★春期

ウィーン春期音楽&バレエ音楽講習会

アンドビジョン主催の音楽講習会。音楽は世界的名門校・ウィーン国立音楽大学などの教授陣、 バレエは超一流バレエ学校のダンスアーツの講師陣が集結しています!
アンドビジョンが全面サポートする音楽講習会なので、初めての方にもオススメ。

開催期間:約1週間(2020年は3/22~3/28にて開催)
オーディション:なし
通訳:手配可能

★夏期

ウィーン国際音楽ゼミナール

クラシック音楽を志すなら一度は参加したい、歴史と伝統のある音楽講習会。 ピアノ、声楽、弦、管どの科目も申込み順で受付なので、レッスンの受講が確実です。
教授陣は世界の名門校、ウィーン国立音楽大学の教授たちが中心となっています。 毎年2月頃に春期音楽講習会も開催します。

開催期間:5期間(各期約10日間、全期通して約2か月間)
オーディション:なし/申し込み順
通訳:手配可能

モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー

名門モーツァルテウム音楽大学が、ザルツブルグ音楽祭と共に開く最大規模の音楽講習会。
フルトヴェングラーやカラヤンも教鞭をとった歴史ある音楽講習会に、毎年世界65ヵ国から受講生が参加します。
毎年たくさんの著名教授が講師として参加されます。

開催期間:3期間(各期13日間、全期通して約1ヶ月弱)
オーディション:事前の映像オーディション
通訳:手配可能

ウィーン国立音楽大学インターナショナルサマーアカデミー ISA

ウィーン国立音楽大学が「主催」して開催する、教育プロジェクトの中で最大規模を誇るこの夏期音楽講習会。
ここで勉強した受講生の多くの学生がプロの演奏として活動しています。 最高レベルの教授たちの指導を体験できます。オーディションのレベルも高いです!

開催期間:約1-2週間(専攻により異なる)
オーディション:事前の書類と録音審査
通訳:手配不可

★冬期

ウィーン冬期音楽音楽講習会

アンドビジョン主催の音楽講習会。 クリスマスからニューイヤーに向けて、素敵にわき立つウィーンの街で、最高峰の名門ウィーン国立音楽大学の教授陣による音楽講習会。
アンドビジョンが全面サポートする音楽講習会なので、初めての方にもオススメ。

開催期間:約1週間弱(2021年は12/28~1/4にて開催)
オーディション:なし
通訳:手配可能

フランスの音楽講習会

★春期

パリ国際春期音楽音楽講習会

オーディションなしで参加可能の音楽講習会。 レベルの高い講師陣のもとで、入試やコンクール、コンサートなど、あなたの目標に合わせたスキルアップができます。
夏期にも開催がございます!

開催期間:約1週間弱(2020年は4/6~4/13にて開催)
オーディション:なし
通訳:手配可能

★夏期

ニース夏期国際音楽アカデミー

ほぼ全ての専攻で開催。総勢60人以上の一流教授陣がそれぞれ1〜3週間のマスタークラスを開講。 同時に2クラスの受講もできます。世界的に有名なリゾート地、ニースで開かれる50年以上の伝統がある夏期音楽講習会です。

開催期間:3期間(各期7日間、全期通して約3週間)
オーディション:なし
通訳:手配可能

ナンシー国際音楽アカデミー

第一級の設備が整ったフランスのナンシー地方音楽院で、パリやリヨン国立高等音楽院やエコールノルマルの教授などを筆頭にしたトップレベルの講師陣が開く音楽講習会。
非常にフランス人の参加が多い音楽講習会ですのでフランスの雰囲気を満喫できます。

開催期間:約10日間
オーディション:なし
通訳:手配可能

イタリアの音楽講習会

キジアーナ音楽院夏期マスタークラス

イタリア・シエナの名所のひとつでもある、キージ・サラチーニ宮殿で開かれるこの講習会は、超一流の有名アーティストが教鞭をとることで古くから知られています。 カザルス、コルトー、チェリビダッケといった最高峰の音楽家たちも、以前この音楽講習会で教えていました。

開催期間:約2か月間(教授によって日程は異なる)
オーディション:あり(専攻によって方法が異なる)
通訳:手配不可

チェコの音楽講習会

プラハ室内楽マスターコース&オーケストラアカデミー

美しいチェコの古都プラハで行なわれる、室内楽をメインにした音楽講習会です。 室内楽のエキスパートたちが、個人技術とアンサンブルの妙を伝授します。
アマチュアからプロまで、それぞれのレベルに合わせた指導が受けられます。

開催期間:ソロマスタークラス 約1週間弱
     室内楽マスタークラス 約2週間弱
     オーケストラアカデミー 約1週間弱
オーディション:特にないが、室内楽グループを編成するための音源提出が必要
通訳:手配不可

スイスの音楽講習会

アローザ夏期国際音楽アカデミー

スイスのリゾート地で開催される音高、音大生、同等レベル以上のための夏期音楽講習会。 講師陣には名だたる音楽家がズラリ。 サクソフォンは、近現代のクラシック曲に定評があるチューリッヒ芸術大学教授のラーシュ・ムレクシュや、 アメリカでもっとも活発に演奏活動を繰り広げておりプリズム・サクソフォーン・カルテットのメンバーでミシガン大学音楽学部准教授でもあるティモシー・マカリスターも参加している。
週に3~4回、街のいたるところで開催されるすべてのコンサートに、音楽講習会参加者は無料パスで入場できるという特典も。

開催期間:2期間(各期約1週間)
オーディション:なし
通訳:手配不可

ルガーノ夏期マスタークラス

スイスの中でもイタリア語圏に属するアルプスの南側、ティチーノ州・ルガーノで開催されるこの音楽講習会は、 現代クラシック界で名声を確立したと言える一流のアーティストと著名音大の教授たちが教鞭をとることで知られています。
希望により、室内楽やワークショップなども同時に受講することができます。

開催期間:約2週間
オーディション:なし
通訳:手配不可

ポーランドの音楽講習会

ショパン音楽大学夏期音楽講習会

ショパンの母校であり、パデレフスキーも学んだポーランドで最も古い歴史を誇る音楽大学のトップ教授が担当するレッスン、レクチャー、マスタークラス。 最終日には受講生によるコンサートがあり、選ばれた優秀者が出演できます。

開催期間:約11日間
オーディション:なし
通訳:手配可能

ロシアの音楽講習会

モスクワ音楽院夏期音楽講習会

世界3大音楽院のひとつとされ、ロシア国内で最高ランクにある音楽教育機関、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院が開催する音楽講習会です。
講座科目はオーケストラ楽器が全て網羅されている。決まったスケジュール以外にもオプションで、 音楽院教授のプライベートレッスンを追加したり、現役プロ歌手の伴奏を経験したり、また、ロシア語のレッスンを受けることも可能です。

開催期間:3期間(各期1週間)
オーディション:なし
通訳:手配可能

アメリカの音楽講習会

バークリー音楽大学サマーコース

世界の名門校バークリー音楽大学が、音楽業界の様々な分野から著名人を呼んで開講。 ジャズ、ロック、ポップ、ファンク、フュージョン、R&B..、優れたパフォーマンスに必要な全てを教える5週間という長期間での開催。

開催期間:約5週間
オーディション:コース初日にクラス分けのためのレベルチェックテストを予定
通訳:手配不可

ニューヨークジャズアカデミーワークショップ

ニューヨークで人気のジャズ音楽講習会。レッスン、クラス、ワークショップ、アンサンブルなどを通じて、きらりと光るジャズのエッセンスを学びます。
春期、夏期、冬期に定  期的に開催されるところも魅力的です。

開催期間:春期、夏期、冬期
オーディション:なし
通訳:手配可能

イギリスの音楽講習会

チータム国際ピアノサマーコース

イギリス最大の子どものための音楽専門学校がサマースクール。子どもだけでなく、ピアノ教師やコンクールを目指す若手など、幅広い層に向けて開催します。
一般のピアノクラスに加え、ピアノデュオ、ジャズピアノ、即興ピアノ、作曲、オルガン、チェンバロ、音楽理論、初見のコースもあります。

開催期間:通常コース 2期間(各期1週間)
       ジュニアコース 6日間
オーディション:なし
通訳:手配不可

ブリティッシュアイルミュージックフェスティバル

音高生、音大生、デビューしたばかりのプロなどを対象に開かれるハイレベルなマスタークラス。 参加資格は18歳以上32歳以下。世界中から才能豊かな若手音楽家が集結します。
講師を務めるのは、英国をはじめ、ヨーロッパ各地から集まるトップレベルの演奏家や教授。
個人レッスンのほか、クラス単位での授業がぎっしり詰まったカリキュラムを提供します。
長期留学を視野に入れている方には、教授とのコネクションを持つ絶好の機会にもなります。

開催期間:10日間
オーディション:なし ※室内楽を組む参考として音源が必要な場合があります。
通訳:手配不可

音楽留学にかかる費用は?

気になる音楽講習会にかかるコスト。 期間によってもまちまちですが大体ヨーロッパの音楽講習会費が30万円前後プラス渡航費用の航空券代、アメリカの音楽講習会費が50-70万円前後プラス渡航費用の航空券代がかかります。 航空券はゴールデンウイーク、お盆、年末年始がピーク料金となりその前後で波線のように料金がアップダウンします。 ヨーロッパはピーク時は往復料金で25-30万円程度、北米は20万円前後、といったところでしょうか。
閑散期になるとピーク時に比べ10万円近くお安くなるので、プライベートレッスン等で期間が自由に決められるのであれば、閑散期もねらい目です。 というわけで、合計金額でいうと大体10日間-14日間ぐらいの音楽講習会で、ヨーロッパ:45-60万円 アメリカ:70-90万円ぐらいかかる、と思っておいた方がよいでしょう。
だったら音楽留学(長期)のために音楽講習会は節約したいな、と思う方もいらっしゃるでしょうが、音楽講習会よりもはるかにコストのかかる音楽留学(長期)に、いきなり行くのはお勧めしません。 なぜなら入学先で師事した先生が合わなかった、そもそも環境が合わなかった、など問題が発声するからです。 ※詳しくは音楽留学(長期)をご覧ください。

音楽留学のメリット、デメリットは?

音楽留学のメリット

  • 音楽講習会を通して、今後の進路、展望について考えられる
  • 音楽留学(長期)の下見にピッタリ
  • 音楽講習会も立派な異文化体験。自分が今後この国で生活していけそうか、体感できる機会です
  • ごはんが口に合わないから自炊しないといけないな、とか、現地の人の気質があっていて、日本にいる時よりも楽かも!とか、いろいろな発見があるはず。
  • 100人が100人、全員海外生活に適応できるとは限りません。食事、言葉、文化の違いなどが相当なストレスとなる方も確実に存在します。ただ、そんな場合でも短期間であれば「あと何日」、と指折り数えていれば両手で足りるぐらいの日で帰りの飛行機に乗る日が来ます!短期間だからこそ、いつもの普段の自分を開放して積極的になれた!なんて方も。

音楽留学のデメリット

  • ずっといたい、と思っても帰国する必要あり海外生活がとっても水に合うし、このままいたいなぁと思っても、不法滞在者になるわけにはいかないので、一度帰国する必要があります。
  • それなりにコストはかかる

※デメリット、考えてみましたが、さしたることも思い浮かばず…。メリットの方はるかに大きそうですね。 ご自分にとってプライスレスな体験ができますように!

音楽留学のよくある質問(FAQ)

Q.言葉が通じるのかが不安…。どのくらいしゃべれるようになっておけばいいの?

残念ながら日本語は世界共通語ではないので、できる限り最低限の英語、またはその国の言葉を覚えておくとよいでしょう。 言葉に関しては、できなくても乗り切れる人もいれば、さっぱりわからないまま終わってしまった、という人もいたり、で元々の気質によるところも多そうです。 ご自分の性格も見極めたうえで、渡航先を選んでいきましょう。 ただ、音楽は世界共通なので、その点でそんなに心配しなくてもいいのかな、と思います。 とにかく心配、という方は専門カウンセラーに相談するとご自分では気づかないようなポイントも踏まえたうえでおすすめを選んでいけますよ。

音楽講習会とプライベートレッスン、どっちがいいの?

たくさんの人のレッスンも見学してみたいなら音楽講習会がおすすめです。 自分のレッスンも見学されることになるので、それがいや、という場合はプライベートレッスンの方が落ち着いて受けられます。 音楽講習会の場合は、演奏会の機会もあったり、その後にもつながるような仲間ができたり、という良さもありますね。 プライベートレッスンは、時期を選ばないという点と、語学学校を組み合わせたりと、目的に合わせたプランが組める点、また先生と一対一で、しっかり学べ、今後の進路についても相談できるという点でもおすすめです。 ※詳しくは「プライベートレッスン」をご覧ください。

どの国がいいのかわかりません

ご自分の興味のある国に行ってみるのが一番ですが、せっかく渡航されるのなら2か国、3か国と回ってみるのもおすすめです。 短期でレッスンを受けて、その前後にほかの国に行ってみたり、ということもできますし、それをきっかけに進路を変える方もいらっしゃいます。 まさに百聞は一見にしかず、なので体感してみるのが一番ですね。

一人で行くのがこわい

初めての海外だったり、一人での行動が初めて、という場合は心細いものですよね。 音楽講習会であれば、行った先ではいろいろな人との出会いがあります。また、多くの場合単独で参加している人達が集まることになるので、現地でお友達ができるチャンスにもなります。 アンドビジョンで音楽留学する場合は、同じ音楽講習会の方たちで集まっての事前の説明会もあるので、渡航前に知り合いができて安心ですね。

まとめ

世界中にたくさんの音楽講習会があることがお分かりいただけたかと思います。 でも、今回ご紹介したのはほんの一部。希望の先生や行ってみたい国など、人によって希望は様々なはず。 ぜひ一度お気軽に、アンドビジョンの留学カウンセラーにご相談してみてはいかがでしょうか?無料のカウンセリングも行っています♪

【関連リンク】

  1. 音楽留学の基礎知識
  2. 初めての海外
  3. 現代留学事情
  4. 音楽留学 - 2023年最適な費用でおすすめの国へ!
  5. 長期音楽留学
  6. 長期音楽留学の国別特徴

加藤志麻さん/ハンス=クリスティアン・シュヴァイカー教授門下

名古屋市立菊里高等学校を経て、愛知県立芸術大学音楽学部を首席で卒業。桑原賞受賞。 第21回日本クラシック音楽コンクール大学女子の部第4位(1、2位なし)。 愛知県立芸術大学「室内楽の夕べ 」、「愛知県立芸術大学音楽学部 第46回定期演奏会」「卒業演奏会」などに出演。 2014年度青山財団、山田貞夫音楽財団奨学生。 2015年度ドイツ国立ケルン音楽舞踏大学アーヘン校に1年間交換留学。 留学の際に兼松信子基金より奨学金を受給。 平成29年度中村桃子賞受賞。 愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士前期課程 音楽専攻 弦楽器領域を経て、2021年ドイツ国立ケルン音楽舞踏大学Solo-Masterを卒業予定。 これまでにチェロを林良一、三原由美子、高木俊彰、河野文昭、花崎薫、Hans-Christian Schweikerの各氏に師事。 -まず簡単な自己紹介ということで、現在までの略歴を教えてください。留学する前までの音楽の経験は? 何歳からなさっていましたか? 加藤さん:チェロは12歳の時から始めました。 名古屋市立菊里高等学校、愛知県芸術大学を経てドイツ国立ケルン音楽舞踏大学大学院に進学しました。 -留学したきっかけを教えてください。 加藤さん:愛知県芸在学時にケルン音楽大学との1年間交換留学制度があり、当時ドイツで勉強してみたいと思っていたので応募したところ、念願叶って留学出来ることになりました。 1年間だと足りないなと感じていたので、交換留学後にケルン音大の大学院に進学することにしました。 -どうやって現在の学校を選びましたか?現在の学校に決まるまでのいきさつを教えてください。また。決め手になった点はなんでしょうか? 加藤さん:特にこの学校で勉強したい!という希望はなかったのですが、愛知県芸とケルン音楽大学が交換留学の協定校だったのと、Vorspielをした時に私を取って下さると言ってくださった事、また私もこの先生だったら成長できそうだなと感じたことが決め手になりました。 -どのような試験・出願書類が必要でしたか?何か書き方のコツはあるのでしょうか? また、試験の思い出、苦労話などありましたら、教えてください。 加藤さん:試験は1時間分の実技のプログラムが必要でしたが、実際試験で弾いたのは1次、2次試験合わせても20分くらいではなかったかと思います。 出願書類は特に難しいことはなかったと記憶しています。 試験自体は日本の入試と違ってとても自由な雰囲気で、さぁ弾いてごらん!という感じでしたが、自分がとても緊張していたのでその場は楽しめませんでした(笑) -手続きで苦労した点はなにかありますか? 加藤さん:日本からドイツへ生活費などの送金をするのに毎回2、3時間かかり、手間取りました。 今は大手の銀行でも海外送金をやめてしまった所もあるので、注意が必要です。 ドイツでの手続きは住民登録、銀行口座開設、健康保険の加入、ビザの申請とやる事が山積みでした。 特に、健康保険は2ヶ月経っても加入証明書が送られてこず、ビザの申請が大幅におくれてしまいました。(健康保険会社に問い合わせた所、加入されていなかった事が発覚しました。) -留学準備はどのくらい前から始めましたか? 加藤さん:交換留学の時は半年前くらいから、大学院進学の時は1年前ほどから準備していました。 -学費はどう捻出しましたか? 加藤さん:学費自体は無料なので、お金はかかっていませんが、生活費、交通費などは交換留学時に貰っていた奨学金と後は両親からの援助でした。 -語学は日本でどのくらい勉強しましたか?現地でも語学学校に行った方がいいでしょうか? 加藤さん:大学の時4年間ドイツ語の授業を取っていましたが、話す•聞く事が全く出来なかったので、現地で語学学校に通いました。 ドイツ語でドイツ語を習うのは最初は訳が分からず、どうしようかと思いましたが、段々慣れていきました。 色々な国の友達もできるので、私は現地でも語学学校に行くことをお勧めします。 -学校はどんな雰囲気ですか?その学校ならではの特徴は何かありますか? 加藤さん:とても自由な雰囲気で、自分が思ったこと、考えていること、分からない事を素直に発言する人が多かったです。 また先生も生徒が知らない事を、こんな事も知らないの?と言ったりせず分かるまで教えていらっしゃった事がとても印象的でした。 -日本人はどのくらいいますか? 加藤さん:ケルン音楽大学は3つ校舎があり、私はアーヘン校に通っていました。 アーヘンでは日本人は6人程いましたが、ケルンの本校はもっといると思います。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください 加藤さん:自分の考えていることを素直に先生に聞けること、私がどうしたら思うように弾けるか一緒に考えてくださることです。 -学校の授業はどのように進められますか?日本でしっかりやっておいたほうがいい勉強などありましたら、教えてください。 加藤さん:私は大学院でしたので、講義系の授業を取るかどうかは自由だったのですが、やはり円滑にコミニュケーションが取れるとストレスも少なくなると思います。 ドイツ語の会話のレッスンなど、通えるなら行ってみて、ドイツ人と会話することに慣れておいた方がいいと思います。 -先生はどうやって探しましたか? 加藤さん:愛知県芸の時、師事していた先生のご紹介です。 -日ごろ練習はどのようにしていますか? 加藤さん:アーヘン校では、滅多に練習室がいっぱいになることはないので、毎日学校で好きなだけ練習しています。 ケルンの本校では週何時間と練習室を予約できる時間が決まっていて、インターネットで部屋を予約するシステムです。 -学外でのセッション、コンサートなどは行われますか? 加藤さん:コロナの前は沢山のコンサートが行われていました。 学内のコンクールなどに出るなどして、他の先生方から認知されると、今度こんな演奏会に出てみない?と色々な演奏会に出させて頂けました。 -1日の大体のスケジュールを教えてください 加藤さん:午前中 2時間程練習、図書館へ行く 午後 2、3時間練習、レッスンがあればレッスンへ。 夕方からクラスの弾き合い会があれば行く オーケストラなどがあった時は朝、夜に3時間ずつ程、2週間程度練習がありました。 -現地の音楽業界へのツテはできますか? 加藤さん:自分でProbespielをするなり、音楽教室で働くなどしないとツテはなかなか出来ないです。 私は日本に帰国するつもりでしたので、今の所、現地音楽界へのツテはありません。 -周囲の人の学習態度に関しては、日本とどう違いますか?例えばどのような点が違うと思いますか?(例:欧米だと、生徒と先生が対等で意見を交換し合うので、積極氏が重視されるなどがあります) 加藤さん:先生の言うことを黙ってきいている人は少ないように感じました。 こんな事も知らないのかと言われるのではないかと思う様なことも、自分が分からない、納得できないと感じれば質問する姿勢に驚きました。 ただ、日本のレッスンのように言われた事に頷くだけだと自分の意見が言えないとみなされて怒ってしまう先生もいらっしゃるようで、習慣を変えるのは難しいなと感じました。 -授業以外はどのように過ごされていますか? 加藤さん:語学学校に通っていたときは午前中は語学学校に行っていました。 コロナ前は皆でご飯を食べに行ったり、家で料理を作ったりしてワイワイと過ごしていたのですが、ロックダウンになってしまってからは学校でたまたま会った友人と話すか、ほとんど一人で散歩などしていました。 -日本人以外の人たちと付き合うコツはありますか? 加藤さん:ドイツ語が分からなかったら早めにそれ、どういう意味?と聞くことです。 以前、分からないことが恥ずかしくて聞けなかった時に適当に相槌を打っていたらとんでもない勘違いをされた事がありました(笑) -宿泊先はどのようにみつけましたか? 加藤さん:初めは現地にいた友達に見つけてもらいましたが、とても狭かったので半年後に転居した友達の部屋を引き継ぎました。 -生活費はだいたい1か月いくらぐらいかかりますか? 加藤さん:私の場合は家賃が安いので、750€程で生活できました。 -留学してよかったと思える瞬間は? 加藤さん:もっと自由に演奏していいんだと思えた事、音楽は楽しいものなんだと思えた事です。 -留学して自分が変わった、成長したというところはありますか?例えことですか? 加藤さん:失敗しても何でもいいから取り敢えずやってみるという精神です。 ヨーロッパの人達のネバーギブアップの精神には及びませんが、日本にいた時より少しはやってみようと思える事が増えたことです。 -今後はどのような進路を考えていますか? 加藤さん:教えたり、オーケストラや様々な室内楽など幅広く活動したいです。 -これから留学する人が、心しておかなければいけない点、アドバイスしておきたいことがありましたら、お願いします。 加藤さん:案ずるより産むがやすしという諺があるように、ヨーロッパでは割とダメ元でやってみたら何とかなったと言うことが多いです。(もちろん逆もありますが…) 様々な不安はあると思いますが、取り敢えず飛び出してみると雰囲気もわかると思います。 コロナがもう少し落ち着いたら、興味のある方はぜひ一度日本を出てみてください。 -ハンス=クリスティアン・シュヴァイカー先生の特徴を教えていただけますか? 加藤さん:シュヴァイカー先生のレッスンはまずよく自分の音を聴く、楽器が本当に鳴っているかを体と耳に教えこむレッスンから始まります。 また、曲の解釈なども例え話を使って非常にイメージしやすく教えてくださいます。 肩が痛い、指が痛い事の解決方法も沢山ご存知の先生です。 ご協力いただきありがとうございました。

上野紗奈さん/ドイツ・ニュルンベルク音楽大学クリストフ・ブラウン教授門下

大阪府出身。中学校入学、吹奏楽部入部とともにトランペットを始め、高校1 年生の時より早坂宏明氏に師事。高校卒業後、相愛大学音楽学部トランペット専攻生となり、引き続き早坂宏明氏のもとで学ぶ。在学中、卒業後も含めAndré Henry 氏のレッスンを複数回受講。その他、Thomas Hooten氏の公開レッスン及びアカデミーを受講。2015 年に、第20 回KOBE 国際音楽コンクール金管楽器C 部門にて最優秀賞並びに兵庫県知事賞を受賞。同大会ガラコンサートに出演。相愛大学卒業時、学生部長賞受賞、卒業演奏会学内公演に出演。関西トランペット協会新人演奏会に出演。 約2 年間のフリーランス生活を終え、2017 年に渡独。1 年間ハンブルクにあるHamburg Konservatorium に在学し、Jan-Christoph Semmler 氏のレッスンを受講。その後同じく北ドイツのリューベックに移り、1 年間Matthias Krebber 氏のレッスンを受講。2019 年秋よりニュルンベルク音楽大学大学院に在学し、Christoph Braun 教授のもとで学ぶ。2021 年夏卒業予定。 -まず簡単な自己紹介ということで、現在までの略歴を教えてください。 留学するまでの音楽経験は?何歳からなさっていましたか? 上野さん:中学校に入ると同時に吹奏楽部に入部し、トランペットを選んだのが始まりです。 高校卒業まで部活動を続け、そのあと相愛大学音楽学部に入学しました。 卒業後2 年ほどフリーランスとして色々なところで経験を積ませていただいたのちドイツに留学して、今4 年目になります。 -留学したきっかけを教えてください。 上野さん:大学を卒業してから色々なところで様々な曲を吹かせていただくにあたり、まだ自分に足りないところがたくさんあることに気づきました。 また、せっかく勉強を続けるならば、一度クラシック音楽の本場ヨーロッパに行きたいと思ったことがきっかけです。 大学に入った時から漠然と留学したいとは思っていましたが、その当時は単にヨーロッパへの憧れが強かった部分が大きく、本格的に考えだしたのは大学卒業後です。 -どうやって現在の学校を選びましたか?現在の学校に決まるまでのいきさつを教えてください。 また、決め手になった点はなんでしょうか? 上野さん:やはり受験をするにあたって一番大切になるのは先生とのコンタクトだと思うので、色んな先生に連絡をとって、演奏を聴いていただいたり、レッスンをしていただくということをしていました。 その中で今の先生と学校の雰囲気がとても自分に合うと思い、先生にその旨を伝えた上で受験にのぞみました。 とはいえまずはどこかの大学院に入学し、ドイツに残って勉強を続けることが一番の難関であり目標だったので、他にもいくつかの学校を受験しました。 その中で今の学校に合格できたことは本当に嬉しかったです。 色んな国から一つや二つの席を狙ってたくさんの受験生が集まるので、「ここで勉強したい」という意志や熱意を伝えることも大切だと教わりました。 -どのような試験・出願書類が必要でしたか?何か書き方のコツはあるのでしょうか?また、試験の思い出、苦労話などがありましたら、教えてください。 上野さん:私の場合受験で大変だと感じたのは、長時間の移動やホテル宿泊をしながら、慣れない土地で、絶えない緊張感の中で気持ちを落ち着けて試験に向けて集中することでした。 それを緩和するためにも事前に学校を訪れ、先生とお会いしておくことはとても大切でしたし、やはり初めて行く場所は勝手が分からず余計な緊張感を持ってしまって、試験に影響が出たのが残念でした。 ドイツの鉄道は遅延や運転取りやめがかなり頻繁に起きるので、前日入りなどをしてなるべく落ち着いた状態で試験にのぞむことをおすすめします。 -手続きで苦労した点はなにかありますか? 上野さん:留学したての時は右も左も分からない状態だったので、住民登録や携帯電話の契約、ビザの取得などすべてにおいて少し苦労しました。 市役所や外人局の職員さんは、人によって言うことが変わったりすることも珍しくないです。 どれも生活にかかわる大切な手続きなので、もし語学に不安がある方でドイツ語や英語ができるお知り合いの方がいる場合は、助けてもらうのが確実だと思います。 -留学準備はどのくらい前から始めましたか? 上野さん:私はわりと突然チャンスが到来して留学を決めたので、きちんと準備を始めたのは数か月前からだったと思います。 出発直前までなにかとバタバタし、日本での手続きや荷物の郵送などに追われていました。 -学費はどう捻出しましたか? 上野さん:はじめの2 年間はほとんどすべて両親に援助してもらっていました。 本当に突然決めた留学で、そのために貯金をしていたというわけでもなかったので、両親には頭が上がりません。 大学院に籍を置くことができて落ち着いてから今に至るまでは、子供たちへのレッスンで学費や生活費を稼いでいます。 今はコロナの影響でそれも難しいですが…留学生にもレストランでのアルバイトやレッスン講師など、お金を稼ぐ方法があるのはありがたいです。 -語学は日本でどのくらい勉強しましたか?現地でも語学学校に行った方がいいでしょうか? 上野さん:私はお恥ずかしながら挨拶くらいしかできない状態で渡独しました。 今思えばなんて勇気のある…と思う行動でしたが、優しい方々に恵まれたおかげで大きな問題は起きなかったように思います。 1 年半の間週3 回語学学校に通い、受験に必要なB2 レベルを取得しました。 とはいえ、語学ができるほうがすぐにレッスンもスムーズに受けられますし、生活にも困りませんし、独学でもなるべく事前に勉強していくべきだったなと心から思います。 -学校はどんな雰囲気ですか?その学校ならではの特徴は何かありますか? 上野さん:学校は比較的新しいので、伝統ある歴史あるというよりは、みんなが新しいことを取り入れながら自由に学んでいるという印象を受けます。 コロナの影響で今は静かで寂しいですが、コロナ以前は中庭や食堂で色んなジャンルのコンサートをしていたり、コロナ禍でもクリスマスは毎週SNSに学生が演奏したものがアップされていました。 つい最近では、街のいたるところで様々な専攻の学生がゲリラ公演のようなものをおこなってSNS に投稿するなど、そういう取り組みをおこなっているおかげで、学生にも人前で演奏する機会が与えられる上に、街の人にも喜んでいただけています。 とてもアットホームな雰囲気の中で勉強しています。 -日本人はどのくらいいますか? 上野さん:弦楽器が一番多いと思いますが、それでも10 人はいないくらいで、管楽器となると私が把握している分でも4,5人ほどです。 ピアノ科や声楽科も数人ずつだと思います。 同じアジア圏でも日本人は、中国や韓国から来ている学生に比べると格段に少ない印象です。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 上野さん:生活面の違いで言うと、人と人との距離感です。 見知らぬ人同士の挨拶や雑談、助け合いなどが日本よりも多く、街中で助けられること、逆にすすんで人を助けることも留学前に比べて多くなりました。 日本の人が優しくないわけではなく、色んなことを考えすぎてしまう、気をつかいすぎてしまうのに比べて、ドイツの人は拒否されたり遠慮されることを恐れることなく、行動が先にでているというイメージです。 学校で一番違いを感じるのは、毎週あるクラスでの小さい発表会の授業です。 今は人数を半分に分けておこなっていますが、毎週ソロの曲やエチュードなど、何でも好きな曲をトランペットクラスの生徒と先生の前で演奏し、各自コメントをもらう機会が与えられています。 そこでは褒めるだけではなく、直すべきところ、音程の高低、自分では気づかないくらい細かいところまで指摘してもらえるので、とても良い機会になっています。 もちろん逆に他の生徒にコメントをするときは、正直に良い点も直すべき点も遠慮なく言うようにしています。 -学校の授業はどのように進められていますか?日本でしっかりやっておいたほうがいい勉強などありましたら、教えてください。 上野さん:個人レッスンは日本と大きな差はありませんが、とにかく自分が今まで学んできた奏法や音楽性を自信をもって演奏することが、実りあるレッスンに繋がると思います。 私は特に最初の頃は控えめで受け身だったので、先生から「もっと自分を出しなさい」とよく言われました。 そうしないと、自分の持っている個性が出ないからです。 改めるべき点は指摘してくれますし、恐れずに表現することが大切だと日々実感しています。 日本で準備できることとすれば、とにかく自分が勉強したい曲やエチュードを、レッスンに持っていける状態にまで練習しておくことだと思います。 いつも同じ曲ばかりというのは折角の機会がもったいないですし、どの曲を吹いているときに自分の悪い癖や良いところが出るか分からないので、そのためにも先生に聴いていただく曲の選択肢が多いほうが良いかなと私は思います。 -先生はどうやって決めましたか? 上野さん:どの先生方も素晴らしいトランペッターだということは大前提として、その先生の演奏が好きなのか、レッスンの仕方が好きなのかをしっかりと考え、どの学校を受験するか決めました。 感覚的におっしゃる先生、緻密な練習方法を教えてくださる先生、とにかくお手本を聴かせてくださる先生。 どのレッスン方法が自分に合うかは、実際にレッスンを受けてみないと分からなかったので、とにかくお会いしてみることが大切だったと思います。 -日ごろ練習はどのようにしていますか? 上野さん: 今住んでいる家は楽器を吹くことができないので、学校で練習しています。 今はコロナの影響で練習時間が限られているので、学校の近くの教会で練習できるように先生がお世話してくださいました。 コロナが流行りだした当初は練習場所の問題で日本に帰ることも考えましたが、学校の開閉が週によって変わったりするので、ドイツに残れるようにしていただいて本当に良かったと思います。 -学外でのセッション、コンサートなどは行われますか? 上野さん:2 回ほど街の中心で他の金管楽器の学生と演奏をしたり、クリスマスにはクリスマスマーケットで演奏する機会がありました。 学校行事としても、学外のホールでのオーケストラ公演やオペラ公演があります。 現在はほとんど演奏会はありませんが、すこしずつ教会の礼拝で演奏する機会が設けられています。 コロナがなければ、学内外で年間たくさんの演奏会が行われていると思います。 -1 日の大体のスケジュールを教えてください。 上野さん:授業は大体いつも午前中で終わります。 9:00~13:00 の間に日によって違いますが、個人レッスン・伴奏レッスン・アンサンブルレッスンなどがあります。 なので朝8:00 や9:00 に学校に行ってウォームアップをします。 午後はアンサンブルの練習があったり、何もない日で練習場所が確保できるときは個人練習をし、夕方頃にはたいてい家にいます。 あとは自由時間なので、今は卒業演奏会の準備をしていることが多いです。 -現地の音楽業界へのツテはできますか? 上野さん:演奏の機会については、先生からクラスに一斉にインフォメーションがあったり、個人的にいただくことがあります。 プロの方と知り合う一番の道は、オーディションを受けてオーケストラのアカデミーに所属することだと思いますが、年齢制限があったり、招待されないとオーディションを受けられないなどの壁があります。 -周囲の人の学習態度に関しては、日本とどう違いますか?例えばどのような点が違うと思いますか? 上野さん:一番違いを感じるのは先生との距離感です。 日本で勉強していた時は、私にとって先生は絶対的な存在で、すべてを吸収しようと受け身になっていたのですが、ドイツに来てからは…私はまだそこまではできませんが、他の生徒は受け入れられない意見や指摘、音楽性の違いは飲み込まずに議論しますし、私も自分から積極的に質問したり先生と話し合う機会が増えました。 ただ「どうしたらいいでしょうか」と待って、教えていただいたことを真似するのではなく、「私はこう思うので、一度聴いてください」と演奏してみて指摘をいただくという形です。 以前に比べると、主体性が出てきたかなと思います。 -授業以外はどのように過ごされていますか? 上野さん:今は難しいですが、思いつきで友達とカフェに行ったり買い物をしたり、一緒にご飯を食べることが好きでした。 今は近所の大きな公園や市内をただぼーっとしながら散歩することがストレス発散になっています。 あとはお菓子を焼いたり、運動したり、映画を観たり…バチが当たりそうなくらい悠々自適に過ごしています。 -日本人以外の人たちと付き合うコツはありますか? 上野さん:コツははっきりとは分かりませんが、とにかくみんな拙いドイツ語でも話を聞いてくれるので、怖がらず自分から話すことが大切だと思います。 遠慮のしすぎはよくないと私はよく言われます。 -宿泊先はどのようにみつけましたか? 上野さん:私はいつも家賃を低価におさえるためにシェアハウスを選んでいるので、同居人になる人との相性が大切になってきます。 家賃をあまり気にしなくてもいいなら、少し高めの学生アパートなどは出入りが激しいので比較的すぐに空きが見つかります。 しかし、色々な条件に合う住居を探すとなると、かなり苦労します。 ドイツ人にとっても、ドイツでの家探しは簡単ではないそうです。 シェアハウスの場合も、募集がかかった途端にひとつの枠に10~20 人殺到します。 見学の際に、自分が綺麗好きで、フレンドリーで、日本人だけれどコミュニケーションにも困らないですとアピールするのに必死でした…。 住居を見つけるサイトはいくつかあってとても便利ですが、たまに詐欺物件なども紛れているので、十分注意してください。 -生活費はだいたい1 か月いくらぐらいかかりますか? 上野さん:私の場合家賃は約300€、毎月払う保険料が100€、その他食材の買い出しのための出費が週に一回10~20€なので、臨時の出費がなければ大体月500€未満くらいだと思います。 家賃が光熱費諸々すべて込みでこの安さにおさえられていることに助けられています。そこはシェアハウスの利点です。 -留学してよかったと思える瞬間は? 上野さん:やはり楽器の面で自分の成長を感じられたときです。 レッスンを受けたことで以前はできなかったことができるようになったり、表現の幅がひろがったときに、はるばるドイツまできてよかったと思えます。 音楽以外ですと、ドイツにしかない綺麗な景色や建物、特に教会や大聖堂などに出会ったときに、幸せを噛みしめています。 -留学して自分が変わった、成長したというところはありますか?例えばどんなことですか? 上野さん:一番変わったのは積極性の有無だと思います。 積極的に自分から行動を起こす姿勢がないと、留学を終えた時に後悔すると思い、不安なときも無理矢理自分を奮い立たせることが多くなりました。 あとは他の人の良いところを見つけたり、自分が受けた指摘を受け入れる柔軟な頭をもつことも、本当は前から身につけておくべきだったのだと思いますが、留学してからようやくそれができる心の余裕ができたように思います。 -今後はどのような進路を考えていますか? 上野さん:もともと日本で演奏するときにもっと期待に応えたい、自由に演奏できる技術が欲しいと思っての留学だったので、大学院を卒業したら一度帰国して、日本で演奏の機会をいただけるようにまた一からチャレンジする予定です。 4 年も日本を離れていたので不安はありますが、とにかく今は誰かと音楽をしたい気持ちでいっぱいです。 あとは折角ドイツで学んだことを、色んな人に伝えたいと思っています。 -これから留学する人が、心しておかなければいけない点、アドバイスしておきたい点がありましたら、お願いします。 上野さん:なぜ留学をしたいのか、が明確であるべきだと思います。 「ただヨーロッパで音楽を勉強したい」だけでも、それが心からの願いなら、自然に体が動いて、学ぶ機会や場所を見つけられると思います。 長期留学の場合、私たちにはどうしてもビザの問題がついてくるので、どのくらいその国に居たいのか、どうやって残るのか、費用はどうするのか、なども常に明確である必要があります。 心細い、この先が不安だと思うこともありましたが、「色んな人の助けがあって特別な機会を得られている」という意識が、私を助けてくれました。 周りの人と比べず、周りの意見に流されず、「自分が何をしたくて海を越えているのか」を大切にしてほしいです。 -クリストフ・ブラウン先生の特徴を教えていただけますか? 上野さん:どんな問題や質問に対しても、すぐに解決策や答えを出してくださいます。 時にはすぐに直るものではなく根気のいるものであれば、その場合もはっきりと教えてくださいますし、もし一つ目の解決策が合わなければ二つ目、三つ目と、とにかくたくさんの引き出しをお持ちなので、とても心強いです。 褒めるだけではなく、だめなところにとことん付き合ってくださるので、成長や改善が実感できます。 ひとりひとりの生徒と向き合って、どんな不安も消してくださる先生です。 -インタビューへのご協力いただきありがとうございます。

H.K様/ギルドホール音楽院、ライプツィヒ音楽大学、トロント王立音楽院

-まず簡単な自己紹介ということで、現在までの略歴を教えてください。留学する前までの音楽の経験 は? 何歳からなさっていましたか? H.Kさん:4才からピアノを始め、地元の高校の音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ピアノ学科に入学しました。大学卒業後渡英し、英国ギルドホール音楽演劇大学で修士課程を修了しました。 その後、ドイツライプツィヒ音楽演劇大学で大学院課程を修了し、カナダトロント王立音楽院のフェローシップコースを経て、再びドイツに戻りました。それ以来、約7年間ドイツの国立音楽学校でピアノ講師をしております。 -留学したきっかけを教えてください。 H.Kさん:子供の頃から、外国にとても興味がありました。クラシック音楽をより深く学ぶためにも、その音楽が生まれた土地で生活をすることはとても重要だと考えました。 -どうやって現在の学校を選びましたか?現在の学校に決まるまでのいきさつを教えてください。また、決め手になった点はなんでしょうか? H.Kさん:ギルドホール音楽演劇大学は、大学の同じ門下の先輩が彼女の先生を紹介して下さり、その先生のレッスンを数回受けさせて頂く機会がありました。 先生のもとで学びたいと思い、受験する運びとなりました。 ライプツィヒ音楽演劇大学は、先生の評判を聞き、一度レッスンを受けてみたいと思い、先生に直接連絡を取りました。 Vorspielをお願いし、ご縁があって勉強させて頂くことになりました。 トロント王立音楽院は、過去に2回参加させて頂いた、ドイツで行われたマスタークラスでお世話になった先生のご配慮で、研鑽を積ませて頂ける運びとなりました。 -どのような試験・出願書類が必要でしたか?何か書き方のコツはあるのでしょうか? また、試験の思い出、苦労話などありましたら、教えてください。 H.Kさん:指定された出願書類を印刷し、それに直筆で記入しました。念の為、知り合いにダブルチェックしてもらいました。 課題曲はバロックから近現代までの曲を準備し、それぞれ区切りのいいところでストップされます。 自分のカラーを短い時間でなるべく出せるように、選曲はとても重要だと思います。 -手続きで苦労した点はなにかありますか? H.Kさん:ビザ申請、銀行口座開設、インターネット、保険、アパートなど初めにやらなければならないことは国によっても色々異なるので初めは大変でした。 -留学準備はどのくらい前から始めましたか? H.Kさん:日本から渡英するための準備は、大学3年生から少しずつ始めていたので約2年間です。 それ以降の留学は同じヨーロッパ圏内、または既に海外にいたため、試験の曲の準備がメインでした。 -学費はどう捻出しましたか? H.Kさん:英国は、少し奨学金が出ましたが、両親のサポートがありました。 ドイツは、私が勉強していた当初の学費は無料でした。ドイツの州政府の奨学金を頂き、生活費が免除でした。 カナダは、学校のスポンサーより奨学金を頂き、学費、生活費ともに免除でした。 -語学は日本でどのくらい勉強しましたか?現地でも語学学校に行った方がいいでしょうか? H.Kさん:英語は子供の頃から好きで、英会話教室に通っていました。 学校の夏休みなどを利用して、英語圏に数回短期留学をしていました。 現地に身を置くことで学べることも沢山あるので、現地の語学学校に行かれるのはとても良い事だと思います。 ドイツ語は、大学時代専攻していたのですが、全くしゃべることができず、ドイツに移り次第語学学校に通いました。 -学校はどんな雰囲気ですか?その学校ならではの特徴は何かありますか? H.Kさん:ギルドホールは学校内が非常に明るく、とても楽しかったです。 周りの人たちも学生寮に入っていたので、気心知れた仲間が多かったです。 練習室のピアノの数はあまり多くなく、良いピアノばかりではないため、少し苦労することもありました。 しかし、寮から学校まで近かったため、数回に分けて練習室を待ったりすることも可能でした。 俳優オーランド・ブルーム、ユアン・マクレガーなどを排出している演劇科も同じ建物内にあり、演劇科の人達と話す機会やコラボの授業などもあり、とても視野が広がりました。 ライプツィヒ音大は、メンデルスゾーンやシューマンが教鞭をとった歴史を感じさせる、非常に重厚感漂う雰囲気があります。 練習室待ちの学生は受付近辺に集まり、そこで新しい友達に出会ったりもします。 練習室の数はそれなりに多く、ピアノの質も高い部屋が多いです。 クラシック音楽の深みを肌で感じながら、集中して自分磨きができる環境だと思います。 個人的にはこの学校での研鑽が、今の自分の大半を締めていると思っています。 トロント王立音学院は、カナダということもあり、皆が本当に温かくてフレンドリーな印象です。 困ったことがあれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれるというような感じです。 練習室の数も多く、モダンな造りで、全てのピアノが非常にいいコンディションです。 学生にとっては贅沢な環境と言っても過言ではないでしょう。 コンサートホールが学校に直結されており、世界の著名な音楽家の方々のコンサートが無料で聴けるなど、インスピレーション溢れる日々でした。 -日本人はどのくらいいますか? H.Kさん:ギルドホールは、4人程度でした。 ライプツィヒ音大は、入学した当初は5人程度でした。 トロント王立音楽院は日本人は私1人でした。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください H.Kさん:先生方とのコミュニケーションの仕方が違います。 同僚のように接して下さる状況が多いように思います。 特にドイツにおいては、生活習慣の中にクラシック音楽が根付いています。 クラシック音楽とキリスト教との深いつながりも日々実感します。 -学校の授業はどのように進められますか? 日本でしっかりやっておいたほうがいい勉強などありましたら教えてください。 H.Kさん:他の学生達や先生方とのディスカッションをする授業が日本に比べて遥かに多いと思います。 周りと意見が異なっても、自分の意見をしっかり持ち、それを皆と共有できるように心がける事は重要だと思います。 -日ごろ練習はどのようにしていますか? H.Kさん:学校の練習室で主に練習していました。 卒業後は自宅のピアノで練習もしますが、思い切り練習したい時は、練習室を有料で借りています。 -学外でのセッション、コンサートなどは行われますか? H.Kさん:はい。学校にもよりますが、音大生によるコンサートなど多々企画されます。 -1日の大体のスケジュールを教えてください H.Kさん:ロンドンの修士課程は、1年での修了を選択したため、毎日びっちりでした。 講義、授業を受け、ほぼ毎日エッセイを提出し、一週間に一回実技のレッスン、その間に弾き合い会もありました。 夜は練習といった感じでした。 ドイツでの課程は授業もありましたが、実技がメインだったため、そちらに集中することができました。 また、副科ピアノの生徒を毎週数人レッスンする義務があり、彼らの中間試験や期末試験に向けての準備がありました。 トロントでは、演奏する機会が多く、実技がメインで、コンサートやマスタークラスに向けて練習の毎日でした。 -現地の音楽業界へのツテはできますか? H.Kさん:先生方との繋がりにもよると思いますが、ツテはあまりできないと思います。 これに関しては、自分で働きかけるしかない印象です。 -周囲の人の学習態度に関しては、日本とどう違いますか? 例えばどのような点が違うと思いますか? H.Kさん:自分の意見をしっかり持ち、先生とも意見交換をできる事が重要だと思います。 ドイツの学生はそこまで言ってしまっても大丈夫なのかと思うほど、自分の意見をぶつけて来ることが多々あります。 そのような社会で対等に生きていくためにも積極性はとても重要です。 -授業以外はどのように過ごされていますか? H.Kさん:自然が綺麗なところに散歩に行ったり、コンサートを聴きにいったり、映画を観たり、友人たちと食事したりなどでした。 -日本人以外の人たちと付き合うコツはありますか? H.Kさん:誰とでも真摯に接することで、互いの信頼を築けると思います。 -生活費はだいたい1か月いくらぐらいかかりますか? H.Kさん:ロンドンは10年以上前の当初でも、寮の滞在費を入れて15万円位でした。 ライプツィヒは8万円程度で生活は可能だと思います。 学生寮やフラットシェアにすればもっと安く生活できるかもしれません。 トロントは15万円位は最低でもかかります。 -留学してよかったと思える瞬間は? H.Kさん:色々な価値観を学び、自分の視野が広がったことを実感した時です。 -留学して自分が変わった、成長したというところはありますか?例えばどんなことですか? H.Kさん:難しい状況、場面において臨機応変に対応することができるようになったことと、音楽の深みを前よりも理解できるようになったことです。 -今後はどのような進路を考えていますか? H.Kさん:今までの経験を活かし、人のためになることをしていきたいです。 -これから留学する人が、心しておかなければいけない点、アドバイスしておきたいことがありましたら、お願いします。 H.Kさん:慎重に考えすぎず、やるだけやってみるという思い切りの気持ちは必要だと思います。

旅行条件書など

取引条件説明書(手配旅行) ダウンロード
旅行業務取扱料金表 ダウンロード

若林七海さん/バークリー音楽大学サマーコース

-まず簡単な自己紹介、現在までの略歴を教えてください。 若林様:4歳からピアノを始めました。音大を卒業し、今は教員として子供たちに音楽を教えています。 -今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか? 若林様:この講習会が初めてで、同時に海外に行くのも初めてでした。 -この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか? 若林様:学生時代にクラシックを勉強する傍らでジャズに興味を持ち、独学で勉強していました。 また、1度外国に行ってみたかったのと、ただ旅行して終わらすのではなくせっかくなのでジャズを習いたいと思ったのがきっかけでした。 -参加者は、どのくらいの人数がいましたか?また、どんな人が参加していましたか? 若林様:たくさんの受講者が世界中から集まっていました。特にアジアから来た人が多かったと思います。 -講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか? 若林様:授業は実技レッスンをはじめ、音楽理論やソルフェージュ、即興の授業もありました。 その他にもゲストを招いての演奏会やセッションなど、色々な人と関われる機会が多くありました。 -先生はどんな人でしたか?スタッフはどんな人でしたか?何名くらい居ましたか? 若林様:バークリーで教えている先生がそのまま授業をしてくださいます。 -レッスンでは、どんなことを教わりましたか?教わったことで、印象に残っていることはありますか? 若林様:最初に初心者であることを伝えたら基礎基本を丁寧に教えてもらいました。 -レッスンは何語で受けましたか? 若林様:英語です。しかし、自分の英語力が低かったばかりにご迷惑をおかけしてしまいましたが… -レッスンの最後には、コンサートや閉会セレモニーなどがありましたか? 若林様:アンサンブルクラスで演奏する機会がありました。 また、バークリーの先生と現役の学生がコンサートをやっており、そのパワーに終始圧倒されました。 -講習会中に、人前で演奏する機会(コンサートやコンクールなど)はありましたか? 若林様:セッションの時間がありました。こちらも参加者は多かったです。 -練習はどこでしたのですか?どのくらい練習出来ましたか? 若林様:2つの建物に練習室があり、予約が無ければずっと使っていられました。 しかし、いつも大半埋まっていましたが… -レッスン以外の時間は何をしていましたか? 若林様:練習と、授業の予習復習に大半を費やしました。英語を調べながら、持って行った理論の本と見比べていました。 -街のようすはいかがでしたか?(治安、人々の様子、外観など) 若林様:過ごしやすい環境でした。近くに公園やお店が多く、散策もできました。 -どこか遊びに行ったところはありますか? 若林様:学校の周辺や近くの広場で開催される音楽イベントに行きました。 その時一緒だった日本人の方に誘われてタングルウッドにも行きました。小澤征爾が好きで、小さいころテレビで見たセイジオザワホールを実際に見ることが出来ました。 その日の夜は、「ジョン・ウィリアムス フィルムナイト」を見て、これまた大好きな映画の音楽を本人の指揮で聴けたので大満足でした。 -宿泊先はどこに泊まりましたか?対応はどうでしたか? 若林様:ホームステイでした。ホストファミリーの方が電車の乗り方など色々教えてくださいました。 -宿泊先の設備はいかがでしたか?(部屋人数、空調、トイレ・風呂、洗濯方法、TVなど) 若林様:整っていたので、不足は感じませんでした。しかし、ホームステイの人が多かったのでお風呂は翌朝の5時に入っていましたが。 -ルームメイトや同じ施設に泊まっている人は、どんな人でしたか? 若林様:同じ日本人留学生でした。語学留学の人が多かったです。 -宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか? 若林様:電車移動でした。使い方は教わっていましたので大丈夫でしたが、初日に遅延で急にバスに乗らなくてはいけなくなった時はとても焦りました。 -ごはんは何を食べましたか?お口には合いましたか?外食は1食何円ぐらいでしたか? 若林様:朝晩は作ってくれましたが、昼は学食や周辺のお店に行きました。日本で外食するときと同じように1000円前後で食べられるよう工夫しました。 -海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか? 若林様:共通点があると付き合いやすいと思います。僕の場合は音楽と日本のアニメでした。 -留学中に、困ったことなどはありますか? 若林様:学校や駅の掲示板の見方が分からなかったので、人に聞きながら教室を探しました。 -今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか? 若林様:先生や学生とのコミュニケーションを通して現地の環境がわかりました。 また、先生方の個性的な授業アイデアは、人に教える立場になった身として非常に参考になります。 -留学して、何か自分が変わったなとか成長したなと思う事はありますか? 若林様:それまでと違う環境に身を置いて、それまで以上に見分が広がったと思います。 -日本と留学先で大きく違う点を教えてください。 若林様:生活環境は大きく違いは無いと思いますが、日本と同じ感覚で行かない方が良いです。 例えば電車の時刻表はなく「あと何分」という表示でした。定刻で動いているとも限りません。 -今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか? 若林様:目的を明確に持てば大丈夫だと思います。事前準備をしっかりしておけば問題ありません。 分からないことは些細なことでも聞いた方が良いと思います。 -留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか? 若林様:語学でしょうか。日本の学校や英会話で習うような英語とアカデミックな英語は違いました。 僕自身がそれで一番失敗でした。 -今後の活動は?進路などありましたら教えてください。 若林様:今は人を育てる立場になっていますが、自分が学びたいことには遠慮せず、機会を見つけて留学をしたいと思っています。 その時にはまたこちらでお世話になりたいと思っています

河村まなみさん/バイオラ大学、パサデナ短期大学/ピアノ科専任講師

上野学園中学校、高校、大学でピアノを専攻し、卒業後、公立中学校教諭を3年勤める。 その後ロサンゼルス近郊にあるバイオラ大学(Biola University Conservatory of Music)を経て、 メナヘム・プレスラー氏との出会いをきっかけにインディアナ大学(Indiana University Jacobs School of Music)ピアノ演奏科修士課程へ進む。 終了後、バイオラ大学音楽学部に専任講師として戻り、現在は米国やアジアでソリスト、アンサンブル奏者として演奏活動を続けると同時に、 バイオラ大学とパサデナ短期大学(Pasadena City College)で教鞭を取り、ピアノの個人レッスン、ピアノ科対象のクラス等を受け持つ。 生徒達は大小コンクールに優勝、入賞し、インディアナ大学、イーストマン音楽学校などのメジャーの音大、大学院への進学を果たしている。 -音楽留学の経緯を教えて頂けますか? 河村先生:音大卒業後、私は公立中学校教諭として働き始めたものの、もっとピアノを勉強したいと思っていました。ある日その頃行っていた教会の牧師に、 アメリカのバイオラ大学のピアノ科主任が来るので会いに行ってはと勧められ、その教会のアメリカ人教師からバイオラ大学は米国内のクリスチャンの総合大学の中でトップクラスの学校だと聞いたので、 その先生にお会いし、レッスンを受けました。レッスンの後、スカラシップをあげるからバイオラに来たらと誘って頂いたので、仕事を辞めて留学することにしました。 バイオラ大学の教会音楽科修士課程に編入するつもりでまずは大学入学を許可され、意気揚々と留学したら、行った途端に教会音楽科の閉鎖が決まってしまい、 仕方なく英語や音楽のクラスとレッスンを取りながら、次のステップを探すことにしました。 その2ヶ月後、ボザール・トリオの演奏会に行き、ピアニストのメナヘム・プレスラー氏に感激し、「彼が私の探していた理想のピアニスト。この人に習いたい!」という思いになりました。 その後私はプレスラー先生のマスタークラスでレッスンを受けることができ、先生に習いたい旨をお話ししたところ、 自分が教えているインディアナ大学に来れば教えましょうと言って下さったので、インディアナ大学を受験することにしました。 翌年インディアナ大学大学院に合格したましたが、先生につきたい学生達が世界中から来ていてウェイティング・リストがあったため、 私は一年間別の先生方に付きながら待って、次の夏から2年間先生に教えて頂きました。 -アメリカで音楽を学ぶ良い点、苦労する点などあったら教えて下さい。 河村先生:まず良い点ですが… •アメリカには大変多くの素晴らしい先生方がいらっしゃり、個人レッスンだけでなく、サマーフェスティバルやマスタークラスなどで世界中の多くの先生から教えて頂くチャンスがあります。 私も、もしアメリカに留学していなかったらプレスラー先生に巡り会うことはなかったので、アメリカに行って本当に良かったと思っています。 •アメリカは一般的に自立心を求められますが、音楽の上でも自分で考え表現するということを強く求められるので、 日本で築いた基盤の上にその訓練ができることで、一回り大きな演奏家になれるのではないでしょうか。 •世界の殆どの場所で通じる英語を使えるようになることも、将来の仕事のためには良いことではないでしょうか。 実際私はアメリカ国内だけでなく、シンガポールやインドネシアなどでも英語でレッスンやマスタークラスをさせて頂きました。 •アメリカは大変融通が利く国なので、高校を卒業していれば年齢に関係なく短大、 大学に入学でき、いつでも専門を変えることができ、自分に合ったスケジュールで勉強できます。 苦労する点は目的によって異なるかもしれません。 •もし学位取得を目指すなら、苦労する点は英語での勉強だと思います。 まずはどの学校を受験するにしてもTOEFL等の英語試験で規定以上の点数が必要になります。 大学から入ると一般教養も英語になりますから幅広い英語力が求められ、大学院から入ると音楽の授業だけですが、深い分析力と読み書きの力が求められます。 •ディプロマや演奏証書などの取得の場合は、学校によって違うものの、必須科目のクラスが少なくなり、 英語力の必要度は下がります。その代わり演奏会の回数が増える等の別の課題が増えます。 •サマーフェスティバルなどに参加する場合は以上のような規定はほぼありませんが、 英会話力が高ければ、それだけレッスンでの実りが多いと思います。 -アメリカに音楽留学することで最も重要なことはなんでしょうか? 河村先生:アメリカは学費が高いと思われがちですが、多くの音大、音楽学部はオーディション(受験の実技)の成績によって奨学金(返済なし)を出しますし、 最近はその額が上昇しています。また学校によっては学業成績による奨学金、留学生向けの奨学金などもあります。 私の生徒達も大学、大学院進学のどちらの場合も殆どが奨学金を頂き、中には授業料のほぼ全額を頂いた場合もあります。 また助手、伴奏者として働くポジションもあります。私の場合はインディアナ大学で助手として働かせて頂き、授業料は全額免除で、毎月アパートの家賃がカバーできるくらいのお給料を頂きました。 日本の学生さんは大変優秀な方達が大勢いらっしゃるので、奨学金を頂けるチャンスは大いにあるはずです。 しっかり準備をすれば難しいことではありません。具体的にどのような準備をすれば良いか、目的毎に以下に思いつくことを挙げてみました。 学士号、修士号、博士号取得を目的とする場合 •まずは英語の勉強をすること。TOEFLの勉強をしっかりして合格点以上を目指して下さい。 •同時にもちろん実技を磨きますが、志望校のオーディションの課題曲、受験の一次、二次審査の方法などを確認し、それに沿ったレパートリーを作っていきます。 学校によって課題曲や持ち時間などがだいぶ違うので、しっかりリサーチし、効果的な選曲をします。 また、最近では一次審査に録画を送ることが多いので、なるべく良い録画を提出するために計画的に準備する必要があります。 (録画の質によって合否は左右されます。) また2次試験に進めたら、録画よりライブ・オーディションをお勧めします。 私の生徒達が大学院を目指す場合は、2年くらいかけて、レパートリー作りから演奏会、マスタークラス、コンクール等を利用して演奏の経験を積み上げて準備します。 •志望校の決め方ですが、私は自分と自分の生徒達の経験から、学校よりはまず先生を選ぶことを心がけて指導しています。 どんなに有名な学校に入っても、合わない先生に教わってしまうと時間と労力の無駄になってしまうことがあるからです。 ですので、だいぶ早いうちから目指す先生に連絡を取ったり、マスタークラス、サマーフェスティバル等に参加して教えて頂いたりして、先生との相性を確認できるようにします。 そして、その先生が教えておられる学校を志望校とします。 ディプロマや演奏証書(Artist Diploma, Performance Certificateなど)取得を目的とする場合 •オーディションの規定によってレパートリーを準備する(上記参照) •TOEFLなどの英語の試験の有無、合格点等を調べて対応する。 •入学後のディプロマ取得に必要なクラスや演奏会などが自分に合っているか把握する。 •奨学金の有無を調べる。 短大から始める場合 •いきなり大学に入るのは不安なので少し簡単なところから始めてみたい、という方には州立短大(junior college)も良いかもしれません。 大学音楽学部1〜2年の音楽のクラスや一般教養を大学よりやや易しいレベルで終わらせ、大学に編入することができます。 •学費は大学より安いですが、殆どの場合奨学金はありません。音楽の留学生は大学から奨学金をもらうと短大より安くなる場合があります。 •学校によって個人レッスンの質とレベルにかなりのばらつきがありますので、注意が必要です。 •TOEFL等の英語試験、オーディションの方法などは学校によって違います。 サマーフェスティバル等に参加する場合 •有名な大規模フェスティバルだけでなく、高校生や大学生が参加しやすい中規模のフェスティバルも沢山あります。 先生方との出会い、英語でのレッスンなどを経験できて、本格的な留学を考える機会とできるでしょう。 •申し込み締切日、オーディションの規定、参加費等を調べる。(フェスティバルによっては前年の11月頃締め切りということもあります。) •フェスティバル内のコンクールに参加できるか調べる。 (多くのフェスティバルはコンチェルト・コンクールがあり、選ばれればオーケストラと一緒に演奏できます。曲目の規定や申し込み方法等、よく調べてください。) -海外で、特にアメリカで仕事をするにあたって、日本人が有利な点、不利な点というのはありますか? 河村先生:ロサンゼルスは人種のるつぼなので、人種による違いはあまり感じたことがありません。 -今後の音楽的な夢、目標などございましたら、聞かせていただけますか? 河村先生:今まで自分の仕事をこなしていくことで精一杯でしたが、さらに邁進していくと同時に、 今まで30年間積み上げてきた経験などを後輩の先生方や日本の学生さんを助けるために使えたらと思います。 -アメリカでプロの音楽家として活躍する秘訣、成功する条件はあるとお考えですか? 河村先生:アメリカでは、自分が所属する所に、自分が必要な人間なのだということを常に認め続けてもらう努力が必要だと思います。 そのためには自分の持ち味を発揮するように心がけることでしょうか。 自分の強みを自覚し、それを用いて小さい成功や貢献を積み重ねていくことが、息長く仕事していくコツかもしれません。 また日米の様々な違いを理解していると心の葛藤が起きづらいかもしれません。 例えば日本は新しいことを始めるのに時間をかけて完璧に準備してから動き出しますが、アメリカはとにかく始めてみて上手くいかない所を随時変えていく。 また日本は量より質、アメリカは質より量という傾向がある。日本は前例を重んじるが、アメリカは新しいアイデアが好き。 そして日本は失敗しないように気をつけるが、アメリカは尻込みしないように気をつける、などです。 もちろん勤勉で責任感があり、協力的であることはどこにいても重要です。 -海外で勉強したいと考えている読者にアドバイスをお願いします。 しっかりリサーチをして計画的に準備すれば留学は難しくないと思います。 良い準備をすればそれだけ成果が得られるはずです。ただ漠然と来てしまうと失敗する事もあるので気をつけて下さい。 -貴重なお話しをどうもありがとうございました。

【海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスンのご案内】

【海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスン】


※講師 随時更新 要チェック!

日程表で決まった日付以外にもレッスンOKな可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

2020年7月以降の最新情報は以下のページリンクをご覧ください

https://www.andvision.net/program/online-lesson/12659-lesson-online.html 

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こんにちは!音楽留学アンドビジョンです。

昨今の新型ウイルスの影響により、皆様各所で多大な影響が出ていることと存じます。

アンドビジョンで開催予定であった4・5月の公開レッスンも先生方の渡航叶わず、全てキャンセルとなってしまいました。

今年の秋、または来年の春に海外音楽留学を考えていた方々も先の見通しが立たない状況かと思います。

 

そんなお客様、先生方のご要望にお応えし、アンドビジョンでは海外音大教授・音楽家によるオンラインレッスンを本格始動です!講師陣は著名な方々ばかり!今まではオンラインレッスンはやっていなかったけど、これを機に…なんて先生もいらっしゃいます。

もちろん弊社より通訳のお手配も可能ですので語学が心配…なんて方も安心してご受講いただけます。

 

◇◆オンラインレッスンのおススメポイント◆◇

 

① 国内で海外教授のレッスンが受講できる!

② 長期留学のための先生探しが日本でできる!

③ 組み合わせ方次第で、一日に2つの異なる先生とのレッスン受講が可能!

《例【ピアノ】:月曜日17:00~ストーン先生、18:00~セミリャコフス先生等》

④ オンラインなので、プライベート仕様。先生とのレッスン、ピアノ練習室を独り占め!

 

それでは 日程表・講師リストをご覧くださいませ~!

 


日程表で決まった日付以外にもレッスン可な可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

 

2020年6月予定

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
 1  2 3 4 5 6 7
    17:00~/18:00~

トーマス・ヘル
17:00~/18:00~

ライナー・トロスト
16:00~/17:00~/18:00~

ティルマン・ヴィック
お問い合わせください お問い合わせください
8 9 10 11 12 13 14
16:00~/17:00~/18:00~

エルヴィン・クラムバウアー
 
17:00~/18:00~
ベルンハルト・パルツ
16;00~/17:00~
/18:00~

ウーヴェ・ケラー
15:0~/16:00~17:00~/18:00~
イヴァン・ヤナコフ
17:00~/18:00~

アレックス・ペンダ
お問い合わせください お問い合わせください
15 16 17 18 19 20 21
17:00~/18:00~

コリン・ストーン
16:00~/17:00~
18:00~
ピエール・レアク
17:00~/18:00~

イルヤ・シェプス
※お時間お問い合わせ

クリストファー・ヒンターフーバー
17:00~/18:00~

ジャン=フランソワ・ルション
お問い合わせください お問い合わせください
22 23 24 25 26 27 28
18:00~

コンスタンティン・セミリャコフス
17:00~/18:00~

ライナー・トロスト
16:00~/17:00~/18:00~

ビルギット・コーラー
16:00~/17:00~/18:00~

アルベルト・モラ
※お時間お問い合わせ 

クリストファー・ヒンターフーバー
お問い合わせください お問い合わせください
29 30          
17:00~/18:00~

イルヤ・シェプス
17:00~/18:00~

コリン・ストーン
         

- 

日程表で決まった日付以外にもレッスン可な可能性が大いにあります!

お気軽にお問い合わせください!!

【講師陣詳細】

 

【ピアノ】 ※6月2日更新!


~ドイツ~

●イルヤ・シェプス / ケルン音楽大学教授

17:00~、18:00~

●ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ / マンハイム音楽大学教授

17:00~、18:00~

●トーマス・ウールマン / ミュンヘン音楽大学講師

17:00~、18:00~

●ピオトル・オズコウスキー / デトモルト音楽大学教授

16:00~、17:00~

●トーマス・ヘル / マインツ音楽大学教授

17:00~、18:00~

 

~オーストリア~

●クリストファー・ヒンターフーバー / ウィーン国立音楽大学教授 

時間 調整中

●コンスタンティン・セミリャコフス / ウィーン国立音楽大学教授

18:00~

●ロマン・ザスラフスキー / ウィーン国立音楽大学教授

17:00~、18:00~

●ヤン・ゴットリーブ・イラチェック / ウィーン国立音楽大学教授 (6月2日更新!)

17:00~、18:00~、19:00~

●ミラナ・チェルニャフスカ / グラーツ音楽大学教授

※お問い合わせください

●ベルンハルト・パルツ / ウィーン私立音楽芸術大学教授

17:00~、18:00~

 

~ロシア~

●ディミトリ・カプリン / チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院准教授 

16:00~、17:00~、18:00~

●ぺーター・ラウル / サンクトペテルブルク音楽院准教授 

18:00~

●イヴァン・ヤナコフ / 世界的ピアニスト

15:00~ 、16:00~、17:00~、18:00~

 

~スペイン~

●ピエール・レアク / カタルーニャ高等音楽院教授

16:00~、17:00~、18:00~ 

 

~イギリス~

●コリン・ストーン / 英国王立音楽院・王立ノーザン音楽大学教授

17:00~、18::00~

 

【声楽】

 

~イタリア~

●ロセッラ・レドーリア / ボローニャ歌劇場オペラ学校元教授

18:00~

●ルチェッタ・ビッツィ /  パルマ音楽院教授

17:00~、18:00~

 

~フランス~

●ジャン=フランソワ・ルション / セルジー・ポントワーズ音楽院&ベルギー・王立ブリュッセル音楽院教授

17:00~、18:00~

●アレックス・ペンダ / 現役ソプラノ歌手・世界的オペラ現役歌手

17:00~、18:00~

 

~オーストリア~

●ライナー・トロスト / ウィーン国立音楽大学教授・現役歌手(ウィーン国立歌劇場・バイロイト音楽祭など)

17:00~、18:00~

 

【ヴァイオリン】

~オーストリア~

●ビルギット・コーラー / ウィーン国立音楽大学元講師 / ウィーン交響楽団元コンサートマスター

16:00~、17:00~、18:00~

 

【チェロ】 ※6月2日更新!

~オーストリア~

●クラウディア・ザラガー / ウィーン国立音楽大学講師

17:00~、18:00~

●ユリアン アルプ / グラーツ国立音楽大学教授 (6月2日更新!)

17:00~、18:00~

 

~ドイツ~

●ティルマン・ヴィック / ハノーファー音楽大学教授

16:00~、17:00~、18:00~

●シェニア・ヤンコヴィチ / デトモルト音楽大学教授

17:00~、18:00~ ※45分レッスン

 

【フルート】

~オーストリア~

●エルヴィン・クラムバウアー /  グラーツ国立音大教授 / ウィーン交響楽団首席

16:00~、17:00~、18:00~

 

~スペイン~

●アルベルト・モラ  / カタルーニャ高等音楽院教授 / リセウ大劇場管弦楽団首席奏者

16:00~、17:00~、18:00~

 

【トランペット】

~オーストリア~

●ウーヴェ・ケラー /  グラーツ国立音楽大学教授 / ジャーマンブラス メンバー

16:00~、17:00~、18:00~

 

~ドイツ~

●ウーヴェ・コミシュケ /  フランツリスト音楽大学教授

17:00~、18:00~

【料金】
 
先生ごとの料金ですのでお問い合わせください。(30.000円前後~)
アンドビジョンスクール会員でない方は入会手続きが必要となります。
入会費:30,000円(税別) ※初回のみ 1年間有効
 
・通訳が必要な方は1時間8,000円(税別)
・施設費 1時間3,000円(税別) ←定期的なオンラインレッスン時の施設使用費は無料です!
・ピアノ伴奏が必要な方は1時間10,000円(税別)となっております。
※他楽器パートナーお手配への適応も可 例:ピアノ伴奏法レッスンご受講での他楽器パートナーお手配等
 
 
【レッスン場所】
設備の整った弊社ホールでのレッスンをお勧めしておりますが、ご自宅でのレッスンも可能です。
※ご自宅でのレッスンの場合の音質については、各ご家庭のインターネット環境によりますことご承知おきください。
 
 
【新型コロナウイルス感染症対策に関する取り組み】

2020年5月4日、厚生労働省より発表された新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」に基づき、アンドビジョンでは下記対応措置を行っております。

〇スタッフの取り組み

・オフィスへの出社後すぐに手洗い、消毒
・都度の手洗い・消毒
・体調のすぐれない場合は欠勤もしくはテレワークへの切り替え
・身体的距離を保ってのオフィス運営
・オフィス内換気の徹底
・オフィス内を次亜塩素酸ナトリウムでの消毒(定期消毒に加え、使用都度)
・お客様との対面時、スタッフのマスク着用


〇お客様への取り組み

・お客様ご来社時の問診、手洗い・消毒のお願い
・都度の手洗い・消毒のお願い
・ご来社の際、スタッフとの対面を懸念される場合は遠隔でのご対応等

お客様への感染症予防対策につきまして、以下にて詳細を記載させていただいております。
オンラインレッスンにてご来社の際にもこのようにご対応させていただきます。
https://www.andvision.net/information/2193.html

オンラインレッスンは基本プライベートで行います。他のお客様との対面はございませんのでご安心ください。通訳が必要な場合、通訳の方にもオンライン参加でレッスンを行うことが可能です。

弊社では世界保健機関(WHO)の最新情報も確認し、徹底した感染症予防に努めております。
 
それでは、日程・お時間お気軽にお問い合わせください。お待ちしております~!
 
-場所 東京 御茶ノ水 アンドビジョンインターナショナルミュージックスクール

-問い合わせ お申込み
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
TEL 0355774500
Lineでも受け付けています!
@andvisionにお気軽に友達申請してください

【オンラインカウンセリング受付中!】


こんにちは!そろそろ夏のご予定や将来の進路をお考えの季節ですね。
新学期に向けて、情報収集を始めましょう!

◆オンラインカウンセリング開始

以前より、ご来社・お電話にてカウンセリングを行ってまいりましたが、
遠方に住んでいてカウンセリングに行けないけど対面だともっとわかりやすいのに……
というお声をいただいておりました。

そこでこの度、SkypeやZoomなどオンラインにてカウンセリングをスタートすることとなりました!

昨今、新型ウイルスにて外出を制限されている方も多いかと思います。
そんな中でお時間を有効に使っていただければと思います。

とくにご進学をお考えの方は時間の猶予がない方も多いはず…!
ぜひぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

♪参加ご希望の方は、

こちら

からご予約ください。

お電話でのご予約も承っております♪
電話:03-5577-4500
FAX:03-4496-4903
メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

村野江里さん/ウィーン冬期音楽講習会

-まずは簡単な村野様の自己紹介と、現在までの略歴を教えていただけますか? 村野様:4歳からピアノ指導者の母の手ほどきを受けましたが、中学入学と同時にピアノをやめました。しかしその後も個人的に弾き続けてはいました。高3の頃進路について考えたとき、やはりピアノ指導者になりたいと思って、カワイ音楽学園という学校の音楽教育に行きました。その後指導を始めましたが、ピアノの能力を上げたほうがいいということで、上野学園大学の音楽学部のピアノ科に入り直し、その後は、指導しながら演奏も少しして過ごしています。 -今回の講習会以外にも講習会に参加されたことはありますか? 村野様:アンドビジョンさんにお世話になって、2、3年前、ニースの夏期国際音楽アカデミーに参加しました。 -ニースやフランス、今回はオーストリアですが、そのほか海外に行かれたご経験はありますか? 村野様:韓国に2回と、ハワイに行ったことがあります。 -今回のオーストリアの講習会に行きたいと思った理由、きっかけは何になりますか? 村野様:ニースの講習会に行ったとき、ベートーヴェンやバッハを持って行ったのですが、「せっかくフランスの講習会に参加するなら、フランス物のほうがよかったね」という話になりました。それで、オーストリアでしたら、その地で生まれた音楽を学べるかなと思いました。あとは、一緒に行きたいねと言っていた友人にも、オーストリアが合っているんじゃないかと勧められたので、すっかりその気になり、行くことに決めました。 -ご一緒に行かれた方はどの楽器の方ですか? 村野様:実は結局その方は行きませんでした。 -では、今回はお一人だったのですね。オーストリアで実際にバッハやベートーヴェンのレッスン受けられていかがでしたか? 村野様:先生の演奏がすごく素敵でした。 -ニースと違いを感じましたか? 村野様:多分方向性的には一緒だと思いますが、音の感じが何か違うかなと思いました。例えばフランスで育ってきた先生とオーストリアで育ってきた先生は、何か違うということですかね。古典の初期とか時期とかによっても、すごく細かく違いがあると感じがしました。 -先生もレッスンしながら歴史について教えてくださりましたか? 村野様:これは初期なのになぜこう弾くの?とか、同じ作曲家でも時期によって違うんだよと言われました。技術面でもペダリングでの表現方法を教わりました。 -講習会の参加人数はどれぐらいいらっしゃいましたか? 村野様:全員で9名ですね。 -どういった方たちが参加されていましたか? 村野様:高校生、普通高校の子から音校生もいました。社会人も本当に音楽と関係ない普通の社会人の方まで、様々でした。 -皆様とどこか観光に行かれたりもしましたか? 村野様:全員で行ったのは、最初の開校式のあとに、オプションの市内観光で全員で行きました。あとは、前日から入った同じ便の3人で、1日時間が空いた時に、せっかくだからその日を使って行きました。講習始まったら一緒に行けないかもしれないから!と、2日連続で観光をしていました。まさか次の日に1日がかりとは思っていなくて。 -では結構回れた感じですかね。 村野様:そうですね。3人ともガイドブックをそれぞれ持っていて、行きたい場所も結構決まっていました。みんなで各自が行きたいところを回ったり、行き当たりばったりでクリスマスマーケットに寄ったり。 -季節がクリスマスでしたからね!ニューイヤーでは、何か特別なイベントはやっていましたか? 村野様:演奏会に行きました。 -何か町でニューイヤーイベント、例えば花火などはありましたか? 村野様:夜に出かけていた人もいましたが、ちょっと危ないというのも聞いていたので、女の子だけのグループは部屋から花火を見ていました。親子で来ていた方は見に行ったようで、父娘で行かれた方は、思ったほど危険ではなかったと言っていましたね。楽しかったみたいです。日本とは違って派手な年明けですね。 -日本とは、だいぶ違いますよね。 村野様:全然違います。2時ぐらいまで花火が上がり、若者たちが明け方4時ぐらいに外ですごく騒いでいました。爆竹は夕方、3時半過ぎから始まっていました。 最初銃撃戦かと思い怖かったです。買い物に行くと、沢山ではないですが所々で鳴っていて。町の方たちは普通に歩いていて、全く驚いている様子ではなかったので「これが噂に聞いていた爆竹か」と思いました。それが夜になるとどんどん増えていきましたね。 -前日から盛大にやっているのですね。 村野様:花火はすごく華やかで、12時近くぐらいから、ずっとですね。 -観光も楽しまれたとのですね!講習会のほうのスケジュールはどのような感じで組まれていましたか? 村野様:4回のレッスンがありました。練習室は日によって2時間か4時間ぐらい毎日取れました。練習室が閉まってしまう12月31日と1月1日は完全フリーでした。 -練習室は集中して練習できる環境でしたか? 村野様:練習室の一つが、変わった作りのところがありました。その練習室を通らないとほかの部屋に入れないのです。多分私たちにはそこにならないようにしてくださったのだと思います。自分たちが練習を中断しないといけない、ということはなかったですが、人の練習を中断させてすいません、ということはありしました。ガラス張りのドアのお部屋もあったのですが、ちゃんとカーテンで仕切りができるようになっていて、それを閉めれば外からも見れませんでしたね。 -本当に個別の練習室というかたちだったのですね。 村野様:皆さんちゃんとマナーがよくて、時間になると交代してくれました。 -ここで結構もめる方もいらっしゃいますからね。 村野様:学校ではなかったので、もめなかったのかなと。お金を払って皆さん行っているし。時間になって気づかないとトントンとされるので、1分前には大体出てました。 -いいタイミングで出入りもできたんですね。実際に先生のレッスンを受けてみて、先生はどんな方でしたか? 村野様:今回は2人の先生に受けることができました。お二人ともすごく音楽を愛されている方で、レッスンをすごく楽しそうにしていました。言うべき所は指摘はされましたけど、全体的に、この曲好きなんだろうな、というのが伝わりました。 -性格的な面ではどうでしたか?フレンドリーだったとか、静かな方だったとか。 村野様:一人の先生は、本当に陽気で、すごく人気があるだろうと思いました。 -ちなみにどちらの先生で? 村野様:カール・バート先生です。柔らかい雰囲気の方で、最初から警戒しないで行ける感じだったんですけど、シュテファン・アーノルド先生は、最初の印象はすごく怖かったです。 オーラみたいなのをすごく感じて。それが怖いというか「空気をガラッと変える」という感じだったんですよ。 -実際にお話されたら変わりましたか? 村野様:指摘はすごくしっかりしてくださいますが、ところどころ冗談を言って、笑いを交えながらレッスンしてくださいました。 -キャラクターの違う先生お二人にレッスンを受けられたんですね。スタッフの方々はいかがでしたか? 村野様:私が会ったのはお2人でしたが、とてもフォローしてくださり助かった面が多かったです。 -例えばどういったことですか? 村野様:ちょっと空いている時間に、講習に関することを雑談的に話してくださいました。空き時間に1人で市内に行こうと思っていたら、観光案内もしてくださったスタッフの方が、1人だから昼間でもちゃんと気をつけてねと、レッスン会場へ通訳に行かれる直前でもいろいろアドバイスしてくださいました。 他に、生活面でも気にかけてくださっていました。「高校生には気をつけて見てあげてね」、とか「一緒に行ける夜のコンサートは一緒に行ってあげてね」、と若い参加者への配慮も促されていました。 -スタッフ自体は全員で何名いましたか? 村野様:私が会ったのは通訳さん2人だけですが、伴奏の方なども入れたらもう少しいるかと思います。 -では5、6名という感じですかね。先ほどレッスンで教わったことを軽くお伺いしましたが、そのほかにもいろいろ教わったことはありますか? 村野様:バート先生は演奏の仕方について丁寧に教わりました。アーノルド先生は、演奏のことも細かかったですが、演奏者としての心得など、とても身が引き締まるレッスンでした。 -どんな教えでしたか? 村野様:暗譜の精度の大事さ、練習の組み立て方など。聴講も皆で聞きあいました。アーノルド先生は最初聴講に行ったとき、聴衆のことを意識するようにおっしゃっていました。最初の出始めから聴衆の心を引きつけるコツなど。自分は聴かれることを忘れて練習していたというか、本当は聴衆に聞かせるためにやっているということを、よく思い出させてくださいました。 -レッスンは何語で受講されましたか? 村野様:私は通訳さんがいたので、ドイツ語です。 -英語で受けられている方はいらっしゃいましたか? 村野様:はい。英語の先生がいらっしゃって、その方は通訳さんなしで英語で受講されていました。聴講しているとき、レッスンの時間が押してしまって、通訳さんが出なきゃいけない時間になってしまったのですね。そのときは、受講生に事情を説明して、そこからは英語でした。簡単な英語にしてくださり、わかるようにして下さっていたので、問題なかったですが。 -そこもあまりトラブルはありませんでしたか? 村野様:全くなかったです。 -レッスンの最後とか講習会の最後、コンサートや閉会のセレモニーなどございましたか? 村野様:セレモニーはなかったんですけど、終了コンサートがありました。 -どういったコンサートでしたか? 村野様:市民の方が入れるようになっている小宮殿を使ったコンサートでした。 -地元のお客様も結構いらっしゃっていましたか? 村野様:皆さん遊びに行っちゃっている時期らしく、だからちょうど講習会が終わったぐらいに帰ってくるから、ウィーンの人たちがあまりいない時期らしいです。観光客は多いみたいですが。 -観光客の方が座って聞かれている、という感じでしたか? 村野様:皆さん知っているのですかね?外に貼ってはありましたが、どういう告知をしているかはちょっとわからないので。 -では現地のお客様はあまり座っていらっしゃってなかった感じですかね。 村野様:そうですね。 -コンサート以外にも講習会中に人前で演奏する機会はありましたか? 村野様:クラスコンサートがあって、それは全員で、です。 -受講者の方の前で弾かれるということですか? 村野様:そうです。 -それも緊張される感じでしたか? 村野様:どちらかというと、何日か会っているので、知らない人よりは安心できました。聴講も、最初はみんな聴きに行ったら嫌なんじゃないかと言っている子もいました。私は知らない人より知っている人のほうが安心するから大丈夫だよと言っていましたし、多分みんなそんな感じだったのではないかと。 -レッスン以外の時間は何をされていましたか? 村野様:観光に行っていました。 -どこに行かれたんですか? 村野様:ベルヴェデーレ宮殿と、近くのクリスマスマーケットなど。クラスコンサートの会場の近くにナッシュマルクトという市場があって、既にウィーンに住んでいる受講生がコンサート後に連れていってくれました。そこでお昼ご飯を軽く食べましたが、すごくおいしかったです。ガイドブックにも載っていましたが、自分たちだけでは行けるかどうかわからりませんでしたが、連れていってもらって、一通り見ることが出来て、ご飯も食べることが出来ました。あとはシェーンブルン宮殿にも行きました。観光はそれぐらいですね。 -市内観光をしているとき、治安面ではニューイヤーもあった関係上、通常とは違う感じだったかと思いますが、ニューイヤーの前や、後の落ち着いたときの治安はどうでしたか? 村野様:そんなに悪いところはないように感じました。私がいた場所は治安が良かったです。ただほかの方が別行動しているときに、日本人のカップルが花を押し売りされているのを目撃したという話はありました。受講生の間にはそういうことはありませんでした。 -スリの危険性もそんなにはなかったですか? 村野様:スリもみんな気をつけていたように思います。みんな斜めがけの小さい鞄を、貴重品用に持ち、あとは大きい鞄に楽譜を入れたりしていたので、スリに合うということは誰にもなかったですね。あと、現地の人っぽく振る舞うという。 -確かにそれは大事ですよね。キョロキョロしないとか… 宿泊先はいかがでしたか? 村野様:スタッフもとても良かったです。本当にホテルは良かったです。 -お水回りのトラブルもなく? 村野様:全くなかったです。向こうの水が口に合わなくて、もともと水道水は飲まないつもりでいたので、着いたらすぐみんなでスーパーに行って水を買いました。口に合わないかもしれないと思い何種類か買いましたが、どれも合いませんでした。日本でも売っているようなメーカーもありましたが、味が少し違っておいしくなかったのですね。 ところが何日か後に練習室の水道水は飲めると通訳さんが仰っていたと教えてもらったので、試しに汲んで飲んでみたら、一番おいしかったんです。湧き水か何かのようです。 気になる人はミネラルウォーター買ったほうが良いと、私の持っている本にも書いてありましたが、外国だからまずいと思い込んでいた水道水が一番おいしかったのです。ならば、ホテルも同じ水だろうから水道水を飲んでみようと思ったら、やはり一番飲みやすくて。そこからは水は買わないで、汲んでペットボトルに入れたり、お茶もお部屋の水を使っていました。 -蛇口から出るほうが軟水に近かったのですかね? 村野様:ミネラルウォーターには外国特有の味がして、それがすごく合わなくて、おいしいという感じではなかったです。飲めなくはないけど、飲みたくない感じで。水道水が一番くせがなくてごくごく飲めました。水道水は軟水なんですかね? -ヨーロッパは硬水というイメージですよね。 村野様:ミネラルウォーターがダメと言っていたのは私だけで、おいしくないと1人で言っていました。 -お部屋の広さはどうでしたか? 村野様:だいぶ広かったです。お風呂は、浴槽がないシャワー室。閉めちゃうと狭くもありますが、水道とトイレとシャワー室がついていて結構な広さでした。寝室も結構広く、ベッドがあっても歩き回れて、広さは十分でした。クローゼットもついていたので、服も全部掛けることができました。 -金庫はありましたか? 村野様:金庫は探しましたがありませんでした。 -ご自分で管理されたのですね。お洗濯はどうしましたか? 村野様:お洗濯はお部屋で、手洗いしました。 -洗剤も日本から持っていかれいましたか? 村野様:持っていきました。洗濯紐も旅行用を購入しました。いろんなところに使えるので、クローゼットと帽子掛けなどをつないで、干していましたね。 -基本的に困ることはなかったということですね。 村野様:なかったですね。 -空調はどうでしたか? 村野様:最初の頃は暖かくて。部屋は空調ついていなくても、廊下はついていたと思うので、その暖かさもあって、部屋の中が寒くなくて、使わない日が多かったです。すごく寒い日が2日間ぐらいあり、その日だけ部屋が寒いと思ったら、ずっと空調つけていなかったようです。その日はつけましたが、つけたら逆に暑くなっちゃいましたね。 -でも外に出ると寒かったですか? 村野様:そうですね。 -だいぶ暖房がホテル内で利いていたのでしょうか? 村野様:結構快適でした。 -宿泊先のホテルと講習会の会場はどのように移動されましたか? 村野様:地下鉄で1本でした。 -チケット購入は難しかったですか? 村野様:アンドビジョンさんに手配して頂きました。プリントアウトした紙で全部できてしまいました。コンサートチケットも同じで、バーコードの部分だけ破っていました。プリントアウトのチケットで全部出来ましたが、本当にその紙をなくしてはいけないと思いました。地下鉄では、1回もチケットを見せてくださいと言われたことはなかったです。ただそういう場合もあるので必ず持っておいてくださいと言われました。 -ご利用された時間はどれぐらいの時間でしたか? 村野様:朝もありますし、コンサートが遅いときは夜9時とか。10時前には帰っていたと思います。 -結構混んでいましたか? 村野様:そこまででもないですね。でも朝9時に練習室に行ったときは、通勤ラッシュなのか、ちょっと多かったような気はします。 -次はお食事ですけど、お食事は基本的に何を食べていらっしゃいましたか? 村野様:朝はホテル。本当にホテルの食事はおすすめで、おいしかったです。ビュッフェ形式で、毎日違うものに変わっていて飽きなかったです。クロワッサン、本当においしかったです。あとワッフルを焼ける機械があって。生地が用意されていて、自分でタイマー測って焼くみたいな。あとヨーグルトもすごくおいしかったです。 -完璧にお口に合ったのですね。 村野様:チーズとかもいろいろ、盛りだくさんでした。 -お昼や夕食はどうなさっていましたか? 村野様:お昼は部屋に帰れるときは、非常食用に日本から持ってきたものをやっつけないとということで、戻ってそれを食べることもありました。講習会が始まると時間が合わないことが多かったので、時間が合うとみんなで近くのお店に行きました。 -外食は1食おいくらぐらいでしたか? 村野様:幾らだったかな?そんなに高いところは行ってないですが、多分1,000円、2,000円とかで結構食べたと思います。 -結構ボリューミーでしたか? 村野様:はい。結構安くおなか一杯食べれました。 -何か有名なものは食べられましたか? 村野様:連れて行ってくれた子のおすすめなら口に合うだろうなと思って、鶏肉のソテーと、あとご飯がセットなど。お米も食べたいよねという話をしていて。 -お米も食べれるんですね。 村野様:ありました。それを目当てに行って。日本の米とは違うけど、食べられるよということで連れて行ってくれました。 -レストラン以外にもお米は見ましたか? 村野様:日本のものが売っているショップに連れていってもらいました。年越しそばを食べたいと、私は日本からカップ麺を持っていきましたが、ほかの子は日本の倍ぐらいの値段で現地のお店で買っていました。米とかお味噌とか醤油とか並んでいて、日本人が恋しくなったら買いにいけるお店ですね。 -現地のヨーロッパの方と交流する場面はありましたか? 村野様:お店の人ぐらいですかね。 -あとは先生でしょうか。 村野様:そうですね。 -先生とはレッスン以外で交流されることはありましたか? 村野様:それはなかったですね。レッスンのみでした。 -そのほかには、何か講習会中、ご留学中に困ったことはありましたか? 村野様:現地スタッフの方からのショートメールが番号が違ったらしく、私ともう一人だけ届かなくて。それでちょっと困りました。。 -番号が行き渡ったら大丈夫になったのですね。 村野様:そうですね。ほかの子が教えてくれて、それでやってみたらやり取りできるようになったので大丈夫でした。 -今回の講習会に参加されて一番よかったなと思った瞬間はどんなときでしたか? 村野様:自分の音楽へのかかわりについて見つめ直すことができたところがよかったです。 -何か今回の講習会を通してご自分が変わった、成長したと思うことはございますか? 村野様:さっきの話に戻ってしまいますが、準備段階について深く考えるようになりました。 -ヨーロッパでだいぶ距離もありますし、日本と留学先で大きく違う点はどういうところだと思いましたか? 村野様:言語の違いですね。その地域によっても発音が違うので、それが演奏にも出やすいと思いました。フランス語とドイツ語と、その圏内も違うと思うので、鳴る音が違うんだろうなと。これ日本人だね、ってわかるときもあるそうですからね。 -今後講習会とか長期留学関わらずですけど、留学される方にアドバイスしておきたいことなどございますか? 村野様:もし今後留学することを考えているならば、なるべく早いほうがいいんじゃないかなと思います。 -経験できるうちにしておいたほうがいいということですか? 村野様:そうですね。あと若いときの吸収力はすごいですから。行くと決めているなら早い方がと、皆で話していました。悩んでいるなら行っちゃったほうがいいよ、とか、語学の勉強を始めている子は行ったほうがいいよ、とか。今回一緒だった高校生も行くなら早めのほうがいいよと言われて決断したと言っていました。 -留学前に準備しておいたほうがいいこと、しっかりやっておいたほうがいいことは何かございましたか? 村野様:多分音楽は皆さんちゃんとやっていると思うので、語学ですね。 -村野様は、先生と通訳さんを通さずに何かお話されましたか? 村野様:自己紹介は頑張ってみました。お店でちょっとだけ、ドイツ語で注文とか、それは勉強しておいたので。 -上手くいきましたか? 村野様:1人で移動しているときは、お金のこともなるべくドイツ語で。向こうもちゃんと聞いてくださって。ゆっくりだったので、これがもっとスムーズにできるといいなとも思いました。 -やはり第一に語学という感じですかね。 村野様:そうですね。 -では最後ですが、今後の活動について何かご予定などございますか? 村野様:今まで通りで、演奏と指導の両立をして、できたら演奏を増やせたらいいなと思っています。 -今回の講習会でのご経験を生かして頑張ってください!本日はありがとうございました。

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